2001-09-17 祈り、祈り、祈り…
2001-09-09 イル・マーレ
2001-09-06 「ブリジット・ジョーンズの日記」
2001-09-05 onde a terra se acaba e o mar comeca
2001-09-03 教会
2001-09-02 大好物ではなくなったエビギョーザ (1)
2001-09-02 大好物ではなくなったエビギョーザ (2)
2001-09-01 王国の規律
2001-08-28 ブレスレット
2001-08-27 夏休みの宿題 (1)

ここで、不安なことを書くのはいけないとは思いつつ、
やっぱり書いてしまいます。

昨夜、マカオでパキスタン国籍の5人の男性が逮捕されました。
彼らは、米国が報復攻撃に出た場合、
香港の米国領事館と米国系企業を襲撃するつもりだったと
言われており、香港の米国領事館は現在クローズです。

私のオフィスは、米国系企業が集中しているオフィスからは
少し離れているのですが、やはり怖い。

先週の金曜日から、
街をパトロールする警察官の数が増えてきた感じがします。
また、アラブ系の人達を街中で見かけることは、ほとんどありません。
日曜日は、ヘリコプターがずっと巡回して、怖かった。

加えて、今日は新月です。
イスラム教にとっても、ユダヤ教にとっても、大切な日。
本当に、本当に、何も起きませんように。
私は無信教ですが、すべての神に祈るしかありません。

それでも、私はあまりテレビを見ないようにしています。
不安な時や、ショックを受けた時にテレビを見すぎると、
間違った情報を信じ込まされるような気がして。
映像はインパクトがあり過ぎるから。

周りの人達は、それでも平静に仕事を続けています。
香港の人達は、ある意味、現実的でタフだと思います。
ここで学んだことはたくさんありますが、
心理的に追いつめられないこと、物事の裏を読むこと、
何としてでも生き延びること…。
こういう事が、この場で生きるとは思わなかった。
すごい皮肉だと思います。

それにしても、こういう状況、
「考えすぎだったね」とあとで大笑いになってほしいです。
本当に。

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「イル・マーレ」という韓国映画を観に行った。

映像が、とても、美しい映画。
特に、舞台となる海辺の家、「イル・マーレ」の場面と、
済州島の砂浜の場面が素晴らしい。

「イル・マーレ」は、私のスナフキン魂を、ちくちくさせる造りの家で、
ギターをもってボロロンと弾いたり、釣りをしたくなる。（ひゅるるるる〜）
主人公の男の子は、そこで、パスタを作ったり、ワインを飲んだり、
引き潮の浜辺で1人でサッカーボール蹴ったり、
小犬と遊んだりする。その犬の表情が、また可愛い！
主人公の女の子も、鈴木京香とシュウ・チーを足して２で割った感じ。
可愛くて、魅力的だと思った。

ストーリーは、1998年に住む男の子と,
2000年に住む女の子との間に起こる、時を越えた不思議な文通。
男の子は1998年時点のその女の子に会ったりするのだけれど、
その時点で彼女は、当然その男の子のことを全く知らないので、
切なくてやるせない状況が起こることになる…。

あまりにも男の子が可哀想だったので、
「何故、女の子は、早く男の子の身元を調べようとしないの？
自己中心的で頭に来る。」と友人に言ったら、
「ラブストーリーにならないから」って。 それは、そうだけど…。

映画に影響されて、犬と遊びたくなったので、
久しぶりにミロと、埠頭を駆け回った。
ミロとぐんぐん走っていると、鎖につながれていない飼い犬が、
2匹も追いかけてきて、ちょっと恐かった。
しっ、しっ、と追い払ったけれど、そろそろ秋だから、犬も犬恋しいのかな？

その後、テレビで「パルマ対インターミラノ」の試合を見た。
ヒデがずっと映っていて嬉しかったけれど、チームの調子が今一つのように思えた。
素人目で見ても、ヒデから、すごくよいパスが２、３度出てたのに、
それを受け止める選手がいなかった。ちょっと悲しい。
ヒデはパルマのチームメートに片思い？ そんなことなければいいけれど。

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封切と同時に観てきました。
映画 「ブリジット・ジョーンズの日記」。
前評判がよいので、こちらの映画館も、さすがに満杯。

映画の前に、等身大のコリン・ファースの看板を見かけて、
思わず手をふれる私…。誰も見てないからいいよね（笑）。

彼はＴＶドラマ「高慢と偏見」で、英国の奥様方のハートを打ち抜いたらしく、
ますます人気がでてしまった。
（ちなみに、コリンが「ブリジット…」で扮する「マーク・ダーシー」という名前は、
この「高慢と偏見」のダーシーからとったもの。）
私が、楽しみにしていた「ハムレット」の舞台も、
他のお仕事が忙しすぎて、キャンセルに…。ああ、残念。

ところで、レニーちゃんの、あの太り具合にはびっくりした。
あの体型を維持するために、撮影の間は、
毎朝３０００キロカロリーの食事と、ミルクシェークを欠かさなかったそうだ。
元に戻ったのもすごいけれど。

