himajin top
Hideyの「蛍の光の下で」

帰国に伴い長い間ご愛読いただいたこの日記を終了させていただきます。
もうこのサイトに文章を綴ることはありませんが
もしこの先もおつきあいいただけるようであれば
メールをいただければ幸甚です。
皆様、本当にありがとうございました。お元気で。

絵日記

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-03-03 Mamma Mia! Hideyかたまる
2002-03-02 旧ソ連の友人達 2
2002-03-02 旧ソ連の友人達 1
2002-02-17 Japan Trek 3
2002-02-17 Japan Trek 2
2002-02-17 Japan Trek 1
2002-02-15 辛口のバレンタイン・デー
2002-02-10 Hell Week 2
2002-02-10 Hell Week 1
2002-02-05 業界人的スーパーボウル考 4


2002-03-03 Mamma Mia! Hideyかたまる

2月23日に妻とニューヨークへ行った。今回の目的はミュージカル「Mamma Mia!」。8月に予約したのだが、土曜日の公演が取れるのがようやく半年後のこの日ということで、長く待たれた公演だった。

Mamma Mia!はABBA結成25周年を記念して制作された、22のABBAの楽曲が散りばめられたラブコメディーで、99年4月よりロンドンのプリンス・エドワード劇場で上演が続いている。1年先までチケットは完売、無期限上演という状況だ。昨年の10月からようやくブロードウェーでの公演が始まり、ロンドン同様の盛況を見せている。キャッツ、オペラ座の怪人並みの大ヒット作になることは間違いない。

ご存知の方も多いかと思うが、12月1日に汐留に竣工する電通四季劇場「海」の柿落としとして、ようやく日本での上演が決定した。ただしこれはもちろん劇団四季による日本語での上演である。圧倒的に音楽的要素が重要なこの作品を四季がどこまで再現できるかは疑問だ。

物語は22のABBAの曲を結びつけるために無理矢理作ったようなドタバタのコメディーとなっている。まあ、このミュージカルに骨太なストーリーを求める人間がどこにいるだろう。結婚式を間近に控えた、ギリシャの小島に住む主人公Sophieが、三人の男性に手紙を出すシーンから始まる。Sophieは母親Donnaの昔の日記を盗み見して、これまで知ることのなかった自分の父親が、かつてDonnaが同時期につきあっていた三人の男性のうちの一人に違いないことを知る(Donnaもその中の誰なのかは知らない)。父親に手をとられてバージンロードを歩きたいという夢を見ていたSophieは、Donnaに内緒で彼らに結婚式への招待状を出した、というような話だ。

ストーリーにあわせて、往年のABBAのヒット曲が歌われる。Honey Honey、Money Money Money、Thank You for the Music、Dancing Queen、The Winner Takes It All、One of Us、そしてタイトル曲のMamma Miaなど。

ニューヨークにはそれほど興味のない妻も、ミュージカルだけは楽しみにしていた。劇の科白は特に聴き取りにくいので、前日の夜に妻のためにあらすじを和訳しておいた。

うちの学校が特別に契約している、片道ひとり20ドルという格安のバスツアーがあるのでそれを利用した。20時の開演にあわせて18時に寿司田を予約。久しぶりに繊細な日本食を味わった。美味しかったが、最後の方になるとやはり本場日本の魚料理が懐かしくなってしまった。それでも夫婦そろって幸せいっぱいで、肌寒いマンハッタンをマディソンからブロードウェーまで歩いた。

開演10分前にWinter Gardenに着く。チケットは窓口でのピックアップになっていたので、予約票とクレジットカードを渡してチケットを受け取る。―はずだったのだ。窓口のおじさんはしばらくチケットを探し、予約票を確認したあと申し訳なさそうに僕に告げた。「あなたが予約したのは今日の14:00からのマチネー(昼公演)ですよ」

ガビーン。そうだった。半年前のことですっかり忘れていたが、確かにマチネーを取ったような記憶があった。まさに「Mamma mia!(何てこった!)」と言いたいところだった。僕はポカンと口をあけたまま妻の元に戻り、「ごめん」とだけ謝った。謝るというよりはあまりにも落胆した僕の表情に、妻は僕らしい失敗だと笑った。そう、僕はこういうことをよくやる人間なのだ。ほんとにごめん。

あまりに悔しいので着々とリベンジ計画を立てている。幸い3月18日から一週間の春休みにあわせてチケットが取れそうなので、近く悲願は果たせそうだ。そのときこそ本物の劇評を書かせていただきたいので、取りあえずはリベンジを待て!

先頭 表紙

ちえちゃん、唖然どころか、この2〜3年で一番落ち込んだかも。。。僕もキャッツは昔観ました。キャッツは寝ないで結構歌に感動したんだけど、オペラ座の怪人でしっかり時差ぼけで眠りこけました。また報告するね。 / Hidey ( 2002-03-16 14:47 )
わかな、笑うな!でも無事に3月19日のチケットをゲットしたのでまたまた1泊2日でNYに行ってきます。そっちも南アフリカ楽しんできてね。 / Hidey ( 2002-03-16 14:46 )
あらら。。。それはきっと唖然としちゃいましたね。でも奥さまと一緒にNYでのデートというだけでも楽しかったでしょうね♪私も昔キャッツを見たんだけど前半寝ちゃって幕間に解説してもらったなぁ(笑)次回の楽しみが出来て逆によかったかもね☆ / Chie ( 2002-03-14 08:51 )
hahaha...! / Wakana ( 2002-03-10 16:44 )
りるりるさん、お久しぶりです!僕もすっかり自分に不機嫌でした。妻がそれを察して「元気出せ」と話してくれました。せいぜい罪ほろぼしに彼女の英会話の宿題の面倒を見てあげる羽目になりました。 / Hidey ( 2002-03-08 17:38 )
lim.さん、僕もブロードウェーは5年くらい行ってません。それだけに楽しみだったんだけどね。オペラは一度NYで行ってみたいと思っています。 / Hidey ( 2002-03-08 17:36 )
俺様さんらしい微妙なつっこみありがとうございます。ほんと、ドタバタさんですよー。俺様さんに負けないかも。 / Hidey ( 2002-03-08 17:35 )
まゆ猫さん、妻も正確からして、ちょっとしたところに厳しいくせに、大きなことには鷹揚だったりするのです。怖かったり助かったり。 / Hidey ( 2002-03-08 17:34 )
Ecruさん、リベンジ、3月19日決行です。乞うご期待!敢えて自分の都合のいい解釈をすると、それほどプライオリティをおいていないことに関しては、すっかり無防備、無頓着だったりします。でもミュージカルのチケットについては決して無頓着なはずではなかったのだけど。。。 / Hidey ( 2002-03-08 17:32 )
nameさん、お薦めの作品があったら是非教えてください。これからもミュージカルのためだけにNYへ行きたいと思っています。 / Hidey ( 2002-03-08 17:30 )
misatoさん、はじめまして。開始時間の間違いくらいまだまだ軽いもんです。でも一応自己弁護すると、コンサートや演劇関係で今までこういうことはやったことなかったですね。 / Hidey ( 2002-03-08 17:29 )
スーパーしえろさん、まさにこのミュージカルのタイトルどおりの気持ちでした。僕も老人性痴呆か? / Hidey ( 2002-03-08 17:27 )
りぃなさん、余りに僕の本領が発揮されたので怒るよりも笑ってしまったようです。今度やったら殺される。 / Hidey ( 2002-03-08 17:26 )
mignonneさん、そんなところで親近感を覚えてくれなくても。。。 / Hidey ( 2002-03-08 17:25 )
おとじろうさん、ありがとうございます。確かに、今度の3月19日の公演は夜の部なので、マチネーのキャストよりもよいような気がしてます。またご報告します。 / Hidey ( 2002-03-08 17:24 )
プルーさん、そんな賑やかなところで働いてらっしゃったのですね。Mamma Mia!はもうご覧になりましたか? / Hidey ( 2002-03-08 17:23 )
たらママさん、確かにタラちゃんのドタキャン度を考えると、塁損は大変なことになりそうですね。往復時間もさることながら、もう幸せな気持ちで妻と歩きながら、頭の中がABBAだらけだったので、ただ呆然としてしまいました。 / Hidey ( 2002-03-08 17:21 )
Rさん、意外と言っているうちはまだまだ甘い!バレエはついぞ観たことがないです。一度観ればはまってしまうのかもしれないけど。 / Hidey ( 2002-03-08 17:17 )
りさ子さん、その「あらあらあらあらあらあら」は、「あきれて物がいえない」、と解釈してよろしいでしょうか?(笑) / Hidey ( 2002-03-08 17:16 )
マイケルさん、そう、Winter Garden Theatreなのです。CATSは僕も行きました。僕も2年前くらいから話には聞いてて、日本でやれば絶対ABBAブーム再来で大ヒットするのに!と思ってました。でも本場のキャストが来ることが前提ですけどね。 / Hidey ( 2002-03-08 17:14 )
ガス欠コインさん、リベンジ、3月19日に決定しました。今度こそチケットを間違えないようにしないと。妻は優しいというより単に予定調和で呆れられただけなのです。「こういうこともあるとわかってて確認しなかった私がバカだった」とまで言ってました。 / Hidey ( 2002-03-08 17:12 )
マッキ〜さん、僕をよく知っている人なら、何を今さらというくらい、この手の話はよくあることなのです。でも、本当に大事なところではあまり失敗しないつもりだったんだけど、こんなことになるとは、トホホ。 / Hidey ( 2002-03-08 17:11 )
クマさん、はじめまして。留学にも色々ありますが、僕の留学は決して楽しいばかりの留学ではないのです。はっきり言って辛いことばっかりです。高校の頃のホームステイは楽しかったな。。。 / Hidey ( 2002-03-08 17:09 )
そ、それは残念。私だったら、自分自身に怒って不機嫌になってしまいそう。(爆)でも、まだリベンジの可能性があって何よりでしたね。 / りるりる ( 2002-03-06 23:55 )
ミュージカルかあ。ここ何年も行っていません。久々に行きたいです。バレエとかオペラでも良いな。 / lim. ( 2002-03-06 13:21 )
タイトルを見てHideyさんのどこが固まったのか心配してましたが(爆)そんなことが!! Hideyさんて結構、ドタバタさんだったんですね(笑) / 俺様@もっとドタバタさん ( 2002-03-06 09:22 )
ああ、これはショックですよねぇ。でも奥様太っ腹!エライ! リベンジ劇評楽しみにしています。 / まゆ猫 ( 2002-03-06 06:47 )
そうなの、残念でしたね。でも、奥様はやさしいし、リベンジの目処もたっているようでよかった。「よくやる人間」というところに、目は釘付けです。ほんとに? / Ecru ( 2002-03-05 18:42 )
つっこみありがとうございます。私は、何気にミュージカル好きです / name ( 2002-03-04 23:57 )
初めまして。実は私もコンサートの開始時間を間違えた事があるのですが、盛りに盛り上がっていたステージを見た瞬間の脱力感と言ったら・・あの時の脱力感は今でも忘れられません! / misato ( 2002-03-04 16:57 )
Mammma mia! ね。文字通り・・・でも、お仲間がいてうれしいわ(って一緒にされちゃご迷惑ね。私のは天然に老人性が加わってますもの) / スーパーしえろ ( 2002-03-04 16:48 )
あっちゃー。でも、許してくれる奥様でよかったですね♪リベンジ計画はもっと豪華にvvv / りぃな ( 2002-03-04 16:15 )
なんだかちょっとHideyさまに親近感を覚えた私^^ / mignonne ( 2002-03-04 14:35 )
ありゃまぁ。次の時のほうがいい公演ですよ、きっと。 / おとじろう ( 2002-03-04 13:20 )
おお、マイガッド!IMEはいつもへんてこりんな変換をするので。参賀はさんがですの。全く!マイクロソフト、ちゃんと変換してほしい! / プルー ( 2002-03-04 10:04 )
ウインターガーデン(昔近くで働いてました、Catsをやってたころですよね)も懐かしいし、ママミアーも!。前の大家参賀いつも言ってたの。 / プルー ( 2002-03-04 10:02 )
当日にチケットを受け取るシステムだとこういうこともありえますね。私も娘の病気やら行事やらで行けなかったコンサートチケットの損失累計はこの1年半で10万円くらいになるかもしれません。でも、ボストンとNYは往復時間がかかる分、ショックは大きいでしょう。すぐに次のチケットが取れそうでよかったですね。 / たらママ ( 2002-03-04 08:33 )
まああああああ。意外な一面ですね。 わたしは『The Car Man』というバレエが観たいのですが、うっかりしているうちにこちらでの上演を見のがしてしまいました。そろそろ日本に行くはずなので無理矢理帰国したい気分です。 / R ( 2002-03-04 05:44 )
あらあらあらあらあらあら(^^;  / りさ子 ( 2002-03-04 01:35 )
何年か前からCDが出回っていたので気になっていたんです。ところで上演されている劇場はWinter Garden Theatre (ずっと"Cats"を上演していた所)なんですね〜 / マイケル ( 2002-03-04 00:34 )
わーお。でも、リベンジが出来ることが決まって良かったですね。奥さん、優しいですね、それにしても。怒りまくられても、しょうがないような失敗なのに。まあ、そんなHideyさんにも慣れているのでしょう。四季には失礼だけど、ちょっと無理だと思うので、Hideyさんのリベンジ劇評、楽しみにしています。 / ガス欠コイン@メッセージ、ありがとう。 ( 2002-03-04 00:31 )
はあ〜っ・・・。お気持ちお察しいたします。私も友人のコンサート開始時間を間違えたことがあります。あとで「オープニング聞いてくれた?」と聞かれたときには、ホント謝るしかできませんでした(笑)。 / KATSUMI@ジャマイ会 ( 2002-03-04 00:12 )
日記から、いつもしっかりした意見を聞かせてもらっていたので、こんなところで!という驚きがありました。私なんて毎日の生活で失敗ばかり。(笑) / マッキ〜 ( 2002-03-03 23:57 )
留学したいなぁ・・・・・・・ / クマ ( 2002-03-03 23:48 )

