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Hideyの「蛍の光の下で」

帰国に伴い長い間ご愛読いただいたこの日記を終了させていただきます。
もうこのサイトに文章を綴ることはありませんが
もしこの先もおつきあいいただけるようであれば
メールをいただければ幸甚です。
皆様、本当にありがとうございました。お元気で。

絵日記

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-06-19 Japan Trekご報告 13
2002-06-16 Japan Trekご報告 12
2002-06-16 Japan Trekご報告 11
2002-06-16 Japan Trekご報告 10
2002-06-11 フィー子家にて日本対ロシア観戦
2002-06-09 夢のオフ会
2002-06-08 Japan Trekご報告 9
2002-06-06 Japan Trekご報告 8
2002-06-06 Japan Trekご報告 7
2002-06-06 Japan Trekご報告 6


2002-06-19 Japan Trekご報告 13

5月28日。終日京都ガイドツアー。Alexisの出身企業ノエビアの好意によりバス2台と観光ガイドさん2人をご手配いただき、完全にお任せのツアーとなった。我々スタッフもこの日一日は観光客気分を味わった。外国人学生の点呼も原則取らず、途中自由行動をすることも認めたため気も楽だ。訪問企業との連絡、調整など一切を担当していたSunnyも前日のトヨタ訪問以降ようやくリラックスできたようでよかった。本当にお疲れ様。

この日は妻が朝からツアーに加わった。妻はJapan Trekの開始とほぼ同じタイミングで某企業のコンベンションの司会を務めるために帰国していたが、妻も僕も泊まり込みのため東京ではまったく会えず、仕事を終え実家の京都に戻っていた彼女とようやくこの日会えたのだ。京都生まれ京都育ちの妻はかなり上達した英語で学生たちに京都の街の説明をしてくれた。

清水寺、竜安寺、金閣寺、知恩院、退蔵院というお寺巡り決定版コース。予想通り清水と金閣寺が一番受け、最後の方では正直お寺はもう充分という空気が伝わってきた。ただし退蔵院ではお茶会ということではないが、緑茶と和菓子のおもてなしがあり、正式ないただき方を教わって皆感激していた。英語が堪能なガイドさんが英語で解説してくれるのだが、途中適切な表現が浮かばず止まってしまったとき、なんと妻が大きな声で“Avoid the most beautiful side of the cup…”と堂々と言葉を引き取った。びっくりするとともに彼女の成長ぶりを誇らしく思ってしまった。

親戚との約束があった妻は夕方ツアーから離れた。芸子さんを見たいという学生が非常に多く、僕は彼らを連れ立ってバスを途中下車、花見小路へ案内した。「ゲイシャ、フジヤマ、シンカンセン」は未だに日本の象徴であり、Trekはこれらをすべてカバーしたことになる。タイ人の女の子Beeと韓国人の女の子Juneは特にミーハーで、どこからともなく芸子さんが現れるたびにものすごい勢いで駆け出し、写真を撮る。Trekの参加者だけでなく多くの外国人が同じような意図で茶屋の前に陣取っている光景はちょっと異様だった。

帰国後楽しみにしていてまだ叶えていなかったささやかな夢がおいしい鳥料理を食べることだった。妻が、以前から話していた知る人ぞ知る名店「鳥どり」に予約を入れてくれた。カウンターで少人数しか入れない店なので、南青山「椿」以来僕の舌を信じ切ってくれていたBeeとJuneを連れて行ってあげた。のけぞるほど美味しくて安い店なのだが、BeeとJuneは臓物系がどうしても苦手で、ちょっとトライしてはと注文したのだが結局すべて僕が平らげることになってしまった。鳥刺しもパス。店のご主人は妻のことをよく知っているのでさすがに残すことはできず、僕が一人でせっせと片付けた。本当に美味しいんだけど、あれだけ臓物や刺身を集中的に食べるとちょっと辛い。BeeもJuneも京野菜の微妙な美味しさを正しく評価してくれたのが救いだった。

(つづく)


先頭 表紙

たらママさん、お名刺をいただけるとは知りませんでした。通勤途中でなかなかお忙しそうなのでうちの女の子達も追っかけて走るのが精一杯だったようです。 / Hidey ( 2002-06-28 22:42 )
りぃなさん、清水さんって呼ぶんですね。京都らしい。僕も妻との初デートは高台寺というお寺さんでした。あまり人がいなくて静かに話ができたことを覚えています。ところでボストンでは水菜売ってるよ。 / Hidey ( 2002-06-28 22:41 )
真賀砂州子さん、ええ、西陣の鳥どりさんです。ほんとにおいしいですね。今度は適量をいただきたいです。砂州子さんはお元気でいらっっしゃいますか? / Hidey ( 2002-06-28 22:29 )
芸奴さんのお名刺はいただけましたか。あれって外人さんにとっても喜ばれるんですよね。 / たらママ ( 2002-06-23 19:22 )
清水さん、懐かしい♪ 南にある本願寺に、お彼岸の時はいつもお参りに行ってるんです。帰国したら、また行こうかな、と思っていたところなので、びっくりしました。鳥どりさんは、両親なら絶対知ってますね。聞いてみよ♪ / りぃな@京野菜だったらみぶな、らヴ ( 2002-06-20 13:29 )
鳥どりさん!懐かしいです!あの西陣の?Hidey様の日記で またまた京都再発見!日本再発見で砂。 / まがさすこ ( 2002-06-19 16:49 )

2002-06-16 Japan Trekご報告 12

人間心理として、稼働率を高めるためには四六時中止まってしまうラインでの生産よりも作業を一括して目標値を達成するダンゴ生産を選びがちになる。そのほうが個人的なミスをも表に出さずに個人的に帳尻を合わせられるからである。トヨタ・プロダクション・システムにおいてはそうしたミスをひとつ残らず表出化し、飽くなき改善を図ることこそが重要な目標となる。ミスが発生したのはなぜか、その原因はなぜ発生したのか、そのまた原因はなぜ、と「なぜ」を5回繰り返して徹底的に問題をつぶし、今後の問題解決に役立てる。個人のミスではなくそれを生んだ工場の不備を究極的に探り当てるのだ。

このシステムを構築するためには作業員一人ひとりの意識の徹底、それを可能にする人事管理、情報管理、ひいては経営方針が必要になる。このシステムの主旨に沿った作業の改善のアイデアは作業員から月に何千と寄せられ、そのほとんどが採用され実践される。作業員はこうした提案に対し報酬を得る。「できません」という言葉は排除され、何が何でもできる方法を考える癖をつけさせる。経営者の理念がこのシステムに一致していなければこれらのことは実現しない。トヨタ・プロダクション・システムは生産管理方法ではなく、経営哲学なのである。

生産管理の授業で学んだこうした事実を学生たちはその目で確かめた。日本の高度成長期を支え、バブルを超えて今なお世界に冠たる企業であり続けるトヨタはやはり偉大な会社だった。

感慨深げな学生たちを乗せてバスは名古屋駅に到着。海外でも有名な新幹線に乗り込んだ。250km/hのスピードと正確な発着時間に驚きつつ京都に到着。駅前の新・都ホテルにチェックインした。

夕食はフリーにしていたので、我々日本人スタッフは何人もの参加者からおいしい店に連れて行ってくれとせがまれる。しかし7〜8人のブラジル人学生が、今夜だけはつきあえとしつこく我々を誘う。何かと思ったら日本人スタッフ全員を招いてその労をねぎらいたいという。もちろん彼らの奢りだ。僕自身セクション(クラス)の連中に誘われていたが、ブラジル人学生の心意気に応え、セクションの連中を手頃な焼き鳥屋に案内し、オーダーも一通り裁いてからブラジル人たちと合流。先斗町の洋風居酒屋に入った。

どの国の学生もいい連中ばかりだが、ブラジルの学生はことに人情に厚い。彼らの中には同じスタディ・グループで毎朝一緒だったDanielとJoana、そしてサマースクールから一緒のRuiもいた。彼らはこのTrekがいかに素晴らしいかを熱く語り、そしてそれが我々の運営によるものだと感謝の意を表してくれた。我々スタッフも彼らの気遣いに感激し、何度も乾杯をした。最後はブラジル式に腕を組み合って杯を空けた。「Hidey、絶対サンパウロに来い。来たら絶対に連絡しろ。でなければお前は友達じゃない」とDanielは言った。偶然店のスピーカーからうっすらとボサノバが聞こえてきた。世界中のどの音楽よりもボサノバをこよなく愛する僕にとって既にブラジルは永遠の憧れの国なのだと彼に教えた。

