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Hideyの「蛍の光の下で」

帰国に伴い長い間ご愛読いただいたこの日記を終了させていただきます。
もうこのサイトに文章を綴ることはありませんが
もしこの先もおつきあいいただけるようであれば
メールをいただければ幸甚です。
皆様、本当にありがとうございました。お元気で。

絵日記

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-11-25 ビル・クリントン来校
2001-11-22 妻との再会
2001-11-18 第2回ボストンオフ会 2
2001-11-18 第2回ボストンオフ会 1
2001-11-17 マーケティングの授業より 3
2001-11-17 マーケティングの授業より 2
2001-11-17 マーケティングの授業より 1
2001-11-12 妻の渡米一週間前に思うこと
2001-11-11 秋の別れ 2
2001-11-11 秋の別れ 1


2001-11-25 ビル・クリントン来校

11月19日月曜日、ビル・クリントン前大統領が来校した。うちの大学の中でも行政学に特化したJohn F. Kennedy School of Governmentという大学院が主催し、一週間ほど前に、我々ビジネススクールを含めた大学院生、4年制大学生にも無料のチケットが配られた。妻がクリントンファンだったことを思い出し、(彼女は渋めの西洋紳士に弱い)二度並んで二枚のチケットを手に入れていた。日本人女性のクラスメートからIDカードも拝借した。

妻に学校まで来てもらって、一緒に会場へ向かった。インドアのトラック&テニスセンターというだだっ広い建物に、見渡す限り椅子が並んでいた。推定6000人というところか。3時限目のファイナンスを途中で抜けて来たのだが、それでもかなり出遅れていたようで、ほとんど最後列に座る。椅子が全部埋まっても、立ち見目当てでどんどん人が入ってくる。

4年制大学生10人くらいのグループが壇上で歌を歌う。普通のアメリカンポップスだ。次から次へと色んなグループが出てきてゴスペルやらなんやら歌いまくる。アメリカ人ならではの声量で、相当にレベルが高いのだが、どうしてアメリカという国は何のイベントでも決まって音楽がついてくるのか、いささか理解に苦しむ。

定刻を若干過ぎて、総長、JFKスクール学長が招き入れるかたちでビル・クリントンが登場。一同スタンディングオベーションで迎える。再び学生のグループが登壇し、アカペラで国家を斉唱した。

うちの総長はクリントン政権で財務長官を務めたラリー・サマーズである。総長はクリントンの政治的成果を称えるスピーチでメインスピーカーを迎えたのだが、政治的成果については総長のスピーチで終わっていればよかった。

クリントンは1時間近くに及ぶ長いスピーチをし、テロとアフガンの問題に焦点を当てながらも、ありとあらゆる世界的な課題について話した。私見を述べたということではない。ただただあらゆる問題を並べあげ、でき得る限り自分の政権のあげた成果をそれに関連づけて披露した。それが余りにも多いので、もう分かったよ、というくらい。概要は以下のとおり。

21世紀における最も大きな原動力は、グローバルエコノミーであり、IT革命であり、バイオテクノロジーであり、民主主義と多様性の拡大である。逆に悲観的な見方をすれば、世界はまだ多くの課題に充ちており、それは貧困や飢餓であり、地球温暖化であり、エイズ、結核などの健康問題であり、そしてテロリズムである。これらのポジティブな事実、ネガティブな事実に共通して言えることは、我々は世界的な相互依存の時代に生きているということである。

今我々が取り組まなくてはならないことは、世界的な貧困をなくし、経済機能による救済を図ることであり、貧困にあえぐ国々における社会的基盤を確立することであり、我々一人ひとりが信念やアイデンティティを保てるべく、高いレベルの意識を持ち続けることである。ということだった。

ごもっともだが余りに茫洋としており、つかみどころがない。加えて、部分的な解決でしかない彼の個人的成果が随所に盛り込まれているので、多少稚拙に響くことも否めない。

政治的にトップを極めた者は、身を引いた後も、どこまでも自己正当化をせずにはいられないものなのか。反面教師という意味では、ちょっとしたリーダーシップの勉強になった、前大統領のスピーチであった。

※写真はJ.F.Kennedy School of Government HPより


先頭 表紙

プルーさん、浪花撫子さんの日記が参考になりますので是非ご覧ください。確かにラッキーな人だったのでしょうね。企業の経営者についても同じ。色々なコンテクストでの経営者を学ぶことはとても勉強になります。 / Hidey ( 2001-12-01 20:59 )
akemiさん、おっしゃるとおりですね。だからこそ僕も並んでチケットを取りました。ライブ感の貴重さ、これからも大事にしたいと思います。 / Hidey ( 2001-12-01 20:57 )
peachさん、改めて妻に聞いてみましたが、コメントできるほど内容が理解できなかったし、遠かったので、テレビで見るのと余り印象が変わらなかったとのこと。彼女は時差ボケもあってグーグー寝てました。 / Hidey ( 2001-12-01 20:55 )
↓Toしゃどう猫さん。 / Hidey ( 2001-12-01 20:54 )
確かに人をひきつけるからこそああして頂点を極めたのでしょうし、スキャンダルも生まれるのでしょうね。僕も個人的にはスキャンダルはどうでもよかったのですが、アメリカ人は自分達の生活倫理をよそに大統領にだけは厳しいようですね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:53 )
makiさん、僕もどちらが好きかといわれたらクリントンだったかもしれない。でも、彼がやってても今の状況は同じだったでしょうね。アメリカ全体が他の道を許さなかったでしょうから。 / Hidey ( 2001-12-01 20:51 )
はるぴょんさん、確かに、頂点を極めたものとして、その後どのように生きるかというのは、ほんとはとても大切な課題なのでしょうね。人がなかなか注目しないだけに難しいのかもしれませんね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:50 )
しまおさん、見送るときもスタンディングオベーションでしたよ。ほんとに、同じことを語るでも、視点を変えるとか、もっととことんひとつの課題に掘り下げるとか、工夫がほしかったですね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:48 )
Ecruさん、確かに空気感を肌で感じられる環境には感謝します。それが感じたくてこの日も授業をつぶしてまで行ったわけですからね。これからも誰に会えるか、結構楽しみです。この学校を選んだひとつの理由でもありましたから。 / Hidey ( 2001-12-01 20:47 )
りりさん、こちらでも話題になったのですが、間違いなく私設のブレーンはまだいるでしょう。でも今回のスピーチは全部自分で書いたの?っていうくらいひどかったです。 / Hidey ( 2001-12-01 20:45 )
フィー子さん、確かに僕も昔スピーチをやっていたものとしては参考になるところは大いにあります。が、今回のスピーチはあとからスクリプトを見てもひどい構成。やっぱり自分で書いたのかな。 / Hidey ( 2001-12-01 20:44 )
ゆーさん、基本的には自画自賛が嫌われるのは世界共通だとは思いますが、さじ加減は確かに異なるでしょうね。特に責任を問われた場合、アメリカではしつこいくらい自己正当化をしますよね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:42 )
Hirokoさん、うちの妻も全く同感だそうです。僕もクリントン氏のほうが自信が感じられます。彼のほうがよっぽど頭もよさそうだしね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:40 )
たらママさん、確かサマーズ氏は多分もともとうちの学校で教えていたのではないかと思います。要職を得てもとの世界に戻ったということですかね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:38 )
ガス欠コインさん、ビートルズもとうとう二人になってしまいましたね。今度ゆっくり追悼でCDでも聴いてみたいものです。確かにクリントンを見るというよりは、彼を向かえる学生の空気を感じることは興味深かったです。 / Hidey ( 2001-12-01 20:31 )
↓Toたまたまさん。 / Hidey ( 2001-12-01 20:29 )
森さんねー。遥か昔会社に来てスピーチをしたことがあったかな?人間自体は実直そうでしたが、まあ、指導者向きの人ではなかったですね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:28 )
浪花撫子さん、ずばり言い当てていただいてありがとうございます。撫子さんの日記も興味深く読ませていただきました。まあ、彼も分野によってはそれなりの功績は残しているのでしょうけど。日本の首相よりはよっぽど働いていることは事実ですしね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:25 )
りぃなさん、いらっしゃいませ。まあ、やっぱりあれだけ世界中から注目を集める立場だっただけに、そしてBush氏が曲りなりのもこれだけ国民の支持を得ているので、何か言っておきたかったんでしょうね。 / Hidey ( 2001-12-01 20:23 )
PAOさん、本当に、こうなってはいけないな、と思わされました。正直何度も睡魔に負けました。 / Hidey ( 2001-12-01 20:21 )
かつて脚光を浴びた人だから、よけいに過去の業績をあげたくなるのかもしれない。彼のソフトな物言いは女性に人気ですよね。もし彼が大統領時代にテロ事件がおこってたり、経済が停滞してたら、ま、それはそれで分かりませんよね。うまくやるかもしれないし、できないかもしれない。うまく時代の波に乗れた幸運な人とも言えるでしょうね。 / プルー ( 2001-11-28 23:43 )
ネットワークの発達で、居ながらにして情報は得られるけれど「空間を共有」するという意味での「ライブ」は逆に貴重になってきますよね。 / akemi ( 2001-11-28 21:39 )
Hidey様、奥様のご感想は如何でしたでしょうか?チョッとお聞きしてみたいな…と感じています。 / peach ( 2001-11-28 19:30 )
ありきたり(失礼でごめんなさい、ビル様)のことでも、立派に演説できる話術って、凄いと思います。数々のスキャンダルはともあれ、人を惹き付けて引っ張れる能力、勉強になりますね。 / しゃどう猫@真似はできないけど。 ( 2001-11-28 16:08 )
私もぢつは・・・クリントンさんの方が好きです。もし、クリントンさんがまだ大統領だったらどうなってたかなぁ。。。 / maki ( 2001-11-27 13:37 )
「合衆国の大統領」というある意味頂点を極めてしまったあとは、一人の人間としての生き方を模索しているのかもしれないですね。功績をひけらかす暇があったら彼にできることはたくさんあると思うのですが。 / はるぴょん ( 2001-11-27 05:49 )
なんだか、すごく当たり前なだけのことをおっしゃってるスピーチだったような(笑)でも一応拍手で見送られたんでしょうね。きっと・・・。でもお話しが聞けただけでも貴重な体験ですもんね。 / しまお ( 2001-11-27 03:14 )
次々とすごい方々が講演にくるのですね。直接話を聞いて、感じる経験自体が大変な財産ですね。 / Ecru ( 2001-11-26 23:46 )
こういう時の演説原稿って、ブレーンのいる大統領時代とは違って、自分で書くのでしょうか? / りり ( 2001-11-26 22:28 )
手強い学生の前で内心たじってませんでしたかね(笑)。でもアメリカ人のスピーチって何言ってるのかわからない私でもカタチとしてなぜか楽しいです。間のとりかたとか笑いのとりかたとか。 / フィー子 ( 2001-11-26 21:34 )
賞賛されるような功績なら自らアピールしなくても称えられそうなものですが。これって、日本人的な控えめな考えなのかな。 / ゆー ( 2001-11-26 11:28 )
うーーん、でも私はブッシュさんよりはクリントンさんの方が好きなのです。 / いつも「さん」づけで呼ぶので「知り合いか!」とよく突っ込まれる。。ι / Hiroko ( 2001-11-25 23:43 )
トップを極めた政治家の職業病みたいなものですね。そうか、サマーズさん、とりあえずアカデミアで名誉あるポジションに収まっておられるのですね。 / たらママ ( 2001-11-25 23:37 )
John Winston Ono Lennonが来れば良かったのに。でも無理だからオノ・ヨーコとか。それも無理か(笑)。会えたことは、Hideyさんにとって大切な経験になると思いますよ。彼への印象は、浪花撫子様が見事に言い切られているので、それに賛成ということで。 / ガス欠コイン ( 2001-11-25 22:42 )
わたしは、森元総理と話しました。よく分からないギャグを言われましたが、同じ地元なので応援していたのに、、、日本市場最もおちゃらけな総理でしたねー。 / たまたま ( 2001-11-25 17:17 )
あれこれ自己賞賛なスピーチだったんは、逆を言えば「何もしなかった」という事でしょう。性欲、金銭欲もさながら、名誉欲も頑強な人やと思います。数々の醜聞も好景気のお陰で放免。好景気も彼の手柄ではないのに。米史上最も幸運な大統領ですな。 / 浪花撫子@おまけに短気やそうな。 ( 2001-11-25 16:21 )
うちの日記を見ていただいて、ありがとうございました! 実は、ひまじんで最初に見に行ったのはHideyさんのページでした。クリントン来校・・・すごいです。Hideyさんも鋭いですね。政治家って保身に走らざるを得ないんでしょうか。 / りぃな ( 2001-11-25 15:36 )
要職を退いた後の生きかたにその人の本当の姿がでるのですねえ。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-25 14:56 )