2002-03-02 旧ソ連の友人達 2

授業中、旧ソ連を揶揄したブラックジョークが飛び出すことがたまにある。ElenaとAlexを友人と認めているからこそ成立するジョークなのだが、注意深く聞けば冷戦に勝利したアメリカの驕りが見え隠れし、ElenaとAlexが一瞬複雑な表情をするのが分かる。そんなに簡単に世の中が変わるわけがないのだ。

だからこそ先日のBGIEの授業で旧ソ連を取り上げた日、授業に先立ってElenaがソ連に関する簡単なプレゼンテーションをしてくれた意義は大きかった。どんなに間違った理想だろうと、国を愛しその発展を願ってやまなかったソ連の国民の姿を見せてくれた。高邁な理想を掲げた1917年当時の憲法の条文、レーニン、スプートニク、ガガーリンの写真もあった。「私がロシア出身だと言うと、きっと故郷では大変だったのねとかすぐ言われるけど、そんなこと言われても困ってしまう。私はいつも楽しく希望を持って暮らしていたし、それはアメリカ人の生活を見ても何も違わないことだと思うわ」

BGIEの授業は、すべての肯定的・否定的な感情を排除し、純粋に政治学的・経済学的見地から旧ソ連の計画経済を分析した質の高い授業だった。1970年ごろまではソ連共産党による計画経済が極めて効果的に機能したこと。その理由が、連邦レベルでの規模の経済、自由競争にありがちな無駄・重複の排除、一切の広告・マーケティング費用の不要、成長産業への重点的資本投下、軍備拡張による有効な雇用創造などであったこと。そしてその限界が、ひとたび計画数字を達成すればそれ以上の利潤の追求への努力は成されず、巨大な組織ゆえの情報伝達の遅れにより当初の計画が意味をなさないことも多く、軍備への投資が余りにも重くなり過ぎた上、そこでの研究の成果が他の産業に生かされず、また全般的に政治腐敗が進んだ、といった一連の事実であることを学んだ。

ことに1970年以降、社会主義の欠点が一気に露呈した理由をAlexが説明した。「20世紀当初のソ連の未成熟を考えれば、どんな単純な計画だろうと計画性ゆえの成果は当然期待できた。20世紀も後半になると経済や社会が複雑化して、少数の人間による向こう5年を見据えた計画が機能するわけがないということを我々は悟ったんだ」また彼はこうも言っていた。「アメリカだってまだ建国から200年余りで、その間には市民戦争、大恐慌、人種差別などの問題があった。我々の場合は奇跡的な経済成長があり、恐怖政治があり、国の崩壊があったが、実質的にはまだ90年の歴史でしかない。少し長い目で今後を見守ってほしい」

Elenaはゴルバチョフを評して言った。「グラスノスチにしてもペレストロイカにしても彼の思想は正しかった。けれど彼は世に出るのが10年遅かったと思う。70年代に経済のリズムが少しずつ狂い出しながらも、これまで驚異的なソ連の発展を支えてきた理想を誰もが否定できないでいたとき、彼が預言者のように現れればより多くの人が彼についていったと思う。80年代になって社会主義の理想の崩壊が見て取れるようになると、彼の思想は急進派かからすれば『まだ足りない』と映ったし、保守派からすれば『阻止すべきもの』と映った。そうして彼は国内では結局誰からも見捨てられてしまったのよ」

次のBGIEの授業は日本の高度成長期についてである。ソ連が盛り上がってしまっただけに日本代表としては責任が重いが、僕がいる分学びが増えるような授業にしたいと思う。何にしてもこれから各国の政治経済を学ぶ授業が続き、学生が自ら国際的な環境を生かした授業を創り出し、相互理解を深める機会が増えると思うと、辛い勉強も少しは楽しくなりそうだ。

先頭 表紙

バニーさん、いいですね、外資系企業の社長っていうの。僕もそのうち自分の城を持ちたいとは思ってますが、まだまだ先かな。。。笑わない人が笑ってくれるのがうれしい、って言うバニーさんの言葉が温かいですね。確かに20代の男は20代の女性には物足りないかもしれませんね。その分成長途中ということなんだろうけど。 / Hidey ( 2002-03-16 14:44 )
ダーリン1は外資系企業の社長でよくボストンに行ってるみたいです。ダーリン2はボストンでお勉強してたみたい。あまり学生のころの思い出がない人で、笑わない人だけど、私のことで笑ってくれるとうれしい。ダーリン3も勉強いっぱいしてたらしい。SMクラブの女王様と付き合っていたんですって。別に彼はMではないけど^^彼らはみんな30代です。20代の男の子といてもつまんないし。うふふ。 / バニー ( 2002-03-09 14:12 )
フィー子さん、あと2〜3ヶ月もしたらお話できますね。楽しみにしています。僕もこちらにきて多少は日本を俯瞰したいと思っているのですが、うまくいっているのかどうだかよく分かりません。 / Hidey ( 2002-03-08 17:08 )
りぃなさん、確かに日本も古い国のような新興国のような、不思議なところですね。戦時中の植民地政策は正に新興国の成り上がりで、限度を知らない暴れん坊という感じだし。戦後は戦後でにわかに欧米的価値観を植え付けられたものだから、また極端にmaterialisticでなんでもありの社会になっちゃったし。いつになったら落ち着くことやら。 / Hidey ( 2002-03-08 17:06 )
ガス欠コインさん、僕も敬愛する伯父伯母がもともと社会主義者で(その昔学生運動のリーダーをやってしっかり逮捕されてる)、彼らの影響も結構ありました。でも最終的には自分の価値観を貫いてこの場所にいます。Elenaによればゴルバチョフは国内では海外ほど人気がないようです。あまりに国内の惨状を利用して海外にいい顔をしたとの印象があるみたい。 / Hidey ( 2002-03-08 17:01 )
興味深い話でした。いつかもっと深く聞かせていただけると嬉しいです。自分の国を俯瞰的に見られるお二人の言葉がいろいろ考えさせられますね。 / フィー子 ( 2002-03-05 21:49 )
ロシアも旧ソ連も、私にとっては近くて遠い国〜。実質的にはまだ90年の歴史っていうのが印象的です。これは日本も似てますよね。遠い将来、日本もロシアもアメリカも、どうなってるのかな〜? / りぃな ( 2002-03-04 17:06 )
両極は、どちらもしっかりと見極めなければならない。大学で今も教鞭を執る僕の父は、僕が幼い頃、社会主義思想を持っていたと思います。僕は反発から、反対側に行こうとし、そこで出会ったものにも違和感を感じ、ようやくこの歳になって、自分の考えていることの位置がわかり始めてきました。貴重な話しをありがとう。Elenaの「ゴルバチョフは遅すぎた」という言葉が強く印象に残りました。 / ガス欠コイン ( 2002-03-04 00:46 )
たらママさん、そのロシア人の方、とても辛かったのでしょうね。日本のケースは50〜60年代までの内容だったので、僕のミニプレゼンもそれにあわせた内容にしておきました。特に50年代は自分が生きていた訳ではない時代なので、解説に実感がこもりにくかったです。うちのケースのアプローチとしては、極力文化的な観点を排除して、あくまで政治経済学的に分析しようとしているようです。その分学生が文化的な解説を補えればいいなと思っています。 / Hidey ( 2002-03-04 00:00 )
KATSUMIさん、いらっしゃいませ。言いたいことを代わりに言っていただけたような気がします。世界中の国の事情に首をつっこんでいる分、より本当の理解が増してくれるとよいのですが。。。 / Hidey ( 2002-03-03 23:56 )
Ecruさん、日本のケース、どれだけ貢献できたか分からないけど、各国の学生大注目のケースになったのは間違いないので、そのうちご報告します。 / Hidey ( 2002-03-03 23:54 )
ソ連が崩壊過程にあった当時、会社にロシア人のコンサルタント(本業は日本の国立大学の先生)がいました。いかに祖国の行き詰まりを憂いているかがよく伝わってきました。日本の高度成長期−国の産業政策と日本企業の経営システム構築の相乗効果での右肩上がり成長と、人口の工業化による所得水準向上(いわゆる3C普及とか)都市移動・ウサギ小屋団地・教育ママ・学生闘争など、社会的な変化も興味深い時代ですね。 / たらママ ( 2002-03-03 08:11 )
世の中に正しいものは一つじゃないし、どんなものにも正義はある。そんな相手を思いやる理想が、アメリカには欠けている気がします。でもそんなさまざまな境遇と直接触れ合える環境を持っていること、それもアメリカが深くなれる強みだと思います。 / KATSUMI@ジャマイ会 ( 2002-03-03 02:12 )
どんなに間違った理想だろうと…のところ、なんだか胸にずっしりときました。人の思うところは変わらない…ここに、希望も感じるし、同時にわかりあう難しさも感じました。ちょっと勇気がなくて、うまく表現できないのだけど。次回の授業の様子もできたら教えてくださいね。とても楽しみです。 / Ecru ( 2002-03-02 20:02 )