旅も終盤に差し掛かり、別れの寂しさを予感した初めての夜だった。

(つづく)

先頭 表紙

↓はやり→やはり / Hidey ( 2002-06-20 00:55 )
lim.さん、うちの学校がgeneral managementを強調する学校なのでなおさらトヨタに関する教え方も上位概念的になるのだと思います。でもそのとおりなのです。効率重視、人格無視、ということに関しては僕の表現があまりうまくなかったかもしれません。トヨタではいい意味で人格を無視、つまりつまらないプライドや恥の意識を無視して、機械と人間を有機的に一体化させ、純粋な効率向上を図っているというのが僕の理解です。でも人間にしかない判断能力、向上能力ははやり残る。それも含めて有機的な一体化なんでしょうね。 / Hidey ( 2002-06-19 16:28 )
夢樂堂さん、つづきの日記に書いたのですが、参加者の半分はもうすぐ世界中のビジネスに散ってゆき、正直二度と会えない人もかなりいると思います。でもきっと皆この11日間のことは一生忘れないはず。再会も是非したいですけどね。 / Hidey ( 2002-06-19 16:21 )
ガス欠コインさん、工場と宣伝ではまた色々違うんでしょうね。なんとなくそういった過去の話は聞いたことがありますが。僕も今後仕事で接するかもしれないなあ。 / Hidey ( 2002-06-19 16:20 )
まうさん、そうだったのですか。本当に彼らは友情や人生を大切にしますよね。むかーしむかしのCMで「ブラジル人は遊びの天才だ」というコピーがあったのですがずっと心に残っています。 / Hidey ( 2002-06-19 16:18 )
りぃなさん、トヨタ・プロダクション・システムについては何冊も本が出ています。Daniel、ほんとにいいやつだし頭もいいんです。彼の案内してくれるブラジルをぜひ見たいです。 / Hidey ( 2002-06-19 16:15 )
akemiさん、お褒めのお言葉ありがとうございます。修学旅行、無事だったようで何よりです。よっしー君にとってもかけがえのない思い出になったでしょうね。 / Hidey ( 2002-06-19 16:13 )
たらママさん、JITは生産管理の基本になってしまってますからね。80人×11日間、もう二度とやりません(笑)。 / Hidey ( 2002-06-19 16:11 )
全員に意識を徹底させる手法、すごいですね。色々な局面でその手法を皆が活用することができれば、作業というものすべての効率が格段に上がって気持ち良いでしょうね。何かを集団でする時、つい効率重視になってしまうのは人格を無視してしまうことに繋がるのでしょうか(笑)? / lim. ( 2002-06-19 08:24 )
旅って出会いもあるけれど必ず別れがあるんですね。でも別れがあっても再会できるチャンスはあるんだよね。 / 夢樂堂 ( 2002-06-17 16:37 )
トヨタの特集は割と最近、TVで見ました。改めて、彼らの強さを痛感したものです。Hidey氏もご存じでしょうが、昔はクリエーターにとって楽しい広告がやらせてもらえず、不満ばかり募るクライアントでしたが。チャンスがあれば、今、フリーランスの身でやりたいなあ。 / ガス欠コイン ( 2002-06-17 04:11 )
私の恩師の一人はブラジル人でした。友情の大切さと人生の楽しみ方を教えてくれた人です。 / まう@着メロはイパネマちゃん ( 2002-06-16 17:32 )
なるほど、スゴイにはスゴイの理由がちゃんとあるんですね。下っ端の意見も吸収して活かせる事ができる会社は確かに強いです。「でなければ友達じゃない」がすごく印象的です。そこまで言ってくれるなんて、何にも代え難いな。 / りぃな ( 2002-06-16 15:16 )
本当に素晴らしい企画・実行力と「各国の友人達に日本を知ってもらいたい」という熱い思いは、参加者にめいっぱい届いているはずだもの!なんか…すごくイイ!って思います。トヨタにも増々感動。血の通ったシステムですよねぇ。  こっちも修学旅行が無事済んで、安堵感とともに精神疲労が…(泣) なのに身内はわかってねぇし。最後が愚痴で正直スマン。 / akemi ( 2002-06-16 13:52 )
10何年前になりますが、私が「カンバン」という言葉を学んだのは実はアメリカ人から聞いたのが初めてでした。自分の無知とjust in timeの世界的知名度に愕然としたものです。それにしても80人を率いてこれだけのツアーを敢行するとは、すごすぎます。 / たらママ ( 2002-06-16 09:49 )

2002-06-16 Japan Trekご報告 11

5月27日。二日酔いの頭にはほどよい和食の朝ごはん。余談だがこの日から納豆という食べ物に異常な執着をみせるようになった。現在日本人を実感中。この日は延々バスに揺られて名古屋のトヨタ自動車へ。唯一の雨の日が移動メインの日にあたってよかった。

以前の日記にも書いた通り、ビジネススクールにおいて「トヨタ・プロダクション・システム」は世界最高の生産方式として教えられる。独自のものづくりの思想が経営理念にまで昇華され、それがさらに細かい企業活動のひとつひとつに還元される。それらの企業活動が有機的に絡み合うことにより模倣が不可能な企業戦略が構築される。それこそがこの不況のさなか過去最高の経常利益1兆円を記録した世界の超優良企業の秘密であろう。そのトヨタ・プロダクション・システムを目の当たりにできる貴重な機会に、温泉ですっかりリラックスしたはずの学生たちは神妙な表情を取り戻していた。

はじめに広大なショールーム「トヨタ会館」を見学する。環境、安全、ITSを主眼にした様々な展示やデモンストレーションを見て廻ったが、正直なところ皆一番目を輝かせていたのはフロア一面に配置された実車だった。学生たちは各々の憧れの車に乗り込み、記念写真を撮りまくっていた。

次に会議室に案内され、なんと1時間半にわたるQ&Aセッションをもった。はじめは1時間半という長さに面食らったのだが、結果的には企業が話したいことよりも学生たちが知りたいことに焦点をあて、より多くの学生がより積極的に参加することが可能になり、大変有意義な時間となった。大変素晴らしい試みだが、これを可能にするにはどんな質問にも率直に答える懐の深さと、単純な話英語によるコミュニケーション能力が必要となる。驚いたことに担当の日本人役員の方がほとんど一人でそれをこなされた。

そしていよいよトヨタ・プロダクション・システムの実際を学ぶべく高岡工場を案内していただく。トヨタ・プロダクション・システムには「Just In Time生産方式」と「自働化」という2本の柱がある。Just In Timeとは、必要なものを必要なときに必要な数だけつくり、最大限無駄を排除するという概念。自働化とは単なるオートメーションではなく、不良品や異常事態を決して次の工程にまわさないという理性と判断能力を伴う自動化を意味する。Just In Timeを完全なものにするための大切なツールが「かんばん」と呼ばれる部品の指示書で、これにより現在どの部品をどれだけ使ったことによりどれだけの不足があるか、逐一管理することが可能になる。自働化を補助するのが「アンドン」と呼ばれ作業員の頭上に張られているロープである。異常が発生すると作業員はこの「アンドン」を引っ張り、自動的に生産ラインが停止、監督者が駆けつけトラブルに対処する。それだけのことかと思うかもしれないが、これこそが部品在庫を極限まで削り、工場に潜む問題点を何一つ隠すことなく顕在化させる究極のシステムなのだ。

実際の作業がどれほど難しいか考えてみてほしい。同一のラインで異なるモデル、異なるカラーやスペックの自動車が生産され、その何万という部品は物によっては地理的に離れた部品メーカーから供給される。その中で、一つひとつの車両に対し必要な部品が間違いなく同じ順番に現場に届き、その部品の供給はさらさらと水のごとく流れ、どこにも溜まりが発生しないのだ。

(つづく)


先頭 表紙

2002-06-16 Japan Trekご報告 10

5月26日。もはや住み慣れた京王プラザを後に箱根へ。予想通りバスの出発が若干遅れたが、チェックアウト→集合→乗車→点呼の流れにさしたる混乱はなし。訪問企業への礼節と80人という参加者数から日本式点呼を厳しく徹底していたのがようやく彼らの身についたようだ。スタッフに迷惑をかけない動き方はさすがに大人。

我々スタッフもこの日は観光のみのためそれまでの企業相手の日々の緊張からは解放。参加者たちが早速眠りに入る車内でも、同じバスに乗車したWakana、Sunny、Alexisともどもリラックスした表情でバカ話をし続けた。現在恋人募集中のWakana嬢にSunnyが2時間くらいかけてあれこれ相手を紹介しまくっていた。さすがに僕の身の回りにはもう持ち駒がない。とてもいい子です。誰かいい人いませんか?