2001-11-22 妻との再会

11月18日日曜日、妻が到着した。シカゴまではJALだったが、シカゴ―ボストン間は、話題のアメリカン航空コードシェアで、一抹の不安がよぎった。が、妻を乗せた旅客機は、定刻より12分早めにボストン、ローガン・エアポートに到着。見慣れた足取りの妻がゲートから歩いてくるのが見えて、とりあえずほっと胸をなでおろした。

タクシーで市内に向かったが、日本と変わらない気候に妻は驚いていた。既に雪でも積もっているくらいの気持ちで臨んでいたらしかった。この冬のボストンは、例年に増して暖かく、先日も記録的な陽気が人々の服装を一枚軽くしたばかりだった。

5階建てのアパートの4階の、僕の部屋に着く。妻は楽しそうに新しい住処を探索する。苦労して探し当てたソファとダイニングテーブルは及第点だったようだ。デザインと価格を突き詰めた結果、いみじくもベッド、ダイニングテーブル、デスクが北欧製となった。少なくともこのボストンでは、手頃な価格の家具は皆クラシックなアメリカンスタイルになってしまい、僕の好みには重過ぎる。かといって人気のイタリアンは価格が一桁違ってきてしまい、2年間の生活には適さない。好き嫌いは別として、ここボストンにはフランフラン的な中庸がほとんど存在しない。

軽い夕寝のあと、8時に予約したMITの近くのシーフードレストラン、Legal Sea Foodsに向かった。ここはチェーン店だが、いくつかの、観光的見地から有名なシーフードレストランよりはよっぽど質が高い。お決まりの生ハマグリ、ボストンクラムチャウダー、ボイルド・ロブスターを注文。まだ宿題が残っていたが、Sancerreのハーフを頼んだ。

4ヶ月の空白を少しずつ埋めるように、色々な話をした。彼女は多くの人に惜しまれたらしかった。彼女が最後の仕事を済ませたばかりの超大手電器メーカーは、肝になるイベントの際には、彼女のナレーションのために往復の旅費を払ってくれるそうだ。彼女の友人の何人かは、ボストンでの僕との生活と友情と、どちらを取るか詰め寄ったらしかった。お義理にでもボストンを選んでくれた彼女に感謝している。

彼女が寝息を立ててから僕は机に向かう。正直この週末は、オフ会と妻到着の準備のために、勉強が後まわしになっていた。これからも夫婦生活と学生生活の折り合いが大きな課題になると思う。願わくは相乗的な関係であってほしい。それもこれも自分次第だ。

心の中で反芻した、口には出さない彼女への約束。いかに彼女が理不尽なストレスを貯めようと、それは僕の都合に端を発しているものであり、彼女を責めてはならない。いかに理屈が正当化されようと、彼女のストレスは僕のストレスの何倍にも値するはずだ。

キャリア上もっとも油の乗っている時期に、仕事を一時中断させてボストンに連れてきてしまった。しかし彼女の意志でそれを選んだからには、相応の目標が存在するはずだ。夫婦が並行して前を見据えている姿は麗しい。我々もそんな一対になれるように、日々互いの立場を理解し、互いの目的遂行を応援しあいたいと、僕個人は願っている。

