2002-10-24 美味の誘惑　【オー・メドック／シャトー・シャルマイユ】
2002-10-23 ゾウの時間、ネズミの時間、ＰＡＣＨＩの時間
2002-10-04 せめて人間らしく
2002-09-22 賞味期限への挑戦
2002-09-14 賞味期限との戦い
2002-09-12 タマちゃんの不思議
2002-09-11 いのちを思う日
2002-09-10 昔日の実力【サンテミリオン／シャトー・トリムレ】
2002-09-08 銘酒の微妙【マルゴー／マルキ・ダリーグル】
2002-09-07 ぷちおふ

あら、「ランダム・ジャンプ」なんていう小粋な機能がついたのですね。ステキ♪
素敵な日記との偶然の出会いを求めるのには、新着を片端から読むという方法もあるけれど、やっぱり時間的にすれ違う運命の日記も多いわけで。
ひまなときには重宝しそう。……ひまがほしー。

さて。

日常における小さな幸せにはいろいろなものがあるでしょう。
道を歩いていてほのかに香る花の存在に気づいたとき、とか、
ステキだなあ〜と思っている人から思いがけず笑いかけられたりしたとき、とか、
宝くじで1,000円当たったとき、とか。

そんな中で、「美味を味わう」ということは、比較的簡単に、そして日常的に体験できる小さな幸せじゃないでしょうか。
（超高級フレンチのフルコースや超老舗料亭で味わう和懐石なんかは非日常的な「極めて大きな幸せ」だけど）
たとえば、目玉焼きが、黄身は完璧な半熟具合で白身の裏はカリカリに焼けたときとか、
あんまり期待しないで買ったインスタント食品が思いもかけずおいしかったとか、
マヨネーズにわさびとお醤油を混ぜたいいかげんなドレッシングに悶絶したりとか。

私にとっては、上記の全部が幸せに値する美味だけれど、やっぱり美味しいワインに出会ったときが一番のシアワセ……。

でも、美味は、ついつい食べ過ぎ・飲み過ぎという不幸も招くのよね。

飲み心地の良いワインは気がつくと１本空いてたりして、クチビルは黒くなるし、翌日はちょっと胃が重いしでフシアワセ。
はい、そんなわけで本日（正確には昨日）は夕方までおなかが痛かったです。
でもいいワインは、やっぱり頭痛くなるほどの二日酔いにはならないのね。（私だけかしら）

私は飲むときにおつまみは欠かせないたちなので、カロリーの過剰摂取も気になる。
美味しいチーズ。
美味しいハム。
こってり煮込んだビーフ・シチュー。
オリーブオイル・ドレッシングをたっぷりかけた魚介のサラダ。
……ああああ、カロリーのことはとりあえず忘れておくわ。
シアワセが一番だもの。
（※上記をいっぺんに食べたわけではありません）

◆オー・メドック／シャトー・シャルマイユ　1999

「インクのような濃さと純粋さ、豊かさ」と世界的ワイン評論家ロバート・パーカーさんも絶賛したという、ボルドー、オー・メドックの小さなシャトーのワイン。ブドウ作りに命をかけるオーナーのセーズさんの、情熱とこだわりの結晶といわれています。

「インクのような」といわれても、「インク飲んだことあるんかい」とつっこみを入れたくなる感じですが、その比喩はなぜかとっても納得なんですね。ペンにつけたらちゃんと文字がくっきり書けそうな感じ。そのぐらい「濃い」のです。インク飲んだことはないんだけれど。
辛さが先に立つくらい渋いのに、ほのかに花の香りがしたりして、とっても風味豊か。
ひょっとしたら、もう数年熟成してからのほうがもっと美味しくなるのかも、と思ってしまうような。

というわけで、９月のはじめから、すでに５本目（笑）のマイブーム・ワイン。
残りわずかな在庫を買い占めるべきか葛藤中。

（フランス・ボルドー／オー・メドック　クリュ・ブルジョワ　赤　1999／12.5％　辛口／750ml／2,980円

先頭 表紙

というわけで、ようやく少しずつ人間に戻りつつあります。美容院にも行ったし。
久しぶりにひまじんに来たら、トップページは変わってるし（遅ッ）、いくつかの日記は閉めてしまわれたみたいだしで軽いショック。
ああ、すっかりウラシマだわ。
でもまあ、ボチボチと復帰していきましょう。