幸い気持ちよく晴れた日曜の朝で、富士山がきれいに見えた。Mount Fujiは今も変わりなく日本の象徴であり、参加者も特別な感情を持って眺めていた。サービスエリアは別の意味で彼らも興味津々。謎の食べ物と映ったに違いない漬物やら佃煮やらを食い入るように眺める。懐かしの御殿場プレミアム・アウトレットのそばも通過。ボストン郊外にあるWrentham Premium Outletsの姉妹店だと言うと皆妙に納得していた。

箱根大涌谷にて硫黄温泉水で真っ黒にゆでた卵をほおばり、ロープウェイに分乗して桃源台へ。芦ノ湖湖畔のただの観光食堂にしては妙に豪華なランチをいただいてから遊覧船に乗船。ほとんど場つなぎ程度に箱根関所跡を見物し、再びバスに乗り箱根湯本の温泉ホテル「箱根パークス吉野」へ。さすがに予算上ひなびた日本旅館というわけには行かないが、参加者にとっては初めての和室での滞在。なにより露天風呂が充実しているのが嬉しい。

既に16:00になっていたのでさっそく温泉へ。裸で他人と風呂に入るということに関し外国人は多かれ少なかれ抵抗のあるものだが、事前の教育のお陰で皆結構楽しんで入っていた。白人、黒人、黄色人種、皆同じお湯に浸かってのんびり語らったあの光景は多分一生忘れない。

もっと凄かったのは19:00からの大広間での宴会。80人全員が浴衣姿で集まり、大変壮観だった。純和式で皆ビール瓶を持ってお互い注いで廻る。スタッフには特に大勢集まってくるのでこの夜はやたら飲んだ。カラオケクイーンWakana嬢のキックオフでカラオケ大会が始まる。はじめは遠慮気味の彼らも次々と曲を入れだした。僕も強制的に歌わされ、持ち歌「Just the Way You Are」を披露。目をつむったり情熱的なアクションを交えたりしながら歌って見せる僕の姿はかなり新鮮に映ったようだ。書いていながら恥ずかしい。

と言いつつ日本人スタッフのみ小さなカラオケルームで二次会。外国人とのカラオケではどうしても全員が合唱できるよう英語の歌になってしまうので(サザンなんかを入れてみても結局あまり受けない)、8人の日本人(またはそれに準ずる)スタッフは溜まっていたものをすべて吐き出して熱唱。都合によりこの夜が最後のHarukiも甘い歌声で我々を驚かせた。彼の代わりに引率を任された奥様のToko嬢もカラオケ、カラオケと憑かれたように言っていただけあって相当入れ込んでいた。

かくしてこの日は半ば気を失うように布団に倒れこんで寝た。何人かの参加者はすっかり病みつきになったマッサージを手配し長旅の疲れを取っていたようだ。

(つづく)


先頭 表紙

パンドラさん、お恥ずかしい。一つ覚えなのがばればれですね。しかもかなり古い。浴衣の美女連、左はタイ人のBeeで右はアメリカ人のMonikaです。 / Hidey ( 2002-06-19 16:10 )
りぃなさん、あんまは最高だよね。僕がまた自分でいうのもなんだけど上手いのです。僕は京王プラザで二日連続で頼んで出費がかさんでしまったので以後控えました。カラオケ、ずっと海外にいるとなおさらかもね。 / Hidey ( 2002-06-19 16:09 )
邪夢猫さん、カラオケもそうだけどかなりの勢いで飲んでしまいました。お陰で翌日はぼーっとしてました。デジカメもなくしかけたし。しょせん古い歌しか歌えないのです。 / Hidey ( 2002-06-19 16:07 )
「Just the Way You are」! スゴイよ、今もはっきり耳に残っているもの^^ 浴衣姿の美女連、いい感じだなあ! / パンドラ ( 2002-06-17 23:30 )
リフレクソロジーもアロママッサージもいいけど、やっぱり日本のあんまが一番だと思います。オクラホマで、そういうあんま系マッサージがないか探してるのですが、どうも英語だと分かりません。。日本人だけのカラオケって、確かにいいです!早くやりたいです!! / りぃな@親友と2人で5時間がお決まり♪ ( 2002-06-16 15:10 )
浴衣コスプレ楽しそうですね。温泉、大広間でのカラオケ宴会って本当に日本のものですものね。その後に日本人だけでまたカラオケっていうのも分かる気がする(笑)。"just the way you are"が十八番なのですか?なんかすごいなぁ。。。 / 邪夢猫 ( 2002-06-16 04:25 )

2002-06-11 フィー子家にて日本対ロシア観戦

オフ会の翌日の6月9日はまたオフ会。というより実は祝再会兼日本戦応援パーティーがあった。解説フィー子嬢、ゲストちえ姫という豪華キャスト。特別ゲストとしてちえ姫の愛犬アリエルちゃんも登場した。ついでだがフィー子夫もいた(笑)。都内某所フィー子家での出来事。

ちゃんと書くのは初めてだが、そもそもフィー子夫と僕は高校で三年間同じクラス、同じクラブに所属、同じ留学機関で米国留学、大学で四年間同じクラス、同じクラブに所属したという20年来の親友同士。何度か書いたスタンフォードに留学中の親友といつもトリオを組んでいた。フィー子夫は高校での留学以来一度も海外で暮らしたりしたことはないものの、誰もが認める英語の達人。TOEICだろうとTOEFLだろうと受ければたやすく満点を取ってしまうだろう。

フィー子夫がフィー子さんとつきあって数日後に僕はフィー子さんに紹介されていた。もうそれから8年の月日が経とうとしている。フィー子さんと出会ってから数年後にはちえちゃんに出会い、以来他数人の友人達とともにいつも一緒に遊んでいた。そして2年程前からフィー子さんとちえちゃんが相次いでひまじんに執筆しはじめ、専ら読者であった僕も昨年からこうして日記を書き始めた。

夕方5時ごろから集まり、試合前にしっかりディナーをいただいた。フィー子さんがまだ本調子ではないため、インドカレーとピザを宅配してもらった。フィー子夫婦は有名なエスニック夫婦だし、ちえ姫は味覚異常のキレンジャー、辛いものには目がないのだ。ご存知のとおり元パキスタン人の僕も無類のカレー好き。しかしそれを上回る勢いでインドカレーの皿を舐めまくっていたのがアリエル嬢。彼女は自分を人間だと思っているらしく、ドッグフードには目もくれない。なんでもワインを美味しそうに飲むそうである。

試合が始まると、多くは語らないもののフィー子さんがさりげなく言葉を発する。ほんのひとことが解説者の長々とした言葉に増して深くて切れる。「伸二がフリーだね」「上がれ明神」とか、視野の広さと読みの深さを感じさせるコメントを連発。日本チームがロシアのゴール前でフリーキックを獲得すると、「俊輔―っ!」これはちょっとしつこい。

ピンチやチャンスのたびに4人で立ち上がり奇声を発する。そのたびに可哀相なアリエルは飛び跳ねてびびる。多分30回くらい飛び跳ねたような気がする。日本中が大声をあげたであろう稲本のゴール。その直前に4人揃って「柳沢は働いてない」とけなしまくっていたので彼の美しいアシストに、テレビに向かって陳謝。

この勝利で僕が日本チームを生で見られる可能性がぐんと高まった。日本が1位通過の場合は6月18日に宮城で、2位通過の場合は6月17日に神戸での観戦を予定している。6月14日が待ちきれない。

ちえ姫と帰りの上り電車を待っていたら、下り電車が先に到着。青の軍団がニッポンコールを繰り返しながらプラットフォームに溢れた。新宿駅や最後に降りた中野駅でもサポーターの群れ。90年、ドゥオモ前広場でイタリアチームの勝利を祝うミラノの群衆に驚き、98年、着々と優勝に歩を進めるフランスチームの勝利に酔うパリの群衆に混ざりシャンゼリゼをさまよった。ようやく自分の知っていたワールドカップが東京にやってきたと感じた。6月14日日本決勝トーナメント進出の暁には僕もひとり新宿あたりに繰り出してみようかと思っている。がんばれニッポン!