先頭 表紙

りさ子さん、僕はパキスタンに3年住んだ以外はずっと東京です。生き血の話は、出会い日記の最初のページに書かれていました。そういう出会いって、面白いな、と思って読ませていただきました。 / Hidey ( 2001-12-01 23:19 )
げ、若者の生き血をすする話ってどこに書いたっけ?出会い日記の方かな?読まれてるし...最近は生き血をすすりたい若者もなかなかいませんねー、最近の若者の血はまずそうですネ(笑)30-50代とのおつきあいがますます増える今日この頃... / りさ子 ( 2001-11-29 16:43 )
うちも旦那は10歳年上です。考え方もHidey様にかなり似ているところがあるかも...Hideyさまはずっと東京の方ですか? / りさ子 ( 2001-11-29 15:02 )
peachさん、ハグしちゃってはいない部分を除いては、さすがpeachさん、すべて読まれてしまいました。期待だけでなく不安もありました。これから二人がどうなっていくのか。そんな気持ちはいつまでも心にとどめて、油断ない2年間をすごしたいと思っています。いつか妻ともどもにしに遊びに行く際は、是非是非お会いしたいと願っています。 / Hidey ( 2001-11-25 12:54 )
yukiさん、そう、人生は自分で決めるものですね。僕もそうである分、妻もそうだったと思います。だから、必要な気遣いはするけれど、彼女の自主性に任せるところは大いに任せておくことが、彼女のためでもあると思っています。僕も今白ワインを飲んでるところ。Cheers to you! / Hidey ( 2001-11-25 12:51 )
Rさん、さすがに鋭い。僕は今、できるだけ今の彼女と同じような苦労、ストレスを感じたボストン生活当初のこと、遥か昔初めて留学をしたときのことを思い出し、彼女と同じ視点に立った物言いをしようと心がけています。相当の努力を重ねないと、人は人の立場、気持ちを理解できないものですよね。たとえ夫婦だったとしても。あらゆる意味で努力したいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-25 12:49 )
りるりるさん、とても身にしみるつっこみでした。何をしなくてはいけないのかがよく分かりました。おっしゃるとおり、妻は早くも心の穴を実感しているようです。互いの努力で何とか埋めていきたいと願っていますが、また何か分からないことがあったら色々教えてください。 / Hidey ( 2001-11-25 12:45 )
Hirokoさん、そんなかっこいい夫婦ならいいのですが、うちはごく普通の、問題もたくさん抱えた夫婦です。だからこそ、妻も垣間見ているこの日記で、できるだけ真摯な言葉を語り、前向きにやっていきたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-25 12:43 )
浪花撫子さん、温かいお言葉、ありがとうございます。妻にも撫子さんの言葉を読ませたいと思います。妻としては大きな希望をあえて見出そうとして、実際こちらで何を失ったのかを実感し始めているところです。自分で決意したことなので簡単に翻すことはないと思いますし、おっしゃるとおり、新しい生活を生きるのに必要なエネルギーは莫大ですし、それは一生残るものですよね。妻のさらなる成長に期待したいと思います。 / Hidey ( 2001-11-25 12:41 )
しゃむさん、僕は少なくともさみしかったのですが、妻はどうだったのか、これから聞いてみたいと思います。どれほどsweetなお話がお届けできるかわかりませんが、確かにこれまでとは違った日記になることでしょう。 / Hidey ( 2001-11-25 12:35 )
ガス欠コインさん、ほんとに、絶対必要な存在がいま近くにいてくれることを、彼女の寝顔を見ながら実感したりなどしています。やはり人が人のそばにいて、ともに日々の苦労を分け合うということは、何物にも替えがたい思いを生むと思います。まだたったの一週間ですが、これを2年間重ねていくことが、僕達夫婦にとって大きなプラスとなることを願ってやみません。 / Hidey ( 2001-11-25 12:33 )
りさ子さん、妻はきびきびした男勝りの話し方をするので、家でそれを実践された日には余り落ち着かないと思います。それはさておき9歳年下というのは僕には大きかったかもしれません。これまではなまじ年齢が近いばかりに一方的に影響力を及ぼしてしまって、すべての関係が一方的になりがちだったのが、世代の違いにはどんなに謙虚になってもなりきれません。りさ子さんの言う、下の世代の生き血をすするということは、僕自身を生かすためにも大事なことであり、妻にはそういう意味で、どこか平伏してしまう気持ちもあります。 / Hidey ( 2001-11-25 12:29 )
しっぽなさん、憧れには程遠いですが、彼女の仕事に対する姿勢は、どんなに僕の価値が相対化されようと尊敬に値すると思います。うちの夫婦の共通点は仕事に妥協しないこと。だから、お互い仕事で忙殺されることについては余り文句を言い合えないのですが、それも良し悪しです。生身の人間ですから、お互い構い合えないと、ネガティブな気持ちの蓄積もありますし。ボストンに来ることによって更に歪みが生まれました。僕はよりストレスを抱え、彼女は仕事に没頭する術を失った。絶え間ない対話で何とか乗り切りたいと願います。 / Hidey ( 2001-11-25 12:18 )
たまたまさん、本日メインより帰り、すぐにその足でボストンの南のWrentham Village Premium Outletsに行き、たくさん買い物をして帰ってきました。僕のかつてのクライアントでもあるのです。僕より後に来られたのによっぽどボストン生活を満喫されているようで、羨ましい限りです。これからは妻もいることですし、もう少し色々な場所に出て行きたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-25 12:09 )
Ecruさん、そこまで思われるご主人は男冥利に尽きていらっしゃるのでは?うちはよくも悪くも独立心の強い妻で、はじめは寂しかったようですが、その後は一人で暮らしていても全然平気だったようです。仕事に没頭するということはやはり強いですね。これからのボストン生活はどうなるのか、我ながら興味津津です。 / Hidey ( 2001-11-25 12:05 )
たらママさんもそのような思いを味わわれたことがあるのですね。実り多き生活になるには、生半可な努力ではすまないと感じている今日この頃ですが、僕にしても妻にしても自らの意志で選んだことですから、後悔なきよう努力する所存です。これからも応援よろしくお願いします。 / Hidey ( 2001-11-25 12:02 )
パンドラさん、いつも暖かい気遣いをありがとうございます。早くも道の険しさを感じてはいますが、僕が努力するだけでなく、妻も等分に努力してくれますので、ひとり気負うことなく何とか二人でやっていこうと思っています。これからもパンドラさんはじめ、皆様のご好意に甘えてしまうかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 / Hidey ( 2001-11-25 12:00 )
はるぴょんさん、ほっとしていただいてありがとうございます。妻もこの日記を読んでおり、皆様の温かい言葉もこれからはより身にしみて感じることでしょう。勉強と私生活の両立は思った以上に大変なようですが、なんとか頑張りぬきたいと思います。 / Hidey ( 2001-11-25 11:58 )
mignonneさん、おっしゃるように、少しでも幸せが不幸に勝るように日々気を配りながら生活をしています。ちょっとしたことでふさぎがちになってしまう妻を見ると、やはり相当無理を強いてしまったのかなという気持ちになり、どうしたら最も自然に彼女の苦痛をやわらげられるか、真剣に考える日々が続いています。でも彼女も大人ですから、日ごとに何かを学び取っており、僕の心配など杞憂に過ぎないのかななどと感じさせてもくれます。いずれにせよ暫くは夫婦そろって努力の日々です。 / Hidey ( 2001-11-25 11:55 )
ゆーさん、さすがによく分かってらっしゃる。妻の張り合いがなくなることが僕には一番心配です。それが英会話なりなんなりで埋まってくれればよいのですが。ゆーさんこそ、こんなできた女性をつかまえた旦那様ですから、さぞや幸せな生活をされているものと拝察いたします。これからもお幸せに! / Hidey ( 2001-11-25 11:50 )
あややさん、ほんとに日本にいるときの結びつきとはよくも悪くも違います。彼女が人に頼りたがらない性格なので、まだ僕に頼らざるを得ないここの生活はかなり辛そうです。でも、一歩一歩彼女も自分の足で歩き始めており、日ごとに逞しくなっているのが見て取れます。このまま「いい経験になったね」ということになればよいのですが。おせっかいながらあややさんのご多幸もお祈りいたします。 / Hidey ( 2001-11-25 11:46 )
akemiさん、「お陰」なんておこがましい限りですが、いずれにせよakemiさんがご自分のご家庭を、より幸せなものとして再認識されているのは素晴らしいことだと思います。僕も逆に学ばせていただくことばかりで、いつもドキドキしながらakemiさんの日記の更新を待っています。お互いまだまだ道は険しいと思いますが、何とかやっていきましょう。 / Hidey ( 2001-11-25 11:43 )
はらぽ〜ん、(続き)ません。この日記を書いたときはえらい酔っぱらってて、最後に意味不明の「(続き)」が残っていたのです。文章も多少泳いでますが、まあ今さらしょうがないね。はらぽ〜んほどでないにしても、家庭を守りつつ自分の目的を追求する難しさを今初めて感じています。是非今度は妻と一緒にお邪魔させてください。 / Hidey ( 2001-11-25 11:40 )
Hidey様、奥様のご無事なご到着おめでとうございます。短い行間にドキドキしている気持とワクワクしている気持に、チョッピリ不安な気持をスパイスにして、一目確認出来た瞬間には、それらの気持が吹き飛んで、ニコニコしちゃったのかな?ハグしちゃいましたか?あぁ〜良いなぁ〜。いままでの日記も好きでしたが、これからの新しい息吹の篭もった日記の方も、凄く楽しみにしていますネ!! / peach ( 2001-11-24 10:38 )
自分で決める・・・こうして、人生は決まっていく・・・のだと思います。幸せは、自分の手で作り出していくのですね。Cheers looking at you two! / yuki ( 2001-11-23 21:15 )
奥様の無事のご到着、ほっとしました。アメリカでのHideyさまの充実した生活をご覧になった奥様、すっかりと溶け込んでいるHideyさまの姿を見て頼もしく感じたことでしょうね。と、同時に、置いてかれたようでちょっぴり不安かも?お二人にとって実りある滞在になりますように。 / R@↓のつっこみ返しを読んで気絶しそうに… ( 2001-11-23 16:50 )
自分の来星当初を振り返ってみると、帰りの遅い夫を待っていた時、ふと気付いたら自分には友達も仕事もなくあるのは暇だけという状況に涙した事があります。そんな時の一番の慰めは、夫がそんな気持ちを理解してくれていることでした。忙しくしていた人ほど、心にポッカリ穴のあいたような感情に陥ってしまう時があるかもしれません。でも、ふたりで乗り越えていく事で、夫婦の絆は確実に深まっていくのでしょうね。 / りるりる ( 2001-11-23 11:54 )
どんなに仕事が大好きで大切でも、毎回こんなに愛情に溢れた日記を見てたらボストンに行って早く一緒に暮らしたくて仕方がなかったことでしょう。 理想の夫婦だわー♪ 素敵な奥さん見てみたい♪ / Hiroko ( 2001-11-23 11:16 )
Hideyはんの奥様へのあふれんばかりの愛が伝わってきます。奥様の仕事への想いもありはるでしょうが、それよりももっと大きな希望を見いだして、Hideyはんとボストンに移る決心をされはったんやと思います。不便なども感じられる事もあるでしょうが、新しい土地では吸収する事が多いです。ぜひご夫婦で「!?」を楽しんで下さい。 / 浪花撫子@米はおもろい所やがな ( 2001-11-23 08:41 )
奥様道中お疲れ様でした。数ヶ月とはいえ、夫婦が離れ離れになっていると片割れがいなくなったようにさみしいですよね。奥様とのsweetなお話も楽しみにしています! / しゃむ ( 2001-11-23 03:59 )
ニューヨークに飛び立った友人のことを思いだしました。壮行会の最後には彼も妻(大学時代の友人)も泣いていたっけな。もう6年になるかなと思います。二人とも今、ちょっと問題を抱えていて、もっぱらメールのやりとりですが、近くにいたらなあとお互い思っていることでしょう。でも、Hideyには絶対必要な人が来てくれて良かったと思いますけど。 / ガス欠コイン ( 2001-11-23 01:25 )
これからボストンで過ごす日々が、二人の人生に取って本当に意義深いものになりそうですね。ナレーターの奥様だと、声が美しくて本当に心地よく毎日を癒してくれそうです。それでスポーツ選手がアナとの結婚が多いんですよね。浮気なんかする気にならないだろうなーと思う。 / りさ子 ( 2001-11-23 01:23 )
お互いが高めあっていく関係って素晴らしいですね。奥様は仕事も遂行され、その上でHidy様との生活を選択なさったのですね!そういう関係、そういう夫婦のあり方、とっても憧れます。 / しっぽな ( 2001-11-23 00:06 )
よかった!いまごろは、メーン州ですかねー。わたしも土曜あたりにポートランドに日帰りするかもしれません。きょうは、せっかくのTGDなのに家族がいなくてさみしく勉強でもします、、、(ぐすん) / たまたま ( 2001-11-22 23:57 )
うちも結婚したと思ったら、1年しないうちに彼の仕事の関係で7ヶ月ほど離ればなれでした。さみしくて死にそうでした。再会の日記を読んで、またずっと一緒にいられるようになった時の嬉しさを思い出してしまいました。Hideyさんも奥様も充実した毎日になりますように。 / Ecru ( 2001-11-22 23:49 )
もう一昔前、単身赴任が終わった時の安心した気持ちを思い出しました。奥様とのボストン生活、実り多きものになること間違いないでしょう。 / たらママ ( 2001-11-22 23:27 )
ご無事に着かれてホントによかった。。。。。でも誰よりもHideyさまがココロをくだかれたことでしょうね。おふたりの新しい生活、静かな、そしてしっかりと確かな意思をもって築いていかれるんだなと思うと、こちらまでうれしくなりました。 / パンドラ ( 2001-11-22 23:15 )
奥様の御無事の到着、関係ない私までほっとしました(笑)。これからますます勉強と私生活を充実されていかれることと思います。陰ながら応援しています。 / はるぴょん ( 2001-11-22 22:58 )
ご無事の到着、何よりです。これからはお二人ともとても大変だとは思いますが、楽しいことの方が多い毎日でありますように。 / mignonne ( 2001-11-22 21:34 )
奥様、仕事の中断は残念かもしれません。でも、きっと新生活にそれ以上の魅力を感じていらっしゃると思います。だってこんなに素敵なダンナ様の元にいらっしゃったんだものっ!!! / ゆー@ああ、オットに読ませたい。 ( 2001-11-22 19:07 )
奥様のご無事のご到着、うれしく思います。これからも日本にいるときのような状況とは違うことが多々あると思いますが、どうぞがんばってください。 / あやや ( 2001-11-22 18:48 )
あ、そうだ!肝心なこと「奥様との再会、おめでとう♪」(*^.^*) / akemi ( 2001-11-22 18:12 )
私もここへきて、夫と自分との在り方を考えつつあります。Hideyさんのお陰もあるかもしれない。どんな形であれ、これからも色々な意味で「培って」いきたいな、と思った今日。11/22はね、いい夫婦の日なんだって。自分とこの今日の出来事、後で書くから読んでみてね♪ / akemi ( 2001-11-22 18:11 )
(続き)ますか?でも、書かせてね。奥さんの無事到着を知って安心しました。仕事の中断は寂しいかも知れないけれど、きっと実りある生活になると思いますよ>奥様。さて、Hidey、君も忙しくなるねぇ。また近いうちお会いしましょう。 / はらぽ〜ん ( 2001-11-22 17:56 )

2001-11-18 第2回ボストンオフ会 2

僕のクラスメートは別のパーティーがあったので一次会で別れる。二次会は行きつけのバー、John Harvard。人数が6人になって、さあ、じっくり話そうと思った瞬間、reiさんは爆睡する。とにかく起きない。「疲れてるんだから寝てていいからね」と格好つけて言った手前起こせないので、他のみんなで盛り上がった。

Sayakoさんは大変にできた女性で、キャリアについて、世相について、果てしなく語らった。はらぽ〜んも彼女の会社の業務とは接点があるらしく、熱心に話を聞いていた。そこにまたたまたま氏が茶茶を入れるのがおもしろい。Takaさんは時々とぼけたひとことでいい味を出してくれる。

そろそろ12時ということでチェックを頼んだ頃になり、突然reiさんはむくっと起きあがり、完全復活する。ひまじんの話、仕事の話、映画の話などいろいろ話せて嬉しかったが、reiちゃん、30分遅かったよ。

次はニューヨークオフだ。プルーさんにも是非お会いしてみたい。なんでもかんでもオフというのはどうかとも思うが、このアメリカでそれぞれ独りで何かに取り組み、闘っている人たちの日記を読むと、とても他人とは思えない。日記上の自由なイメージを壊してでも、字数制限を越えて、3次元の言葉でじっくり話してみたいと思える人が、確かにいる。

人と会うことは、そこで何を話したかということを超えたエネルギーを人に与えてくれる。今回のオフにはそんな出会いがあった。明日からの日々を一歩前向きに生きてゆく、ひとかけらの勇気をもらった気がした。