行きつけの美容院でも、私の担当だった人がお店を移るという話で、秋は人替わりの時期なのかしら。
前に行ったのは２ヵ月前で、ちょうどＴＤＳに行く前日のこと。（ひぇ〜）
２ヵ月あっという間だったような気もするけれど、すごく遠い昔のような気もする。なんだか夏以来、自分自身の時間は停滞しているのに、周囲の時間は超光速で流れているような感じ。

昔、『ゾウの時間　ネズミの時間』（本川達雄 著／中公新書）という本に、「寿命70年のゾウも、寿命２年のネズミも、一生の間に心臓が打つ回数は約15億回」という有名な一節がありましたが……。
その本によれば、大きい動物ほど心臓が打つ時間間隔や呼吸周期、妊娠期間や大人になるまでの時間は長くかかり、体重あたりに使うエネルギーの消費量は少ないんだとか。
そして、同じ長さの時間でも、ゆっくり動くゾウにとっては一瞬のことに感じられ、せわしなく動くネズミにとってはすごく長い時間に感じられるということで。
これを人間の大人と子供に置き換えてみると、子供は大人より体重あたりのエネルギー消費量が多いので、子供の時間は速い。子供は同じ時間内にたくさんのことをするのだから、逆に同じ一日でも、子供にとっては大人よりも長く感じられる、となるのだそうで。

とっても納得。

ということは、他人よりも動きの鈍い私なんかは、日頃あんまりエネルギーを消費せずに生きているから、時間はゆっくりしているということになるんでしょうかね。
生きるペースが遅いと長生きするのかもしれないけれど、人生全体の密度でいったら短命でも長命でも同じなのかもしれない。
むしろ、短い時間の間にいろいろなことをして充実して生きるほうが、人生の密度は濃いようにも思えるし。（明らかにエネルギー消費量が多いと思われる「天才」に早死にが多いのは、そういうことなんでしょう。「生き急ぐ」っていう言葉もあるしね）
生きるペースが遅いと、同じ長さの時間をかけてほかの人にできることが、自分にはできない。つまり、「時間が足りなくなる」のである。
300年くらい生きられるんなら、それでも何か達成できるのかもしれないけど、そうもいかないし。
事故や病気や思わぬ災難で、明日突然天に召されるかもわからないし。

ああ、私の一生は（私にとって）短そうだわ……。

先月半ばに披露するはずだった姪ヒナとバナバナの写真。こんなちょこまかしていた時代には、時間はゆっくり流れていたんだろうか……。

先頭 表紙

しばらく忙しいのと体調低下期とが重なっていたので、ネット離れしてました。
書きたいネタや見せたい写真もあったんですが、気がついたらもう10月。話題にも賞味期限があるってものです。ああ。

振り返ってみると、９月は10本しか日記を上げなかったのね……。
私の過去の傾向では、夏場はネット活動ががくりと減りがちなんだけれど、今年はひまじんとの出会いが私を活発にさせてくれていたみたい。
実は、趣味の「空想遊び」のほうはすっかり停滞しきったままでして、心身がともに元気でないと、趣味でさえも心の中に入ってこない、というか、心の内から湧いてこないのだということをしみじみ感じた夏でした。
秋は、充電して、また楽しく遊べる気分になれるといいな。

私は本来的に怠惰な性質なので、心身が疲れてしまうと、ぱったりとすべてのやる気が失せてしまいます。
仕事をしているので、かろうじて日々は人間らしい体面を取り繕って生きていますが、もしそれもなかったら、家事はおろか食べることさえもしないで、惰眠を貪りながらひからびているかもしれません。
しなければならない仕事や、家族への義務、友人たちとの付き合いなどの存在が、私を人間らしくさせてくれているのです。

人間は、自分の「外」にあるものと関わり続けなければ、人間としては生きていけないのでしょう。
孤独を愛するという人でも、自分の周りの世界に興味の対象が１つもなかったとしたら、日々の生活はきっと虚しいはず。ただ「生きなければいけない」という本能のままに生きている動物と同じように生きるだけで……。