先頭 表紙

りぃなさん、新宿行ってきました。ミラノやパリで見たものと同じなのですが何かが違う気がしました。しばらく眺めて帰ってきてしまいました。そのことについてはまた改めて書いてみたいと思います。 / Hidey ( 2002-06-19 16:05 )
で、新宿に行かれましたかー?(笑)普段は観戦はしないんですが、電話の相手が見始めたので、前半だけお付きあいして観ましたが、はらはらしました☆ / りぃな@ひたすら痛い痛いって騒いでました ( 2002-06-16 15:05 )
Hirokoさん、お久しぶり。やはりご旅行だったのですね。抜け出せていてよかった。Trekの話はもう少しだけ続きます。我慢しておつきあいくだされば幸いです。 / Hidey ( 2002-06-16 03:52 )
ペコさん、カンパーイ!!バンザーイ!!お久しぶりです。次は18日。生で大声あげて応援してきます。また乾杯しましょう! / Hidey ( 2002-06-16 03:50 )
ナライフさん、21日静岡はフィー子さんと同じですね。僕はその頃はNY。ESPNで観ます。会社でお会いすることもチラッと考えたけど、やっぱり照れくさくてやめときました(笑)。 / Hidey ( 2002-06-16 03:49 )
おとじろうさん、それはさぞ不気味でしたでしょう。あまり多くの人が経験できない(したくない)ことを経験されましたね(笑)。 / Hidey ( 2002-06-16 03:48 )
lim.さん、鈴木とは意外とワイルド好き?雑草魂というのは納得ですね。またそれをこれ見よがしに言ったりしないところもいいですね。僕は5年前から中田ファンです。知性派が好きみたい。あとは個人的に海外で自分を追い込んで高めている人は好きです。 / Hidey ( 2002-06-16 03:46 )
ちえちゃん、味覚異常のキレンジャーとか書いてごめん(笑)。でも絶対パキスタン人の僕より辛いの強いよ。14日はまたアリちゃん飛び跳ねましたか?18日は宮城に行ってきます。 / Hidey ( 2002-06-16 03:43 )
たまたまさん、日本には20日まで。はらぽ〜んとも連絡をとっていたのですが彼も忙しいのか連絡が途絶え、僕のほうはびっしり予定が埋まってしまいました。今回は会えなくてごめんなさい。でもそのうちボストン来るよね? / Hidey ( 2002-06-16 03:41 )
ガス欠コインさん、フィー子さんがまたぼそっというから面白いんです。イングランド対デンマーク行かれたんですよね。フィー子嬢も観にいっているはずです。彼女、体は大丈夫だったかな? / Hidey ( 2002-06-16 03:39 )
パンドラさん、14日は無事テレビが観られましたでしょうか?次も平日昼間ですね。僕は生応援。ああ、怒らないで! / Hidey ( 2002-06-16 03:37 )
マイケルさん、それは悲しい。僕は実際新宿に行ってみました。勝利の喜びを分かち合えたことは嬉しかったし、海外で見たものと同じだったのですが、今の日本の社会ならではの様々なニュアンスが読み取れてきて、ちょっと嫌な気持ちになって帰ってしまいました。 / Hidey ( 2002-06-16 03:35 )
KATSUMIさん、それは贅沢な悩みです(笑)!チュニジア戦の最中、「やっぱり生で観たい!」とぶつぶつ心の中でつぶやいてました。でも今度はその夢がかないます。KATSUMIさんもきっといらっしゃるでしょうから、ともに声を張り上げて応援しましょう。 / Hidey ( 2002-06-16 03:33 )
夢樂堂さん、本当に凄い試合でしたね。次は僕も観に行く18日宮城。さらに気持ちを高めて闘ってほしいですね。 / Hidey ( 2002-06-16 03:31 )
お久し振りです。Trek成功おめでとうございました。↓楽しく読ませていただきました。日本チーム、一位通過しました。宮城でトルコと対戦ですね。頑張って欲しいです。 / Hiroko ( 2002-06-15 02:39 )
カンパーイ!!バンザーイヽ(゜▽゜*)乂(*゜▽゜)ノ バンザーイ♪ / ペコ ( 2002-06-14 19:56 )
きっと大変な盛り上りだったでしょうね。日記ではご無沙汰していたフィー子さんの近況も伺えて嬉しかったです。僕も21日静岡準々決勝に行くのですが、出来ればそこで日本代表に再会したいのですが… / ナライフ ( 2002-06-14 09:53 )
試合終了後電車が混み合うのを避けて前半終了後実家から自分の家に帰りました。外には人も車もほとんど見あたらず、不気味な静けさがありました。 / おとじろう ( 2002-06-13 12:43 )
ロシア戦は私も珍しくテレビをつけていました。個人的に鈴木を応援してます。雑草魂が素敵なんです。 / lim. ( 2002-06-13 07:28 )
久しぶりに皆に会えて楽しかったね。しかも日本勝利!14日はお家でアリと観戦だけど、また勝利を願って! / Chie ( 2002-06-12 17:32 )
14日はしい会社設立のプレゼン日ですーー。休めない。それも15時からだって、、、早く取締役を説得してプレゼン終え、役員室のテレビで観戦しまーーーす。そうそう、いつまで日本にいるんですか?はらぽ〜んさんともども連絡取りたいっていっています! / たまたま@外出先 ( 2002-06-12 12:53 )
まだまだ何も決まった訳ではないですが、期待が膨らみましたね。フィー子さんの気持ちわかるなあ。2本あったFK、俊輔なら 80%以上の確率で1本は決めていたと思うから。しつこいっちゃ、しつこいけどね(笑)。 / ガス欠コイン ( 2002-06-12 08:05 )
土曜日に続いてこの日もコーフン! ワタシもTVにくぎづけ、ゲームが終わったあとはどっと疲れました(笑)   この日も楽しい再会、よかったですね。フィー子さんのご様子もうかがえて、少しほっとしています。^^ / パンドラ@14日カイシャなんて休みたい〜 ( 2002-06-12 00:48 )
チュニジア戦は会社の研修と重なっていて、リアルタイムでは試合が見られないのです。どうせ家に着く途中で結果を知ってしまうのだろうし...僕もその日は新宿辺りをうろついていることと思います。 / マイケル ( 2002-06-11 23:15 )
みんなで見るとより楽しいですよね。生観戦を一人でしていると、それだけが不満です。贅沢な悩みかもしれませんが・・・(笑) / KATSUMI@W杯モード ( 2002-06-11 17:14 )
昨日チュニジアがベルギーと引き分けたことで、日本代表も気持ちを引き締めると思います。14日もすごい試合を見せて欲しいぞ。 / 夢樂堂 ( 2002-06-11 16:23 )

2002-06-09 夢のオフ会

それぞれの言語にはそれぞれの美点がある。自と他を明快に区分し、主体と客体の間に存在する因果関係を正確に第三者に伝達するのに秀でているのが例えば英語であるとすれば、日本語の美しさは、表現する者を、その目に映らない思念とでもいうものを、澄んだ泉に映しこむがごとく精緻に再現できるところにある。昨夜僕は五人の優れた日本語の使い手さんにお会いする機会を得た。

助詞ひとつの使い分けで表しうる機微についてその人は語った。その人の文章から学んだことは、言葉の選び方、文の長短を自在に操り作り出す軽妙なリズム感ということはもちろんだが、何を書かないか、それにより何を先鋭化するかということでもあった。技巧にとどまらずその言葉に見え隠れする清清しい生き方で僕を魅了し続けるのが、あややさんである。

その人は決して難しい言葉を使わない。しかしその平易な言葉に至るまでには幾層にも重なる思いと深い洞察があり、それがその人の文章に背筋を与えている。何ものをも抱擁する柔らかな言葉、読む人の心にまっすぐに届く優しさ。そんな文章を書かれるのがパンドラさんだ。