2002-03-02 旧ソ連の友人達 1

Elenaとはじめてゆっくり話したのは雪の日のNegotiation(交渉術)のグループ学習のときだった。課題もそこそこにキャンパスに降り積もる雪を眺めていた彼女の「私、雪って好きよ」という言葉から、思いがけない個人的な会話が始まった。

Elenaはモスクワ出身で、金髪が美しい26歳のロシア人女性だ。モスクワの高校を卒業するとともに単身アメリカに渡り、マサチューセッツの大学で学んだ。大学卒業後はモルガン・スタンレー・ディーン・ウィッターに就職、証券のトレーダーを経験した後うちの学校に入学した。

「もうアメリカには7年以上いるけれど、やっぱり雪を見ると美しいモスクワの風景を思い出すの。この学校は好きよ。大学や会社ではロシア人はめずらしかったから、それほど辛いわけじゃなかったけど時々孤独感を味わうことがあった。今はロシアや旧ソ連出身の友達もいるしね」

実は中学時代一番行きたい国が当時のソ連だったんだ、と僕は話した。「トルストイが好きだったんだ。だから高校で第二外国語を選ばなくてはならなかったとき、迷わずロシア語を選ぼうとしたんだけど、父親に説得されてフランス語を選んだ。結局どちらを選んでいたとしても遊んで過ごして終わってしまったんだけど」

Alexの家を訪ねたのは、セクション(クラス)のボウリング大会がとある事情で中止になって、急遽20人ほどで彼の家を訪れた日のことだった。彼はウクライナの高校を卒業後、当時のアフガニスタン侵攻にあたり小隊長を務め、最前線で活躍したという。連邦崩壊後、彼はアメリカのニュージャージー医科歯科大学で遺伝子の研究をし、その経験をもとにアメリカに留まってバイオテック系の企業を二社設立。思うところあってうちの学校で学ぶことになった。現在33歳。

盛り上がる友人達で騒がしい居間を抜け出して、彼のベッドルームを見せてもらった。彼の部屋の壁には、一目でパリとわかるモノクロの風景写真が数点、その他にもイスラエルの街の写真などが飾られていた。「僕が撮った写真なんだ。街で生きる人間を蟻でもあるかのように俯瞰できるような、そんな街の写真が好きなんだ」同じくウクライナ人の彼の妻は、彼同様アメリカのビジネススクールを志し、出願に必須の試験であるGMATの勉強をしていた。

昨年9月の始業から、旧ソ連出身の彼らが同じ教室で学んでいることには正直戸惑いがあった。そして彼らがすぐにアメリカ人のコミュニティに溶け込んでいることも。上記の通り、二人とも既にアメリカの経験が長いことをその後知ってある程度納得はしたものの、1983年に僕がはじめてアメリカの高校に留学したころのことを考えるとやはり隔世の感がある。

当時まだ冷戦の真っ只中、文化的レベルもそれほど高いとはいえないメイン州の公立高校ということで当たり前だったのかもしれないが、それでも仲のよい友人達がふとした折に見せるソ連への極端な嫌悪感は信じがたいものがあった。大人も同じだった。地域の文化セミナーのようなものがあって「理想の社会像」をディスカッションする機会があったのだが、彼らは社会主義の根元的な理想すら知らないまま盲目的な社会主義批判を繰り返していた。

(つづく)

先頭 表紙

Rさん、結局ロシアはまだ行けていませんが、ロシア文学もその歴史も好きになる一方です。おっしゃるとおり、彼らは極めて恵まれています。若干割り引いて考えないとね。 / Hidey ( 2002-03-08 16:58 )
現実的なことを言えば、クラスメイトのお二方はロシアの中でも恵まれた方たちですよね。東欧なんて本当に大変。そこから流れてくる移民をすべて受け入れるわけにも行かず、こちらには多くの不法入国者がいます。 / R ( 2002-03-04 05:36 )
ロシア語って、最も美しい言語だと思っています。街も人も、どことも違って本当に独特ですよね。ヨーロッパの中のアジアというか、アジアの中のヨーロッパというか。『ロシア的』としか表現の仕様がなかったり。もっと良く知りたい国のひとつです。 / R ( 2002-03-04 05:29 )
まゆ猫さん、ほんとに今の環境は感謝してます。違った常識を色々体験できるし。Elenaのプレゼンテーションに続いて僕も日本のケースのとき、簡単なプレゼンをやりました。その後シンガポール人も続いて。よき慣習が続きそうです。 / Hidey ( 2002-03-03 23:52 )
プルーさん、僕もまだ結局ロシアはいけてないのです。近いうちに行ってみたいなとは思ってますけど。オリンピックのフィギュアスケートなんかでも、ロシアの選手に随分大きな拍手が送られていて、やはりそういうのを見ると時代が変わったんだな、と思います。 / Hidey ( 2002-03-03 23:50 )
スーパーしえろさん、もひとつドイツ語もあるんですよ。どれかひとつ選べということなんだけど。でも所詮はエスカレーターの私立だったので、ほとんど真面目にやってませんでした。からかいやすい先生がいたので教卓を教室のど真ん中に設置してみたり、ある時間が来ると皆で立ち上がって校歌を歌ったり、好き放題でした。(先生も歌ってた) / Hidey ( 2002-03-03 23:47 )
愛国心、ありますよね。もう外に出て十年以上経ちますが、愛国心は強まるばかり(?)。自分の国の悪いところもよくわかっているのだけれど、やっぱり最後には自国を弁護してしまうのですよね(しかも、かなり熱く(笑))。グローバルな環境いいですね。世の中には本当にいろんな思想があるんだって感心します。今も私の周囲でさえ、常識(私の中の)では考えられないことが日々起こっていますから。 / まゆ猫 ( 2002-03-03 06:40 )
ロシア人!といつもアメリカ人が呼ぶので私もいつもロシアンと呼んでます。周りに結構ロシア人は多くいて、ちょっと違う光を放っているかしら(良くも悪くも、、)。昔、やはりアリーナ(典型的な名前のよう)と仕事してて、アメリカに来て、グローサリーに野菜や果物が豊富にあってすごく嬉しかったと言っていたのを記憶しています。物が有り余る程あるというのが普通の私には、ソ連って大変なとこなんだと思ったことも。まわりにロシア人がいる割には、かの国のこと認識不足です、私。 / プルー ( 2002-03-03 03:06 )
高校の第二外国語でフランス語(はともかく)ロシア語選べるトコあるんだ!(と、本文にあんまし関係ない突込みでごめんなさい) / スーパーしえろ ( 2002-03-02 14:50 )

2002-02-17 Japan Trek 3

最後に国際性。日本人はいつまでも国際化しないなどとよく言われているが、公平に見て、百数十年前まで国を閉ざしていた極東にポツリと小さく浮かぶ島国にしてはよくやっている方だと思う。なにより世界のあらゆる方面に均等に目を向けようとしている姿勢は評価できる。CDショップに行けば、アメリカンロック、ソウル、ヒップホップなどはもちろん、北欧のポップスもあればボサノヴァ、東南アジアの歌謡曲もある。街は世界中の味を堪能できるレストランで溢れており、その正統性も極めて評価が高い。イタリア人のある高名なシェフは日本のイタリア料理店の質の高さに驚き、日本をイタリアの21番目の州だと語ったそうだ。

なにしろアメリカ人には概して唯我独尊的な世界観の持ち主が多いので、個人的な思いとしては、中立的な価値観をもつ日本という国から改めてアメリカを見、世界を見てほしいと思ってしまう。「中立的」というのはいささか語弊があるかもしれない。アメリカなんてもう流行りじゃないよとヨーロッパに目を向け、それに飽きると足元のアジアを見直すという移ろいやすさと捉えることもできるかもしれない。しかしそうした過程を踏みながら、あらゆる価値を認める知恵を蓄積しているケースも多いのではないかと思う。もちろん日本人の国際志向というものは、時に自国文化の軽視、喪失を意味するものでもありうる。そんな二面性も同時に感じ取ってもらえればと思う。

こんな観点から、ツアーで巡るべき企業、街、店を考えていきたいと思っている。ただしこれらはあくまで現代の日本人として僕が一方的に各国の友人に見てほしいと思っているものであって、彼らとしては浅草や相撲部屋を見て楽しめればそれでいいのかもしれない。そのあたりのバランスはうまく取りたい。

新緑が目に眩しい5月下旬は街を歩くにも一番気持ちのよい季節だろう。ボストンで縁あって知り合えた世界中の友人に、僕の育った国を見てもらえることはこの上ない幸せだ。いずれビジネスの上で彼らが出会う日本人を過不足なく見極め、理解するための基礎となる、充実した10日間になることを心から願う。