ネットは、「私」と「外界」とをつないでくれる手段の１つです。
怠け者で出不精な私にとっては、部屋にいながらにして遠くの友人と楽しくおしゃべりしたり遊んだりすることは、実際に街に出かけていって遊ぶこととなんら変わりありません。
そして、それを「現実」の対人関係だととらえているからこそ、たまにはべったりでなく、離れたいと感じることもあるのだと思います。

先ほど、ネットでの人間関係の中で怖い目に遭われた方の話を読みました。
ひまじんの中にも、ネットトラブルに悩んでいる方が少なくないのも知っています。
でも、インターネットというものが「人間同士のつながりの手段」である以上、日常の生活と同じように、そこにはうれしいことも悲しいことも怖いこともあって当然なのです。

私は、ネットが架空の世界だなどとはまったく思っていません。
たとえ名を隠し、違う自分を演じているのだとしても、パソコンの向こうにいるのは、生きて、ものを考える、現実の「人間」以外のなにものでもありません。
ネットで構築した友情が虚構だけのものとは思わないし、感情のこじれが犯罪に及ぶのも理解できます。ネットの先にいる人は、変態の犯罪者かもしれませんが、自分の家の隣人だって、そうでないとは限らない。詐欺師は真昼の街中だって歩いているのです。
目の前の四角い窓の向こうにいる人は、生身の人間だからこそ、愛することも憎むこともできる。
それゆえに、ネットの人間関係というものを軽く考えることはできないのです。

さりとて、よりリアルにネットの向こうの「人」を感じられるのであろう映像伝送機能つきの通信サービスなんていうものは、私はまず導入する気にはなれないけれど。
匿名性よりなにより、ネットをしている最中の自分の姿が相手に見えないことは、私にとってなにより重要なポイントなんだから。
だけど、これが一般的になったら、きっと私はもっと立派な人間として生きられるに違いない。

ああ、はやくにんげんになりたい。

先頭 表紙

先週は、姪２号バナバナのその後を観察しに実家へ帰り、１週間にワイン２本を開け、エライ人のお付き合いで美味しいお寿司を食べ、世間の重大ニュースにあれこれ感想をもったりして、いろいろ書こうと思ってたことはあるんだけれど、なんだか筆が（いや、キーボードが？）進まず、まったりとして過ごしてしまいました。
ま、こんな日々もあってもいいでしょう。

アタクシはもともと集中期間が長く続く体質じゃないし、怠惰に暮らすことに至上の快楽を感じる人間なので、こんなにまめまめしく日記を書いてること自体、自分でもビックリなのである。

さて、日曜日はさる方と銀座で突発でぇとをしてまいりました。

目的は、南の島みやげの少々ヤヴァイブツを分けていただくこと……
ではなく、お茶を飲みながら親睦を深めることだったんですが、思いもかけず持って来てくださっていたのですな。
いまどきこんな義理堅いおひとがいるなんて、あたしゃびっくりざんした。ありがたやありがたや。

とはいえ、そのブツは開封からかれこれ約３週間は経っている食品。
こ、これはアタクシの胃袋への挑戦ということでせうか。(;￣ー￣Aアセアセ
果たして食後24時間以上経った今でも、アタクシは無事生きております。

ブツは非常に珍味で、美味しゅうございました。
ありがとうね〜〜〜。また期待しておりますわん。(￣ー￣)／~~~

でぇと後は西武の優勝記念セールの恩恵を受けて10％オフのパンプスＧＥＴ。
うっかりしたことにマリオンの西武には地下食品街はなかったので松屋へ移動、チーズと酒のサカナなお惣菜を購入して帰りました。

この夜のお飲みものはビール三昧。定番の一番搾りではなく、これまで飲んだことないものを２種とギネス。

≪キリン秋味≫は「麦芽たっぷり1.3本分（当社比）」がウリだそうだけど、何に比べてるんだ？？(笑)
ちょっとコクのある濃いラガーって感じかしらね？　辛めだけど、別に可もなく不可もなく。アルコール度６％なので、そのほうが飲み応えがあるなあという感じ。んー、つまり酔いがすぐ来るっていうか。(笑)