行間を読むというが、その人の場合は美しい写真の余白から、世界への愛に溢れたその人のまなざしが見えてくる。確かな視点に裏打ちされた簡潔で凝縮された文章には余裕すら感じる。お人柄そのままの温かい表情は初対面の僕をも安心させた。浮世に心をたゆたわせ何気ない日常から趣を切り取るその人は、ひまじんの良識、夢樂堂さんだ。

フットボールを愛してやまないその人の文章は、フットボールを知らない者の心をも激しく揺らす。それはその人がフットボールを通じて喜びを、悲しみを、あらゆる普遍的な人の営みを書き続けているからだ。僕の仕事とも少なからず接点があり、間違いなくどこかですれ違っていたであろうその人は、言葉の達人ガス欠コインさんだ。

その人は日々接する物ごと一つひとつを真摯に両手にすくいあげ、その意味することを見極め、心の奥深くに昇華させる。なにひとつなおざりに見過ごすことなく、目に見えるものの裏に潜む目に見えないものを訪ね、繊細な言葉に託す。その優しい瞳の向こうには小宇宙が広がっているようにさえ思える。それが僕の見たみなみさんだ。

言葉は万人の所有物であり、その表現の仕方は自由であっていい。それゆえ読み手も選り好みを許され、一定の性向をもつ書き手の文章に心酔する。ひまじんというコミュニティの捉え方も様々だろう。現実逃避や生活の中では口にできない様々な感情の吐露の場としてひまじんを認識している人もいるだろう。それはその人の自由だ。また二次元のコミュニティである限りひまじんという優良なサイトですら二次元の世界特有の病的な匂いから免れることはできない。

しかしこのひまじんというコミュニティには三次元の世界にしっかり足を下ろし、日々汗をかき現実の世を強く生きている方がとても多い。そして僕は日本語の力を信じ、その行間に書き手の方の三次元の生き様を見据え、選り好みをする。オフを開いてまで会いたいと思う人はそういう人である。誰彼なく会うということは三次元同様するつもりはない。選り好みの末会えた方とは、二次元では不可能な、時間の共有と対話という別種のコミュニケーションが可能になるのだ。

昨日会えたのはそんな方ばかりで、僕なりに行間を読み込んだだけあって、会いたいと思った通りの方に会えた。初対面とはとても思えず、いつもの会話の続きといったような親密な会話ができた。みなさん、夢のような時間をありがとうございました。

先頭 表紙

akemiさん、でも本当にいちど味わってみたいのです。 / Hidey ( 2002-06-19 16:03 )
いや、うちの店は…いいっすよ(笑) どうぞ、お気づかいなく^^; / akemi ( 2002-06-16 13:54 )
みなみさん、中野のデートも含めて本当にありがとう。心に残る出会いになりました。みなみさんのひたむきな文章が大好きですが、お会いしてその魅力はさらに増しました。いい出会いに乾杯! / Hidey ( 2002-06-16 03:29 )
あややん、お会いできて本当に、本当に光栄でした。色々な、日記上では確認できないことを確認し合えました。文才だけでなく、女性としての魅力、気遣い、そしてあえて文章にされなかった悩みなど、色々見せていただきました。またぜひ一年後に会おう! / Hidey ( 2002-06-16 03:27 )
みかりんさん、狂乱のカラオケボックスからの電話で済みませんでした。でもみかりんさんの麗しの声が聞こえてよかった。次は本当にお会いしましょう。四万十川、いつも心が求めています。 / Hidey ( 2002-06-16 03:21 )
パンドラさん、こちらこそありがとうございました。メールも嬉しかったです。これからまた時々個人的なお話も交換できればいいですね。 / Hidey ( 2002-06-16 03:20 )
PAOさん、先日はお声を聞かせていただき光栄でした。思ったより若々しい声(失礼!)でした。ボストンに早く帰りたいなんて思っていましたが、いざ出発が近づくと名残惜しいものですね。あと数日ですが充実させたいと思います。 / Hidey ( 2002-06-16 03:18 )
ガス欠コインさん、お返事が遅くなってすみません。僕もいよいよ正式に宮城です。17日の神戸は僕よりもっとその試合を見るにふさわしい友人にチケットを渡しました。いずれ日本対ブラジルが見たいですね。 / Hidey ( 2002-06-16 03:16 )
夢樂堂さん、お互い、そうですね。ちょっと照れるけど。 / Hidey ( 2002-06-16 03:15 )
akemiさん、本当はakemiさんのお店にも行きたかったのですが日程的にその余裕がありませんでした。ごめんなさい。いずれぜひお邪魔してみたいです。 / Hidey ( 2002-06-16 03:14 )
お誘いいただき、どうもありがとうございました! またぜひお会いしたいです!(^^* / みなみ ( 2002-06-11 22:19 )
思い通り、いいえ、それ以上のHideyさんに会えてとてもうれしかったです。おかげで思いがけない人々にお目にかかることができ、とても楽しく、興奮した時間をすごせました。どうもありがとう! / あやや ( 2002-06-10 14:15 )
昨夜はありがとうございました。いつかきっとお会いしたいです!歌も生で聴きたいですよ^^ / みかりん ( 2002-06-09 23:53 )
Hideyさま、昨日はホントにありがとう。まだ今日も夢のつづきだよ。^^ / パンドラ@またお会いしましょうね! ( 2002-06-09 22:55 )
一人一人の目をきっちり見て、一言一言をきっちりやりとりできる、いい雰囲気がつたわってきます。残りの日本の生活も楽しんでください。 / 走る酔人(PAO) ( 2002-06-09 22:19 )
昨日(今日)はお疲れさま。一緒に国立に行く予定だったしまおも体調がやや悪く、今日は静かにテレビ観戦となりました。ほっとしています(笑)。それにしても、楽しかったですね。いろいろと、ありがとう。またお会いしましょう。 / ガス欠コイン ( 2002-06-09 19:17 )
WAHAHA、すんごく照れてしまいます。でも、自分で気がつかなかった自分の良さが判って嬉しかったかな。 / 夢樂堂 ( 2002-06-09 18:23 )
わわ〜良かったですねえ〜(^^) ライブって大事です。バーチャルだけでとどめておいていいものと実体を確かめてより深く知りたいということもあります。もちろん相手によってね。。しかし、日本語って難しいですよ本当に…。あ、あたしも今まさに汗だくで店から戻ってきました。(笑)  / akemi ( 2002-06-09 15:57 )

2002-06-08 Japan Trekご報告 9

5月25日。この日は一日東京フリータイム。しかしほとんどの連中は我々スタッフが個別に主催したオプショナルツアーに参加した。中には三つのツアーを梯子という者もいた。

開催したツアーは、隅田川クルーズ&浅草ツアー、渋谷&原宿ショッピングツアー、東京グルメツアー、鎌倉お茶会&観光ツアー、奥多摩澤乃井酒造見学ツアー、西武vs.近鉄戦観戦ツアー、大相撲五月場所観戦ツアー、屋形船乗船ツアー、東京アンダーグラウンドツアー(パチンコ、マンガ喫茶等)。

僕は野球と大相撲のチケットを手配。巨人や阪神の試合が東京ではなかったため西武vs.近鉄になったのだが、4対4で迎えた9回表、ローズの満塁ホームランで近鉄が勝ち越しというなかなか豪快な試合になってよかった。野球はチケットだけ手配して勝手に球場に行ってもらい、大相撲は26人と大勢で、前のツアー、後のツアーに参加するメンバーの受け渡しがあるため、僕も一緒に観戦した。

うちの会社のスポーツ・マーケティング局にてチケットを手配。実は僕の入社後初めての仕事は大相撲だった。相撲協会から直接購入したのだが、海外の学生などが団体で観戦する際は、恒例でNHKがテレビ放映中その団体を映し簡単に紹介するとのこと。実家で録ってもらったビデオを観たが、「今日は○○○○○大学の日本を研究している学生さんが20名ほど来ています」との紹介だった。うーん、ちょっと違う。しかも映像は全然違う人たちだった。

Sumo wrestlingのことは知っていても、実はルールとなると誰も知らない。ルール解説に始まり、年に5つの場所がありそれぞれ15日間戦うこと、対戦相手の決め方、番付、現在誰が優勝戦線にいて、今日誰が誰に勝ったらどうなるかなどを詳しく説明。疲れる。東関部屋で間近に見た高見盛が武蔵丸を追う千代大海と対戦。あの温和な顔に似合わないものすごい勢いで自分の体をバンバン叩き、千代大海の優勝の望みを断つべく突進したが、敢えなく敗退。結局武蔵丸が栃東を破って千秋楽を待たず自力優勝。別の班で武蔵川部屋を見学した連中は大喜びだった。

