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Hideyの「蛍の光の下で」

帰国に伴い長い間ご愛読いただいたこの日記を終了させていただきます。
もうこのサイトに文章を綴ることはありませんが
もしこの先もおつきあいいただけるようであれば
メールをいただければ幸甚です。
皆様、本当にありがとうございました。お元気で。

絵日記

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-11-18 第2回ボストンオフ会 2
2001-11-18 第2回ボストンオフ会 1
2001-11-17 マーケティングの授業より 3
2001-11-17 マーケティングの授業より 2
2001-11-17 マーケティングの授業より 1
2001-11-12 妻の渡米一週間前に思うこと
2001-11-11 秋の別れ 2
2001-11-11 秋の別れ 1
2001-11-07 東京モーターショーの思い出 3
2001-11-07 東京モーターショーの思い出 2


2001-11-18 第2回ボストンオフ会 2

僕のクラスメートは別のパーティーがあったので一次会で別れる。二次会は行きつけのバー、John Harvard。人数が6人になって、さあ、じっくり話そうと思った瞬間、reiさんは爆睡する。とにかく起きない。「疲れてるんだから寝てていいからね」と格好つけて言った手前起こせないので、他のみんなで盛り上がった。

Sayakoさんは大変にできた女性で、キャリアについて、世相について、果てしなく語らった。はらぽ〜んも彼女の会社の業務とは接点があるらしく、熱心に話を聞いていた。そこにまたたまたま氏が茶茶を入れるのがおもしろい。Takaさんは時々とぼけたひとことでいい味を出してくれる。

そろそろ12時ということでチェックを頼んだ頃になり、突然reiさんはむくっと起きあがり、完全復活する。ひまじんの話、仕事の話、映画の話などいろいろ話せて嬉しかったが、reiちゃん、30分遅かったよ。

次はニューヨークオフだ。プルーさんにも是非お会いしてみたい。なんでもかんでもオフというのはどうかとも思うが、このアメリカでそれぞれ独りで何かに取り組み、闘っている人たちの日記を読むと、とても他人とは思えない。日記上の自由なイメージを壊してでも、字数制限を越えて、3次元の言葉でじっくり話してみたいと思える人が、確かにいる。

人と会うことは、そこで何を話したかということを超えたエネルギーを人に与えてくれる。今回のオフにはそんな出会いがあった。明日からの日々を一歩前向きに生きてゆく、ひとかけらの勇気をもらった気がした。