２本目、≪サッポロ・海と大地の澄んだ生≫。「世界初、海洋酵母使用発泡酒」だそうで、ビールじゃないのね。アルコール度は5.5％とこれも高め。
……これ、開発した人には悪いけど、なんかダメ〜。生臭いようなニオイが鼻について。それでも残さず飲み切ったアタクシって、つくづく貧乏性？
「商品」である以上、否定的評価もいたしかたないけど、公正性を期するため、皆様の中でコレが気に入ったという方がいれば、ぜひ弁護のつっこみをよろしく。（笑）

お口直しの≪ギネス≫は、アイルランドの黒エール。アタクシの仲間内と酒好きの皆さまには説明するまでもないけど、ちょっとコーヒーのような、香ばしい香りがクセになるおいしさ。これもアルコール度６％と強め。
アタクシ的に気に入らない点を挙げるとすれば、缶のギネスは330mlしか入ってないことかしらね。高いのにー。

ん〜、やっぱビールもいいわぁ。(*￣ー￣*)

青矢印が問題のブツ（笑）。私と出没先日記がかぶってる方は、なんとなく誰にもらった何か、想像がつくかもしれませんが、ここはひとつ正体をぼやかしておくのも一興かと。ヒントは「コリコリ」。
丈夫な胃袋バンザイ。＼(￣ー￣)／

あ、ちなみに手前はトマトとタコのサラダ、奥はサンマの唐揚げと青野菜のサラダね。出来合いバンザイ。

先頭 表紙

ある日、PACHIがキッチンの棚を整理していると、普段使わない包丁研ぎだの予備のスポンジだのがしまわれているその奥から、スパイス詰め合わせセットが出てきました。

…………(￣ー￣；；；

それは２〜３年ほど前に、会社の同僚が南の島のお土産としてくれたものでした。
ジンジャー、サフラン、コリアンダー、ナツメグ、キャラウェイが、それぞれ20〜30ｇくらいずつビニールパックになっているセットです。もらった時はこりゃいいやと思ったんですが、なにしろ袋詰めのスパイスなんて、小瓶に詰め替えなければ使えません。ちょうどいい小瓶が（しかも５つも）なかったので、そのうち買ってきてから使おうと思って、そのまま忘却の彼方になっていたのでした。

さて、スパイスの賞味期限はそもそもどのくらいなのでしょう。
手近にあるタイムの小瓶を見てみました。
………賞味期限：2002年４月。（滝汗）
い、いや〜〜、タイムって香りきついから１回に１振り２振りくらいずつしか使わないし、使っても使っても減らないのよねー。でもこのタイム、まだ十分匂うしー。まだ３分の１も残ってるしー。
っていうか、いつ買ったんだコレ。(;￣ー￣Aアセアセ

全然参考にならないので、PACHI宅で最も消費量の多いハーブ、バジルの小瓶を見ました。これは２〜３週間くらい前に買ってきたばかりだから、十分期限内のはずです。
………賞味期限：2005年６月。
ほー、約３年ももつのね。
ちなみに食品会社の規定によれば、香辛料の賞味期限は、ホールもので３年、パウダーもので２年くらいだとか。（もちろん開封前の話ね）
ということは、タイムは粉末状なので、逆算すると２年以上使い続けていた（！）ということになるけど、その話はこの際置いといて、粉末状のバリ島のスパイスは当然期限切れ……。

香辛料そのものは、時間経過によって腐ったり毒化するわけではないので、基本的には香りと色がなくなってしまわない限り使えます。
しかし、しかし。
こういっちゃーなんだけれど、東南アジアの島のお土産用に作られてる香辛料のパックなんて、どう見ても「密封」からは程遠いような外見。試しに匂いを嗅いでみましたが、すでにどれもこれも判別不可能な感じ。
だけど捨てるのはもったいない……。

というわけで、スパイス使い切りキャンペーンを行うことにしました。
具体的にはカレーを作ったんですが、今日はもう眠いので、その話はまた日を改めて。（爆）
ちなみにカレーはちゃんと美味しくできました。