映画の方は、コミカルで、ユーモアが散りばめられていて、楽しい。
不器用だけど一生懸命なブリジットは、最後にはやっぱり可愛く見えてくる。
マークがブリジットに告白する場面では、「クリシェよね」とか思いつつ、
泣けてしまった。ちょっと恥ずかしかったので、友人に見えないように、
右目だけで泣いていたんだけど。
でも左目で友人を見たら、友人は「乙女の祈り」の格好をして
スクリーンを見つめていたのでした（笑）。

映画館を出た第一声。
私；「ブリジットって、ヒューとコリンとチューできて、うらやましい！」
（はしたなくて、すみません。）
友人：「あのコリンの言葉に、『感動した』！」（小泉さんみたい。）

とにかく、30somethingの女性に訴えかける何かはあるようです（笑）。

でも、あとでちょっとだけ、ブリジットに言いたくなった。
「体重と、お酒と煙草を減らして」、
「素敵なボーイフレンドをつくって」、
「内面の安定をはかれ」れば、
人生ＯＫかというと、そう甘くはないのよね…。

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日本の小説は、２人の村上氏くらいしか、読まない私。
でも、この本は、友達に強力にすすめられて読んだ。

宮本輝の「ここに地終わり、海始まる」

主人公の女性は、１８年間も結核を患っていたのだが、
ある葉書を受け取ることで、奇蹟的に回復する。
そして、その葉書の送り主に会いに行こうとするところから、
物語が始まる。

多分、１５年前くらいから、４〜５年前まで、
日本の小説は「癒し」や「再生」がテーマだったのだと思う。
（ここ最近のテーマは読んでないので、よくわかりません。）

その中でも、これは強力な「再生」の物語。
主人公だけでなく、登場人物のほとんどが、人生において
挫折を経験しているのだが、それが一枚の葉書のもたらした
奇蹟によって、徐々に更生していく。

気力がない時に読み返す、私のカンフル剤のような小説です。

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このごろ、あまりにも祈ることが多くて、
思わず、教会に行ってしまいました。
私、クリスチャンではありませんが…。

どうか、願いがかないますように。

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（暗くて重くて長い話なので、そういうの読みたくない人はパスしてくださいね。）

ずいぶん前のことになるけれど、ジャーナリストと名乗る人と、友人数名と、ランチをとったことがある。

そこは、評判の中華レストランで、私達は、とてもおいしい飲茶を食べながら、会社の愚痴を言ったり、世間話をしたりしていた。

ところが、何を思ったのか、そのジャーナリストは、最近自分が取材したという、ある猟奇事件の裁判の話をし始めた。

そのジャーナリストは、食事中にもかかわらず、裁判の詳細、つまり、その事件の内容を詳しく話して聞かせてくれた。頼みもしないのに。

私達は、すっかり食欲をなくしてしまった。
そこのエビギョーザは私の大好物だったのだけれど、それ以来、私は、二度とそのレストランには行っていない。

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彼の「デリカシーの欠如」については、気の利いた友人が、その場で一言言ってくれたので、かなり気がおさまったが、
その時に感じた疑問は、その後もずっと心を離れなかった。

それは「この人のジャーナリストとしての関心のあり方は、かなり歪んでいるのではないか？」という疑問だ。

理由：
１． 被告人の弁護士の抗弁（つまり犯行の細部）が、「毎回、物語のようで面白かった」と言った。
２． 被害者の視点に立った話を全くしなかった。（可哀相だったとか、気の毒だったとか、そういうありきたりな言葉さえも、一切なかった。）
３． とある新聞社の旗つきの黒塗り公用車で、裁判所に傍聴に出かけた、と何度も話した。
４． 某人気俳優を、かなり意識したファッションと髪型だった。（←ジャーナリストがこんなに軽佻浮薄であっていいのか？という私の偏見です（笑））

悲しむべきことだけど、猟奇事件の詳細や、QBQ（誰が誰と寝たか？）など、センセーショナルな出来事に好奇心を示す人達は、確かにいる。（もっと悲しむべきことに、後者は私も少し関心がある。）

ジャーナリストが商売のために記事を書く…というのは、現実として、ある程度わかる。
だけど、公ではない一人の人間となったとき、これではあんまりにあんまりではないか、と思った。

実は、私の身近にも、ジャーナリズムの暴力の犠牲になった友人がいた。
彼の家族が勤める会社がある問題を起こし、家族の一人が取調べを受けることになった。
おりしも彼が大学受験の時で、毎朝毎晩、新聞社や雑誌社からかかってくる電話で、家族中がノイローゼ気味となり、彼は１校を除いて全ての大学に落ちた。
家族は不起訴だった。
「あの時、あんなに電話がかかってこなければ、違う人生だったかもしれない」という彼の言葉を聞いて、その怖さに身震いしたが、実は、本当にはわかってなかったと思う。