先頭 表紙

みかりんさん、サーファーは全く違うと思いますよ!ちょっと黒いらしくてそういう話が出てますが、実は勉強で忙しくてひょろひょろーす。 / Hidey ( 2001-11-22 17:40 )
パンドラさん、こちらこそ、いつも誰にも優しいパンドラさんの日記には、励まされるところが大変に大きいです。また、お互い依存しあいすぎないようなまともな関係がうれしいです。これからもよろしく。 / Hidey ( 2001-11-22 17:36 )
ゆーさん、僕もこのサイトしか知りませんが、たしかにひまじんでの出会いは、何物にも代えがたいものがありますよね。 / Hidey@ぜひ会いましょう! ( 2001-11-22 17:31 )
ガス欠コインさん、近い将来、築地の安居酒屋で焼酎でも飲み交わすのを、心の底から楽しみにしています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:30 )
はらぽ〜ん、あせらず、ゆっくりね。君の現状はわかってるから、無理しないように。いつでも応援してます。 / Hidey ( 2001-11-22 17:28 )
reiさん、遅れて主役登場ですね。ほんとに楽しかったし光栄でした。今度はreiさんとっておきのNYを案内していただくのを楽しみにしています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:27 )
りるりるさん、ストーカー、たった一人の心ない男のために、限りない出会いの機会が狭まるのは余りにも不当ですね。でもこのひまじんでは安心してアンテナを張っていられるのでは? / Hidey ( 2001-11-22 17:25 )
Hirokoさん、確かに海外での出会いはちょっと意味合いが違うかもしれません。会おうと思ってもなかなか会えないしね。妻との再会は次回の日記をご参照ください。 / Hidey ( 2001-11-22 17:23 )
マッキ〜さん、こちらこそ、マッキ〜さんの確かな文章力にはいつも感心させられます。気分新たな新日記、楽しみにしています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:21 )
プルーさん、写真を撮ったのは僕だけかもしれません。アナログなのでスキャナーなどがないとお送りできないのですが。それより実際のプルーさんにお会いしたいと思っています。またお互い機会を探りましょう! / Hidey ( 2001-11-22 17:20 )
Ecruさん、reiさんの日記、いいですよね。オフ会は、知的かどうかは別として、是非またすぐにでもお会いした面子ばかりのいいオフになりました。 / Hidey ( 2001-11-22 17:17 )
しゃむさん、いずれ西に行く機会があったら是非joinさせてください。peachさんともお会いしたいし! / Hidey ( 2001-11-22 17:14 )
たらママさん、かつてはオフ会の常連さんでいらしたようですね。日記とはまた違うカラオケでのご雄姿を一度拝見してみたいと願っています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:12 )
たまたまさん、妻到着でさらに忙しくなる模様。今週は木曜からずっとメイン州のホストペアレンツのところに行きます。 / Hidey ( 2001-11-22 17:11 )
Rさん、お友達がボストンにいらっしゃるのですか。Rさんは神秘的であるが故に、、どんなにご本人と対面して素晴らしい方だったとしても、Rさんに関する幻想が独立していつまでも存在しつづける気がします。人間、会って話すのがすべてではないことを実感している今日この頃です。 / Hidey ( 2001-11-22 17:10 )
akemiさん、誰でも彼でも会ってみたいとは決して思いませんが、akemiさんは間違いなくお会いしてみたいライターさんのひとりです。同時に、お互いの自由なイメージも非常に大切だな、とは思っている自分もいます。会うなら絶対安居酒屋ですね! / Hidey ( 2001-11-22 17:07 )
あれーー、奥さんにぞっこん状態ですか?(笑) / たまたま ( 2001-11-22 12:29 )
オフ会って。。ほんとにいいですね♪ほのぼのと読ませてもらいました。私も。。皆さんにお会いしたです。。サーファーのHideyさんを一目見たいですよ☆ / みかりん ( 2001-11-22 08:14 )
もうじき、きっと復帰するから待っててねぇ。 / はらぽ〜ん ( 2001-11-21 15:53 )
こんばんは。酔っぱらい女です。曝睡してしまって本当にごめんなさい。私ももっといろいろ話をしたかったのですが、睡魔がー!それなのに、こんなに優しい事を書いてくれるHideyさんは大きな人です。これからもよろしく。(笑) / rei ( 2001-11-21 07:58 )
またまた、実りのあるオフ会になったようで。これも、Hideyさんのお人柄ゆえでしょうか!私は昔ストーカーもどきにあってから、見知らぬ人に対して用心してしまうふしがあり、なかなか1歩踏み込めませんが、いつかひまじんで交流している人とも会ってみたい気もするな〜。 / りるりる ( 2001-11-20 13:55 )
楽しそうですね、オフ会♪ 海外でのオフ会って、日本でする以上になんか密接な仲になれるような感じがしますねー。なんか参加してみたいよー!! ところで奥様との再会はどーでしたー?♪ / Hiroko ( 2001-11-20 00:48 )
つっこみありがとうございます。Hideyさんの文章はいつも読みやすいので、目標にしております。オフも楽しかった様子が伺えます。次のNYオフのレポートも楽しみにしております。 / マッキ〜 ( 2001-11-19 22:59 )
楽しそうなオフ会でなにより。参加出来なかったのが残念です。たまたまさんに写真頼んだんだけど、写真はないのかしら。皆さんのお足くらいでも(冗談です)。今度はぜひHideyさんにお会いしたいですね。はらぽーんさんは、ボストンに行かないと無理かしら。 / 奥様との再会はいかがでした?@プルー ( 2001-11-19 22:22 )
自分は海外経験ゼロなので、余計に海外へ出て頑張ってる方々は、尊敬してしまいます。reiさんの日記はわたしも大好き。オフ会も楽しく知的な集まりだったみたいですね。わたしもひまじんライターさん数名と実際にお会いしたことありますが、どの方も素敵で勇気を出してよかったと思ってます。すっかり味をしめて(?)近々またお会いする予定。 / Ecru ( 2001-11-19 22:10 )
ネット上と実際にお会いするのとでは違いますよね。楽しそうなオフ会!西もがんばらなくちゃ! / しゃむ ( 2001-11-19 13:13 )
オフはもう打ち止め、と決意したんですが、そのうちまた行きたくなりそうです。 / たらママ ( 2001-11-19 11:35 )
奥様、無事に到着しましたか???綺麗な奥さんの写真みせてくれてありがとーございます。またやりましょーよ。 / たまたま ( 2001-11-19 11:28 )
ネット初心者なわたし、ネットで見知らぬ人々と交流しているのはこの「ひまじん」だけなんです、オフももちろん未経験!でも、ネットデビューが「会ってみたい!」と思わせるライターさんが沢山いらっしゃるこの「ひまじん」でよかったなぁって常々思っています。早く、皆さんに会ってみたいな。 / ゆー ( 2001-11-19 10:31 )
海の向こうでがんばっておられるみなさんの集まり、ああスバラシイナ・・・・ / パンドラ ( 2001-11-19 06:09 )
3次元で盛り上がってください、また。僕はHideyさんやはらぽ〜んさんになかなか会えないのを(現実的に)残念に思っています。はらぽ〜んさんにもよろしく(彼、日記、今休んでいるみたいなので)。 / ガス欠コイン ( 2001-11-19 01:29 )
同じオフ会にいったとは思えないですねー(笑)Hideyさんとわたしの日記がこれだけ違うのになぜかお互いの日記が真実で納得してします。酔っ払いのreiさんは帰りの車では復活していました。また次しましょーーー! / たまたま@オフ会報告済み ( 2001-11-19 00:29 )
オンラインでの濃いつきあいがあると、初めて会った人なのにそんな気がしないんですよね。不思議なくらい。わたしもひとりですが、ネット経由のすごく素敵な友人がいます。住むところも違うし、これまでの経歴を考えても知り会うのは難しかったであろう人と出会えるチャンスがあるのは、本当にすばらしい。ただ、フランス−ボストンと遠距離なのでなかなか会えないのが残念ですが(しかもまた引っ越しちゃうし〜、彼女)。 / R ( 2001-11-18 22:55 )
オフって…ちょっとコワイようにネットデヴュー当時は思ったものだけど、ネットの上でキチンと行き来ができる人となら、思いきって会って見ると、本当に世界が広がるよね。あたしは関東にしか親戚、知人がいなかったのだけどメインのHPを通じて知り合った人たちを訪ねて、いきなり関西・四国へひとり旅に出て家の者を驚かせました(笑)家に店に縛られていたあたしが(ちょっと大袈裟)解き放たれたあの爽快感!…そういう去年の前倒しの御褒美の後の今年の試練!思い立った時になんでもやっておくべきなのだ! / akemi ( 2001-11-18 22:01 )

2001-11-18 第2回ボストンオフ会 1

昨夜、第2回ボストンオフ会があった。前回会ったたまたま氏、旧友はらぽ〜んももちろん加わったが、NYのミューズ、reiさんに初めて会えたのが今回の収穫だった。

reiさんの日記 を読んでいただければ分かると思うが、彼女はもともとボストンで勉強をし、NYにオフィスを構える大手広告代理店のアートディレクターの座を射止めた、優秀なクリエーターである。僕がひまじんで書き始めたのは、古株のライター、フィー子さんとちえちゃんがもともと僕の友人だったということもあるが、直接的な引き金は、reiさんのシンプルで時に心を揺さぶる日記を読んだことだった。

同業者で元ボストン在住、現在NYで活躍。それだけでも僕にとっては十分興味があるところだが、それ以上に彼女が本当にできた女性であることは、文章を読めばすぐに分かった。既にビジネススクールの厳しい洗礼を受けているさなか、独り勇気をもって前進を続ける彼女の姿、彼女の言葉に励まされ、こんなコミュニティなら僕も入ってみようかなという気持ちになったのだ。

その恩人にいよいよ会えるということで、今回のオフへの期待は並々ならぬものがあった。一次会は、僕のアパートから5分ほどの、ほんとに美味しいインド料理屋“Shalimar of India”で開かれ、reiさんと、彼女のボストンの学生時代からのお友達のSayakoさん、たまたま氏、そのクラスメートの男性Takaさん、はらぽ〜ん、そして僕のクラスメートの男性1名、女性2名、合計9名が集まった。

会う前のreiさんのイメージ。錯綜する事前情報を総合すると(と言ってもほとんどたまたま情報)なにやら宇多田ヒカルに似て、猫っぽい、可愛い女性という話。それに僕が彼女の文章から受けていた印象を足すと、「内面的には大人だが、外見的には丸みのある幼さの残る、明るさと同時にかすかな憂いを秘めた女性」という像が浮かんだ。はたしてその実態は…

とにかく驚くほど賑やかだ!人なつこく、明るい。ここはほんとにシックなインド料理屋か?と思うほど子供っぽくはしゃぐはしゃぐ。隣に座るおとなしいTakaさんを巻き込んで、なにやら歌ったり踊ったりしている。たまたま氏とは漫才状態。宇多田に似てるかについては「?」という感じだが、美しい人には変わりないし、予想に反してすらりと背が高い。とにかくあのパワーには負けた。

しかし、予想と全然違っていたわけではない。ちょっとした会話に切れ味が感じられたり、人への気遣いがにじむ。すべてに対して素直であろうという真摯な姿勢が見て取れる。

たまたま氏は前回のオフではうちのクラスメートに独り囲まれ、日記よりはおとなしい印象があったが、今回は本領発揮。あの日記からそのまま出てきたような賑やかぶりだ。

はらぽ〜んは、9月に誕生した光太朗くんのことや、その他諸々で身辺が忙しく、ひまじんに復帰できないことがとても残念だと言っていた。心なしか、もともとひょろりとした彼は、ひとまわり逞しくなったように見えた。

(つづく)

先頭 表紙

2001-11-17 マーケティングの授業より 3

「今回のケースは、商品のバリューとカスタマーのバリューの微妙な関係がテーマになっている。コークという商品のバリューが高いからこそ、カスタマーのバリュー(商品への忠実性)も高く、価格を釣り上げたとしても、短期的には二者の密接な関係は崩れない。」

「しかし、カスタマーに無理を強いることに企業としてどれだけ平気な顔をしていられるかというのは、その企業が、商品の持つバリューから引き出す利益を最大化しようとしているのか、それとも、カスタマーの持つバリューから引き出す利益を最大化しようとしているのかによって違ってくる。例えばロールスロイスのような、商品自体にある種絶対的な価値がある場合は、価格をどれだけ釣り上げてもカスタマーは簡単には失われない。」

「しかし、コークの場合はただの砂糖入りの炭酸水に莫大なマーケティング費用をかけて、ブランドイメージを築き上げ、『飲むなら絶対コーク』という忠実なカスタマーを、最大の財産として形成してきたのだ。こうしたカスタマーは、ペプシが値段を下げようが、簡単にコークを裏切ったりはしない。しかし、コーク自身が心ない価格政策をとることは、莫大な費用をかけて獲得した忠実なカスタマーを、一瞬にして失うことにもなりうる。」

「コークは、世界中に存在するあらゆるブランドの中で、最も緻密に作り上げられ、完成されたブランドだ。コークはアメリカ人にとっても、非アメリカ人にとっても、アメリカを象徴する存在であり、コークは意識的にそういうイメージを形成してきた。そこには巨大産業特有の『フェアプレー精神』というものが生まれ、コークは良くも悪くもそれに縛られているのだ。こうした根本的な原理と精神を理解しないCEOだったので、引責辞任するのは必然的だったのだ」