先頭 表紙

たらママさん、どうもありがとうございます。早速サイトへ行ってみました。とても興味深かったです。ついつい自分の将来のことなんかも考えてしまいました。 / Hidey ( 2002-03-03 23:44 )
渋谷周辺に集まっている若手ベンチャー起業家たちが、「渋谷をシリコンバレーに」を合い言葉に形成したのが渋谷ビットバレー、ということになっているそうです。たとえばhttp://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2000_02_09_1/にあります。ただ、昨今は不況が強まって、こうしたITベンチャーの経営もかなり大変になったと推察されますが。 / たらママ ( 2002-03-03 08:00 )
しゃむさん、僕も日本が大好きです。最近はあまりに離れすぎて胃袋が求めている部分が大きいかも。でも20年近くも前に留学していた頃のことを思うと、ネット環境など、隔世の感があります。今は日本文化はそれほど遠かったり懐かしかったりはしないですね。 / Hidey ( 2002-03-02 15:44 )
コイキ君、ミラノに行くのですね。妹によろしく。いつか機会があったらボストンもよろしくね。 / Hidey ( 2002-03-02 15:40 )
パンドラさん、ご無沙汰してしまいました。ちょっと先週末NYに行ったり同時に風邪引いたり、勉強が忙しかったりで大変でしたが、今はいつもの白ワインです。ほんと、ビジネスで平板に日本人と取引するのではなく、深いところまで分かった上でのよい関係を築いてほしいものですね。こちらは花粉症はありません。例年は僕も大変なのですが、今年はらくらくです。 / Hidey ( 2002-03-02 14:02 )
はるぴょんさん、そうなんです。僕も韓国とか中国とかブラジルとか是非友人の案内で行きたいと思っています。世界中の友人と仕事のしがらみなどなく仲良くなれる機会なんてもうないですからね。 / Hidey ( 2002-03-02 14:00 )
まゆ猫さん、温泉街、浴衣コスプレ、すでに予定に組み込み済みです。温泉芸者は出す予定はないけど。僕も個人的に温泉につかるのは心から楽しみ。これからもよろしくおねがいします。 / Hidey ( 2002-03-02 13:58 )
わかな、下のほうにも書いたけど、ここに書いてあることはほとんどfree daysに個人的にできてしまうことばかりだと思っていますので、余りマニアックなツアーにする必要はないと思っています。とりあえず昨年の参加者からのフィードバックが待たれるところです。今週中ということで送ってもらうことになってますので、少々お待ちください。頼りにしてるよ! / Hidey ( 2002-03-02 13:57 )
Hirokoさん、インバウンドはそれはそれで大変なことも多いかもしれませんね。マナーのよい外国人ばかりではないしね。もしこれからも何かヒントがあったら教えてください。プロのご意見、参考にさせていただきます。 / Hidey ( 2002-03-02 13:54 )
りぃなさん、僕はアメリカにいればこそけっこう日本が好きになってしまうことが多いです。ほんと、日本人が軽んじているものを外国人が再認識させてくれることも多いですよね。一方的に教えるだけではなくて、教えられるTrekになればいいなと思っています。 / Hidey ( 2002-03-02 13:53 )
バニーさん(改名してからも読ませてもらってますよ!)、いやー、ぜひぶちまけてもらいたいところですけどね。実は古風な部分もおありだったのですね。謎多き女性はとても好きです(笑)。 / Hidey ( 2002-03-02 13:51 )
mignonneさん、いえいえ、僕が勝手に組んでしまったらかなりマニアックになってしまうかもしれません。やっぱり彼らが見たいものも大切にしてあげないとね。おかしな日本はいっぱい見てもらう予定ですよ! / Hidey ( 2002-03-02 13:49 )
ゆーさん、同じ意識を持って頑張ってくれている仲間が他にもたくさんいるし、特に日本の企業で働いていたアメリカ人の女性が2人いて、彼らの考えるJapan Trekというのもとても期待しています。またいずれ骨子が固まったらご報告します。 / Hidey ( 2002-03-02 13:48 )
makiさん、ありがとう。素敵な10日間のあとは、僕は日本に残って素敵な2週間をすごす予定です。 / Hidey ( 2002-03-02 13:46 )
フィー子さん、その店、是非教えてください!浅草といえばまえにのん君とかと行った一文別館もよかったですね。あと、僕が留学する直前に送別会をしてくれた、あのおいしくて安い居酒屋、なんて店だっけ?あんなところもいいと思っているのですが。あとはちょっと高いけど屋形船はやっぱり喜ぶかな。 / Hidey ( 2002-03-02 13:46 )
peachさん、僕も結局日本が好きです。目に映る街だとか人々だとか、ということではなくて、古より綿々と続く空気感というか、そんなのが好きです。目に映らないものを分かってもらうためには、やはり人が介在することって大きいんでしょうね。どこまでできるか分からないけど、伝えてみたいと思います。 / Hidey ( 2002-03-02 13:43 )
たらママさん、渋谷シリコンバレー群というのは知らないのですが、どんなところなのですか?ちょっと彼らも興味あるかも。 / Hidey ( 2002-03-02 13:40 )
俺様さんにご一緒してもらえれば、日本女性のキップのよさがとっても伝わりそう(?)ぜひご参加お願いしたいくらいです!俺様さんはどちらの国の友達を案内されるのかな? / Hidey ( 2002-03-02 13:39 )
ガス欠コインさん、そういうの、見せたいですね。タイミングが合えば。誰か仕込もうかしらん。全然関係ないけど、築地の支那麺「はしご」がとっても懐かしいです。ぜひ帰国の際は2〜3回は行きたいところです。ああ、太りそう。 / Hidey ( 2002-03-02 13:37 )
Ecruさん、下の日記のHirokoさんへのつっこみ返しにも書いたのですが、僕自身その不思議な光景の一部でした。ツアーについてはきっと僕の書いていることというのは、自由行動日に我々日本人がちょっとした時間に、例えばコンビニに一緒に行ったりして解説してあげればよいことだと思うのです。大まかなコースは観光主体で、細かいところで文化を見聞してもらえればと思っています。 / Hidey ( 2002-03-02 13:35 )
マッキ〜さん、なるほど、絵画館ね。正直僕はまだいったことがないです。絵が好きな奴がいたら是非誘ってみます。僕も絵は大好き。はるか昔ですが自分でも油絵も描いてました。 / Hidey ( 2002-03-02 13:32 )
akemiさん、ほんとにakemiさんのお店はいずれひとりで遊びに行かせていただきたいです!愚痴を言うでなくても毎晩のように同僚と飲んで帰る行為自体にアメリカ人は拒否反応を示すそうです。「地域に根ざす肩書きのない自分」っていいですね。僕は名前すらない自分に徹する方が多いですが。 / Hidey ( 2002-03-02 13:29 )
楽しそうな旅だなあ(笑) そして、ビジネス界のリーダーシップをとられる方たちが、その高い感受性で、たくさんのことを嗅ぎとってくださればいいな。Hideyさま、お元気ですか? そちらには花粉症なんてあるのかしら? 時にはワインで息抜きもしてね。お身体にはくれぐれも気をつけて。 / パンドラ ( 2002-02-28 22:42 )
その国の人に案内してもらった街や、地元の人と一緒に過ごしたホリデーは今でもとりわけいきいきと心の中に残っています。Taiwaneseのお友達に説明してもらいながら食べた飲茶は本当においしかった。学校のみなさまはHideyさん企画のツアーに参加できること、ほんとにラッキーだと思います。 / はるぴょん ( 2002-02-23 03:32 )
そのツアーできれば参加協力させてほしいけど、残念ながらミラノのHideyの妹の家に行ってる時期だな。 / Hideyのいとこ ( 2002-02-23 01:01 )
ぜひ、一泊は温泉街へ。浴衣コスプレ、異常に喜びます。そうだ、はじめまして、どうぞよろしく。 / まゆ猫@やっとつっこめた。 ( 2002-02-23 00:42 )
Hideyの考えがなんとなくわかりました。がんばりましょうね、隊長! / わかな ( 2002-02-21 14:08 )
なんかちょっと羨ましいデス。実は今はアウトバウンド(送り出す側)の仕事ですが、本当は現地でのインバウンド(受け入れ側)の仕事がやりたかったのです。コーディネーターのお仕事です。私だったらどんなところ案内するかなーって考えながら読んでました。限られた日程だし、悩みそうですね。 / Hiroko ( 2002-02-21 00:20 )
我が祖国ではあるけれど、また帰国とは違った感じになるでしょうね。客観的というか。離れると、良いところも??と思うところも見えてきますよね。でも日本私は大好きです。 / しゃむ ( 2002-02-20 02:53 )
アメリカNo.1なこちらにいてると、日本なんて・・・って卑下しがちです。でも、日本もいいところがあるんですよね。ちょっと自信(^-^)o外国人でないと分からない日本の良さもあるし・・・。最高の10日間になりますように☆ / りぃな ( 2002-02-19 15:30 )
日本に帰っていらっしゃるんですねぇ。きっと楽しい10日間になると思いますよ。でもお世話するほうってなんでも大変ですね。もし実家にいたら、ぱーっとお茶会ぶちまけたいところですが(まっ!お下品!・笑)実家にいないので。あ、でも日舞できますよ(笑) / バニー@元撫子 ( 2002-02-19 02:21 )
Hidey様がオーガナイズしたら日本のステキなところだけになっちゃいそう。一つか二つはおかしな日本も見えるようにしてくださいね(笑) / mignonne ( 2002-02-18 21:43 )
Hideyさんが、よくよくお考えになって組む日程、その一つ一つが持つ意味をきっと感じてくださる方々なんでしょうね。これはもう、やりがい満点ですね! 頑張ってください、どのようなスケジュールができあがるのか、楽しみです。 / ゆー ( 2002-02-18 17:52 )
私も素敵な10日間になることを心よりお祈りいたします♪ / maki ( 2002-02-18 15:24 )
国や民族の特徴と同時に結局は個々なんだという両方をわかったうえで、短期間で日本を見て感じてもらうというのはスリリングですね。ところで具体案だけど、浅草に最高の店がありますよ。安い寿司居酒屋なの。舟盛とか信じられないくらい安い値段で美味しいの。肉じゃががどんぶり山盛りで300円とか。浅草の和室で刺身や寿司なんてどうかしら? / フィー子 ( 2002-02-18 14:34 )
どんな日程をHidey様が組まれるのか、興味津々ですネ。国外に居ても国内に居ても、私は日本が好きです。「日出国の天子」と書かれた聖徳太子の志の高さと誇りも持っていたいの。ヘンテコな所も日本だけれど、素晴らしい所も日本です。ご友人方の目にどのように映るのかも、興味津々です。5月の爽やかな季節感とか伝わると良いですね!! / peach ( 2002-02-18 13:23 )
銀座のエルメス御殿をはじめとする超高級ブランド通りとか、新橋(でしたっけ?)ガード下の飲み屋とか、渋谷シリコンバレー群(センター街も近し)とか、日本企業論にふさわしいスポットは探せばありそうですね。 / たらママ ( 2002-02-18 09:33 )
外国人の友だちを案内するときって、いつもどこを案内したら喜ばれるだろうかと悩みます。自分の普段の行動範囲じゃ日本らしからぬ所ばかりだしね。だからいつもベタに浅草とかになっちゃいますわ。Hideyさんの提案するツアーなら俺様も行ってみたいくらいっす。 / 俺様 ( 2002-02-18 07:28 )
この間、近所のうまいラーメン屋で3人組のサラリーマンが、閉店間際にやって来て、船木に似た若い店長に絡んでいたな。後日、制服姿で歩いている一人を見て、某不動産会社の人間だとわかったけど。ほんと、そんなところも見て欲しいですね。タイミングもあるだろうけど。 / ガス欠コイン ( 2002-02-18 01:47 )
ツアーのコースが決まったら、教えてくださいね。とても濃い充実したものになりそうですね。電車でほんと皆マンガを読んでますね。わたしは日本しか知らない日本人ですが、これは心から不思議です。 / Ecru ( 2002-02-17 21:33 )
私がもし外国の知り合いをどこかに連れて行くなら、外苑の絵画館にすると思います。明治〜大正あたりの時代の流れを日本画洋画で表してあるのです。日本画のタッチはやはり外国人には珍しいと思いますからね。当時の服装も、日本=着物に近いんじゃないかなと思いますし。でも一番の理由は、こういう日本の時代があって、今の日本があることを知ってもらいたいからです。ま、いずれにせよ、日本のいろいろな部分を見てもらいたいですね。 / マッキ〜 ( 2002-02-17 18:45 )
(つづき)…になれるといいんさね(笑) / akemi ( 2002-02-17 17:26 )
自分の生きている国をこんな風に思ったことはなかった。「日本なんてロクなもんじゃない」なんて卑下する人も多いが、案外満更でもないし、またやはりどうしようもなくもある。うちの店でもたまにいらっしゃる。愚痴オンパレードのお客さま。。でもそれが少ないのはうちがちゃんと「店自体」をめざして来ていただけるように心がけているからだし。(ふはは、手前味噌。)あとね、2を読んで思ったのがダンナがPTAやそのOBとやってる男性のソフトボールチームね。愚痴ばっかり言い合う会社の仲間と離れて「地域に根ざす肩書きのない自分」 / akemi ( 2002-02-17 17:25 )

2002-02-17 Japan Trek 2

彼らに見てほしいことは三つある。伝統的な文化、先端的かつ独特な価値観、そして世界でも稀有なほどの国際性だ。その三つにはポジティブな要素、ネガティブな要素がそれぞれにある。

伝統的な文化というのは、取りも直さず外国人としては最も楽しみにする部分のひとつなのではずすことはできない。寺社や歌舞伎などを見るのもよいだろうし、本場の寿司、郷土料理も食べてもらいたいと思う。しかし現代の日本人の生活においてそれらの占める割合は非常に小さいのだということも間違いなく分かってほしい。

日本の伝統的企業文化の功罪も見てもらえたらと思う。高度成長期以来日本を世界経済のトップに押し上げた会社への忠誠心、滅私奉公ぶりを、一般企業のオフィスを見ることで感じ取ってほしい。そしてその歪みを、居酒屋で真っ赤になるまで飲みつぶれて愚痴をもらすサラリーマンの中に見てもらいたい。また、商店の店員の丁寧な応対振りやコンビニエンスストアの信じられない程の品揃えから、すべての日本型ビジネスの根幹をなす木目の細かいサービス精神や緻密なマーケティングを嗅ぎ取ってほしい。