◆ジンジャー、サフラン、コリアンダー、ナツメグ、キャラウェイを大量消費できる「カレー以外の」レシピ募集中。でもスパイスの香りが半分以上飛んでるので、できれば香りに依存しない料理求ム！（←本末転倒）

ようやく小瓶に詰められてスタンバイオッケーなスパイスたち。早く使いきらなくちゃ。

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アザラシのタマちゃん、今度は横浜の帷子川に現れたという。

多摩川から鶴見川、そして帷子川。
私は神奈川県の地理には明るくないので、そう聞いてもすぐに「ああ、あそこね」なんてわけにはいかない。ので、横浜の河川マップなるものに頼ってみる。
多摩川から鶴見川のときも驚いたけれども、今度も一見まったく接点のみられない場所である。
まあ、海伝いに川に入りこんだに過ぎないのだろうけれど、それにしては横浜港あたりで全然目撃されなかったのが不思議だ。

タマちゃんはただのアザラシなんだろうけれど、こうなってくるといろいろ想像してしまうのが人間というものであって。

タマちゃんは人間並みに知能が高くて、自分が神出鬼没に現れることで人間が大騒ぎしているのを楽しんでいるのだとか。
タマちゃんは実はよくできたロボットで、どこかのメカマニアが密かな楽しみのために遠隔操作しているのだとか。
タマちゃんは実は神様の御使いで、すさんだ人間界にひとときの安らぎをもたらすために遣わされたのだとか。

どうでもいいけど、タマちゃん、もっときれいな海にお帰りよ。
それとも、本当に、キミはヒトが大騒ぎしているのを見て楽しんでいるの？

ただ、そこにいるだけで、ひとに影響を与える存在というのは不思議だ。

本人が望むと望まざるとにかかわらず
周囲がなにかを“期待”する。

それを一概に“憐れ”とは思わないけれど。

“それ”がそこにいるのは、なぜなんだろう――。

先頭 表紙

たとえば、いま、世界のどこかで誰かがいのちを落として
たとえば、いま、世界のどこかで誰かが哀しんでいても

たとえば、いま、世界のどこかでひとがひとを憎んで
たとえば、いま、世界のどこかで殺し合いをしていたとしても

それを知らなかったら
それはなかったことと同じだろうか。



去年の今ごろ、私が地球の反対側で起こったあの大きな事件を知ることができたのは、ネットの世界で友だちと話をしている最中だったからだ。
あの頃の私は、家でテレビをつけることもせず、世間のいわゆる「ニュース」と呼ばれる出来事から一歩遅れた生活を送っていた。
好きな人たちと好きな話題に花を咲かせて、楽しいことだけを考えていればいい毎日。
世間で起こっている事件を知るのは人づてという、一昔前のような暮らしをするのは、そう難しいことじゃない。
ただ、外からの情報を断ってしまえば、それだけですむ。
そして、それで別段の不便があるわけではない。

そんな世界なのだ。
わたしたちが、いま暮らしている世界というのは。

無関心でいようと思えば、いくらでもできる。

知らなくても、世界は勝手に動いていく。

地球は明日も回っている。
たぶん、地球上のいのちがすべて息絶えたとしても。


そんな世界で
だれかのために涙するのはなぜだろう。

そうすることに意味があるのだろうか？


それでも、私は哀しかったよ。
この世の楽しみを永遠に奪われた人々の魂が。
おそらく、この世の楽しみも知らずに、人々のいのちを奪ったひとの魂が。


みんな、毎日を楽しんでいますか？

先頭 表紙

なんか２日連続で“私的”高級ワイン感想日記を書きますが、別にヤケをおこしたわけではありません。そして、１日で１本空けているわけでもありません。遅筆なので、実際に飲んだ日と感想を書いた日とには時差があります。念のため。（笑）

さて、前回のベレール・マルキ・ダリーグルは、ボーナス月の浮かれ気分に後押しされて６月に買ったものだったので、ひょっとしてPACHI宅の全然温度管理が行き届かないいいかげんな環境でひと夏越させてしまったことが、ワインのために悪かったのではないかという懸念がありました。
また、コルクの状態もあまりよくなかったなどの不安材料もあります。10年以上の古いワインになると、コルクが乾燥し過ぎたり、ふやけ過ぎたり、腐敗したりして中身をダメにすることもあるのです。
そんなわけで、同じく６月に買ったものを思いきって試してみることにしました。