冒頭のジャーナリストに会うまでは、おめでたい私は、多分、「ジャーナリストの良心」を少しは信じていた。究極的には、強きをくじき、弱きを助けるという気持ちが、彼らにはあるのだろうと。でも、それからは、どんな報道も鵜呑みにはしなくなった。

そして、つい最近では、「ジャーナリズム…（笑）」という気分になっている。
彼らには、とっくに良心なんかない。そればかりか、商売相手のマスが求めていることさえも、わからなくなっている。

私達が、相も変わらず、「権威の失墜」「輝ける星の凋落」「孔雀殺し」「魔女裁判」を求めていると思っているのだろうか？　そんな話は、歴史の本でも読めば、うんざりするほどたくさんある。私達は、昔から全く進化していないとでも？

少なくとも、今の私が望んでいるのは「償い」や「再生」や「復活」の物語である。
未熟者が少しずつ成熟し、弱さがある瞬間に強さにひっくりかえる、そんな物語を、
今、痛切に望んでいる。

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その王国の中では、
人々は、用もないのに、他人に安易に話しかけたり、触ったりしない。

その王国の中では、
人々は、例えテレビに出る人を街で見かけたとしても、０．２秒で眼をそらす。

その王国の中では、
人々は、ある人の後ろで、わざわざ聞こえるようにその人の噂をしたりしない。

その王国の中では、
人々は、礼儀正しさを、最も尊重する。

私の仮想の王国。
でも、現実はこの正反対で、私はいつも裏切られた気分になる。

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まるで、りら様の日記とシンクロしてるみたい。
仕事中に、突然ブレスレットが「ぷちん」と切れて、
バラバラとビーズが転がり始めた。

数日前にショックなことがあったので、とても嫌な予感。

何だか泣きそうな気持ちで、机の周りを這いながら、
ビーズを拾い集めた。
中でも、ピンクの珊瑚の珠だけは、絶対になくしたくない。

宝石やアクセサリーをなくすと、厄落としになるって聞いたけど、
私は一体、いくつ厄を落とせばいいのだろう？

海外旅行で気に入って買った、エンゼルスキンの珊瑚の指輪。
「ない」と気がついた時は、香港の雑踏の中だった。
それが約１年前。

何だか気弱になって、友人が教えてくれたアヤシゲなお店に行く
ことにした。その時に見つけたのが、今のブレスレット。
珊瑚の珠の色が、なくした指輪にそっくり。

お店のおじさんが、アクセサリーに「気」を入れてくれる、と言う。
オーラというか、湯気のようなものが見える…って言われたけど、
正直言って、その時はよく見えなかった。


会社帰りに、拾い集めたビーズを持って、そのお店に再び行った。
「デザインを覚えていますか？」と聞かれたけれど、
記憶力が悪くてしどろもどろ。珊瑚の位置しか覚えていない。

修理が終わって、いよいよ、おじさんが再び「気」を入れる。
座って目を見開いて観察していたが、白い靄のようなものが見えたような、
見えなかったような。やっぱりわからない。
でも、おじさんが「この腕輪はお利口さんだね。『気』が入るとちゃんと
教えてくれるんだよ」と言っていた。
長く身に着けているから、
私の想念みたいなものがうつっているのかも知れない。
早速、手にすると、ひんやりしてるはずのブレスレットは、
じんわり暖かくなっていた。

「おいくらですか？」と聞くと、「修理代はとってない」って。

バラバラになっていたものが、元通りになって、すごく嬉しい。
何もかもが、こんな風に上手く行くといいなって、思った。

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Chère Lxxxx,

夏休みはもう終わろうとしているけれど、
あなたの夏はまだ続いているのでしょうか。

あなたからの宿題を、ずっと考えていたのですけれど、
やっぱり、あなた自身の言葉の方がいいと思います…。
私の言葉は多分、あなたよりも拙いと思うし。
第一、私は、いい年して未だ初級者なのです。（色々な意味で。）

そう、でも参考のために、他の人の Lettres d’amour を読んでみました。
さすが愛の国。こんなコンクールがあるなんて。

まずは2000年の１位。
"Ton odeur me rend folle."　（一体どんな香水をつけてるのかしら？（笑））
"Je pense à toi le jour.　Je rêve de toi la nuit."　（これは使えるかもね。）
"Tu es la seule chose de bien qui me soit arrivé."　
（clichéだけど、私はスキな表現かも。）

ついでに1999年の1位も読んだら、まるで歌詞みたい。
"Il n'est pas nécessaire que tu sois riche ou beau pour me plaire."
（プリンスの歌を思い出すね。）

私が好きなのは、No.4かな。ちょっと長いけど。
"Mais, mon amour, j’ai confiance en toi, et si tu as confiance en moi, nous y arriverons.[…] Ce n'est pas une ridicule flaque d'eau de la grosseur de cet océan qui saura nous en empêcher, nous nagerons avec toute la force de cette emprise amoureuse qui nous guidera, et nous serons aussi près l'un de l'autre que l'eau et le sel vagués par la mer."
（なんか、力強くてかっこいい！こんなこと言われてみたい！）

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