韓国人ながら完璧以上のアメリカ英語で、こうした解説をとうとうと、小気味よいくらいのテンポで語りまくる。必死でメモを取りながら、なにか喉元につかえていた物が、一気に流されていくような爽快感を感じる瞬間だ。

間違いなくここには世界最高レベルの教授が集まっている。そんな教授たちは皆気さくで、中学校の先生くらいの気軽さで話ができる人ばかりだ。来週は彼女を交えて少人数でランチをする約束になっている。日本の広告代理店のこともよく知っているはずだ。授業中にはできない色々な話をするのが、今から楽しみだ。

先頭 表紙

実験の結果はそう言えば聞きませんでした。気温が下がれば安売りすると言うオプションも検討したらしいので、確かに理にかなっているところはあるのですが、コカ・コーラがやるべきことなのかどうか、ということですね。この授業は「顧客管理モジュール」の第一回の授業でした。 / Hidey ( 2001-11-22 23:09 )
マーケティングのクラスはとても楽しかった記憶があります。実務経験が無かった私には、クラスで色々考えるのは大変だったけど、良い勉強になったかな。 それで、その値段があがるというコカコーラの実験は成功しなかったんでしょうか? Good Ideaな気がする私は、まだまだかしら、ね。 / プルー ( 2001-11-19 08:00 )
Ecruさん、これがまたレベルの高い学生達の応酬もあいまって、まるで最高級のオーケストラに参加しているかのような錯覚を覚えます。そんな中できちんと言葉を聞き取ったうえで、自分も他人に貢献するのは非常に大変です。 / Hidey ( 2001-11-18 21:16 )
パンドラさん、何か役立つことは教わりましたか?ボストンオフ、とっても充実しました。これからアップします。 / Hidey ( 2001-11-18 21:13 )
たらママさん、この教授の解説だけ聞くと、割とよく言われることを言っているのですが、そこに至るまでの授業の進め方、学生の発言に対する反対事例、その論拠がすごいのです。ブランドや社会的使命も大事だけど、事業戦略上ロイヤルカスタマーだからこそ利益もあげられるのは確かに事実だなー、などと、さんざん揺さぶられて、最後にそうではないんだとずばり解説してくれる。エキサイティングです。 / Hidey ( 2001-11-18 21:12 )
lamanchaさん、参考になる話、ありがとうございました。完成されたブランドはそこが難しいですよね。ところで先日の「愛」と「love」の話、とても考えさせられました。もう少し考えてからつっこみを入れるつもりだったのですが、もう遅くなってしまいました。 / Hidey ( 2001-11-18 21:07 )
みなみさん、ありがとう。結構ややこしい話だったりもするのに、きちんと読んでいただいて、本当に嬉しいです。これからは課金しようかな(笑)。会社が払ってくれてるのですが、授業料だけでも700万はするので。 / Hidey ( 2001-11-18 21:05 )
はるぴょんさん、おっしゃる通りですね。先日ご紹介したジャック・ウェルチの、「こんな時代だからこそチャンスがある」という言葉は、非常に考えさせられます。 / Hidey ( 2001-11-18 21:03 )
PAOさん、そうですね。企業哲学、事業戦略がきちんと立っていて、あらゆる商品開発、組織管理、広報活動が有機的にalignされていれば、企業はそう簡単に揺らがないものだということを、数々のケースを通じて実感しています。 / Hidey ( 2001-11-18 21:02 )
akemiさん、スカッと爽やかってやつですね。まさにそんな授業です。自粛、嬉しい限りです。パワーを貯めて、元気になったら一気に爆発させてください! / Hidey ( 2001-11-18 20:58 )
しっぽなさん、こちらこそ、しっぽなさんや他の色々なライターさんに励まされて前を向いています。これからも相乗効果の得られるサイトになればいいですよね。妻は今日の午後1時過ぎに到着です。 / Hidey ( 2001-11-18 20:57 )
Hirokoさん、そう言っていただけると嬉しいです。ビジネススクールって敷居が高いイメージがあるものですが、こんなに身近でおもしろいことを勉強しているんだということが分かってもらえたらと嬉しいです。余りマニアックだったりテクニカルな授業ではなく、皆さんにもおもしろいと思える授業をこれからも時々レポートしていきたいと思います。 / Hidey ( 2001-11-18 20:55 )
緊張感いっぱいの素晴らしい講議ですね。マーケティングの奥深さを感じました。そりゃあちょっと違うじゃないの?という思いも、最後の解説ですっきりです。奥様との再会ははたされましたか?これからも楽しみにしてます。 / Ecru ( 2001-11-18 14:02 )
アジアの人たちがものすごい流暢な英語を話していて、すばらしいい〜〜!!ってカンゲキしてる夢を見ました・・・ほかのシチュエーションは覚えてなくて、その音だけが耳に残ってるの。今Hideyさまの日記読み返して、あっそうだ!って思い出した。たぶんこの授業が夢にでてきたのかな^^ / パンドラ@今ごろボストンオフだよね♪ ( 2001-11-18 04:36 )
大衆向けの製品だと、ちょっとでも消費者の神経を逆なでする思い上がった価格戦略(とか比較広告)のミスは命取りでしょうね。最初からお高くとまったブランドとして世間に一目置かれているのとは違いますから。企業も社会の一員ですから、社会に総スカンを喰らったら仲間はずれですね。この点、お高くとまったブランド企業も、失言やスキャンダルとかで世間の反感がいっきに爆発・・・にならないよう清く正しく内部規律を引き締めておかなきゃなりませんね。 / たらママ ( 2001-11-18 02:15 )
コカコーラは、かつて、従来のコークの改良版(確かNew CocaColaと言う名)を販売し、コンシューマーから絶大なる不評を得た経緯も持っている。結局、味を元の物に戻し「Classic」として売りなおす羽目になった。今でも缶のデザインに「Classic Coke」とあるのはその名残。 / lamancha ( 2001-11-18 00:22 )
↓以前どなたかも書いていらっしゃいましたが、本当に本にして出版できそうですね、このMBA奮戦記……。 / みなみ ( 2001-11-18 00:04 )
私もHirokoさんとしっぽなさんに同感です。素晴らしい授業の内容をHideyさんのわかりやすい文章で、しかも無料で拝見できるのですから! ひまじん万歳。 / みなみ ( 2001-11-18 00:02 )
経済の不安がある今こそ、各企業のCEOは自社の商品の特性と価値を最大限に引き出して景気を活発にしていかなければいけないのに・・・大企業になればなるほど、そのことを忘れがちなのですかね。興味深く読ませていただきました。 / はるぴょん@奥様がはやくいらっしゃいますように! ( 2001-11-17 21:30 )
この不況下、人員、コスト削減案ばかりが注目浴びる中、的確で能動的な市場戦略を画策できる企業や商品が生き残っていけるのでしょう。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-17 20:51 )
改めまして、お幸せに〜♪(*^.^*) / akemi ( 2001-11-17 17:55 )
>なにか喉元につかえていた物が、一気に流されていくような爽快感…それが、コーク!(笑) 何を求めて来店されているか?そういうことを考えつつ、立ち働いていたあたしだけど。。また、現場に戻れるよう勇気を持って休息中。(ネットも自粛してます、一応…) / akemi ( 2001-11-17 17:49 )
Hiroko様に全く同感です。いつも色々考えさせられます。やらねばっ!という前向き姿勢を自然と作り出させてくれる。Hidey様、ありがとう! / しっぽな@奥様早く来られるといいですね〜 ( 2001-11-17 17:29 )
いよいよ4ケ月振りに奥様との再会ですね! お幸せにー♪  これからも日記楽しみにしてます! / Hiroko ( 2001-11-17 15:24 )
そして、今こうして日本にいながらその素晴らしい授業の内容を、Hideyさんの完璧な文章で体験できるのは大変幸せなことです。とっても考えさせられ、納得させられる内容に、いつも感動を覚えます。 / Hiroko ( 2001-11-17 15:23 )

2001-11-17 マーケティングの授業より 2

しかも、教授が最高に素晴らしい。前にも書いた韓国出身の女性の教授だ。まだ40くらいだが、エールで学士を、スタンフォードで修士とPh.D.を取得、MITで教え、現在に至る。

彼女は全クラスに与えられる設問などはなから無視して、授業の初めから学生に結論を問い正し、無理矢理教室を2つの異なる視点に振り分ける。「絶対この方向性が正しい」と、ある学生が強気の発言をしても、すぐに彼女の鋭いつっこみが入り、揺さぶりを掛けられ、学生は混乱しながらも頑なに主張していた方向性に収まるか、揺さぶりに負けて逆のサイドに移る。

こうして両サイドから活発な意見の応酬があり、教授のタイミングとポイントを得た指摘によって、議論のレベルがどんどん深まってゆく。終了15分前くらいで、誰かがようやく核心を突いた発言をすると、「そこまで」ということになり、芸術的なまでの、種明かしのワンマンショーが始まるのだ。

腐っても広告のプロなので、話題によっては初めから核心が見えるケースもあるが、彼女の体系立った、極めて明快な説明には毎回脱帽する。

今日は、コカコーラが炎天下の競技場などで、気温が高いと自動的に料金が上がる自動販売機を導入すべきか否かというケースだった。社としてはあくまでクローズドな実験を行ったに過ぎなかった。しかし、「こういった考え方は市場原理からも公正だ」と1999年に記者発表で口を滑らした当時の会長兼CEOのM.ダグラス・イベスターが、自らの発言が社会に波紋を投じたことを背景に、2000年4月に引責辞任したというのだ。彼女の解説の抜粋を書こう。

(つづく)

先頭 表紙

2001-11-17 マーケティングの授業より 1

今週はマーケティングの中間試験があった分、ハードな一週間だった。24時間与えられ、4人のグループで600ワードの分析を完成して提出するという、それだけ聞けば簡単そうな作業なのだが、今日教授から聞いた話だと、今回出題されたケースは、うちの学校の膨大なマーケティングのケースの中でも最も難解な部類に入るそうだ。それはケースを読み始めてからすぐに分かった。

パソコンなどを買って箱から出すと、機器を包むのに必ず使われている、あのビニールに気泡が列になって並んだ、誰もが暇つぶしに指でプチプチつぶす包装用素材に関する問題だった。この商品に関しパテントを持つ、Sealed Airという実在のアメリカの企業の話だ。1980年ごろ、ほとんど寡占状態のマーケットに、新規競合が現れ、対抗用の商品は技術的にすぐ作れるのだが、それをどのように位置付け、価格決定をし、若干問題を抱えている流通とどのような関係を持ち、マーケティングするか、という課題だった。

友人からは、Hideyはマーケティングが専門分野だから問題ないだろう、と言われるのだが、全くそんなことはない。というのは、特に上記のような課題の場合、通常の広告代理店作業の範囲外の話がほとんどなのだ。代理店がクライアントから作業を受ける場合、商品は通常ほとんど完成しており、プライシングも流通政策も、決定事項として提示される。我々はあくまでこうした与件の中で、消費者にどのようにプロモーション、コミュニケーションするかを中心に提案を求められることが多い。

こんな調子だから、幸か不幸か毎回の授業も勉強することが多いし、その分充実もしている。うち独特のケーススタディの形式はとるが、非常に体系的に、マーケットのセグメントの方法論、それらのセグメント・商品特性に立脚した流通のセグメント、安いがすべてではない奥の深いプライシング、そして、勝手知ったるメディア、クリエーティブなどを教え、学ぶところは多い。