先頭 表紙

みかりんさん、サーファーは全く違うと思いますよ!ちょっと黒いらしくてそういう話が出てますが、実は勉強で忙しくてひょろひょろーす。 / Hidey ( 2001-11-22 17:40 )
パンドラさん、こちらこそ、いつも誰にも優しいパンドラさんの日記には、励まされるところが大変に大きいです。また、お互い依存しあいすぎないようなまともな関係がうれしいです。これからもよろしく。 / Hidey ( 2001-11-22 17:36 )
ゆーさん、僕もこのサイトしか知りませんが、たしかにひまじんでの出会いは、何物にも代えがたいものがありますよね。 / Hidey@ぜひ会いましょう! ( 2001-11-22 17:31 )
ガス欠コインさん、近い将来、築地の安居酒屋で焼酎でも飲み交わすのを、心の底から楽しみにしています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:30 )
はらぽ〜ん、あせらず、ゆっくりね。君の現状はわかってるから、無理しないように。いつでも応援してます。 / Hidey ( 2001-11-22 17:28 )
reiさん、遅れて主役登場ですね。ほんとに楽しかったし光栄でした。今度はreiさんとっておきのNYを案内していただくのを楽しみにしています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:27 )
りるりるさん、ストーカー、たった一人の心ない男のために、限りない出会いの機会が狭まるのは余りにも不当ですね。でもこのひまじんでは安心してアンテナを張っていられるのでは? / Hidey ( 2001-11-22 17:25 )
Hirokoさん、確かに海外での出会いはちょっと意味合いが違うかもしれません。会おうと思ってもなかなか会えないしね。妻との再会は次回の日記をご参照ください。 / Hidey ( 2001-11-22 17:23 )
マッキ〜さん、こちらこそ、マッキ〜さんの確かな文章力にはいつも感心させられます。気分新たな新日記、楽しみにしています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:21 )
プルーさん、写真を撮ったのは僕だけかもしれません。アナログなのでスキャナーなどがないとお送りできないのですが。それより実際のプルーさんにお会いしたいと思っています。またお互い機会を探りましょう! / Hidey ( 2001-11-22 17:20 )
Ecruさん、reiさんの日記、いいですよね。オフ会は、知的かどうかは別として、是非またすぐにでもお会いした面子ばかりのいいオフになりました。 / Hidey ( 2001-11-22 17:17 )
しゃむさん、いずれ西に行く機会があったら是非joinさせてください。peachさんともお会いしたいし! / Hidey ( 2001-11-22 17:14 )
たらママさん、かつてはオフ会の常連さんでいらしたようですね。日記とはまた違うカラオケでのご雄姿を一度拝見してみたいと願っています。 / Hidey ( 2001-11-22 17:12 )
たまたまさん、妻到着でさらに忙しくなる模様。今週は木曜からずっとメイン州のホストペアレンツのところに行きます。 / Hidey ( 2001-11-22 17:11 )
Rさん、お友達がボストンにいらっしゃるのですか。Rさんは神秘的であるが故に、、どんなにご本人と対面して素晴らしい方だったとしても、Rさんに関する幻想が独立していつまでも存在しつづける気がします。人間、会って話すのがすべてではないことを実感している今日この頃です。 / Hidey ( 2001-11-22 17:10 )
akemiさん、誰でも彼でも会ってみたいとは決して思いませんが、akemiさんは間違いなくお会いしてみたいライターさんのひとりです。同時に、お互いの自由なイメージも非常に大切だな、とは思っている自分もいます。会うなら絶対安居酒屋ですね! / Hidey ( 2001-11-22 17:07 )
あれーー、奥さんにぞっこん状態ですか?(笑) / たまたま ( 2001-11-22 12:29 )
オフ会って。。ほんとにいいですね♪ほのぼのと読ませてもらいました。私も。。皆さんにお会いしたです。。サーファーのHideyさんを一目見たいですよ☆ / みかりん ( 2001-11-22 08:14 )
もうじき、きっと復帰するから待っててねぇ。 / はらぽ〜ん ( 2001-11-21 15:53 )
こんばんは。酔っぱらい女です。曝睡してしまって本当にごめんなさい。私ももっといろいろ話をしたかったのですが、睡魔がー!それなのに、こんなに優しい事を書いてくれるHideyさんは大きな人です。これからもよろしく。(笑) / rei ( 2001-11-21 07:58 )
またまた、実りのあるオフ会になったようで。これも、Hideyさんのお人柄ゆえでしょうか!私は昔ストーカーもどきにあってから、見知らぬ人に対して用心してしまうふしがあり、なかなか1歩踏み込めませんが、いつかひまじんで交流している人とも会ってみたい気もするな〜。 / りるりる ( 2001-11-20 13:55 )
楽しそうですね、オフ会♪ 海外でのオフ会って、日本でする以上になんか密接な仲になれるような感じがしますねー。なんか参加してみたいよー!! ところで奥様との再会はどーでしたー?♪ / Hiroko ( 2001-11-20 00:48 )
つっこみありがとうございます。Hideyさんの文章はいつも読みやすいので、目標にしております。オフも楽しかった様子が伺えます。次のNYオフのレポートも楽しみにしております。 / マッキ〜 ( 2001-11-19 22:59 )
楽しそうなオフ会でなにより。参加出来なかったのが残念です。たまたまさんに写真頼んだんだけど、写真はないのかしら。皆さんのお足くらいでも(冗談です)。今度はぜひHideyさんにお会いしたいですね。はらぽーんさんは、ボストンに行かないと無理かしら。 / 奥様との再会はいかがでした?@プルー ( 2001-11-19 22:22 )
自分は海外経験ゼロなので、余計に海外へ出て頑張ってる方々は、尊敬してしまいます。reiさんの日記はわたしも大好き。オフ会も楽しく知的な集まりだったみたいですね。わたしもひまじんライターさん数名と実際にお会いしたことありますが、どの方も素敵で勇気を出してよかったと思ってます。すっかり味をしめて(?)近々またお会いする予定。 / Ecru ( 2001-11-19 22:10 )
ネット上と実際にお会いするのとでは違いますよね。楽しそうなオフ会!西もがんばらなくちゃ! / しゃむ ( 2001-11-19 13:13 )
オフはもう打ち止め、と決意したんですが、そのうちまた行きたくなりそうです。 / たらママ ( 2001-11-19 11:35 )
奥様、無事に到着しましたか???綺麗な奥さんの写真みせてくれてありがとーございます。またやりましょーよ。 / たまたま ( 2001-11-19 11:28 )
ネット初心者なわたし、ネットで見知らぬ人々と交流しているのはこの「ひまじん」だけなんです、オフももちろん未経験!でも、ネットデビューが「会ってみたい!」と思わせるライターさんが沢山いらっしゃるこの「ひまじん」でよかったなぁって常々思っています。早く、皆さんに会ってみたいな。 / ゆー ( 2001-11-19 10:31 )
海の向こうでがんばっておられるみなさんの集まり、ああスバラシイナ・・・・ / パンドラ ( 2001-11-19 06:09 )
3次元で盛り上がってください、また。僕はHideyさんやはらぽ〜んさんになかなか会えないのを(現実的に)残念に思っています。はらぽ〜んさんにもよろしく(彼、日記、今休んでいるみたいなので)。 / ガス欠コイン ( 2001-11-19 01:29 )
同じオフ会にいったとは思えないですねー(笑)Hideyさんとわたしの日記がこれだけ違うのになぜかお互いの日記が真実で納得してします。酔っ払いのreiさんは帰りの車では復活していました。また次しましょーーー! / たまたま@オフ会報告済み ( 2001-11-19 00:29 )
オンラインでの濃いつきあいがあると、初めて会った人なのにそんな気がしないんですよね。不思議なくらい。わたしもひとりですが、ネット経由のすごく素敵な友人がいます。住むところも違うし、これまでの経歴を考えても知り会うのは難しかったであろう人と出会えるチャンスがあるのは、本当にすばらしい。ただ、フランス−ボストンと遠距離なのでなかなか会えないのが残念ですが(しかもまた引っ越しちゃうし〜、彼女)。 / R ( 2001-11-18 22:55 )
オフって…ちょっとコワイようにネットデヴュー当時は思ったものだけど、ネットの上でキチンと行き来ができる人となら、思いきって会って見ると、本当に世界が広がるよね。あたしは関東にしか親戚、知人がいなかったのだけどメインのHPを通じて知り合った人たちを訪ねて、いきなり関西・四国へひとり旅に出て家の者を驚かせました(笑)家に店に縛られていたあたしが(ちょっと大袈裟)解き放たれたあの爽快感!…そういう去年の前倒しの御褒美の後の今年の試練!思い立った時になんでもやっておくべきなのだ! / akemi ( 2001-11-18 22:01 )

2001-11-18 第2回ボストンオフ会 1

昨夜、第2回ボストンオフ会があった。前回会ったたまたま氏、旧友はらぽ〜んももちろん加わったが、NYのミューズ、reiさんに初めて会えたのが今回の収穫だった。

reiさんの日記 を読んでいただければ分かると思うが、彼女はもともとボストンで勉強をし、NYにオフィスを構える大手広告代理店のアートディレクターの座を射止めた、優秀なクリエーターである。僕がひまじんで書き始めたのは、古株のライター、フィー子さんとちえちゃんがもともと僕の友人だったということもあるが、直接的な引き金は、reiさんのシンプルで時に心を揺さぶる日記を読んだことだった。

同業者で元ボストン在住、現在NYで活躍。それだけでも僕にとっては十分興味があるところだが、それ以上に彼女が本当にできた女性であることは、文章を読めばすぐに分かった。既にビジネススクールの厳しい洗礼を受けているさなか、独り勇気をもって前進を続ける彼女の姿、彼女の言葉に励まされ、こんなコミュニティなら僕も入ってみようかなという気持ちになったのだ。

その恩人にいよいよ会えるということで、今回のオフへの期待は並々ならぬものがあった。一次会は、僕のアパートから5分ほどの、ほんとに美味しいインド料理屋“Shalimar of India”で開かれ、reiさんと、彼女のボストンの学生時代からのお友達のSayakoさん、たまたま氏、そのクラスメートの男性Takaさん、はらぽ〜ん、そして僕のクラスメートの男性1名、女性2名、合計9名が集まった。

会う前のreiさんのイメージ。錯綜する事前情報を総合すると(と言ってもほとんどたまたま情報)なにやら宇多田ヒカルに似て、猫っぽい、可愛い女性という話。それに僕が彼女の文章から受けていた印象を足すと、「内面的には大人だが、外見的には丸みのある幼さの残る、明るさと同時にかすかな憂いを秘めた女性」という像が浮かんだ。はたしてその実態は…

