私はときどき言葉が怖くなる時がある。
何気なく言ったことで相手を傷つけてしまったり。
さりげなく書いた言葉がちゃんと伝わっていなかったり。
学生の頃。友人から、彼氏の後輩を紹介された時。
「歯学部の学生で、お金持ち、イケメン。性格も良いのだけど、ちょっと引っ込み思案で。彼女ができないの。一回会ってみて」って頼まれて。
会ってみたら。優しくて感じの良い人だったので、何回かご飯を一緒に食べた。
歯をつくるための金属で作った、手作りの指輪も貰った。
特段、嫌になるところもない人だった。
付き合ってみても良いのかなとも思っていた。
彼が忙しい時期になったので、こちらから連絡をしないでいたら。
しばらくして友人に酷く怒られた。
「国家試験に受かるまで会わないって言ったんだって?」
「そんな事言ってないよ。急に連絡が来なくなったんだよ。」
彼氏が言うには、
「歯科医師国家試験に受からないと付き合って貰えないんだって。試験前なのにすごく落ち込んでて可哀そう。」と。
友人に。
「あなたを紹介した私の立場がないじゃない。なんでそんな酷いこと言うの?」と畳みかけられ。
一所懸命考えて、思い出したやりとり。
「もうすぐ国家試験なんだ。」
「そっか。頑張ってね。じゃあしばらく会えないね(勉強の邪魔になったら悪いから。)。国家試験が終わったら一緒にお祝いしようね。」
↑この青字の言葉が抜けていた!!!
好意を察してくれると、勝手に思ってて。試験前でセンシティブになっていた彼が悪意のフィルターを通して受け取ってしまう可能性をまったく考えていなかった私の失敗。
もう一つ。
久しく会ってなかったお友達が犬と散歩してたので。
「うわぁ〜。○○ちゃん、大きくなったね。」
と言ったら。
「何それ。酷い〜。意地悪〜。」
と返された。
「え?○○ちゃん、赤ちゃんの時に会って以来だし…。」
「大きいの気にしてるんだから。そういうこと言わないで。」
そのワンちゃんは友人にとっては、体が大きくならない方が良かったトイプードルだったのでした。
人間の子供の場合、大きくなったね、と言うのは、その成長を共に喜ぶ誉め言葉じゃないかと思うのですが。
ペットに使ってはいけなかったんですね。
私が見たところ、大きくても可愛かったんだけどな。トイプー。
こちらが思うようなポジティブな意味でとってもらえなかったのは。
私の言葉で傷ついたことがきっと何度かあったから。
日頃の行い?
何気ない一言に、勝手に悪意のフィルターがかかっちゃう感じ。
言葉ってほんと、難しい。
今も知らずに誰かを傷つけていたらどうしよう。
そんなことを思い返していたら眠れなくなっちゃったのでした。
そして今日も新聞配達のお兄ちゃんの自転車こぐ音が…。
午前3時15分。
※私が朝寝した後のムアツ布団で寝る猫。痩せてるし〜。もうちょっと大きくなって欲しかった。 |