26人のうち半数ほどがWakana率いる19:00からの屋形船ツアーに参加するため、彼らを勝鬨橋まで引率。僕はサッカーの日本vs.スウェーデンが気になって仕方なくホテルへ急ごうとしたが、担々麺のおいしい八丁堀の「支那麺はしご」(銀座にもあります)が近かったため、食い意地に負け速攻で食べてホテルに帰り、何とか後半戦に間に合わせた。40人弱で行った屋形船は怒涛の盛り上がりだったようで、皆船の屋根によじ登って踊り狂ったという(ちゃんと屋根の上にも安全な設備があるそうです)。さすがはWakana女史。

この日も希望者は西麻布のクラブ「Muse」に22:00に集まることにしていたが、ビールを飲みながらサッカー中継を観ていたところ最後の5分で沈没。結局東京のきらびやかな夜を楽しむ機会は僕には与えられなかった。もうオジサンだから別にいいんだけど。

ああ、忘れるところだった。この日大相撲に行く前の昼ごはんは、帰国の目的の大事なひとつ、僕が世界中で最も愛する高田馬場のパキスタン料理屋「ラージ・プート」で懐かしの「クライ・チキン」を食した。「アジャンタ」もよかったがやはり「ラージ・プート」が最上。聖なる儀式なのでこの日もひとりで脇目も振らず食べる。帰国まで何回行けるかな。

(つづく)

先頭 表紙

こっこさん、もし昼に行くのならバイキングになっちゃってますがアラカルトもあります。正直つくる人によって味にばらつきがあるのでちょっとだけ不安はあります。ご主人のハッサンがいたらいいんだけど。僕は妻と行くときはクライチキンとチキンカレーをとってシェアします。NYのインド・ネパール、教えてください。 / Hidey ( 2002-06-12 05:46 )
りぃなさん、その船は外国人用に英語をしゃべるお姉さんも乗っていたので、カラオケで盛り上がって屋根に登ることは大いに想定しての船のつくりなのだと思います。気持ちだけはまだまだ若いです。 / Hidey ( 2002-06-11 16:05 )
ステキなRさんは涎なんか垂らしちゃダメです(笑)。パキスタン料理、よりスパイシーと言いますが、要はその家その家でスパイスの調合も全然違うので、一概にどこがどうとは言い切れないところが奥が深いです。 / Hidey ( 2002-06-11 16:03 )
邪夢猫さん、それほど多くは知りません。単に思い入れが強いだけかも。東京にお帰りの際はいろいろお教えしましょう。 / Hidey ( 2002-06-11 16:01 )
まうさん、正直マーラバールという店は分かりません。あまりにラージプートに惚れすぎていて、新しい店の開拓がなかなかできないのです。 / Hidey ( 2002-06-11 15:59 )
マッキ〜さん、早稲田通り沿いですけど小滝橋方面に3、4分上がって、ロイヤルホストを過ぎたところのパチンコ屋の向かいにあります。「窓ガラスから…」という話はちょっと合致しないのですが、なんか最近2号店もできたみたいだからそっちの方がそうなのかもしれません。できれば1号店でご主人のハッサン氏本人が作ってくれたものがいいのですが。 / Hidey ( 2002-06-11 15:58 )
しゃどう猫さん、そう、アメリカ在住の型がうらやむような書き方に努めました(笑)。そうですね、誰にとっても忘れ得ぬ旅になったと思います。 / Hidey ( 2002-06-11 15:55 )
どれも魅力的なツアー!屋形船で、屋根にまでよじ登ったところ、見てみたいな。止められないなら、せめて安全策を用意しておこう、なのかな。盛り上がると、ノリでよじ登る人が多いのかな(笑)オジサンなんて言っちゃだめですよ〜。まだまだわかーいっ☆ / りぃな@実は・・・ねぇ。。 ( 2002-06-09 13:43 )
偶然!水曜日に学校の友達と「ラージプート」へ行く予定です。Hideyさんお勧めのクライチキンを頼んでみます。こっこはNYで食べてたインド・ネパールカレーの味が忘れられません。 / こっこ ( 2002-06-09 09:08 )
わたし、もう涎垂らしそうです。困った。インド料理は大好きで神楽坂のマラバールによく行きますけど、パキスタン料理ってどう違うんですか? / R@インド料理は世界三大料理のひとつ〜。個人的には、だけど。 ( 2002-06-09 04:29 )
ほんとうに、ここぞとばかり、おいしいもの食べてらっしゃいますね。羨ましい。それに美味しいお店をよく知ってらっしゃるのね。浦島な私には絶対に真似できないわ(涙)。 / 邪夢猫 ( 2002-06-09 03:17 )
ラージプート、チャイとラッシー飲み放題万歳な店ですね?週一回は行ってます。 ↓ナンを焼いてるのは、マーラバールという店だったかと。 / まう@横レス失礼 ( 2002-06-08 20:21 )
ラージ・プートって、馬場の早稲田通り沿いにあって、窓ガラスから作ってる様子の見えるところでしょうか?前を通ることはあっても入ったことはないのです。でも美味しいなら一度いってみたい! / マッキ〜 ( 2002-06-08 17:31 )
わーい、一番のりですわ。JapanTrek、ほんと、みなにとって忘れられぬ旅、になっていることでしょう。でも、特に、食事のところ、特に、くいいるように読んでしまうわたくし。あぁ、もう、すっごく羨ましいです。 / しゃどう猫@ロブスター食べたい。 ( 2002-06-08 17:02 )

2002-06-06 Japan Trekご報告 8

5月24日。この日はソニーを見学。海外の要人や皇族もよく訪れるというソニーの先端技術を集めた「メディアワールド」を案内していただく。アイボと遊んだりクロマキー技術を使った合成映像などを体験、また最後にはビデオでありながらフィルムレベルの高画質を再現できるHDCAM映像を堪能させていただいた。HDCAMはジョージ・ルーカスがスター・ウォーズ・エピソードUを撮った際にフィルムの替わりに使用。時間的にも費用的にも膨大な節約ができ、デジタル映像で編集も簡単なため、彼はもう二度とフィルムでは撮らないと語ったという。

最先端のプレゼンテーションルームでは、ソニーの掲げる「ユビキタス・バリュー・ネットワーク」の概念の説明をしていただく。ブロードバンド時代の情報の偏在性に加え、ソニーならではのハード・ソフトの融合により独自のバリューを付与するという概念。さらに今後のソニーのビジネスのキーになるメモリー・スティック事業のプレゼンを受ける。あらゆるハードを有機的に繋ぐというだけでなく、記録媒体がハードをコントロールするという発想の転換を可能にし、またソニーが従来苦手としてきた他メーカーとの互換性の推進による製品ファミリーの形成もアドバンテージのひとつということだ。

マーケティング、ストラテジーの授業で学んだとおり、ハード・ソフトを縦横に連関させ、絶対的なブランド・パーソナリティによって独自の世界を織り成すソニー製品群の強さを学び、また自己完結するが故の互換性への懸念も払拭可能な近年の戦略に納得した。

午後は貴重なフリータイム。僕はどうしても行きたかった麹町のインド料理店「アジャンタ」へ。さすがに日本を旅している連中に「カレー食いに行こう」とは言いがたく、別の用事を兼ねて一人で食べにいった。涙が出るほど美味しい。ボストンのカレーも美味しいが、やはり忘れていた繊細な美味しさがある。とにかく日本での限られた食事回数において何を何回食べるかは大事な判断を要する。

18:00からはセンチュリー・ハイアットにてレセプションを開催。我が校の日本人OBやTrekスポンサーを招待し、著名なスピーカーによる講話とパーティーを提供するのだ。今年は元大蔵省財務官で「ミスター円」と異名をとり国際的に影響力を発揮、現在は慶応大学の教授を勤める榊原英資氏、そしてゴールドマン・サックスのチーフ・ストラテジスト、キャシー松井氏を招いてレクチャーをいただいた。学生たちからはこのTrekで最も学びの大きかったイベントのひとつと高い評価を得る、素晴らしいレクチャーだった。榊原教授はよりマクロ的に見た日本経済の問題点、「NATO(No Action Talk Only)」に過ぎない小泉内閣の機能不全、構造改革の重要性を説き、松井氏は膨大な実データを駆使したプレゼンテーションにより、よりミクロ的に日本企業が抱えている問題、今成すべきことを語った。