扱う商品、マーケットも多岐にわたる。もう既に10週間、合計30回ほどの授業を受けているので、30ほどの異なる商品のマーケティングをこなしたことになる。Calyx & Corollaというアメリカのフラワー宅配会社の流通政策、007と初めてタイアップしたときのBMW Z3のPR戦略、マウンテンデューの広告戦略、GAPのブランディング、イタリアの携帯電話事業者Omnitel Prontoの商品開発、フォルクスワーゲンのNew Beetleのターゲッティングなど。

ビジネススクールに来てまでマーケティングの勉強なんてと正直思っていたが、やはり消費者と接点のある勉強には、血がうずいてしまう。企業が社会や文化をどう捉えて、何を発信し、ビジネスを成立させるか、僕はそういうことを考えるのがどうしようもなく好きなのだということを、今さらながら実感させられた。

(つづく)

先頭 表紙

確かに懐かしいですよね。アメリカでは、中西部のコンサバな層に強く、徐々に都市部のヤングターゲットに向けて進出しているブランドなのです。 / Hidey ( 2001-11-18 21:18 )
ピントのずれたツッコミで申し訳ないのですが……マウンテンデュー……懐かしい。 / みなみ ( 2001-11-17 23:56 )

2001-11-12 妻の渡米一週間前に思うこと

この週末は3連休。今もリラックスして白ワインを味わっているが、日中はそう暇なわけでもなかった。来週の日曜日に、4ヶ月離れて暮らしていた妻がようやく到着するので、諸々の準備をしなくてはならなかった。

妻は声の仕事をしている。この9月までは東京のAM局で天気予報をやっていたが、以前は京都でテレビ、ラジオ、イベントの仕事をしていた。4年前に電動自転車の試乗イベントで、全国主要都市を巡ったとき、大阪会場で、ナレーターとして来ていた彼女に出会った。彼女は僕より9歳年下だが、イベント用のフリースを着て試乗客の誘導を手伝っていた僕は、彼女の目には同世代のバイトくんにしか見えなかったという。

考えてみれば、僕の都合ばかりで彼女を振り回してきてしまった。2年にわたる遠距離恋愛の末、99年7月に結婚したのだが、その際も僕が東京を離れられるわけがなく、京都に生まれ育ち、東京に身寄りのない彼女を連れてきてしまった。新婚当初はモーターショーの作業が大詰めで、連日2時、3時の帰宅で、彼女には淋しい思いをさせた。友人もなく、まだ東京の仕事もなかなか入らなかった彼女は、昼間、近所の猫の溜まり場に行って、寂しく話し掛けてたという。半年以上も経って、本人から聞いた話だった。

今の彼女は、多くの仕事を抱え、東京の友人にも恵まれ、充実した日々を送っている。しかし今度も僕の都合でボストン行きの話が持ち上がった。今度は僕も深く考え、ボストンに行くか否かは彼女に任せる旨話した。彼女も色々考えたのだろうが、二つ返事で「私も行く」と言った。本当にそれでいいのか念を押すと、海外には住んでみたいし、英語の勉強も将来のためになるかもしれない、色々考えてそう決めた、ということだった。内心ほっとしたことは否定できない。

ボストンは、僕の学校を始め、沢山の教育機関で溢れているので、adult educationも充実している。まずは彼女の希望どおり、英語を学ばせてあげたいと思う。既にこちらに来ている友人の奥さん達は、英語の他にもフラワーアレンジメントや料理を習ったりしているようだ。別にそんなことやりたくないのならそれでもいい。とにかく妻の望むことをさせてやりたい。

10代の頃から、将来の妻には、もし彼女が働くことを選ばないのなら、好きなだけ図書館やカルチャースクールに通ったり、趣味に没頭する時間を取らせてあげたいと、勝手に想像していた。世の中には、自分が会社で日々神経をすり減らして働いている分、妻が家事を離れて趣味の世界に走ることを責め立てる男がいるが、僕にはまったく理解できない。僕が仕事に没頭し、文化的なインプットを得られない分、妻には代わりに充実した時間を過ごしてほしいと思う。それが図書館や美術館に行くことであろうと、友人と語らうことであろうと。

4ヶ月ぶりに妻と再会することを考えると、正直照れくさくて仕方がない。いずれにせよ我々夫婦は、来週から新しいフェーズを迎える。それが双方にとってかけがえのないものになることを願い、今から、すべきこと、してはいけないことを心の中で反芻している。

日記にも変化が現れるだろう。これまでは良くも悪くも僕ひとりでコントロールできる世界だったのであり、僕ひとりのことを気にしていればよかった。しかし、人はひとりでは生きられず、僕は非常に彼女を頼りにしている。