とにかく驚くほど賑やかだ!人なつこく、明るい。ここはほんとにシックなインド料理屋か?と思うほど子供っぽくはしゃぐはしゃぐ。隣に座るおとなしいTakaさんを巻き込んで、なにやら歌ったり踊ったりしている。たまたま氏とは漫才状態。宇多田に似てるかについては「?」という感じだが、美しい人には変わりないし、予想に反してすらりと背が高い。とにかくあのパワーには負けた。

しかし、予想と全然違っていたわけではない。ちょっとした会話に切れ味が感じられたり、人への気遣いがにじむ。すべてに対して素直であろうという真摯な姿勢が見て取れる。

たまたま氏は前回のオフではうちのクラスメートに独り囲まれ、日記よりはおとなしい印象があったが、今回は本領発揮。あの日記からそのまま出てきたような賑やかぶりだ。

はらぽ〜んは、9月に誕生した光太朗くんのことや、その他諸々で身辺が忙しく、ひまじんに復帰できないことがとても残念だと言っていた。心なしか、もともとひょろりとした彼は、ひとまわり逞しくなったように見えた。

(つづく)

先頭 表紙

2001-11-17 マーケティングの授業より 3

「今回のケースは、商品のバリューとカスタマーのバリューの微妙な関係がテーマになっている。コークという商品のバリューが高いからこそ、カスタマーのバリュー(商品への忠実性)も高く、価格を釣り上げたとしても、短期的には二者の密接な関係は崩れない。」

「しかし、カスタマーに無理を強いることに企業としてどれだけ平気な顔をしていられるかというのは、その企業が、商品の持つバリューから引き出す利益を最大化しようとしているのか、それとも、カスタマーの持つバリューから引き出す利益を最大化しようとしているのかによって違ってくる。例えばロールスロイスのような、商品自体にある種絶対的な価値がある場合は、価格をどれだけ釣り上げてもカスタマーは簡単には失われない。」

「しかし、コークの場合はただの砂糖入りの炭酸水に莫大なマーケティング費用をかけて、ブランドイメージを築き上げ、『飲むなら絶対コーク』という忠実なカスタマーを、最大の財産として形成してきたのだ。こうしたカスタマーは、ペプシが値段を下げようが、簡単にコークを裏切ったりはしない。しかし、コーク自身が心ない価格政策をとることは、莫大な費用をかけて獲得した忠実なカスタマーを、一瞬にして失うことにもなりうる。」

「コークは、世界中に存在するあらゆるブランドの中で、最も緻密に作り上げられ、完成されたブランドだ。コークはアメリカ人にとっても、非アメリカ人にとっても、アメリカを象徴する存在であり、コークは意識的にそういうイメージを形成してきた。そこには巨大産業特有の『フェアプレー精神』というものが生まれ、コークは良くも悪くもそれに縛られているのだ。こうした根本的な原理と精神を理解しないCEOだったので、引責辞任するのは必然的だったのだ」

韓国人ながら完璧以上のアメリカ英語で、こうした解説をとうとうと、小気味よいくらいのテンポで語りまくる。必死でメモを取りながら、なにか喉元につかえていた物が、一気に流されていくような爽快感を感じる瞬間だ。

間違いなくここには世界最高レベルの教授が集まっている。そんな教授たちは皆気さくで、中学校の先生くらいの気軽さで話ができる人ばかりだ。来週は彼女を交えて少人数でランチをする約束になっている。日本の広告代理店のこともよく知っているはずだ。授業中にはできない色々な話をするのが、今から楽しみだ。