パーティーではまたも驚きの再会があった。スポンサーの一社である日米会話学院の大井学院長が開宴挨拶をされたが、彼は僕が大学一年のとき政治仏書という授業を教わった教授だった。フィー子夫を含め5人という少人数のクラスでフランス語による現代政治に関する書物を読んだが僕ははっきり言って出来の悪い学生であった。その辺のことは都合よくお忘れになっていたようでちょうどよかった。

その後はカラオケでスパーク。今年の日本人新入生も駆けつけてくれて、すでに女王と呼ばれるReinaちゃんと「Endless Love」を熱唱したらやたら受けた。ブラジル人たちが歌った前回W杯テーマソング「Cup of Life」も時節柄大受けしていた。

(つづく)

先頭 表紙

akemiさん、いや、ミーハー業界人は本当なので(笑)。全然気にしてませんよ。 / Hidey ( 2002-06-11 15:54 )
>しょせんはミーハー業界人…イテテテッ(爆)…ごめんよう、前に書いたことの仇取ってる?(笑) もう言いませんから許して!原田真二はとっても好きだったので、夕方急いで学校から帰っては、テレ東だったか?でやってた彼の番組を見ていました(*^_^*) / akemi ( 2002-06-09 15:50 )
パンドラさん、僕自身どんなに勉強したってこんなに色々な企業をまわったりなどできないのですが、すべて彼らが日本に興味を持って大挙して来てくれたからできたこと。心から彼らに感謝しています。美声ではないですが、ご要望あらばぜひ。でもほんとはカラオケってあまり行かないんですけどね。 / Hidey ( 2002-06-08 16:14 )
しゃむさん、本当はもっとたら〜りとさせたかったのですが、何しろ途中から酔っ払って細かい食材のことなどあまり覚えていないのです。 / Hidey ( 2002-06-08 16:12 )
akemiさん、そういっていただけると本当に嬉しいです。僕自身あまり難しいことは書けませんので、まったく違う世界の方に読んでいただくにはちょうどよいのだと思います。しょせんはミーハー業界人ですから(笑)。原田真二、懐かしい!あの頃では数少ない本物のミュージシャンでしたね。 / Hidey ( 2002-06-08 16:10 )
reiさん、長ったらしくなってごめんね。もっとコンパクトな構成をすべきだったと後悔しているのですが始まっちゃったのでもう手遅れと、延々続きを書いています。早く終わりたい。でも日々の充実はご指摘のとおり本物。築地、銀座の美味しい店ならいくらでもご案内できますよ。ああ、会社のそばの美味しい魚の店、「ふく」に行きたい! / Hidey ( 2002-06-08 16:07 )
夢樂堂さん、そうかもしれません。でも技術にしがみついてしまい経営戦略を持たないメーカーも多く、結局技術や生産効率などは模倣可能なため、競争力を失っている企業が多いということも実感しています。 / Hidey ( 2002-06-08 16:05 )
なんだかわくわくしてくるなあ! ・・・・今度生まれ変わったらもっと一生懸命勉強して、こんなTrekに参加させてもらえるようになろう。 ところで、「Endless Love」だなんてスゴイ!・・・聞いてみたいなその美声♪ / パンドラ ( 2002-06-08 09:10 )
素晴らしいTrekでしたね!オーガナイズお疲れさまでした。お食事の描写にたら〜りとしていました。でも今はなんでもないご飯に心魅かれるんですよね。 / しゃむ ( 2002-06-07 13:21 )
あたしはいつもこちらで日本のことを勉強させてもらっています。Hideyさんの文章はとっても難しい話を楽しく上手に語ってくれるので新聞は東スポしか読まないあたしにもとてもよく理解できます。そしてそこかしこにのぞく書き手の人間性が読み手をほっとさせてくれるのでした。あたしもゆうべはイギリス人の方が経営されてるらしいレストラン&バーでW杯観ながら飲み食いして、それからカラオケボックスに行き、原田真二の「キャンディ」を歌ってきました♪ / akemi ( 2002-06-07 08:48 )
とりあえず、ここまでの報告ごくろうさまです。じっくり楽しみながら読ませていただきましたが、Hideyさんの体験を想像しているうちにとてもわくわくしてしまいました。ストレスやプレッシャーも多かったようですが、本当に充実した貴重な体験をされたんですね。私も参加してみたかったな。特に築地、銀座あたりのお話は私もそこら辺で少し働いてたから、とても興味深かったです。続きを楽しみにしてます! / rei ( 2002-06-07 02:44 )
日本の技術を一番知らないのはきっと日本人なんではと思ったりしました。技術に自信を持てば、日本経済が復興するような気がします。 / 夢樂堂 ( 2002-06-06 17:17 )

2002-06-06 Japan Trekご報告 7

この日の午後の新生銀行とローソンへの訪問は学生たちにとってきわめて満足度の高いものとなった。というのは授業でも散々議論した出口の見えない日本経済において、確かな可能性を感じさせる企業経営の姿を目の当たりにできたからだ。破綻、国有化を経、外国資本によって再生を果たした旧長銀、現新生銀行では、日本を代表するプロの経営者で英語も堪能な八城政基社長が、日本の金融業界の問題点、バブルの傷跡、再生への手がかりなどとうとうと語った。八城社長がエッソ、シティバンクで培ってきた現代的・合理的経営は旧来的な日本の金融文化に決別、長期信用銀行という過去にも拘らずリテールを含めた真に自立した新しいビジネスモデルを確立。やむことのない学生たちからの質問にもストレートかつ真摯に答えていただいた。

ローソンでは、我々の訪問から一週間後の株主総会において正式に社長に就任した新浪氏に話を伺う。近年ローソンに資本参加した三菱商事出身、43歳で一部上場企業最年少社長となった新浪社長は実は我々のOBであり、その講話の中でもMBA的経営が旧態依然としたローソン再建の鍵だと強調。欧米では当たり前のROE本位の経営、経営のスリム化、現場への権限委譲などを推進し、水をあけられているセブンイレブン・ジャパンへの反撃を開始する旨語った。

驚いたことに新浪氏の片腕として実質的なプレゼンテーションを行ったのは、僕の高校大学の先輩でスタンフォードMBAを取得した清水達平氏だった。彼が三菱商事からローソンへ出向していることは聞いていたが、まさかこの場で再会できるとは思っていなかった。昔から僕の発音の師匠だった清水氏は変わらぬ流暢な英語でプレゼン。ほんの短い時間だったが嬉しい再会を祝いあった。

この日の夜はオプショナルディナー。前日に日本人スタッフがそれぞれお薦めの店、予算、定員を発表、希望者が申し込み抽選を経てグループを決定した。僕はとっておきの和食の店、南青山の「椿」へ8人を連れて行った。8,000円のプリフィクスのコースのみだが、小皿の料理が10品ほど出る。いわゆる懐石とは一線を画し、斬新なスタイルながら基本に忠実な調理法。食材の組み合わせの妙を堪能できる。日本酒とワインはご主人が厳選したもので、飲み物に合わせてグラスも細かく変えるという気配り。奥様が料理を運んで簡単な説明をしてくださるのだが、何年たっても若々しくお美しい。店構えもしっとりとして、外国人に和の精神を知ってもらうには格好の店である。連れて行った連中は、食のハイライトは文句なしにこのディナーだったと断言してくれた。

この日は日本人スタッフMike主催の「Gentlemen’s Night」の本番。まずは女性も含めてクラブ「Byblos」に集合。その後紳士たちは六本木の夜の闇に消えていったらしい。僕はやはり相当疲れが残っているらしく、Byblos行きは検討したものの一旦ホテルに帰るなり即死。かくして三企業訪問という緊張の一日が終わった。

(つづく)