先端的かつ独特な価値観ということでは、例えば日本独自のファッションがそうかもしれない。国際ルールを無視しながらも独特のセンスを生むコーディネート、派手すぎず、かと言って凡庸ではないアイテムの選択を、青山を歩く若い女性に見つけてほしい。

逆に、楽しければ何でもあり、儲かればOK、好きなものに理屈なしという思想の果てに成立する、荒唐無稽な商品・サービスもある。マンガ喫茶、モー娘。、そして日本独特の風俗街、援助交際など。朝の通勤電車でいい歳したサラリーマンが皆マンガ雑誌を読んでいる光景に、こちらの友人達は目を疑うことと思う。

間違えてほしくないのだが、僕はそうした文化を必ずしも全否定しているわけではない。つんくのおバカな才能や、金のかかった調教済みの着せ替え人形のようなモー娘。の面白さには素直に感動を覚える。僕自身毎週木曜日は週刊モーニングを欠かさず読んでいた。しかしそうした文化が成立してしまう背景には、大人になることを拒否した現代人の歪んだ欲求や、理不尽な企業文化の抑圧による現実逃避などといった要素が混じっていることは否めない。抑制なき欲望が中央集権的なメディアによって増幅された、先端的試験管都市としての東京を、よくも悪くも理解してもらえたらと思う。

(つづく)

先頭 表紙

バニーさん、すぐ気づきましたよ!3人揃ってMBAというのは、もしかしてオジサン好み?豊かな生活というのもあるかもしれないけど、ほんとはダーリン2さんのいうように、めちゃくちゃ忙しくて泣きたいくらいなんですよ。でもせっかくこうして特殊な環境で学ばせてもらっているので、学校の勉強だけでは面白くないし、学校の勉強にしても、積極的に楽しむ方法があると思っています。表ダーリンさんの中にボストンの学校の人はいたのかな? / Hidey ( 2002-03-08 16:56 )
ここにこっそりつっこみ。気付いてもらえるかにゃ?かつて表ダーリン3人もMBAを持っていたんですけど、特にダーリン2はめちゃくちゃ忙しかった!遊んでる思い出は何もない。と言っていたのを思い出すと、Hidey様の日記はあれも経験してこれも経験してといい意味での豊かな生活でいいなぁと思っています。これからも奥様と仲良くね^^ / バニー ( 2002-03-04 05:42 )
Hirokoさん、僕はマンガ大好きなんですよ。手塚治虫とか白戸三平とかけっこう偏ってるけど、日本の倉庫にはいっぱい眠っています。週刊漫画誌はほとんどがつまらないので原則的には読まないのですが、モーニングだけは粒ぞろいです。特にネオ三国志ともいえる「蒼天航路」はこれまで読んだ漫画の中でももっとも面白いもののひとつです。曹操猛徳に焦点を当てていて、なかなか戦略論に通じるところがあっていいです。通勤電車ではモーニングとファイナンスの本と英字新聞と交互に読んでました(笑)。 / Hidey ( 2002-03-02 13:10 )
りぃなさん、そうなんです。この話をはじめて聞いたときから空想が広がってしまって。もーうディープなとこまで見せちゃう予定ですよ(笑)! / Hidey ( 2002-03-02 13:05 )
ガス欠コインさん、そうですね。けっこう頭で走っている学生が多いのですが、本当のところはまだ伝わっていません。それにしても、僕は昔からこういうのが大好きなんです。やっぱりうちの会社向きの人間ですよね(笑)。 / Hidey ( 2002-03-02 13:04 )
↓(注)だからといって、漫画を読んでいる方を非難しているわけでもなく、Hideyさまのイメージダウンにもなっておりませんので、ご安心下さい。あくまで私の理想論なのですよ・・・。どこまでも素敵な方だと思っております。 / Hiroko ( 2002-02-21 00:17 )
意外ですーっ! Hideyさんが漫画をお読みになるなんて!! (個人的には男の人には電車の中では「本」を読んでもらいたいのデス) すみません。。。 / Hiroko ( 2002-02-21 00:14 )
役をお引き受けなさる前から、ここや、あそこを見てもらおう!っていうお考えをお持ちだったとお見受けしました。確かに、ただ文化や企業視察だけじゃなく、そのもっと深いとこまで見て欲しいですもんね。 / りぃな@勉強になりました☆ ( 2002-02-19 15:23 )
ありのままを見せてあげてください。とかく、これは僕の主観だけど、本当の日本というものがあまりにも伝わっていない気がするから。 / ガス欠コイン ( 2002-02-18 01:41 )

2002-02-17 Japan Trek 1

実は5月20日に日本へ一時帰国することが決まった。Japan Trekという、日本に興味のあるうちの学生が参加する10日間のツアーを運営するのだ。今のところ10人ほどの日本人学生や日本で働いたことのあるアメリカ人がスタッフとなって計画を進めているが、一応僕がそのリーダーということになっている。

昨年の例で言えば、40人のメンバーが参加し東京、箱根、名古屋、京都を巡った。ビジネスを学ぶと言う観点ではソニー、NTT DoCoMo、トヨタを訪れた。特にトヨタでは、生産管理の授業のハイライトでもあったトヨタ・プロダクション・システムを名古屋の工場にてたっぷりと堪能したらしい。文化を知るという観点では浅草、築地の朝市、皇居・銀座周辺の観光、相撲部屋見学、そして古都での寺社巡りと、盛り沢山だったようだ。箱根ではもちろん温泉を体験した。

当時うちの学校の合格通知をもらっていた僕も、アメリカン・クラブでのレセプションに参加し、初めて現役の学生たちと語り合い、最後は六本木のカラオケでスパークした。

2200ドルの参加費というから30万円弱のお金を払って40人もの学生が参加したわけだ。今年は日本人学生が多くて勧誘がしやすいことなどを考えると、70〜80人くらいの大ツアーになる可能性もある。なぜそんなに日本が人気があるのかと思ってしまうが、理由はちゃんといくつか存在する。

トヨタの例にもある通り、ビジネススクールのケーススタディには日本の企業に関する話が数多く登場する。マーケティングの授業で一番盛り上がったもののひとつがプレイステーション2の導入の話だった。マクロ経済学の授業では貿易摩擦の話でしょっちゅう日本の輸出製品が話題になる。マイクロソフトやアップルのケースを学べば、必ずその時々の強力な競合として日本のコンピューターメーカーの名前が挙がる。

好むと好まざるとに関わらず、今後各国のビジネスを担っていく学生達にとって日本は避けて通れない国なのだ。駆逐すべき敵になるかもしれないし、強力な提携先になるかもしれない。M&Aもあるだろう。そんなとき、謎多き国日本のビジネスモデルや文化性を理解しておきたいと考える学生は多いと思う。

そして単純にエキゾチックな興味の対象でもある。日本人が南仏に憧憬を抱くように、武道・礼節・着物・寿司の国である日本を一度訪れてみたいと思う者は多い。それが、友人である我々が文化の奥深いところまで案内するツアーというのだから、参加希望者が多いのも不思議はないのだ。

そんなツアーなので、アメリカの旅行代理店が主催するような、とりあえず観光名所を押さえてまわるだけのツアーにはしたくない。ビジネススクールの学生ならではの学びのある、ちょっとひねったツアーをプロデュースしたいと思っている。

(つづく)

先頭 表紙

Hirokoさん、いいですねー!艶やかな姿でうちの学生を是非悩殺してください。その前に僕が悩殺か? / Hidey ( 2002-03-02 13:03 )
peachさん、妻はその頃ちょうど仕事などもあって帰国しているものと思われます。彼女もこのTrekは興味があるらしく、故郷の京都は自ら案内してもいいようなことを言ってくれています。Trekのあとは半月ほど日本に留まる予定なので、何も考えず、旧友などと会ったりして楽しみたいと思っています。 / Hidey ( 2002-03-02 13:01 )
ガス欠コインさん、内部的には色々あるのでしょうが、戦略論、マーケティング論的にはやはりあの企業は世界でもトップレベルです。何を敢えて追わず、何を変わりに極めるべきかをちゃんと心得ていて、ご存知のソフトとハードの融合、生活空間の融合によって、常にシンプルなビジョンを体現している。アメリカ人も絶賛です。 / Hidey ( 2002-03-02 12:59 )
あらー、日本に帰ってこられるのですね! それも有意義な一時帰国になるようで羨ましい限りです♪ 京都にもお越しになるのでしたら着物着て皆様の前に現われたいと思います♪ で、琴でも弾かせていただきましょうか!?(笑) / Hiroko@一応初段 ( 2002-02-21 00:11 )
一時帰国の際には、奥様もご一緒なのですか?日本に一時帰国為されば、何とも云えない、理由や理屈ではないホッコリ感が味わえるかしら? / peach ( 2002-02-18 13:12 )
SONYか。外注には辛口ですが(笑)。時々直というか、SONYグループの代理店を通して仕事しています。ま、内緒話しということで(笑)。 / ガス欠コイン ( 2002-02-18 01:37 )

2002-02-15 辛口のバレンタイン・デー

ボストンの冬は厳しい―はずだったのだが、思いのほか過ごしやすい冬となっている。ここ2週間は氷点下の朝が続き、たった6分の自転車通学がさすがに辛くはあるが、明日は最高気温8度、最低気温2度だそうだ。学校のすぐ脇を流れるチャールズ・リバーが冬の間は凍ってしまうだとか色々脅されていたのだが、川面が凍ったのは延べ1週間くらいだろう。10cm程度の雪が一度だけ降ったが、翌日には早朝から除雪車が街中の雪をかき分け、知らぬ間に雪はどこかへ消えてしまった。

そんな暖冬のど真ん中、2月14日の今日はバレンタイン・デーだ。正直僕には何の関わりもない一日として迎えられた。それもそのはず、今日はBGIEの中間試験があり、昨日は一夜漬けでほとんど寝ていない。

アメリカの歴史におけるマクロ経済と政治の関わりを学びながら経済学の基礎を押さえるという第一段階が終わり、いよいよこれから世界各国のマクロ経済と政治の話に移行するというタイミングでの試験だった。今後の学習を円滑にするためマクロ経済学の基礎の習得を確認することが目的で、成績の10%にしか相当しない。「インフレ懸念により短期金利を引き上げた場合、その国の実質為替レートは上がるか下がるか?」だとか、その程度の問題だ。試験から解放されるとともに、来週月曜日のジョージ・ワシントンの誕生日を含む4連休が始まり、久しぶりにほっとした。

このところ毎日11時ごろに寝て3時ごろに起きるという生活を続けていたので、さすがに帰ってすぐ昼寝をした。夕方になって、非常に特徴的な懐かしい匂いが鼻をくすぐり目が覚めた。起きてみると、「バレンタイン・デーだから」と、妻が僕の母直伝のパキスタン・カレーをつくっていた。僕はチョコレートは食べないし、バレンタインは夫婦そろって関係ないものと話していたので、とても意外な喜びだった。

以前高田馬場の芸術的なカレー屋の話を書いたが、贔屓目はあるものの、この自家製パキスタン・カレーはそれに勝るとも劣らないものと思っている。もともとは僕が中学時代パキスタンに住んでいた頃、うちのコックが(パキスタンでは日本人の家には必ず使用人が4〜5人程いる)つくっていたカレーを母が若干アレンジしたものだ。カイエンヌ・ペッパー、ターメリックはもちろん、カルダモン、クローブ、クミン、キャラウェイ、シナモン、黒胡椒といったスパイスを調合。普通のインドカレーよりもさっぱりして、よりスパイシーに仕上がる。僕も昔母に習ってつくってみたのだが、どうも同じ味が出なくて諦めていたところ、妻が渡米前に母から教わってきてくれたのだ。