先頭 表紙

実験の結果はそう言えば聞きませんでした。気温が下がれば安売りすると言うオプションも検討したらしいので、確かに理にかなっているところはあるのですが、コカ・コーラがやるべきことなのかどうか、ということですね。この授業は「顧客管理モジュール」の第一回の授業でした。 / Hidey ( 2001-11-22 23:09 )
マーケティングのクラスはとても楽しかった記憶があります。実務経験が無かった私には、クラスで色々考えるのは大変だったけど、良い勉強になったかな。 それで、その値段があがるというコカコーラの実験は成功しなかったんでしょうか? Good Ideaな気がする私は、まだまだかしら、ね。 / プルー ( 2001-11-19 08:00 )
Ecruさん、これがまたレベルの高い学生達の応酬もあいまって、まるで最高級のオーケストラに参加しているかのような錯覚を覚えます。そんな中できちんと言葉を聞き取ったうえで、自分も他人に貢献するのは非常に大変です。 / Hidey ( 2001-11-18 21:16 )
パンドラさん、何か役立つことは教わりましたか?ボストンオフ、とっても充実しました。これからアップします。 / Hidey ( 2001-11-18 21:13 )
たらママさん、この教授の解説だけ聞くと、割とよく言われることを言っているのですが、そこに至るまでの授業の進め方、学生の発言に対する反対事例、その論拠がすごいのです。ブランドや社会的使命も大事だけど、事業戦略上ロイヤルカスタマーだからこそ利益もあげられるのは確かに事実だなー、などと、さんざん揺さぶられて、最後にそうではないんだとずばり解説してくれる。エキサイティングです。 / Hidey ( 2001-11-18 21:12 )
lamanchaさん、参考になる話、ありがとうございました。完成されたブランドはそこが難しいですよね。ところで先日の「愛」と「love」の話、とても考えさせられました。もう少し考えてからつっこみを入れるつもりだったのですが、もう遅くなってしまいました。 / Hidey ( 2001-11-18 21:07 )
みなみさん、ありがとう。結構ややこしい話だったりもするのに、きちんと読んでいただいて、本当に嬉しいです。これからは課金しようかな(笑)。会社が払ってくれてるのですが、授業料だけでも700万はするので。 / Hidey ( 2001-11-18 21:05 )
はるぴょんさん、おっしゃる通りですね。先日ご紹介したジャック・ウェルチの、「こんな時代だからこそチャンスがある」という言葉は、非常に考えさせられます。 / Hidey ( 2001-11-18 21:03 )
PAOさん、そうですね。企業哲学、事業戦略がきちんと立っていて、あらゆる商品開発、組織管理、広報活動が有機的にalignされていれば、企業はそう簡単に揺らがないものだということを、数々のケースを通じて実感しています。 / Hidey ( 2001-11-18 21:02 )
akemiさん、スカッと爽やかってやつですね。まさにそんな授業です。自粛、嬉しい限りです。パワーを貯めて、元気になったら一気に爆発させてください! / Hidey ( 2001-11-18 20:58 )
しっぽなさん、こちらこそ、しっぽなさんや他の色々なライターさんに励まされて前を向いています。これからも相乗効果の得られるサイトになればいいですよね。妻は今日の午後1時過ぎに到着です。 / Hidey ( 2001-11-18 20:57 )
Hirokoさん、そう言っていただけると嬉しいです。ビジネススクールって敷居が高いイメージがあるものですが、こんなに身近でおもしろいことを勉強しているんだということが分かってもらえたらと嬉しいです。余りマニアックだったりテクニカルな授業ではなく、皆さんにもおもしろいと思える授業をこれからも時々レポートしていきたいと思います。 / Hidey ( 2001-11-18 20:55 )
緊張感いっぱいの素晴らしい講議ですね。マーケティングの奥深さを感じました。そりゃあちょっと違うじゃないの?という思いも、最後の解説ですっきりです。奥様との再会ははたされましたか?これからも楽しみにしてます。 / Ecru ( 2001-11-18 14:02 )
アジアの人たちがものすごい流暢な英語を話していて、すばらしいい〜〜!!ってカンゲキしてる夢を見ました・・・ほかのシチュエーションは覚えてなくて、その音だけが耳に残ってるの。今Hideyさまの日記読み返して、あっそうだ!って思い出した。たぶんこの授業が夢にでてきたのかな^^ / パンドラ@今ごろボストンオフだよね♪ ( 2001-11-18 04:36 )
大衆向けの製品だと、ちょっとでも消費者の神経を逆なでする思い上がった価格戦略(とか比較広告)のミスは命取りでしょうね。最初からお高くとまったブランドとして世間に一目置かれているのとは違いますから。企業も社会の一員ですから、社会に総スカンを喰らったら仲間はずれですね。この点、お高くとまったブランド企業も、失言やスキャンダルとかで世間の反感がいっきに爆発・・・にならないよう清く正しく内部規律を引き締めておかなきゃなりませんね。 / たらママ ( 2001-11-18 02:15 )
コカコーラは、かつて、従来のコークの改良版(確かNew CocaColaと言う名)を販売し、コンシューマーから絶大なる不評を得た経緯も持っている。結局、味を元の物に戻し「Classic」として売りなおす羽目になった。今でも缶のデザインに「Classic Coke」とあるのはその名残。 / lamancha ( 2001-11-18 00:22 )
↓以前どなたかも書いていらっしゃいましたが、本当に本にして出版できそうですね、このMBA奮戦記……。 / みなみ ( 2001-11-18 00:04 )
私もHirokoさんとしっぽなさんに同感です。素晴らしい授業の内容をHideyさんのわかりやすい文章で、しかも無料で拝見できるのですから! ひまじん万歳。 / みなみ ( 2001-11-18 00:02 )
経済の不安がある今こそ、各企業のCEOは自社の商品の特性と価値を最大限に引き出して景気を活発にしていかなければいけないのに・・・大企業になればなるほど、そのことを忘れがちなのですかね。興味深く読ませていただきました。 / はるぴょん@奥様がはやくいらっしゃいますように! ( 2001-11-17 21:30 )
この不況下、人員、コスト削減案ばかりが注目浴びる中、的確で能動的な市場戦略を画策できる企業や商品が生き残っていけるのでしょう。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-17 20:51 )
改めまして、お幸せに〜♪(*^.^*) / akemi ( 2001-11-17 17:55 )
>なにか喉元につかえていた物が、一気に流されていくような爽快感…それが、コーク!(笑) 何を求めて来店されているか?そういうことを考えつつ、立ち働いていたあたしだけど。。また、現場に戻れるよう勇気を持って休息中。(ネットも自粛してます、一応…) / akemi ( 2001-11-17 17:49 )
Hiroko様に全く同感です。いつも色々考えさせられます。やらねばっ!という前向き姿勢を自然と作り出させてくれる。Hidey様、ありがとう! / しっぽな@奥様早く来られるといいですね〜 ( 2001-11-17 17:29 )
いよいよ4ケ月振りに奥様との再会ですね! お幸せにー♪  これからも日記楽しみにしてます! / Hiroko ( 2001-11-17 15:24 )
そして、今こうして日本にいながらその素晴らしい授業の内容を、Hideyさんの完璧な文章で体験できるのは大変幸せなことです。とっても考えさせられ、納得させられる内容に、いつも感動を覚えます。 / Hiroko ( 2001-11-17 15:23 )

2001-11-17 マーケティングの授業より 2

しかも、教授が最高に素晴らしい。前にも書いた韓国出身の女性の教授だ。まだ40くらいだが、エールで学士を、スタンフォードで修士とPh.D.を取得、MITで教え、現在に至る。

彼女は全クラスに与えられる設問などはなから無視して、授業の初めから学生に結論を問い正し、無理矢理教室を2つの異なる視点に振り分ける。「絶対この方向性が正しい」と、ある学生が強気の発言をしても、すぐに彼女の鋭いつっこみが入り、揺さぶりを掛けられ、学生は混乱しながらも頑なに主張していた方向性に収まるか、揺さぶりに負けて逆のサイドに移る。

こうして両サイドから活発な意見の応酬があり、教授のタイミングとポイントを得た指摘によって、議論のレベルがどんどん深まってゆく。終了15分前くらいで、誰かがようやく核心を突いた発言をすると、「そこまで」ということになり、芸術的なまでの、種明かしのワンマンショーが始まるのだ。

腐っても広告のプロなので、話題によっては初めから核心が見えるケースもあるが、彼女の体系立った、極めて明快な説明には毎回脱帽する。

今日は、コカコーラが炎天下の競技場などで、気温が高いと自動的に料金が上がる自動販売機を導入すべきか否かというケースだった。社としてはあくまでクローズドな実験を行ったに過ぎなかった。しかし、「こういった考え方は市場原理からも公正だ」と1999年に記者発表で口を滑らした当時の会長兼CEOのM.ダグラス・イベスターが、自らの発言が社会に波紋を投じたことを背景に、2000年4月に引責辞任したというのだ。彼女の解説の抜粋を書こう。

(つづく)

先頭 表紙

2001-11-17 マーケティングの授業より 1

今週はマーケティングの中間試験があった分、ハードな一週間だった。24時間与えられ、4人のグループで600ワードの分析を完成して提出するという、それだけ聞けば簡単そうな作業なのだが、今日教授から聞いた話だと、今回出題されたケースは、うちの学校の膨大なマーケティングのケースの中でも最も難解な部類に入るそうだ。それはケースを読み始めてからすぐに分かった。