先頭 表紙

たらママさん、その声はやはりちゃんとあり、うちの女の子たちに「J Men'sでも行けば?」と話していたのですが(J Men'sってまだあるんでしょうか?)、結局何もなかったようです。 / Hidey ( 2002-06-08 16:02 )
りぃなさん、でも本当にMBAを生かしてくれる企業はまだほとんどないです。どうしても外資が多くなってしまいます。Byblosねえ。もう若くないからなあ。 / Hidey ( 2002-06-08 16:01 )
ちなみに、Ladies' Nightは? / たらママ ( 2002-06-07 11:39 )
アメリカMBA卒業生は、どんどん日本の会社に浸透していってるんですね。それと、英語を流暢に使いこなせるトップが増えたのは、正直びっくりしました。Byblos行きは残念でしたね。 / りぃな@と、またからかってみる(笑) ( 2002-06-06 16:19 )

2002-06-06 Japan Trekご報告 6

5月23日。午前7:00から築地市場見学。築地に10年以上勤めながら場内は初めて見た。見渡す限りの鮮魚に自然と涎が出てしまう。シーフードの街ボストンとは言いながら魚の美味しさは日本が数十段上。しかもこの種類の豊富さ。ああ、早く食べたい。

ひとしきり見終わったあと、既にばらばらに行動している参加者を連れて場外の食堂へ。中には朝からの寿司はもとより、洋食屋なども重過ぎる、サンドイッチが食べたいという連中がいるので、かなり歩いて築地のスタバに連れて行ってやる。もう一度場外に戻って一人適当に寿司屋に入ると10人くらい見知った顔があった。June、Jeanie、Bee、Monikaのテーブルに座り、既に本場の寿司を味わい始めている彼女たちに混ざる。当然のことながら彼女たちにとっては生涯最高の寿司となった。Monikaはもともと味噌汁が死ぬほど好きとのこと。溶けた海苔を箸ですくって除けながらしっかりおかわりしていた。

NTTドコモ訪問。通信の未来図を描いたビデオを見たあとショールームへ。授業でも何度か話題になった第三世代移動通信システムということでFOMAに注目が集まる。英語を話す案内係の方の助けを得て学生たちがFOMAを初体験。携帯後進国アメリカでは最新の製品すら日本に比べて5年は遅れているという程なので、動画はもとより音声のクリアさに感動しまくっていた。ハイテクを駆使した会議室に通され、日本の携帯電話市場の現状、ドコモの位置づけ、サービス内容等のプレゼンテーションをしていただいた。

午後の新生銀行訪問まで多少時間があるので、ドコモのある溜池山王から班ごとに銀座エリアに出て散策と食事。僕も9人の班員を連れてまずは地下鉄出口すぐの鳩居堂へ。やはり外国人はこういう店が好きで、結構高い扇子を最後まで吟味して買ったりしていた。少し歩くと女の子の目が木村屋に釘付けになる。あんパンから洋風のパンまで舐めるように見続け、最後は皆あんパンを買っていた。銀座通りでさっそく食べ、皆感動。特にMonikaは痛く気に入ったようで、この日以降あんこを求め続けた。

次は隣の山野楽器。アメリカでは決して知ることのない巨大なJ-popマーケットに皆驚く。たまたま店頭展示していたMr.Childrenの名は彼らの頭に刷り込まれたようだ。韓国人のJuneは特に深い興味を示す。KATSUMIさんも書いてらしたが、公式には日本の歌謡がご法度の韓国でも実のところJ-popは憧れの的。最新のオムニバスが欲しいと言うので見繕ってあげた。

やはり銀座となると女の子主導だ。JuneとBeeがアメリカでも有名なミキモトに突進していったことから、集合時間を決めて別行動に。その間僕はイタ飯屋を予約。日本食が続いていたので大変感謝される。銀座にしては安めでしかもきちんとした店で、僕が常々伝えたがっていた日本のイタ飯の繊細さをようやくしっかりと伝えることができた。僕からすれば驚くような店ではないけれど彼らは大感動。これだけのことで「Gourmet」の称号をいただいた。

(つづく)

先頭 表紙

りぃなさん、何が食べたいかをいってもらえれば、メールで詳しくお教えしましょう。僕の好みでよければね。インド料理はぜひ高田馬場のラージプートへ。 / Hidey ( 2002-06-11 15:53 )
東京に遊びに行く予定ですが、その前にオイシイお店をレクチャーしていただこうかな(笑)とりあえず、インド料理は行ってみたいです! / りぃな@最近らヴ。 ( 2002-06-09 13:35 )
パンドラさん、築地市場、ぜひ行ってみてください。魚屋さんたちが「じゃまだじゃまだ」とばかりに闊歩してて結構大変ですが、本当に一見の価値ありです。本当は何か許可が要るらしかったのですが知らずに入ってしまいました。 / Hidey ( 2002-06-08 15:59 )
akemiさんの達筆に鳩居堂の絵葉書。。。それは極上のお礼状やご挨拶状になりますね。日本はまた絵葉書の印刷の質ひとつとってもアメリカより数段上ですから。 / Hidey ( 2002-06-08 15:57 )
Rさん、ワールドカップのお話、驚きです。僕も40日間でローマ、ミラノ、ナポリ、フィレンツェ、ジェノバ、パレルモ、ボローニャ、ウーディネを廻りました。僕もフランスよりイタリア主義です。真面目な話イタリア人化計画を検討中です。 / Hidey ( 2002-06-08 15:55 )
Rさん、その基準が違うんだよ、ってことを分かってもらいたかったのですが、ほんものの美味しいイタリアンなどに案内することはできませんでした。 / Hidey ( 2002-06-08 15:52 )
↓しゃむさんへ。 / Hidey ( 2002-06-08 15:51 )
鳩居堂は実は僕はそれほどappreciateしたことはなかったのですが、彼ら外国人の目で見るとなるほどと思いました。ちょっと高いですけどね。 / Hidey ( 2002-06-08 15:50 )
まうさん、それは残念。あの鮮魚の山を見せつけられて野菜サンドじゃちょっとね。。。場外歩いてたら梅宮辰男がいて何か食の番組のロケをやってました。 / Hidey ( 2002-06-08 15:49 )
りぃなさん、ほんと今回のメンバーはチャレンジャーが多くてよかったです。最後の方は結構気を遣って洋食にしようかなんて誘ったのですが、最後までラーメンだの寿司だのと騒いでました。今回、まだ絶品イタリアンは僕自身まだ行ってません。新富町のラ・ベットラに行くのが楽しみです。 / Hidey ( 2002-06-08 15:46 )
日本を味わうみなさんの姿は、そのまま空の向こうの文化の匂いを感じさせてくれるよう。築地市場は憧れです!個人的にはミキモト好きなので、久しぶりに覗きたくなりました(笑) / パンドラ ( 2002-06-08 09:00 )
鳩居堂の絵葉書は季節のものを数枚づつ常備しています。お礼状やご挨拶状に使います。便箋と封筒も季節によって絵柄が変わるので見にいくのも楽しみ。・・・ってあたしが行くのはもっぱら横浜ポルタ店ですが・・・(笑) / akemi ( 2002-06-08 08:51 )
下のワールドカップの話、突っ込めなくなったのでこちらに。 わたしもあの時イタリアにいたのです!ローマ、ミラノ、ナポリ、フィレンツェを廻っていました。といってもフットボールには全く関係ない、担当教授のお伴?だったのですが。いつも曇りのフランスのカルチャーショックの連続の中訪れたイタリアは、暖かく明るい光のようでした。それ以来のイタリアファン。フランスより断然イタリアが好き〜。 / R ( 2002-06-07 19:09 )
わたしも鳩居堂は必ず行きます。油取り紙も人気ですね。 しかし、アメリカンにグルメと言われるのは尊称というより蔑称というかんじ(笑)。君らの基準で言われたくなーいって思ってしまう。。 / R ( 2002-06-07 18:58 )
鳩居堂は私も帰ると必ず行きます。ぽち袋とお香、一筆箋はどなたに差し上げても喜ばれるので大量に。あ〜銀座に行きたくなりました。(涙) / しゃむ ( 2002-06-07 13:26 )
私も留学生達を築地に連れて行ったのですが、ベジタリアン達と野菜サンドを。 / まう@ヅケが食べたかったのに ( 2002-06-06 17:18 )
Monicaさんは日本の食文化がお気にのようで。食文化を伝える点では、食わず嫌いの人よりチャレンジャーがいいですね。日本のイタ飯はイタリア人も絶賛らしいですけど、今回実証されました、ぱちぱち。確かにアメリカと日本じゃ、当たりはずれは日本の方が・・・。田舎のせいかしら。 / 最近お味噌汁にはまってるりぃな ( 2002-06-06 16:15 )

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