二人でひとつの単位として生きる僕たちの記録を、僕の口から語る日記になることと思う。なんだか改めて彼女と結婚するようで、不思議な気分だ。

先頭 表紙

かなたさん、危うくつっこみがえし忘れるところでした。すみません。ところでどちらのかなたさんだろう?何人か候補がいるもんで。NON?それともRYO? / Hidey ( 2001-11-17 08:46 )
たまたまさん、カラオケはやめておきましょう。正直飽き飽きしてるし、それよりゆっくり話したい。うちの連中で学校のパーティー後に来る連中もいるかもしれないので。 / Hidey ( 2001-11-16 21:20 )
17日のオフ会につづいて、奥様凱旋祝い、はらぽ〜ん●●パーティーもしないと、、、いそがしくなりますねー。17日はTAKAというものをつれていくので2名です。カラオケにいくのかなーー? / たまたま ( 2001-11-16 09:34 )
わかなちゃん、つっこみありがとう。わかなみたいな子がいるから妻もきっと安心でしょう。早速パーティーでもしようね。マーケティングのmid-termはどうだったかな? / Hidey ( 2001-11-16 07:43 )
あややさん、ありがとうございます。待ち遠しいも何も、中間試験などで終われていたので気付いたらもうあと3日で、おののいているところです。ああ、週末が忙しい。 / Hidey ( 2001-11-16 07:42 )
ほっしーさん、はじめまして。結婚はいいですよ!でも時期を選んで、慎重にね。ボストン、気に入ってくれてよかったです。僕の学校の佇まいも、本当に上品で好きです。 / Hidey ( 2001-11-16 07:41 )
makiさんは、本当にラブラブですね。僕も負けないようにしないと。しかしほんとに再会は照れる。どんな顔してあったらいいのか。。。トホホ / Hidey ( 2001-11-16 07:39 )
しゃむさん、彼女もそれほど日本人ばかりでつるむよりは、色々な人と会うためにもこちらに来たいといっていますので、そのへんは安心しています。妻は日記読んでますよ。この日記読んだかどうかは分からないけど、あとでたっぷり嫌味を言われそー。 / Hidey ( 2001-11-16 07:38 )
あろうさん、はじめまして!お料理日記は時々読ませていただいています。これからは妻ともどもさらにお世話になることと思います。そうですね、早く慣れてくれるといいですが、慣れない時間もまたあとから思うと楽しいものですね。 / Hidey ( 2001-11-16 07:36 )
Harukiくん、こちらこそ、これからもまた色々教わることばかりになってしまうと思うけど、よろしくね。早速落ち着いたら美味しいものでも食べに行きましょう。うちへもご招待したいし。 / Hidey ( 2001-11-16 07:34 )
mignonneさん、僕はできてるかどうかはなはだ疑問ですが、妻はしっかりした女性です。僕の誇りです。余り立ててはくれないけど。。。ほんとに、happyにやっていきたいと願っています。 / Hidey ( 2001-11-16 07:33 )
ちえちゃん、ありがとう。ちえちゃんこそとっても幸せそうで!ほんとにそのうち来てね。フィー子さんは旦那の仕事の関係で2月ごろになってしまうようだけど、その頃は間違いなく雪のボストンだからねー。 / Hidey ( 2001-11-16 07:32 )
りりさん、おおげさだよー。akemiさんの日記へのつっこみにも書いたけど、これは僕の一側面でしかないのですから、他のところで、それも気付かないところでいっぱい妻に嫌な思いをさせているかもしれない。そうはなりたくないと思って努力してはいますけど。来週からまた違った意味で頑張ります! / Hidey ( 2001-11-16 07:30 )
ガス欠コインさん、兄嫁さんのお話、僕も身につまされます。妻もひっそり泣いたそうです。もうそういうことはしてはいけないと思っています。コインさんも色々あるみたいですが、どんな状況でも応援しています。頑張って。 / Hidey ( 2001-11-16 07:28 )
しまおさん、素敵な出会い、探してください。僕の場合は、自分を磨くというよりも、自分を知ったことが大きかったかもしれません。 / Hidey ( 2001-11-16 07:26 )
りさ子さん、新聞1Pはないかもしれないけど、毎日違う原稿を10ページ以上ずつ覚えたりしなくてはならないらしくて、僕の脳みそでは到底太刀打ちできません。これに関しては素直に妻を尊敬してます。 / Hidey ( 2001-11-16 07:25 )
Hirokoさん、なんか大変みたいだけど、逆境に立ち向かってらっしゃるので心強いです。いつまでもラヴラヴでいます。 / Hidey ( 2001-11-16 07:23 )
プルーさん、いや、勝手に夢見てただけです。男子校で女の子と会う機会も余りなかったもんで。企業社会ではないので、ここの日本人同士の関係は極めてリベラルなようです。僕の友人の奥さんもそういった感じの、いい人ばかりですから。 / Hidey ( 2001-11-16 07:22 )
oggiさん、他人から見て可愛いかどうか、確かに親父の僕からすれば可愛いのですが。日本人の友人の奥さんや、クラスメートの女の子も近い歳が多いので、何とかなるでしょう。 / Hidey ( 2001-11-16 07:20 )
たらママさん、請け合ってくれますか!どこまで彼女が頑張るか、ちょっと楽しみです。 / Hidey ( 2001-11-16 07:19 )
たまたまさん、妻は18日到着で、間に合いません。せいぜい写真でも持ってきましょうか。いよいよ明後日ですね、オフ会。楽しみ楽しみ。 / Hidey ( 2001-11-16 07:17 )
PAOさん、それは大変ですね。ただ、辛いけど関係は深まりますよね。来週からどんな生活になるか、ほとんど想像もできません。 / Hidey ( 2001-11-16 07:16 )
パンドラさん、ありがとう。彼女は余りお酒飲まないから、着いたとき、乾杯があるかどうか。。。?あ、それより日曜着なので月曜の予習で僕が飲めない! / Hidey ( 2001-11-16 07:15 )
Ecruさん、一緒だったんですね!遠距離は今考えても大変だった。ほんとにシンデレラエキスプレスとかあるし。今となっては懐かしい日々です。 / Hidey ( 2001-11-16 07:14 )
りるりるさん、奥様の立場の温かい言葉が聞けて、ほっとしました。うちの妻はどこまでそう思っていてくれるか?うちの妻も僕に負けずに仕事人間なので、こちらに来ることも仕事上のメリットがあると判断しているようです。 / Hidey ( 2001-11-16 07:12 )
akemiさん、もう前の話はいいよね。とにかくボストンくんだりで悲惨な喧嘩をしたりして彼女が行き場がなくなるような気持ちになることだけは避けたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-16 07:10 )
ぴぴさん、気持ちに嘘はないけれど、彼女が女冥利に尽きてくれているかどうかははなはだ疑問です。色々ありますからね、結婚は。 / Hidey ( 2001-11-16 07:09 )
フィー子さん、つねに、自分の認識以上に彼女は辛いのだと肝に銘じるようにします。でもほんと物理的にどこまで世話ができるかな。まあ、彼女のことだから余り世話を焼いてもおせっかいになってしまうかもね。 / Hidey ( 2001-11-16 07:08 )
ゆーさん、忙しくしていたらあっという間にあと3日になってしまいました。しかも明後日はreiさんたちとボストンオフ会。あわただしい。 / Hidey ( 2001-11-16 07:05 )
素敵な奥様と一緒に楽しく遊べるのを楽しみにしています! / わかな ( 2001-11-15 14:26 )
何度も何度も読みました。奥様のご到着が待ち遠しいですね! / あやや ( 2001-11-15 13:32 )
Hideyさん、憧れます!実際は辛いんでしょうけど、結婚かあ・・・。僕もボストン行ってきました。上品な街ですよね。 / ほっしー ( 2001-11-14 13:30 )
はぁ。いいお話ですね〜ヾ(≧▽≦)ノ"奥さんをこれからも大事にしてあげて下さい。きっと相当寂しかったと思いますよ♪ 私なら耐えられないです(苦笑) / maki ( 2001-11-14 11:00 )
できるだけ早くお友達を作られるのをお勧めします。言葉も通じない、お友達もいないだと本当に孤独ですから。奥様は日記を読まれているのかな?Hideyさまのように言葉にしてくれる旦那様は理想ですね。 / しゃむ ( 2001-11-14 05:11 )
ステキなご夫婦ですね♪きゃぁ、4ヶ月ぶりに奥様に会うのって、すごくドキドキしちゃいそう!きっと奥様も新しい生活にもすぐ慣れますよぉ! / あろう ( 2001-11-13 16:57 )
Hideyさん、いよいよですね。うちも家内が始めての海外暮らしで、渡米当初は辛いことも多々あったようですが、今は何とか楽しくやっているようです。Hideyさんの奥様とも是非仲良くさせて下さいね。お二人でいることが単なる1+1=2ではなく、3にも4にも5にもなることをお祈りしてます。これからも宜しくお願いします。 / Haruki ( 2001-11-13 13:20 )
そうそう、17日はなるべく早いスタートにしません?終電11:30に今度は乗りたいので、、、 / たまたま ( 2001-11-13 13:07 )
Hideyさまがもちろん一人の個人としてもダンナとしてもとっても良くできた方なのはもちろんのこと(笑)、奥様も、とても素晴らしい方なのでしょうね、Hidey様をたてて、ご自分も頑張って・・・。お二人の新しい暮らし、happyの方が多いものでありますように。 / mignonne ( 2001-11-13 10:00 )
いよいよ一緒に暮らせるのね。きっともっと楽しい生活になる事でしょう。Hideyさんは本当に奥様思いだし大切にしてるってお話してていつも伝わって来てた。奥様は幸せね♪奥様が生活になれた頃お邪魔できたら良いな♪ / Chie ( 2001-11-13 08:56 )
私も思わずうっとりして、何度も読んでしまいました。ここのページを切り取って、全ての男性に読ませたい気分です。お二人の新しいフェーズ、素晴らしいものになりそうですね / りり ( 2001-11-13 08:17 )
いい話しだね。もうため口でいくよ、Hideyには。そうか、最初から一緒に住んでいるんだとばっかり思っていた。僕の兄貴が新聞記者をやっていて、結婚後、すぐに大阪に転勤になって。兄貴の嫁さんが僕に「寂しい」と電話を掛けてきたことを思い出した。僕は今、苦しい立場にいるけど、Hideyが妻に対して思う気持ち、僕もすごく共感できた。ありがとう。僕への励ましにもなったから。 / ガス欠コイン ( 2001-11-13 03:15 )
読んでいて、思わずうっとりしてしまいました。二人でひとつの単位として生きる・・。うーん素敵だ。私にも世界のどこかにそういう人が待っているんだ、と思って日々がんばろう!と思いました。でもそれにはまだまだ自分を磨かないと無理かな?(笑) / しまお ( 2001-11-13 03:00 )
すごい!!これからの日記がますます楽しみだわ。奥様ナレーターだったのね(アナかな?)展示会とかのナレーターのオーディションって新聞1Pぐらい覚えたりするんだよね、並みの頭の良さじゃつとまりません。これからは奥様も国際的に活躍することになりそうですネ。 / りさ子 ( 2001-11-13 01:31 )
奥さんへの満ち溢れた愛情が伝わってくるような日記ですね♪ 奥様は幸せ者です♪ いつまでもラヴラヴでいてくださいねー!  私は今日、これ以上ない! いままでにないくらいの逆境に立たされ、逆に立ち直ってしまいました(笑) くそー!負けないゾー!! / Hiroko@有難う♪ ( 2001-11-13 00:59 )
10代の頃からそんな風に考えていらしたなんて、Hideyさんのお母様の影響かしら。こちらの日本人社会、特に奥様達の世界はとても狭かったりするので、大変な事もあると思いますが、でもHideyさんがいらっしゃるから大丈夫ね。のんびりマイペースでされるのが一番かも。 / プルー ( 2001-11-13 00:55 )
9歳も年下なんて、可愛い奥様なんでしょうね。Hidey様のような素敵な旦那に愛されて羨ましいわ。お友達もいない土地で寂しいと思いますが、ラブラブパワーで乗り切ってね♪そんなことしか言えないけど・・ / oggi ( 2001-11-12 23:07 )
もちろん奥様にも得るものが沢山のアメリカの生活になること請け合いです。 / たらママ ( 2001-11-12 22:51 )
Hideyさん なんかデレデレしてますねー。17日に奥さんは間に合うのでしょうか?間に合うといいなー。じゃー、今度はわたしの●●をご紹介する番ですねー。っていうかそんなものがいるかどうかは別ですが、、、17日のリクエストということで、1.アジア料理(タイ、ベトナム、中華、日本食、韓国バーベキューも含むなど)希望。。でもなんでもいいでーーーーす。みんなで落ち着いてしゃべれる場所であれば、、、 / たまたま ( 2001-11-12 21:56 )
私も、我々の仕事の関係で普段は別居生活、長期出張も少なくないため2〜3ヶ月に1回会えるのがやっと。それだけに2人の時間は貴重です。Hideyさんも一緒に過ごせる時間を大切にしてください。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-12 21:42 )
あ〜素敵だ!!!思わず拍手です。新しいおふたりの生活にカンパイです!^^ / パンドラ ( 2001-11-12 19:20 )
素敵です。(こればっかり?)うちも、関西と関東の遠距離恋愛2年の後の結婚でした。これからの生活もきっとお二人にとってかけがいのないものとなることでしょうね。益々日記が楽しみです。 / Ecru ( 2001-11-12 19:14 )
私の夫も、私が好きな事をしてHappyでいてくれるからこそ働き甲斐があると折りに触れ言ってくれます。今は私たちにとって彼のキャリアが最優先事項なので、必要とあればどこの国に行く事も厭いませんが、こんな人だからこそ、私も彼の選んだ道ならどこまでも付いていこうと覚悟できたのかもしれないな。・・・以上、妻の立場からでした。(笑) / りるりる ( 2001-11-12 19:13 )
そう思える相手がいること、思ってくれる相手がいること、うらやましい限りです。 / かなた ( 2001-11-12 19:04 )
は〜っ、いい御主人だわ。こんな簡単に言う言葉でもないんだけど。これからはこうでなくっちゃね。。場合によっては非常に封建的なダンナに疲れ果ててる古女房(ダンナ談)には、とっても新鮮で「14年前にこういうこと言ってくれる人がいたら」と思わざるを得ません。。(あ、いや、、あのときあたしには理想なんて、もっと言えば結婚なんて考えてもいなかったんだ。。)…ここへきて、考え込んでしまった。。(爆) / akemi ( 2001-11-12 19:02 )
なんだか読んでいてドキドキしてしまいます。こんな風に愛されたら、女としては女冥利に尽きる、ということでしょうね。さて、うちの夫のビジョンは、、、?確認する勇気はありません。奥様も渡米された後の日記も、ますます楽しみです。 / ぴぴ ( 2001-11-12 18:41 )
そうだね、もうHideyの生活ができあがっている中に彼女がぽんと入ってくるようなものだし、言葉の壁がHideyの想像以上に不安だと思ってあげた方がいいと思うよ。勉強も大変だけど彼女が心身ともに安心して暮らせるまではちょっと気を使ってあげないとね。 / フィー子 ( 2001-11-12 18:14 )
Hideyさま、いつもの真面目な文体のなかに、奥様への愛情があふれて、こっちまで嬉しくなっちゃいます。あと1週間、楽しみですね。読む側も、今後の日記が、また更に楽しみです! / ゆー ( 2001-11-12 18:09 )

2001-11-11 秋の別れ 2

金曜の夜、韓国人の一部の者だけでささやかな送別会をすることになっていた。ヤンミンの休学について教えてくれた韓国人の友人は、「彼女は自分のことで大げさにするのは嫌いだから、ささやかな会合になったのよ。勉強も忙しくなってきてるし。でも、Hideyにだけは来てほしがっているんじゃないかしら」と話していた。そうかもしれないが、せっかく自分の国の言葉で別れを惜しむ機会に、僕がひとり加わることで誰もが気を遣って英語でぎこちなく話すことになるのは気が退けた。

しかし、これがおそらく別れになることは分かっていた。少なくとも同じ学生としてはもう彼女と会うことはないだろう。その日はキャンパスで金曜日恒例の懇親パーティーがあり、送別会も、ちょうどパーティーの終わる19:00にキャンパス集合だったので、僕は先ほどの友人とともに集合場所に行き、ヤンミンに声だけ掛けて帰ろうと思った。

集合場所には僕とも仲のよい5、6人の韓国人学生が集まっていた。(サマースクール後、男女合わせて10人ほどの韓国人が加わっていた)ヤンミンはいつもどおり遅刻でまだ来ていない。彼らに、邪魔はしたくないのでヤンミンに挨拶をして帰ると話すと、「何を気にしてるんだ。彼女も喜ぶし、それにおまえはもう韓国人と同じじゃないか」と皆が言ってくれた。

ヤンミンが着いた。彼女は僕を見て驚いて駆け寄り、big hugをした。お別れだけ言いたかったんだというと、“Why? Just come on, come on!”と、僕の腕を引っ張っり、僕は送別会に加わることになった。

中華料理屋の円卓で、彼女は強引に僕を隣に座らせた。僕は皆に、申し訳ないので韓国語で話してくれ、と言ったが、結局韓国語半分、英語半分の会話になった。これが送別会だと言われなければ誰もそうとは分からない、普段どおりの、楽しく賑やかな食事になった。

二次会は、ヤンミンの強い希望でカラオケになった。叙情たっぷりの韓国語の歌を皆が歌うのを僕はヤンミンの隣で感慨深く見ていた。ヤンミンが、「Hidey、『いとしのエリー』歌ってよ」と言った。サザンオールスターズは韓国でも絶大な人気を誇り、彼女はこの曲を愛していた。「日本語と英語とあるけどどっちがいい?」と聞くと、日本語で歌ってほしい、と彼女は言った。僕のつたない歌から、せめて彼女に心が伝わったことを願う。

ヤンミンや他の韓国の友人と頻繁に遊んでいたサマースクールの頃、ネットを通じて知る日本では、連日のように教科書問題が日韓の軋轢を増していた。ボストンにいた我々は、そんな話をすることもあったが、それよりも今のお互いの国についてたくさんの話をし、学び、友情を深めた。その頃ヤンミンに話したことがあった。
「まだ日本にいたとき、数ヵ月後には親しい友人になっている誰かが、この世界のどこかにちゃんといるんだな、と考えたことがあった。お互いまだ顔は知らないけれど、どこかで自分の世界を必死に生きている未来の友人が、今存在しているんだと。それが君だったんだと思うと、とても感慨深い」

