今朝はこれまでの暑さが嘘のように涼しくて
少しホッとした。
これからが夏本番だけど
朝ぐらいは気持ちのいい風が吹いてくれるといいのにね。
うちに帰り、ポストから郵便物を取り出そうとすると
一枚の葉書がひらひらと舞った。
慌てて拾い上げてみると
ピンと来ない差出人の名前。
裏返すとウエディングドレス姿で微笑む女性。
「そうだ!!」
結婚して苗字の変わった友達からだった。
小学校では鼓笛隊で彼女が指揮者、私がトランペットを吹いて
一緒に練習をした。
中学校では元気で目立つ存在の彼女はちょっと悪い子達の
かっこうのイジメの対象になった。
私は優等生(自分で言ちゃった)だったけれど取り立てて可愛くはなかったので
その被害から逃れていた。
だけど無視されている彼女を放っておけなくて
放課後、よく一緒に帰った。
あの頃流行っていたアイドルのコンサートにも出掛けた。
つらい目に遭っているのに弱音をはかない彼女が好きだった。
イジメは時間が経つと無くなり、
そして私たちはそれぞれ違う高校に進学した。
あれから10年。
もっぱら手紙で連絡を取り合う関係。
彼女の結婚の話を知ったのも手紙だった。
私が地元に帰っても時間がなくてあまり会うことはないけれど
あの時の様々な出来事や思い出はちゃんと憶えているよ。
春の結婚式には祝電しか送れなかったから
遅ればせながら週末にお祝いを選びに行こう。
黄色い花は彼女にぴったり |