今日が二度目の挑戦だったが、前回に引き続いて感動的な味だった。母のカレーとほとんど変わらない。意外とカレーにマッチする赤ワインをいただき、久しぶりにくつろいだ夕食となった。ホワイトデーは腕によりをかけて何かつくってあげなくてはならなくなってしまい、ちょっとプレッシャーだ。

今、本田武士がメダルを争う男子フィギュア・スケートが始まっている。オリンピックはさっぱり盛り上がっている様子がない。僕がテレビを見ないからかもしれないが、それにしてもまったく話題に上らない。昼間の競技は生放送されず、夜になって順不同に録画中継するというパターンが多く、いつ何をやっているのか皆目見当がつかない。

見出すとはまってしまうことは分かっているので、勉強に集中することを決心した今、それくらいのほうがちょうどいい。でも今日だけは、ちょっとリラックスして妻とテレビを見ようと思っている。

先頭 表紙

peachさん、なんで分かってしまうのでしょう?その後はじめて風邪でダウン。まだ喉が痛いです。でも、この2年間はプレッシャーをかけなくてはいけないのです。少なくとも平日はね。ちょっとでも隙を見せると本当にそれで終わってしまう厳しい環境です。でもご心配なく。僕は人一倍切り換えがきく人間だし、どんなに自分に厳しくしていてもどこかで詰めが甘くなってしまうので、プレッシャーがあるくらいで実はちょうどよいのです。心配していただいてありがとうございました。 / Hidey ( 2002-03-02 12:56 )
akemiさん、お返事が遅くなってしまってすみません。確かに辞書の上の定義だけでなく、その言葉が歴史的にどんな背景で使われてきたものなのかを知らないと、本当に正しい使い方ができないので難しいですね。インネンなんてとんでもない。考える機会を与えていただいてありがとうございました。 / Hidey ( 2002-03-02 12:53 )
Hidey様、お気に触ったらごめんなさい。何だかやっぱり無理を為さっていらっしゃるような気がします。。。自分でご自分にプレッシャ〜を掛けすぎていらっしゃるような気がしちゃうの。オンとオフって、言葉で云うほど簡単には使い分ける事は難しいですけれど、たまにはごゆっくり為さらないと、難しいですょ。ホワイト・ディも自然に愉しまれますように…。 / peach ( 2002-02-18 13:11 )
ごめん、なんだかインネンつけのように思われたらごめんね。そんなつもりはないけど、自分の書いたものを読んだらそれらしく見えてちょっと反省。 / akemi ( 2002-02-18 11:26 )
使用する、される、というのは本来「モノ」に対して使われるのでは?という感覚が私には強くあって「おたくの(店の)使用人」という言い方で、よその人がうちの店の従業員の職人さんのことを言ったとき、子ども心にすごくイヤな気持ちでした。但し私は学校を卒業すると、家業に従事し、従業員の職人さんたちの下で仕事を覚えることになるので敬語を使って接していましたから根本が違うのでしょうが。 / akemi ( 2002-02-18 11:23 )
akemiさん、僕は子供の頃から「使用人」という言葉しか教わらなかったので、極めて普通に使っていたのは事実です。広辞苑を引いたところ、「雇われ、働く人。『店の―』」とあります。英語ではservantですが、リーダーズ英和辞典では訳語の筆頭に「使用人」が出てきます。多分巷のイメージとは異なり、ごく普通にそのような職にある人を指す、一般的な言葉なのではないかと想像します。実質的にはもちろん彼らは人に仕えて給料をもらうことに誇りを持っている人たちで、パキスタンにおいても比較的高給を得る職業とされています。 / Hidey ( 2002-02-17 23:26 )
こないだから気になってたんだけど、ちょっと書かせて…多分、あたしの思っているのと違う使い道の言葉なのかしら…「使用人」ってすごく抵抗があるんだけど。。。本文に関係ないのに申し訳ないのですが、この言葉にどうしても引っ掛かってしまう。。。 / akemi ( 2002-02-17 17:30 )
Ecruさん、男は皆カレーが好きですね。そしてスパゲッティやハンバーグも。結局子供の頃から成長していないだけかもしれません。oggiさんの黒木瞳さんの話じゃないけど、やっぱり母親の味を妻が再現してくれるというのは嬉しいものです。 / Hidey ( 2002-02-17 17:00 )
俺様様、そう、ハイディなのです。ほんとはハイディってHeidiと書いて、いわゆる「ハイジ」なので、普通は女の子の名前なのです。なぜHideyかというと、本名がHidey○○○で、アメリカ人には難しいので短くしたのです。それにしても、「ガッペ」って何? / Hidey ( 2002-02-17 16:58 )
プルーさん、そのとおりなのですが、妻としては3倍返しのホワイトデーに期待をしているようです。ああ、どうしよう。。。(笑) / Hidey ( 2002-02-17 16:55 )
はるぴょんさん、馬場のカレー屋、是非ご一緒したいです。以前の日記にも書きましたが、ボストンのカレー屋も侮れません。僕とほとんど同じ舌を持っている妻ですが、うちから歩いて5分のカレー屋は彼女も大感動。生涯で3本にはいるカレーだと絶賛しています。 / Hidey ( 2002-02-17 16:54 )
Hirokoさん、うちのそばには結構中東料理の店があって、美味しいらしいので行ってみたいと思います。僕も妻もタイカレーは大好き。こちらでもペーストが売ってるのでしょっちゅうつくってます。素敵な奥さん、もらえるといいですね(笑)。 / Hidey ( 2002-02-17 16:51 )
しっぽなさん、フィー子さんの日記なんか見るとまさに料理は愛情表現というのを感じますね。嬉しいことです。でもうちは実は基本的には僕がつくる方が多いかも。愛情の流れる方向が偏ってるのかな? / Hidey ( 2002-02-17 16:49 )
oggiさん、以前書いたかもしれませんが、黒木瞳さんの家にはお邪魔したことがあります。旦那が同じ部だったので。まさに「ママ」のカレーを黒木さんがつくってくれました。ほんとにおいしかった。ちょっとスパイシーでドロッとしてドライカレーっぽい感じだったかな。彼女も僕もとても好きな手塚治虫の話をして盛り上がったことをよく覚えています。 / Hidey ( 2002-02-17 16:47 )
パンドラさん、分かってくれますか!嬉しい。ホワイトデーは結局一つ覚えでイタリアンになるんだろうな。ラベットラの本を見て少しは凝ったのをつくらないと。。。 / Hidey ( 2002-02-17 16:44 )
ガス欠コインさん、ほんと、今週は疲れてたみたい。今日はほとんど寝て終わってしまった一日でした。夜遅くなってから勉強とひまじんに勤しんでいますが。今はようやくSancerreにたどり着いて、気持ちよくボサを聞いています。いつもの週末です。 / Hidey ( 2002-02-17 16:43 )
たらママさん、President's Dayに加えて金曜日が学校のOpen Dayで休みになったので、ちゃっかり4連休を満喫しています。2学期は結構そんな感じで休みが多くて助かります。 / Hidey ( 2002-02-17 16:41 )
lim.さん、例のR氏ですね?センスある贈り物、喜んでもらえたでしょうか?オリンピックはジャンプも女子のフィギュアも平日なのでちょっと見られないかもしれず残念。4連休の後、一日3時間授業の日が多い週になってしまい、ちょっと来週は辛そうです。 / Hidey ( 2002-02-17 16:39 )
浪花撫子さん、いい夫かどうかは別にして、愛妻家ではありますね。誉めることの大切さは僕もこの歳になって学んでいます。ビジネスでもそれは大事。もうちょっと昔からそれが分かってたら余り回り道はしなかったかもしれません。 / Hidey ( 2002-02-17 16:35 )
しゃむさん、愛を感じたかどうかは別として嬉しかったしおいしかったです。パキスタンも南北に広いし、もともとあちらのカレーというのは家々でスパイスの使い方も異なるので、どこのカレーがどうこうとは簡単に分けられないんですよね。うちの場合は2時間くらいでできます。 / Hidey ( 2002-02-17 16:33 )
私の夫もカレー好き、チョコレートより喜ぶくらい。感動的な味なんて、すばらしいヴァレンタインだわ。 / Ecru ( 2002-02-17 13:31 )
どぉも、Hideyさんが”ヒデイ”さんと読まずに”ハイディ”さんと読むことを知った今日この頃。。。てか、合ってますよね? ちょっとそのカレー、ガッペ美味そうなんすけど!食いてぇ! / 俺様 ( 2002-02-17 13:01 )
そんな、Hideyさん、中間試験とかおっしゃらずに、バラの花奥様におくったらよろしかったのに、、アメリカに住んでらっしゃるんだから、ホワイトデイなんてありませんよ。今からでも遅くありませんわ。 / プルー ( 2002-02-17 10:54 )
パキスタンカレー、おいしそう!以前Hideyさんが書かれていたカレーについての日記を見て、今すぐ食べたくなったことがあります。馬場のカレー屋さんにはいつか絶対行こうと思っています。 / はるぴょん ( 2002-02-17 06:32 )
読んでいるといろんな思いがふつふつと湧いてきました。パキスタン→次は中東に行きたいんだよねー。とか、パキスタンカレーってどんなだろ?スリランカカレーとは違うのかなー?とか、カレーといえばタイのカレーも好きだなー♪とか、お母様の秘伝のカレーをバレンタインに作ってくださる奥様ってなんて素敵♪とか・・・。本当にまとまりのない突っ込みですみません。あー、私も素敵な奥さんが欲しい♪ / Hiroko ( 2002-02-17 01:53 )
食べてもらう「料理を作る」っていうのは最高の愛情表現だと思います。心を込めてお料理するのです。。。女は。^^バレンタイン、良い次官をお持ちになれて良かったですね♪ / しっぽな ( 2002-02-17 00:00 )
最初から感動的な味だったなんて、すばらしい奥様ですね。黒木瞳さん、結婚前に「私は料理はしません」宣言したのに、旦那様からどうしてもママのチキンカレーを作って欲しいと言われて習ったそうです。「ママの」この言い方が気になるんだけど(笑) / oggi ( 2002-02-16 23:47 )
辛口カレーに赤ワイン・・・・そうなの! 大好きな取り合わせ。ましてや愛情たっぷりときてはね。ホワイトデーのHideyさまのcookingが楽しみ^^ / パンドラ ( 2002-02-16 06:57 )
辛口ってそういうことですか(笑)。疲れ切った身体に、嬉しい愛情ですね。 / ガス欠コイン ( 2002-02-16 01:05 )
どんな辛口の事件が・・・と思ったらカレーでしたか。そういえば連休ですね。リフレッシュは大切でしょう。 / たらママ ( 2002-02-15 22:50 )
私は彼氏にバスオイルをプレゼントしました。海の匂いです。ところでオリンピック。こちらでは結構テレビを支配しています。本田君は惜しくも4位でしたね。東京もここのところ寒くて、家から出る気がしません。 / lim. ( 2002-02-15 15:15 )
うーん、Hideyはんは愛妻家でいはりますな。女性は誉められる、感謝されるとどんどん磨かれてよくなります。ええこっちゃ。 / 浪花撫子@態度劣悪妻 ( 2002-02-15 14:45 )
素敵な奥様ですね〜。チョコより何より愛を感じられたのではないですか?パキスタンカレーって想像がつきませんが、前に近所のパキスタンの方に「今日は手抜きで(日本式)カレーなの」と話したところ、びっくりされました。時間がかかるんですってね。 / しゃむ ( 2002-02-15 14:38 )
makiさん、ありがとう。大切にしてますよー!makiさんのご主人はネクタイ喜んでくれたかな? / Hidey ( 2002-02-15 14:35 )
mignonneさん、おやおや、ゆーさんのところとおそろいですね。スリランカカレーってなんとなくあっさりしてそう。ほんとはどんななのかな?築地にあるバングラデシュカレー屋の「ジャラル」もお薦めです。 / Hidey ( 2002-02-15 14:34 )
素敵な奥様ですねっ!さすがHideyさんの奥様って感じがしました♪ そんな思いやりのある奥様をこれからも大事にしてあげてくださいね〜。 / maki ( 2002-02-15 14:32 )
reiさん、same to you! 本当!にカレーは大好きです。ほっとくと週に5食以上いけます。でもパスタも週5食以上だから。。。ちょっとせめぎあいが大変なのです。 / Hidey ( 2002-02-15 14:32 )
ゆーさん、偶然ですね!パキスタンカレーもいいけど、エスビーゴールデンディナーカレー・フォンドボ―(辛口)も大好きです。市販のカレールーではあれ以外は食べられません。 / Hidey ( 2002-02-15 14:30 )
うちも昨日はカレーだったんですよぉ!ダンナがカレー大大好きなので・・・うちは昨日はスリランカカレーです。 / mignonne ( 2002-02-15 14:24 )
Hideyさん、私もそうなんだけど、本当!にカレー好きなのね。Happy Valentine's Day! / rei ( 2002-02-15 13:03 )
バレンタインデーにカレー!なんという偶然、我が家もそうでした。ただし、私が疲れていたので、手抜きの為のカレーであることは言うまでもありませんが・・・。(笑)  / ゆー ( 2002-02-15 12:46 )