パソコンなどを買って箱から出すと、機器を包むのに必ず使われている、あのビニールに気泡が列になって並んだ、誰もが暇つぶしに指でプチプチつぶす包装用素材に関する問題だった。この商品に関しパテントを持つ、Sealed Airという実在のアメリカの企業の話だ。1980年ごろ、ほとんど寡占状態のマーケットに、新規競合が現れ、対抗用の商品は技術的にすぐ作れるのだが、それをどのように位置付け、価格決定をし、若干問題を抱えている流通とどのような関係を持ち、マーケティングするか、という課題だった。

友人からは、Hideyはマーケティングが専門分野だから問題ないだろう、と言われるのだが、全くそんなことはない。というのは、特に上記のような課題の場合、通常の広告代理店作業の範囲外の話がほとんどなのだ。代理店がクライアントから作業を受ける場合、商品は通常ほとんど完成しており、プライシングも流通政策も、決定事項として提示される。我々はあくまでこうした与件の中で、消費者にどのようにプロモーション、コミュニケーションするかを中心に提案を求められることが多い。

こんな調子だから、幸か不幸か毎回の授業も勉強することが多いし、その分充実もしている。うち独特のケーススタディの形式はとるが、非常に体系的に、マーケットのセグメントの方法論、それらのセグメント・商品特性に立脚した流通のセグメント、安いがすべてではない奥の深いプライシング、そして、勝手知ったるメディア、クリエーティブなどを教え、学ぶところは多い。

扱う商品、マーケットも多岐にわたる。もう既に10週間、合計30回ほどの授業を受けているので、30ほどの異なる商品のマーケティングをこなしたことになる。Calyx & Corollaというアメリカのフラワー宅配会社の流通政策、007と初めてタイアップしたときのBMW Z3のPR戦略、マウンテンデューの広告戦略、GAPのブランディング、イタリアの携帯電話事業者Omnitel Prontoの商品開発、フォルクスワーゲンのNew Beetleのターゲッティングなど。

ビジネススクールに来てまでマーケティングの勉強なんてと正直思っていたが、やはり消費者と接点のある勉強には、血がうずいてしまう。企業が社会や文化をどう捉えて、何を発信し、ビジネスを成立させるか、僕はそういうことを考えるのがどうしようもなく好きなのだということを、今さらながら実感させられた。

(つづく)

先頭 表紙

確かに懐かしいですよね。アメリカでは、中西部のコンサバな層に強く、徐々に都市部のヤングターゲットに向けて進出しているブランドなのです。 / Hidey ( 2001-11-18 21:18 )
ピントのずれたツッコミで申し訳ないのですが……マウンテンデュー……懐かしい。 / みなみ ( 2001-11-17 23:56 )

2001-11-12 妻の渡米一週間前に思うこと

この週末は3連休。今もリラックスして白ワインを味わっているが、日中はそう暇なわけでもなかった。来週の日曜日に、4ヶ月離れて暮らしていた妻がようやく到着するので、諸々の準備をしなくてはならなかった。

妻は声の仕事をしている。この9月までは東京のAM局で天気予報をやっていたが、以前は京都でテレビ、ラジオ、イベントの仕事をしていた。4年前に電動自転車の試乗イベントで、全国主要都市を巡ったとき、大阪会場で、ナレーターとして来ていた彼女に出会った。彼女は僕より9歳年下だが、イベント用のフリースを着て試乗客の誘導を手伝っていた僕は、彼女の目には同世代のバイトくんにしか見えなかったという。

考えてみれば、僕の都合ばかりで彼女を振り回してきてしまった。2年にわたる遠距離恋愛の末、99年7月に結婚したのだが、その際も僕が東京を離れられるわけがなく、京都に生まれ育ち、東京に身寄りのない彼女を連れてきてしまった。新婚当初はモーターショーの作業が大詰めで、連日2時、3時の帰宅で、彼女には淋しい思いをさせた。友人もなく、まだ東京の仕事もなかなか入らなかった彼女は、昼間、近所の猫の溜まり場に行って、寂しく話し掛けてたという。半年以上も経って、本人から聞いた話だった。

今の彼女は、多くの仕事を抱え、東京の友人にも恵まれ、充実した日々を送っている。しかし今度も僕の都合でボストン行きの話が持ち上がった。今度は僕も深く考え、ボストンに行くか否かは彼女に任せる旨話した。彼女も色々考えたのだろうが、二つ返事で「私も行く」と言った。本当にそれでいいのか念を押すと、海外には住んでみたいし、英語の勉強も将来のためになるかもしれない、色々考えてそう決めた、ということだった。内心ほっとしたことは否定できない。

ボストンは、僕の学校を始め、沢山の教育機関で溢れているので、adult educationも充実している。まずは彼女の希望どおり、英語を学ばせてあげたいと思う。既にこちらに来ている友人の奥さん達は、英語の他にもフラワーアレンジメントや料理を習ったりしているようだ。別にそんなことやりたくないのならそれでもいい。とにかく妻の望むことをさせてやりたい。

10代の頃から、将来の妻には、もし彼女が働くことを選ばないのなら、好きなだけ図書館やカルチャースクールに通ったり、趣味に没頭する時間を取らせてあげたいと、勝手に想像していた。世の中には、自分が会社で日々神経をすり減らして働いている分、妻が家事を離れて趣味の世界に走ることを責め立てる男がいるが、僕にはまったく理解できない。僕が仕事に没頭し、文化的なインプットを得られない分、妻には代わりに充実した時間を過ごしてほしいと思う。それが図書館や美術館に行くことであろうと、友人と語らうことであろうと。

4ヶ月ぶりに妻と再会することを考えると、正直照れくさくて仕方がない。いずれにせよ我々夫婦は、来週から新しいフェーズを迎える。それが双方にとってかけがえのないものになることを願い、今から、すべきこと、してはいけないことを心の中で反芻している。

日記にも変化が現れるだろう。これまでは良くも悪くも僕ひとりでコントロールできる世界だったのであり、僕ひとりのことを気にしていればよかった。しかし、人はひとりでは生きられず、僕は非常に彼女を頼りにしている。