ブツは、お気に入りのサンテミリオン。
マルキ・ダリーグルよりさらに古い1986年ものです。でも、格下で、値段も安いです。
結果は……

とれびあ〜〜〜ん♪♪♪(Ｔ▽Ｔ)

とりあえず温度環境はあんまり影響なかった模様。
コルクも、だいぶ硬くなっていましたが、とりあえず壊れずに抜けました。
16年もの長期熟成なので、マルキ・ダリーグルより余程「枯れてる」んですが、それでいて十分に濃さがあって、まろやかで優しい舌触りは１口目からうっとりするほど……。

……っていうか、自分の好きな傾向のワインを開けても、全然比較にならないんじゃないかという気もするんですが（笑）
結局、マルキ・ダリーグルの状態が悪くなっていたのか、単に好みに合わなかったのか、判然としませんでしたが、トリムレがあんまり美味しかったので、もう不機嫌なことは忘れました。
マルゴー系が果たして私の口に合うのか否やは、これから先の研究課題にしたいと思います。（おカネはないからゆっくりね（笑））


◆シャトー・トリムレ／1986

サンテミリオンの格付けは10年ごとに見直されるといいます。シャトー・トリムレは、1996年以降は普通のグランクリュに格落ちしてしまったそうですが、この1986年は、まだこのシャトーがグランクリュ・クラッセという１つ上のクラスにいた頃のワイン。
そして、1986年というのはボルドーの当たり年といわれるヴィンテージだそうで。
そんな上等なワインであっても、現在の市場評価では人気がなくて、結果、安価で取引される、というのは何か不可解な感じもしますが、私のような庶民なワインファンにはありがたいことです。

今のトリムレがどのくらい「落ちて」しまったのかは、私にはわかりかねますが、これらの格付けはとても微妙なものでもあるので、あまりこだわることもないとワイン専門家の方々などは言います。
優秀な造り手のワインがごろごろある中では、実力はどれも伯仲しているので、好みによって評価が逆転するのはよくあることだ、というアドバイスをもらったときには「なるほどな」と納得したものです。

こういうことって、ワインに限らず、ほかのいろいろなものに当てはまる真理なのかもしれません。個人の好みと、ある程度の世間的評価、そして値ごろ感に納得がいったとき、人は本当の満足を得るのでしょう。

（フランス・ボルドー／サンテミリオン　グランクリュ・クラッセ　赤　1986／12.5％　やや辛口／750ml／4,480円）

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味覚は極めて主観的なものなので、時に自分の舌が絶対的に正しいかどうかということに自信が持てなくなることがある。

もちろん、味には好き嫌いというものがあるし、多数に好まれやすい味というものがあるのも確かだ。
たとえば「果物の王様」とまで言われるドリアンは、最初に口にした人のたぶん６割から７割くらいはその「世間的評価」に首をひねるだろう。
日本人の朝食の友・納豆を食べられない日本人は結構多いが、ブルーチーズをなんの抵抗もなく食べ、最初から「美味である」と言いきれる人となると、納豆好きの日本人など比較にならないくらい少ないだろう。
たとえセロリが嫌いでも、それはセロリが悪いわけでも、自分の舌が悪いわけでもないのだ。

だから、世間一般的に「美味しい」と言われているものに美味を感じることができなくても、なんらひけめを感じる必要などまったくないし、嫌いな味を嫌いだとはっきり言ってかまわないとは思うんであるが……。

そこに「価格」がからんでくると、少々ものごとはややこしくなってくる。
安くて不味ければ、人は案外納得するものだ。
でも、それが結構な代価を払ったものだったとしたら？

………と、何をウダウダ言ってるかというと、実は、私的には結構高級部類に入るワインが、あんまり口にあわなかったのですな。(￣ー￣；
好みは好みなので、世間的に高級であると評価されているものが口にあわなくても、そういうこともあるだろうとは納得できるんだけれども、やっぱり期待が満たされないときって悲しいものである。