2002-02-10 Hell Week 2

僕はと言えば、正直これらの就職活動とは全く無縁の生活を送っている。まずは企業派遣の身であり、ビジネススクール卒業後、会社に復帰する旨誓約書にサインをしている。約束を違えた場合は、留学費用一切を返済するという条件だ。日本人学生の多くは同様の条件で企業から派遣されているのだが、それでもサマージョブだけは経験したい、あわよくばそのまま転職を狙うという学生も多いようだ。

僕はそういったことを考えるには余りに自分の会社が好きで、その仕事を愛している。また、現在日本の広告業界は遅まきながらビッグバンを経験しており、うちの会社もその真っ只中で、様々な経営パラダイムの転換が求められている。そんなエキサイティングな環境の中、近年創設したばかりのこの留学制度によって、社が卒業後の僕にどんなチャンスを与えてくれるのかを見極めないで転職を考えるなどという手はない。一旦そのように納得してしまったからには、サマージョブだけ体験するという中途半端なことをするよりは、自分のために貴重な時間を使おうと思った。

勝手な希望を言えば、うちの会社がその規模の大きさゆえに素早い対応を取りにくい新規事業に特化した、ベンチャー的な子会社を経営できればと思っている。そうすれば、時に理不尽なくらい苦労をしがちな資金的な問題も抱えることなく、今学んでいる経営学のエッセンスを実践することができる。

うまく自分を売り込んで転職すれば、遥かに高い報酬も得られることはよく知っているが、多忙を極めてでも好きな仕事に邁進することの歓びもそれ以上によく知っている。

ちなみにうちの学校の卒業生の進路だが、2000年卒業生の31%がIT等ハイテク系企業、25%がコンサル、15%がベンチャー・キャピタルやプライベート・エクイティ、12%がインベストメント・バンキングだった。これに対し、2001年卒業生では、39%がコンサルティング、16%がインベストメント・バンキング、12%がベンチャー・キャピタル、プライベート・エクイティ、そして前年31%でトップだったハイテクは11%と低迷した。いかにITバブルがはじけてしまったかが如実に分かる結果となっている。

アメリカ経済は既に底を打ったという見方もあるようだが、MBA就職戦線を見る限りにおいてはまだまだ辛そうだ。経費節減の結果、コンサルティング会社の起用を見合わせる企業も増えていると聞く。進路の内訳の比率が変わるだけでなく、就職できない卒業生も増えてしまうかもしれない。友人の話を通じてではあったが、MBAが魔法の呪文のようにもてはやされた時代はとっくに過ぎていることを、あらためて痛切に感じさせられた一週間だった。

先頭 表紙

Hirokoさん、日本での仕事は楽しみであるとともに、どこまで自分が学べているのか、それが発揮できるのか、少し不安でもあります。きっと日本に帰ってからも改めて幅広く勉強しつづける必要があるのでしょうね。よく言われることですが、MBAとは何かを学ぶというよりは、ビジネスをする上での思考の体系を学ぶものというのが、何となく分かるようになりました。 / Hidey ( 2002-02-17 16:29 )
日本でのご活躍も楽しみにしています。(ご帰国後もたまには更新して戴けたら嬉しいデス) / Hiroko ( 2002-02-17 01:54 )
ガス欠コインさん、ありがとうございます。ほんとに一緒にお仕事がしたい。でも今希望している部署ではちょっと本業の広告の仕事とは縁が遠いかもしれません。 / Hidey ( 2002-02-15 14:28 )
プルーさん、正直なところ、Hasty Pudding Theatricalsも、サラ・ジェシカ・パーカーも何も知りませんでした。HBOどころか、テレビは全く見る余裕がありません。ほんとは職業柄見たいところなのですが。例のSex and the Cityの子ですよね。後で調べて知りました。 / Hidey ( 2002-02-15 14:27 )
りぃなさん、おっしゃるとおりです。身についた勉強がどれだけあるか。忘れっぽい僕としては少々不安なのですが、意識しなくても骨の隋に沁みていてくれることを期待しています。 / Hidey ( 2002-02-15 14:23 )
たらママさん、キャリアがあってもさすがに帰国後37歳のMBAはちょっと受け入れにくいのではないでしょうか?コンサルの人と話したことがあるのですが、もし本当に転職を考えるなら、会社に帰らず直接転職するくらいでないと間に合わないと言われました。それもあって、迷わず就職活動などしないことに決めました。まずは会社に帰ってみないと何も考えられませんから。 / Hidey ( 2002-02-15 14:22 )
Rさん、お礼奉公でアメリカへ戻るというのはちょっと想像がしにくいのですが。。。常に企業を捨てられる覚悟(及び能力)を持っていれば、束縛されることはないのではないかしら。僕も今はそうなるための努力中です。 / Hidey ( 2002-02-15 14:18 )
マッキ〜さん、いよいよ就職戦線ですか。正直面接などで誰が何を言おうと、まだまだ学生、分かってないなと思われてしまうものですが、そんなことは当たり前で、むしろそんな初々しい気持ちをいつまで持っていられるかが、時間が経てば経つほど大切なようになります。できるだけ色々な企業を覗いてみて、はじめの憧れを大切にしてください。そういう意味でも今年はマッキ〜さんの将来の仕事への姿勢を決め得る大事な年だと思います。頑張って。 / Hidey ( 2002-02-15 14:15 )
Ecruさん、辛いことはいっぱいあったけど、不思議と悩んだりやめたいと思ったりはしたことがないのです。帰国後、自分の知らない違うステージが待っていると思うと、楽しみな反面、やはり不安もあります。 / Hidey ( 2002-02-15 14:11 )
akemiさん、自分がダメになったら終わりというのは、とても厳しいですね。僕らは正直企業という保険によって守られていますからね。病気をしようと、失敗をしようと、それで終わるということはほとんどないし。でもいつかは僕も独り立ちしてみたいという野心は常に持っています。 / Hidey ( 2002-02-15 14:10 )
Hideyさんには僕も戻ってきて欲しいと思うし、そのはっきりした意志が伝わって来るのを嬉しく思います。願わくば、何か一緒に仕事が出来たらなあ。 / ガス欠コイン ( 2002-02-13 15:25 )
全然関係ないんですけど、Hasty Pudding Theatricals で前年度のマンアンドウーマンオブザイヤーの発表があったんですよね。女性は、かの話題のサラジェシカパーカーで、見に行きたかったです。まあ、大抵新聞に載るまで知らないんですけど、ね。Hideyさんは、HBOの番組見たりしないんだろうな。彼女はっきり言ってそれだけで有名になりました。 / プルー ( 2002-02-12 02:43 )
なるほど〜。やりたい事を見つけた、っていう事は何事にも代え難い幸せですよ♪MBAの魔法は、どこででも解けてきてるようですよ。専攻に関係無く、勉強した事に自信を持って売り込めるか、が一番の魔法なんでしょうね。 / りぃな@相変わらず浅いつっこみです... ( 2002-02-11 07:25 )
ご自身の職業や会社がそれだけ好きでおられるとは素晴らしいことです。MBAといっても引く手あまただったのは有名校で20代から30歳前後くらいまでのことが多いです(MBA以前にキャリアがあればもう少し上まで大丈夫ですが)。日米ともに景気後退でリストラ横行、というタイミングの悪さはありますが、ヒューマン・キャピタルがいかに重要かは企業も認識してますから、本当にデキル人なら絶対大丈夫です。 / たらママ ( 2002-02-11 00:24 )
半年ほど前まで日本で働いていた友人は、そろそろお礼奉公しなきゃ…とアメリカに戻りました。どこかに所属するって安全でもあるけど束縛されることも多そうで悩み所です。 / R ( 2002-02-10 23:41 )
会社は社員の能力に対してお給料を払うんですから、採用するにも一生懸命になりますよね。私も企業側に採用したいと思われるような何かを持てたらな〜と思います。このままでそれが身につくのか心配ですが。。 / マッキ〜 ( 2002-02-10 21:19 )
自分の時間の多くを費やすことになる仕事(と会社)に対して、そんな風に思えることはとても幸せだと思います。まだ先だけど帰国後も益々楽しみですね。 / Ecru ( 2002-02-10 21:03 )
就職したことが一度もない自営業者っていうのもなんだかなあ。(笑) でも自分がダメになったら終わり…の潔さがなんとなく好き。 しかし、ほんとに好きな仕事ってわかんないなあ。他のことしたことないから。 / akemi ( 2002-02-10 18:07 )

2002-02-10 Hell Week 1

この月曜日から金曜日まではHell Weekと呼ばれる就職活動週間で学校が休みになった。ビジネススクールの1年生は通常2年生進級前の夏休みを利用して、将来的に就職を希望する企業や興味を感じている企業でのインターンを経験する。2〜3ヶ月間のサマージョブを通じ、学生はその企業の事業内容、仕事の実際を知り、結構よい給料も受け取り、企業側は翌年採用すべきMBA保持者の事前評価の機会を得る。Hell Weekはそのインターン先の企業を決定するための、企業の採用担当者と学生との面接が集中的に開催される、大事な週なのだ。

学生はまず秋口に学校指定のフォーマットの履歴書を作成し、学校側がこれを一元管理する。学生はその際興味のある業界を指定するのだが、企業側は自分の業界に興味のある学生の履歴書を有料で購入し、学生に対してアクセスを始める。正式にHell Weekでの面接をセッティングするには、学生が履歴書にカバーレターを添えて12月中旬までに学校のイントラネット上で希望の企業に「投函」する。企業側は面接を許可する学生を一方的に選別する。この結果、多くの企業との面接の機会を得る学生もいれば、それほど得られない学生も出てくる。