二人でひとつの単位として生きる僕たちの記録を、僕の口から語る日記になることと思う。なんだか改めて彼女と結婚するようで、不思議な気分だ。

先頭 表紙

かなたさん、危うくつっこみがえし忘れるところでした。すみません。ところでどちらのかなたさんだろう?何人か候補がいるもんで。NON?それともRYO? / Hidey ( 2001-11-17 08:46 )
たまたまさん、カラオケはやめておきましょう。正直飽き飽きしてるし、それよりゆっくり話したい。うちの連中で学校のパーティー後に来る連中もいるかもしれないので。 / Hidey ( 2001-11-16 21:20 )
17日のオフ会につづいて、奥様凱旋祝い、はらぽ〜ん●●パーティーもしないと、、、いそがしくなりますねー。17日はTAKAというものをつれていくので2名です。カラオケにいくのかなーー? / たまたま ( 2001-11-16 09:34 )
わかなちゃん、つっこみありがとう。わかなみたいな子がいるから妻もきっと安心でしょう。早速パーティーでもしようね。マーケティングのmid-termはどうだったかな? / Hidey ( 2001-11-16 07:43 )
あややさん、ありがとうございます。待ち遠しいも何も、中間試験などで終われていたので気付いたらもうあと3日で、おののいているところです。ああ、週末が忙しい。 / Hidey ( 2001-11-16 07:42 )
ほっしーさん、はじめまして。結婚はいいですよ!でも時期を選んで、慎重にね。ボストン、気に入ってくれてよかったです。僕の学校の佇まいも、本当に上品で好きです。 / Hidey ( 2001-11-16 07:41 )
makiさんは、本当にラブラブですね。僕も負けないようにしないと。しかしほんとに再会は照れる。どんな顔してあったらいいのか。。。トホホ / Hidey ( 2001-11-16 07:39 )
しゃむさん、彼女もそれほど日本人ばかりでつるむよりは、色々な人と会うためにもこちらに来たいといっていますので、そのへんは安心しています。妻は日記読んでますよ。この日記読んだかどうかは分からないけど、あとでたっぷり嫌味を言われそー。 / Hidey ( 2001-11-16 07:38 )
あろうさん、はじめまして!お料理日記は時々読ませていただいています。これからは妻ともどもさらにお世話になることと思います。そうですね、早く慣れてくれるといいですが、慣れない時間もまたあとから思うと楽しいものですね。 / Hidey ( 2001-11-16 07:36 )
Harukiくん、こちらこそ、これからもまた色々教わることばかりになってしまうと思うけど、よろしくね。早速落ち着いたら美味しいものでも食べに行きましょう。うちへもご招待したいし。 / Hidey ( 2001-11-16 07:34 )
mignonneさん、僕はできてるかどうかはなはだ疑問ですが、妻はしっかりした女性です。僕の誇りです。余り立ててはくれないけど。。。ほんとに、happyにやっていきたいと願っています。 / Hidey ( 2001-11-16 07:33 )
ちえちゃん、ありがとう。ちえちゃんこそとっても幸せそうで!ほんとにそのうち来てね。フィー子さんは旦那の仕事の関係で2月ごろになってしまうようだけど、その頃は間違いなく雪のボストンだからねー。 / Hidey ( 2001-11-16 07:32 )
りりさん、おおげさだよー。akemiさんの日記へのつっこみにも書いたけど、これは僕の一側面でしかないのですから、他のところで、それも気付かないところでいっぱい妻に嫌な思いをさせているかもしれない。そうはなりたくないと思って努力してはいますけど。来週からまた違った意味で頑張ります! / Hidey ( 2001-11-16 07:30 )
ガス欠コインさん、兄嫁さんのお話、僕も身につまされます。妻もひっそり泣いたそうです。もうそういうことはしてはいけないと思っています。コインさんも色々あるみたいですが、どんな状況でも応援しています。頑張って。 / Hidey ( 2001-11-16 07:28 )
しまおさん、素敵な出会い、探してください。僕の場合は、自分を磨くというよりも、自分を知ったことが大きかったかもしれません。 / Hidey ( 2001-11-16 07:26 )
りさ子さん、新聞1Pはないかもしれないけど、毎日違う原稿を10ページ以上ずつ覚えたりしなくてはならないらしくて、僕の脳みそでは到底太刀打ちできません。これに関しては素直に妻を尊敬してます。 / Hidey ( 2001-11-16 07:25 )
Hirokoさん、なんか大変みたいだけど、逆境に立ち向かってらっしゃるので心強いです。いつまでもラヴラヴでいます。 / Hidey ( 2001-11-16 07:23 )
プルーさん、いや、勝手に夢見てただけです。男子校で女の子と会う機会も余りなかったもんで。企業社会ではないので、ここの日本人同士の関係は極めてリベラルなようです。僕の友人の奥さんもそういった感じの、いい人ばかりですから。 / Hidey ( 2001-11-16 07:22 )
oggiさん、他人から見て可愛いかどうか、確かに親父の僕からすれば可愛いのですが。日本人の友人の奥さんや、クラスメートの女の子も近い歳が多いので、何とかなるでしょう。 / Hidey ( 2001-11-16 07:20 )
たらママさん、請け合ってくれますか!どこまで彼女が頑張るか、ちょっと楽しみです。 / Hidey ( 2001-11-16 07:19 )
たまたまさん、妻は18日到着で、間に合いません。せいぜい写真でも持ってきましょうか。いよいよ明後日ですね、オフ会。楽しみ楽しみ。 / Hidey ( 2001-11-16 07:17 )
PAOさん、それは大変ですね。ただ、辛いけど関係は深まりますよね。来週からどんな生活になるか、ほとんど想像もできません。 / Hidey ( 2001-11-16 07:16 )
パンドラさん、ありがとう。彼女は余りお酒飲まないから、着いたとき、乾杯があるかどうか。。。?あ、それより日曜着なので月曜の予習で僕が飲めない! / Hidey ( 2001-11-16 07:15 )
Ecruさん、一緒だったんですね!遠距離は今考えても大変だった。ほんとにシンデレラエキスプレスとかあるし。今となっては懐かしい日々です。 / Hidey ( 2001-11-16 07:14 )
りるりるさん、奥様の立場の温かい言葉が聞けて、ほっとしました。うちの妻はどこまでそう思っていてくれるか?うちの妻も僕に負けずに仕事人間なので、こちらに来ることも仕事上のメリットがあると判断しているようです。 / Hidey ( 2001-11-16 07:12 )
akemiさん、もう前の話はいいよね。とにかくボストンくんだりで悲惨な喧嘩をしたりして彼女が行き場がなくなるような気持ちになることだけは避けたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-16 07:10 )
ぴぴさん、気持ちに嘘はないけれど、彼女が女冥利に尽きてくれているかどうかははなはだ疑問です。色々ありますからね、結婚は。 / Hidey ( 2001-11-16 07:09 )
フィー子さん、つねに、自分の認識以上に彼女は辛いのだと肝に銘じるようにします。でもほんと物理的にどこまで世話ができるかな。まあ、彼女のことだから余り世話を焼いてもおせっかいになってしまうかもね。 / Hidey ( 2001-11-16 07:08 )
ゆーさん、忙しくしていたらあっという間にあと3日になってしまいました。しかも明後日はreiさんたちとボストンオフ会。あわただしい。 / Hidey ( 2001-11-16 07:05 )
素敵な奥様と一緒に楽しく遊べるのを楽しみにしています! / わかな ( 2001-11-15 14:26 )
何度も何度も読みました。奥様のご到着が待ち遠しいですね! / あやや ( 2001-11-15 13:32 )