◆シャトー・ベレール・マルキ・ダリーグル／1990

ボルドー・メドック地区マルゴー村の最高峰はあの有名なシャトー・マルゴーですが、マルゴーにはほかにもたくさんのシャトーがあって、数々の銘酒が造られています。
このベレール・マルキ・ダリーグルも、その１つ。
19世紀の頃まではシャトーの所有者マルキ・ダリーグル、すなわちダリーグル侯爵の一族や友人・知人にだけ飲まれていて、一般に売られることがなかったという稀少なワインで、かつてのボルドーの最高格付け、クリュ・ブルジョワの中でもさらに最高のクリュ・ブルジョワ・シュペリウール・エクセプショネルに選定されたといういわくつき。
しかも、ボルドー当たり年として知られる1990年のヴィンテージ。
とにかくあらゆる面で絶賛されているワインではあります。（←あっ）

干しブドウや干し杏のような甘い香りと、長期間熟成ならではの枯れた味わい。とがったところのないまろやかさ、などは確かに能書き通り。わかります、わかるんですが……。
結局のところ、好みというのは、ほんの少しの感性の違いなのかもしれません。。。
ちなみに、開けたてより１〜２時間後くらいからのほうが香りが立ってきます。

（フランス・ボルドー／マルゴー　クリュ・ブルジョワ　赤　1990／12％　やや辛口／750ml／5,780円）

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土曜日はくーにんさんのおうちにおじゃまして、マンゴープリンをいただいて…じゃなかった…エリサちゃんと、のんたんさん、ヒナゴンちゃんにお会いしてきました♪

くーにんさんとは、ひまじん以前から面識があったのですが、ママになってからお会いするのははじめて。
ウチの近所では売っていない幻の「森永マンゴ牛乳プリン」を手に入れたというので、はるばるお宅まで訪問させていただきました。
え、いや、もちろん目的はマンゴープリンだけじゃないのよ〜。(;￣ー￣A

滅多に足を運ばないヨコハマで、お上りPACHIはウロウロキョロキョロしてすっかり到着が遅くなってしまいましたが、楽しいひとときを過ごさせていただきました。
エリサちゃんはいつも写真で見ている以上に可愛かった〜♪　ガラス玉みたいな不思議な色のまん丸お目目がキュートで、本当にお人形さんみたい。いきなり知らない男の子にチューされちゃうのもうなずけるわ。うむうむ。
そして、のんたんさんちのヒナゴンちゃんも、「猛獣」だなんてうそばっかり。好奇心旺盛で元気いっぱいの可愛い赤ちゃんでしたよ。確かに今は男の子っぽく見えちゃうでしょうけど、キリリ眉毛は将来ぜったい美人顔になること間違いなし。だって、のんたんさんも、すてきな美人ママだったもの〜♪(*￣ー￣*)

待望のマンゴープリンをいただき、ひたすらベビーズの可愛さにメロメロになりながら撮影会を繰り広げました。写真は個人的に楽しませていただきますのであしからず。（笑）
短い時間でしたが、会えてうれしかったです。
またぜひ一緒に遊びましょうね♪


さて、ヨコハマに限らず、デパートに出かけること自体久しぶりのアタクシは、夕方５時過ぎにおいとましたにもかかわらず、その後８時近くまで横浜そごうで遊んでいました。（爆）
Loftのフロアで雑貨をあさり、地下食品街を徘徊し、両手いっぱいの買い物したあげく、イタリア物産展で１袋500ｇ入りのパスタ・３種よりどりで700円（＝1.5Kg）まで買い込んで、重さにひいこらしながら帰ってまいりました。
都会は危険だわ……。(￣ー￣；

左上：エリサちゃんとヒナゴンちゃん。本物はやっぱりかわいーっ！
右上：マンゴプリンはお土産にまでいただいてしまいました。くにたん、ありがと〜♪　右側は店員のにいさんのセールストークにまんまと乗って買ってしまったマリアージュ・フレールの紅茶。いい香りざんす。
左下：これでしばらくパスタは買わないですむでしょう……重かった。。。

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