うちの学校は、企業側としてもほとんど最優先でインターンの採用を検討してくれる好環境にあるのだが、それでもITバブルがはじけ、経済全体も停滞した昨年からは、かなり厳しい状況が続いている。インターン採用する学生数が減少し、アメリカの企業においてはどうしても外国人学生の優先順位が低くなる。日本人を含め、僕の友人のアジア人学生でも、アメリカの企業でのインターンを希望している者が結構いるのだが、一様に苦労しているようだ。そのため、日本人で言えば、どうしても外資系コンサルティング会社やインベストメントバンク等の日本法人からのリクルーティングが中心になる。

Hell Weekという言葉が語る通り、企業面接週間は極めてストレスに充ちた一週間になる。例えばコンサルティング会社の面接の場合、あるクライアントがビジネス上の問題に遭遇したというケースを設定し、質疑応答を交えながら、30分でこの問題に対する解決策を示せ、という具合だ。

学校側としても、卒業生の進路が学校の価値を左右するということで、学生の就職活動に対し、全面的に支援を行う。履歴書、カバーレターの書き方に始まり、WEB上での企業情報、就職活動ノウハウの提供、そして模擬面接の実施など、至れり尽せりだ。Hell Weekにおいても、学校は企業側から面接を許可した学生のリストを入手し、オンキャンパスでの面接のために、面接室を細かく割り振って企業と学生に提供する。名だたる企業が学校指定の週にキャンパスまでわざわざ来てくれるという学校はほとんどないので、その意味でも恵まれた環境ではある。

(つづく)

先頭 表紙

りぃなさん、つらつらとつまらない地味な日常を書き連ねているだけですが、じっくり読んでいただけるなんて光栄です。でも、つっこむときはそんなに構えたりされると恐縮してしまいます。お気軽にどうぞ。うちの学校の就職サポートは、ちょっと尋常じゃありません。いいことなんですけどね。今週はクラスメートも皆よい報せを受け取っているようです。 / Hidey ( 2002-02-15 14:07 )
Hideyさんの日記は考えさせられる事が多いので、じっくり読んでしっかりしたつっこみを...と考えていたのですが、あっという間に更新されて、追いつけません(苦笑)私も、まだ2回生ですが、就職の事を考えろとサポート会社のカウンセラーに言われました。決まらない先輩は留年までして就職活動するそうです。そちらのMBAには、就職活動方式?があるんですね。うちのMBAは甘いので、職探しは他大学院に比べるとスッといかないようです。 / りぃな ( 2002-02-11 07:18 )

2002-02-05 業界人的スーパーボウル考 4

バドワイザーの9本の作品の中のひとつに、アンハイザー・ブッシュ社が大量に保有し、そのキャラクターとしても有名なクライズデールという種類の馬が、ビールを運ぶ馬車を引いてニューヨークを訪れ、今はなきWTCを悼み頭を垂れるというのがあった。ジュリアーニ前市長は求人サイトのMonster.ComのCMに出演し、ニューヨークの悲劇に際し献身的な奉仕活動をしたすべての人に対し感謝を捧げた。番組内のプレゲームショーでは前述の4人の元大統領とナンシー・レーガンが、グラウンド・ゼロの映像がオーバーラップする中、リンカーンの自由を称える言葉を読み上げた。U2のステージ後方には巨大な布のスクリーンが立ち昇り、9月11日に命を落とした人たちの名前がスクロールされた。9月11日はまだ過去ではないのだ。

ひとつひとつの作品、映像、音楽は純粋かもしれない。同じ制作者として僕もそのような役割を担えば、同胞の死をあらためて悼み、自由の精神の不屈を心を込めて作品に表現すると思う。しかしそうした作品が、30秒200万ドルの企業イメージの競演やスーパーボウルのお祭り騒ぎに組み込まれた途端に似非っぽくなってしまう。企業や開催者側の偽善を疑わざるを得なくなる。200万ドル払って哀悼の意を表するなら、そのお金で他に色々できることがあるだろう。演出でステージ下に集めた大勢の女の子がキャーキャー騒ぐ中、死んだ人たちの名前が浮かび上がるU2のステージは反吐が出そうだった。

肝心のゲームの方はわがペイトリオッツが序盤から得点を重ね、17対3で圧倒的にリード。しかし第4クウォーターにラムズの反撃を許し、残り1分30秒というところで同点に追いつかれる。延長かと誰もが思ったが、今シーズンのペイトリオッツを支えた若きクウォーターバック、ブレイディが確実なパスを次々と決めて前進。最後は残り時間7秒のところでヴィナティエリがフィールドゴールを決め、20対17でペイトリオッツが劇的な初優勝を飾った。ボストンの街は逮捕者が出るほどに狂乱したという。

いみじくもペイトリオッツとは愛国者という意味だ。スーパーボウルはフットボールにとっても広告主企業にとっても大きなイベントだが、陰で糸を引く愛国主義者たちにとっても今一度民意を束ねるための格好の媒体だったに違いない。エンロン・スキャンダルで揺れるブッシュ政権だけに、今週末から始まるソルトレイクシティ五輪と併せて国民の意識を逸らす絶好の機会と捉えていたことは疑いのない事実だろう。

最後に今回ご紹介した作品を見ることができるサイトをご紹介したい。USA Todayの「Annual Ad Meter」はこちらへ。ペプシのブリトニー・スピアーズのCMはこちらへどうぞ。

先頭 表紙

りぃなさん、確かに、たった15秒、30秒でも、時代の先端のセンスが生かされますね。実際制作の人たちと仕事をしていると、とても勉強になります。自分の生活も多少スタイルを追求するようになるものですね。BOSSと富士フィルムでしたっけ?おとじろうさんがつっこみで教えてくれました。実はその種のタイアップは僕も含め、時々代理店がクライアントに提案していたのですが、なかなか日本の企業は冒険を冒さないのです。やはり思い切ってそういうことをする企業は魅力がありますね。 / Hidey ( 2002-02-15 14:05 )
こだわって作られたCMは、世界中、どこの国のモノでも、言葉が分からなくても意味が分かるし楽しめますよね。腰掛けアート学生ですが、そのセンスは勉強になります。(裏の事情はさて置き・・・)冬休みに日本で見たCMでは、コーヒーとカメラの企業が提携して(在日の方にはばればれですが/笑)一つの流れのCMを作っていて、一本取られたと思いました。 / りぃな ( 2002-02-11 07:07 )
浪花撫子さん、なるほど、目ウロコのご意見でした。さすがアンハイザー・ブッシュ、その辺は計算済みということなのでしょうか。ペプシについては、深読みすれば、体も心も若かったあの頃を思い起こさせて、心まで老いちゃダメだよ、だから今でもペプシ、というメッセージなのでしょうが、ブリトニーにその役目を負わせるとしたら確かに重過ぎますね。でも公平に見て彼女は確かによくやっていると思います。 / Hidey ( 2002-02-10 17:45 )
Hirokoさん、何で15秒でこんなにと思うのですが、作りこむとそれだけはやはりかかってしまうんですよね。でも純粋に同じだけの販促効果をあげるのに、もっと安くする方法はいくらでもあります。今のCMのお金のかけ方はほとんどブランドのためと言っていいと思います。某○○時間テレビは偽善の権化。なぜ続けてるっかって、歴史的に視聴率が取れて、その分広告収入が高くなるという理由が本音なだけですから。しかも中身は貧しくなる一方。いいかげんやめればいいのにね。 / Hidey ( 2002-02-10 17:41 )
マイケルさん、あの熱気を肌で感じられる機会があっただけで羨ましいです。今回はニューオーリンズでの開催。なんか街のイメージとスーパーボウルの雰囲気がマッチしないのですが。 / Hidey ( 2002-02-10 17:37 )
reiさん、途中で切れてしまってますが、皮肉な世界だと感じることが沢山あるってことですよね?ただ、今回のケースはそういう企画を通す、通さないという段階で、もう少し違う判断があってよかったのではないかと思いました。 / Hidey ( 2002-02-10 17:35 )
おとじろうさん、4つ連続のつっこみ、ありがとうございました!ミラージュ・ボウルというのは、アメリカの大学のリーグの公式戦を特別に日本で開催したものだったようです。その影響でUCLAが日本で大ブームになったそうです。僕は高校米国留学時代、通っていた高校が州で優勝するくらい強かったので、毎週応援に行ってました。 / Hidey ( 2002-02-10 17:33 )
たまたまさん、おひさしぶり。飲んでて体が慣れないというのはなにやら楽しそうで羨ましい限りですが。。。ちょっと今は騒ぐには程遠い生活が続いています。 / Hidey ( 2002-02-10 17:28 )
たらママさん、こちらの学生にメグ・ライアンやらハリソン・フォードやらマドンナやらが日本でCM出演したんだと言うと皆目を丸くします。エンロンもタイコも、結局人間は普遍的に同等の悪性を持っているということなんでしょうね。制度が少しばかりアメリカの方が体系的なだけで、根っこの人間の心の部分は同じなのでは。 / Hidey ( 2002-02-10 17:27 )
バドライトが一位になったのわかります。だって、ピザとビールでパンパンになったお腹と、フットボールを見て興奮たぎった頭の輩に、思考しなくてはならないメッセージのCMを理解する事は不可能です。しかし、ブリ孃の起用は、わかりまへんな。ターゲットはあくまでもティーンなんでしょうが、本人はエロ親父向け仕様でしょ? ロリコンのティーンがそうそういるとは、うちには思えまへん。 / 浪花撫子@でも彼女のプロ振りは立派やね。 ( 2002-02-10 13:32 )
同じスポットでも観る人が違うと見方も違ってくるものなのですね。 まさに業界人的スーパーボウル考って感じがしました。 広告費って本当に莫大ですね。 そういえば「某○○時間テレビ」とかでもチャリティーっていいながらお金集めるよりもそのお金を寄付してあげたら?なんて思った時期もありましたっけ・・・苦笑    / Hiroko@製作現場が観てみたい ( 2002-02-08 02:28 )
僕は赴任直前の99年1月にマイアミに出張がありまして、スーパーボール騒ぎに盛り上がるマイアミの様子を堪能しましたが、なぜか試合当日はベネズエラのホテルでテレビ観戦でした。(;△;) オフィスの隣のヒルトンホテルにはアトランタの選手が泊まっていたんですよ。 / マイケル ( 2002-02-06 20:50 )
昔ボストンのエージェンシーにいた頃にAnti-Smokingの広告を煙草をすぱすぱ吸いながら作っていた人たち、去年持っていたアカウントではパブリックスクールに援助を、と広告で言いつつ自分の子供達はプライベートスクールに通わせる人たち。なんて皮肉な世界だと感じる事もた / rei ( 2002-02-06 14:48 )
10年くらい前にミラージュ・ボウルというのをドームに見に行ったことがあります。あれってスーパー・ボウルだったのかな?途中で踊るブラスバンドが入ってスポーツというよりもお祭り感覚で楽しく見てました。チームのことも何も知らないのでよかったのですが、勝手に応援するチームを座席で決められて旗を手渡されました。 / おとじろう ( 2002-02-06 13:07 )
ご無沙汰しています。なかなか社会人復帰に体が慣れなくて、、、、、毎日、飲んでいます。。。またHIDEYさんとかと騒ぎたいです。 / たまたま ( 2002-02-05 17:45 )
そういえば、アメリカではイメージダウンを恐れてCM出演しないスターが、日本にCM荒稼ぎに来る例が話題になってましたね。それにしても、エンロンだのタイコだの、粉飾がすごい騒ぎになってますね。日本よりも公正・透明度の高い企業文化と思いきや。 / たらママ ( 2002-02-05 17:15 )

[次の10件を表示] (総目次)