Hideyさん、憧れます!実際は辛いんでしょうけど、結婚かあ・・・。僕もボストン行ってきました。上品な街ですよね。 / ほっしー ( 2001-11-14 13:30 )
はぁ。いいお話ですね〜ヾ(≧▽≦)ノ"奥さんをこれからも大事にしてあげて下さい。きっと相当寂しかったと思いますよ♪ 私なら耐えられないです(苦笑) / maki ( 2001-11-14 11:00 )
できるだけ早くお友達を作られるのをお勧めします。言葉も通じない、お友達もいないだと本当に孤独ですから。奥様は日記を読まれているのかな?Hideyさまのように言葉にしてくれる旦那様は理想ですね。 / しゃむ ( 2001-11-14 05:11 )
ステキなご夫婦ですね♪きゃぁ、4ヶ月ぶりに奥様に会うのって、すごくドキドキしちゃいそう!きっと奥様も新しい生活にもすぐ慣れますよぉ! / あろう ( 2001-11-13 16:57 )
Hideyさん、いよいよですね。うちも家内が始めての海外暮らしで、渡米当初は辛いことも多々あったようですが、今は何とか楽しくやっているようです。Hideyさんの奥様とも是非仲良くさせて下さいね。お二人でいることが単なる1+1=2ではなく、3にも4にも5にもなることをお祈りしてます。これからも宜しくお願いします。 / Haruki ( 2001-11-13 13:20 )
そうそう、17日はなるべく早いスタートにしません?終電11:30に今度は乗りたいので、、、 / たまたま ( 2001-11-13 13:07 )
Hideyさまがもちろん一人の個人としてもダンナとしてもとっても良くできた方なのはもちろんのこと(笑)、奥様も、とても素晴らしい方なのでしょうね、Hidey様をたてて、ご自分も頑張って・・・。お二人の新しい暮らし、happyの方が多いものでありますように。 / mignonne ( 2001-11-13 10:00 )
いよいよ一緒に暮らせるのね。きっともっと楽しい生活になる事でしょう。Hideyさんは本当に奥様思いだし大切にしてるってお話してていつも伝わって来てた。奥様は幸せね♪奥様が生活になれた頃お邪魔できたら良いな♪ / Chie ( 2001-11-13 08:56 )
私も思わずうっとりして、何度も読んでしまいました。ここのページを切り取って、全ての男性に読ませたい気分です。お二人の新しいフェーズ、素晴らしいものになりそうですね / りり ( 2001-11-13 08:17 )
いい話しだね。もうため口でいくよ、Hideyには。そうか、最初から一緒に住んでいるんだとばっかり思っていた。僕の兄貴が新聞記者をやっていて、結婚後、すぐに大阪に転勤になって。兄貴の嫁さんが僕に「寂しい」と電話を掛けてきたことを思い出した。僕は今、苦しい立場にいるけど、Hideyが妻に対して思う気持ち、僕もすごく共感できた。ありがとう。僕への励ましにもなったから。 / ガス欠コイン ( 2001-11-13 03:15 )
読んでいて、思わずうっとりしてしまいました。二人でひとつの単位として生きる・・。うーん素敵だ。私にも世界のどこかにそういう人が待っているんだ、と思って日々がんばろう!と思いました。でもそれにはまだまだ自分を磨かないと無理かな?(笑) / しまお ( 2001-11-13 03:00 )
すごい!!これからの日記がますます楽しみだわ。奥様ナレーターだったのね(アナかな?)展示会とかのナレーターのオーディションって新聞1Pぐらい覚えたりするんだよね、並みの頭の良さじゃつとまりません。これからは奥様も国際的に活躍することになりそうですネ。 / りさ子 ( 2001-11-13 01:31 )
奥さんへの満ち溢れた愛情が伝わってくるような日記ですね♪ 奥様は幸せ者です♪ いつまでもラヴラヴでいてくださいねー!  私は今日、これ以上ない! いままでにないくらいの逆境に立たされ、逆に立ち直ってしまいました(笑) くそー!負けないゾー!! / Hiroko@有難う♪ ( 2001-11-13 00:59 )
10代の頃からそんな風に考えていらしたなんて、Hideyさんのお母様の影響かしら。こちらの日本人社会、特に奥様達の世界はとても狭かったりするので、大変な事もあると思いますが、でもHideyさんがいらっしゃるから大丈夫ね。のんびりマイペースでされるのが一番かも。 / プルー ( 2001-11-13 00:55 )
9歳も年下なんて、可愛い奥様なんでしょうね。Hidey様のような素敵な旦那に愛されて羨ましいわ。お友達もいない土地で寂しいと思いますが、ラブラブパワーで乗り切ってね♪そんなことしか言えないけど・・ / oggi ( 2001-11-12 23:07 )
もちろん奥様にも得るものが沢山のアメリカの生活になること請け合いです。 / たらママ ( 2001-11-12 22:51 )
Hideyさん なんかデレデレしてますねー。17日に奥さんは間に合うのでしょうか?間に合うといいなー。じゃー、今度はわたしの●●をご紹介する番ですねー。っていうかそんなものがいるかどうかは別ですが、、、17日のリクエストということで、1.アジア料理(タイ、ベトナム、中華、日本食、韓国バーベキューも含むなど)希望。。でもなんでもいいでーーーーす。みんなで落ち着いてしゃべれる場所であれば、、、 / たまたま ( 2001-11-12 21:56 )
私も、我々の仕事の関係で普段は別居生活、長期出張も少なくないため2〜3ヶ月に1回会えるのがやっと。それだけに2人の時間は貴重です。Hideyさんも一緒に過ごせる時間を大切にしてください。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-12 21:42 )
あ〜素敵だ!!!思わず拍手です。新しいおふたりの生活にカンパイです!^^ / パンドラ ( 2001-11-12 19:20 )
素敵です。(こればっかり?)うちも、関西と関東の遠距離恋愛2年の後の結婚でした。これからの生活もきっとお二人にとってかけがいのないものとなることでしょうね。益々日記が楽しみです。 / Ecru ( 2001-11-12 19:14 )
私の夫も、私が好きな事をしてHappyでいてくれるからこそ働き甲斐があると折りに触れ言ってくれます。今は私たちにとって彼のキャリアが最優先事項なので、必要とあればどこの国に行く事も厭いませんが、こんな人だからこそ、私も彼の選んだ道ならどこまでも付いていこうと覚悟できたのかもしれないな。・・・以上、妻の立場からでした。(笑) / りるりる ( 2001-11-12 19:13 )
そう思える相手がいること、思ってくれる相手がいること、うらやましい限りです。 / かなた ( 2001-11-12 19:04 )
は〜っ、いい御主人だわ。こんな簡単に言う言葉でもないんだけど。これからはこうでなくっちゃね。。場合によっては非常に封建的なダンナに疲れ果ててる古女房(ダンナ談)には、とっても新鮮で「14年前にこういうこと言ってくれる人がいたら」と思わざるを得ません。。(あ、いや、、あのときあたしには理想なんて、もっと言えば結婚なんて考えてもいなかったんだ。。)…ここへきて、考え込んでしまった。。(爆) / akemi ( 2001-11-12 19:02 )
なんだか読んでいてドキドキしてしまいます。こんな風に愛されたら、女としては女冥利に尽きる、ということでしょうね。さて、うちの夫のビジョンは、、、?確認する勇気はありません。奥様も渡米された後の日記も、ますます楽しみです。 / ぴぴ ( 2001-11-12 18:41 )
そうだね、もうHideyの生活ができあがっている中に彼女がぽんと入ってくるようなものだし、言葉の壁がHideyの想像以上に不安だと思ってあげた方がいいと思うよ。勉強も大変だけど彼女が心身ともに安心して暮らせるまではちょっと気を使ってあげないとね。 / フィー子 ( 2001-11-12 18:14 )
Hideyさま、いつもの真面目な文体のなかに、奥様への愛情があふれて、こっちまで嬉しくなっちゃいます。あと1週間、楽しみですね。読む側も、今後の日記が、また更に楽しみです! / ゆー ( 2001-11-12 18:09 )