筆不精の彼女は未だに新しいアドレスを送ってこない。便りのないのはいい便りと思っている。まだ手術やその後の療養で余裕がないのかもしれない。来年の5月か6月には、Japan Trekという、こちらの学生が日本企業や文化を学ぶ恒例の旅行があり、僕はその責任者になった。今回は韓日ワールドカップにちなんで、Korea-Japan Trekにしようかとも考えている。日程的な問題もいくつかあるが、もし実現したときは、ヤンミンの案内でソウルの街を歩ければと、心ひそかに願っている。


先頭 表紙

プルーさん、さすがですね。彼女は一年遅らせた場合の年齢のことをとても気にしていました。たった一年、それほど重要ではなさそうなのにと思ってしまいましたが、どうやら韓国では重要なことのようですね。復学は難しいのかもしれないけど、一度持った志をいつも前向きに抱いてくれていることを祈ります。 / Hidey ( 2001-11-16 21:23 )
お友達の女性、年齢から言ってアメリカに戻ってくるのは大変かもしれませんね。韓国は日本以上に適齢期にうるさいようなので。でも病気を乗り越えて、また勉学にもどられたら、いいですね。 / プルー ( 2001-11-13 01:00 )
フィー子さん、おっしゃるとおり、言葉は時にまったく無力です。でも、きっかけを作るための言葉って大事なんだなと、日々痛感させられます。どんなに思いやりの心があっても、言葉をかけないことには何も生まれなかったりする。勇気をもって不確かな言葉の精に一度心を託せば、あとはあまり言葉は要らないのかもしれません。 / Hidey ( 2001-11-12 17:39 )
ゆーさん、是非そう願います。ゆーさんも職業柄いろいろな大切な出会いがあったのでしょうね。来年の初夏、できればひまじんライターさんたちともお会いしたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-12 17:26 )
makiさん、その当時は確かに口にすることはご法度だったのでしょうね。戦争の深い傷ですね。ときどき、今この時代に生きていることに感謝することがあります。ちなみにヤンミンが最も好きな料理は日本料理で、一度こちらの日本料理屋で一緒に食べたこともあります。ぜひ今度は東京で、本物の日本の味を知ってもらいたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-12 17:25 )
たまたまさん、それは将来を誓うしかないでしょー!これでキムチ一生分は堅いですね。ところで17日、どんな店にしましょうか?参考までに希望を聞かせてください。ちなみにreiさんはメキシカンは苦手とのこと。 / Hidey ( 2001-11-12 17:21 )
たらママさん、悲しいけどそれは事実ですね。いつも何かを覚悟していないといけませんよね。だから言葉にも重みが生まれるのでしょう。サザンはそんなに歌いません。というか、あまり最近の日本の歌は知らないのです。 / Hidey ( 2001-11-12 17:17 )
パンドラさん、そうですよね。本文にはそれほど書かなかったけど、とても温かい交流が多かったのです。言葉が違うのが不思議なくらいに。 / Hidey ( 2001-11-12 17:15 )
みかりんさん、温かい言葉をありがとうございます。心が繋がっていれば、地理的な隔たりなんて小さなものですよね。ネット社会の数少ない恩恵がそれなのかもしれません。 / Hidey ( 2001-11-12 17:14 )
Ecruさん、ありがとう。それほど大変な手術ではないらしいので、あまり心配はしてませんが、本当に必ず再会を果たしたいと思います。彼女は一度西日本を訪れたことがあり、日本文化や日本食に心酔したそうです。今度は僕がいろいろ案内したいと願っています。 / Hidey ( 2001-11-12 17:12 )
Rさん、おっしゃる通りですね。なんか、僕の個人的な出来事を普遍化していただいたようで、嬉しいです。「未来の友人の輪」、広げていきたいものです。 / Hidey ( 2001-11-12 17:09 )
PAOさん、僕も考えてみたら子供の頃からそれを志向していたようです。だから今となっては当たり前のように異なる環境の人と交わるのですが、ふと気付くと、とても大事なことだな、と感じます。 / Hidey ( 2001-11-12 17:01 )
しまおさんが言うように何か通じ合うものって言葉や国籍とか関係ないですよね。言葉が通じても合わない人がいて、言葉がほとんど通じないのになぜか会う人っています。不思議ですね。 / フィー子 ( 2001-11-12 17:01 )
りさ子さん、ありがとう。でもかなり狭い世界の興味になってしまうからね。買ってくれる人がいるかどうか。今はそれより皆さんとの心の交流が嬉しいです。でも、ほんとにありがとう。嬉しい言葉でした。 / Hidey ( 2001-11-12 16:59 )
しまおさん、ほんとに、そういうことを考えてて、妻にも話していたのです。きっとどこかにいるんだねと。ほんとに言葉なんて二の次ですよね。時々僕も忘れてしまうのだけど。拙い言葉を操りながらパキスタンの子供達と交流した子供の頃を忘れてはいけないな、と思います。 / Hidey ( 2001-11-12 16:57 )
はるぴょんさん、ほんとに情が深い人ばかりです。韓国人もそうだけど、中国人もそうかもしれない。台湾人の女性で仲のいい子もいます。先日皆でジャズを聴きに行き、今度はボサも聞きたいねということで一致しました。なんと彼女は小野リサのことも知っていました。 / Hidey ( 2001-11-12 16:55 )
akemiさん、ありがとう。もっと人として支えてあげたかったと思うのですが、これは仕方がなかったことなのかもしれません。おっしゃるとおり、再会を果たしたときは、今までの認識とはまた違う出会い、繋がりが持てればと思います。どんな風に形を変えても、繋がりあっていることは素敵なことですね。 / Hidey ( 2001-11-12 16:52 )
素敵な出会いですね。来年の初夏には、再会がはたせますように♪  / ゆー ( 2001-11-12 15:30 )
makiのおじいちゃんは韓国の血を引いてるの。だけど、それをずっと知らなかった。どこかでいろんなしがらみがあって、教えてもらえなかったんだと思います。そうさせている日本をあのときはすごくイヤになったりしたよ。戸籍上では、makiは根っからの日本人になってるけど、なんだか複雑だったりします。 / maki ( 2001-11-12 14:46 )
自分もこっちで韓国人の仲のいい友達います。カリフォルニアにいたときも韓国人の女の子とすごく仲良かった!!その子の家(ソウル)に泊まって両親とご対面したときはかなりびっくりしたが、、、、 / たまたま ( 2001-11-12 11:32 )
会うは別れの始まりです。カラオケでサザンをよく歌われるのですか。 / たらママ ( 2001-11-12 08:33 )
きっと、会えるよ・・・・必ず。ヤンミンさんが早く元気になられますように。 / パンドラ ( 2001-11-11 19:29 )
元気な彼女に再会する日が、きっと来ますよ☆ソウルメイト。。巡り逢うべきして巡り逢ったひとですね。。いつまでもいいお友達でいましょうね。。 / みかりん ( 2001-11-11 14:32 )
一緒に時間を過ごせてよかったですね。いとしのエリ−きっと心は伝わったと思います。彼女が一日も早く元気になって、また会えますように。 / Ecru ( 2001-11-11 09:12 )
わたしにも韓国人の大切な友人がいます。日本人が失いつつある情の深さを感じます(感情的すぎるところもあるけれど)。 世界中の誰もが「未来の友人」になる可能性があると思えば、争いや憎しみから自由に慣れるのでしょうね。 / R ( 2001-11-11 08:06 )
国籍や性別や年齢の差を越えた友情。そんな人間関係を大事にして行きたいと思う。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-11 04:01 )
泣ける話だなぁ...なんかこの話(日記)全部、本にして出版してもいいぐらいだと思う。内容濃いです。いい友情だ... / りさ子 ( 2001-11-11 01:20 )
hideyさまの「まだ日本にいたとき・・・」っていう言葉、素敵だなあ、と思います。私は英語がぜんぜん話せないのですが、イギリスに仲のよい友達がいます。国とか言葉が違うってことは関係ないんだなーと、その友人とであったときに思いました。 / しまお ( 2001-11-11 01:13 )
韓国の人達は1度親しくなると、とても情が厚い人が多いですね。私もこちらに来る前、「未来の友人」に渡せるように、いくつかプレゼントを持ってきました。それを渡せるほどに仲良くなった友人(Taiwanese)が9月に帰国してしまった時は本当に淋しかったです。年末日本で会う予定です。 / はるぴょん ( 2001-11-11 00:32 )
友だち…とっても大事だよね。あんまり好きじゃないけど(笑)金八先生のいうように、人という字は、人と人とが支えあうという意味でこういう形をしているんだ、ってあたしも思う。いつかまた会えるよ。ソウルの街で…。 / akemi ( 2001-11-11 00:30 )

2001-11-11 秋の別れ 1

「私たち、ソウルメイトになれそうね」とヤンミンは言った。立て続けに飲んだビールで、アルコールに強い彼女も少し頬に赤味が差していた。僕は3杯目のジャックダニエルをゆっくりと口に運んでいた。まだボストン・レッドソックスも充分にリーグ優勝を狙える位置にいた、8月14日のことだ。

僕たちは、野茂対イチローの二度目の対戦で沸いた、レッドソックス=マリナーズ戦を観戦したあと、行きつけのバーで軽く飲むことになり、差し向かいでハイスツールに腰掛けた。7月初旬からの思いがけなく厳しいサマースクールが終わり、僕たちは束の間の夏休みを愉しんでいた。

ヤンミンは韓国人の32歳のクラスメートだ。韓国の先進ビジネスウーマンの魁で、ブリティッシュ・カウンシルの仕事などをした後、さらなるステップアップを志向してこの学校に入学した。おかっぱの髪に茶色を挿し、眼がぱっちりして均整の取れた、まだ少女のような顔立ちをしていた。

サマースクールに通った日本人は12人。韓国人は女性ばかりで3人だった。僕とヤンミンは、それぞれの国の学生の中で一番年齢が高い者同士だった。日本人と韓国人の学生は非常に仲がよかったのだが、そのつなぎ目が我々といってもよかった。彼女は色々あって恋人はしばらく要らないと宣言していたし、僕は11月に妻が渡米することになっていたので、お互い余計な気を廻さずに、二人で飲みに行ったりすることができた。

奔放に見えて繊細で情の厚い人間性から、誰からも好かれる女性だった。しかし、その日彼女は珍しく弱音を吐いた。もともと自分は人前で自己主張をするのが死ぬほど嫌いな人間なのだ。サマースクールの温かいクラスメートの前ですら、我先に挙手をして人より優れた発言でポイントを稼ぐことは苦痛だ。学期が始まってアメリカ人が加わり、成績のためにもより積極的に発言しなくてはならないことを考えると怖くてたまらない、と彼女は言った。

「競争だと思わなければいいんだよ。異なる視点の交換の場だと思えばいいんだ。君には君にしか言えないことがあるはずだ」と僕は言ったが、それほど慰めにはならなかったようだ。彼女は時々見せる諦めたような微笑をつくり、テーブルの上に組み合わされた自分の指先を見つめていた。

そのヤンミンが、先月の中旬に休学手続きを取って帰国した。甲状腺の病気だということで、手術を要するのだが、この環境でひとり病院に行き手術を受けるのは辛い。回復にも時間もかかるので今年の復帰は諦めるとの話を他の韓国人から聞いた。でも来年新入生として戻ってくるんだよね、と聞くと、それは分からないと友人は言った。いろいろ考えていることがあるみたいだから、と。いつ帰国するのか尋ねると、「今週末の日曜日」と友人は答えた。

(つづく)

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