2001-11-11 秋の別れ 2

金曜の夜、韓国人の一部の者だけでささやかな送別会をすることになっていた。ヤンミンの休学について教えてくれた韓国人の友人は、「彼女は自分のことで大げさにするのは嫌いだから、ささやかな会合になったのよ。勉強も忙しくなってきてるし。でも、Hideyにだけは来てほしがっているんじゃないかしら」と話していた。そうかもしれないが、せっかく自分の国の言葉で別れを惜しむ機会に、僕がひとり加わることで誰もが気を遣って英語でぎこちなく話すことになるのは気が退けた。

しかし、これがおそらく別れになることは分かっていた。少なくとも同じ学生としてはもう彼女と会うことはないだろう。その日はキャンパスで金曜日恒例の懇親パーティーがあり、送別会も、ちょうどパーティーの終わる19:00にキャンパス集合だったので、僕は先ほどの友人とともに集合場所に行き、ヤンミンに声だけ掛けて帰ろうと思った。

集合場所には僕とも仲のよい5、6人の韓国人学生が集まっていた。(サマースクール後、男女合わせて10人ほどの韓国人が加わっていた)ヤンミンはいつもどおり遅刻でまだ来ていない。彼らに、邪魔はしたくないのでヤンミンに挨拶をして帰ると話すと、「何を気にしてるんだ。彼女も喜ぶし、それにおまえはもう韓国人と同じじゃないか」と皆が言ってくれた。

ヤンミンが着いた。彼女は僕を見て驚いて駆け寄り、big hugをした。お別れだけ言いたかったんだというと、“Why? Just come on, come on!”と、僕の腕を引っ張っり、僕は送別会に加わることになった。

中華料理屋の円卓で、彼女は強引に僕を隣に座らせた。僕は皆に、申し訳ないので韓国語で話してくれ、と言ったが、結局韓国語半分、英語半分の会話になった。これが送別会だと言われなければ誰もそうとは分からない、普段どおりの、楽しく賑やかな食事になった。

二次会は、ヤンミンの強い希望でカラオケになった。叙情たっぷりの韓国語の歌を皆が歌うのを僕はヤンミンの隣で感慨深く見ていた。ヤンミンが、「Hidey、『いとしのエリー』歌ってよ」と言った。サザンオールスターズは韓国でも絶大な人気を誇り、彼女はこの曲を愛していた。「日本語と英語とあるけどどっちがいい?」と聞くと、日本語で歌ってほしい、と彼女は言った。僕のつたない歌から、せめて彼女に心が伝わったことを願う。

ヤンミンや他の韓国の友人と頻繁に遊んでいたサマースクールの頃、ネットを通じて知る日本では、連日のように教科書問題が日韓の軋轢を増していた。ボストンにいた我々は、そんな話をすることもあったが、それよりも今のお互いの国についてたくさんの話をし、学び、友情を深めた。その頃ヤンミンに話したことがあった。
「まだ日本にいたとき、数ヵ月後には親しい友人になっている誰かが、この世界のどこかにちゃんといるんだな、と考えたことがあった。お互いまだ顔は知らないけれど、どこかで自分の世界を必死に生きている未来の友人が、今存在しているんだと。それが君だったんだと思うと、とても感慨深い」

筆不精の彼女は未だに新しいアドレスを送ってこない。便りのないのはいい便りと思っている。まだ手術やその後の療養で余裕がないのかもしれない。来年の5月か6月には、Japan Trekという、こちらの学生が日本企業や文化を学ぶ恒例の旅行があり、僕はその責任者になった。今回は韓日ワールドカップにちなんで、Korea-Japan Trekにしようかとも考えている。日程的な問題もいくつかあるが、もし実現したときは、ヤンミンの案内でソウルの街を歩ければと、心ひそかに願っている。


先頭 表紙

プルーさん、さすがですね。彼女は一年遅らせた場合の年齢のことをとても気にしていました。たった一年、それほど重要ではなさそうなのにと思ってしまいましたが、どうやら韓国では重要なことのようですね。復学は難しいのかもしれないけど、一度持った志をいつも前向きに抱いてくれていることを祈ります。 / Hidey ( 2001-11-16 21:23 )
お友達の女性、年齢から言ってアメリカに戻ってくるのは大変かもしれませんね。韓国は日本以上に適齢期にうるさいようなので。でも病気を乗り越えて、また勉学にもどられたら、いいですね。 / プルー ( 2001-11-13 01:00 )
フィー子さん、おっしゃるとおり、言葉は時にまったく無力です。でも、きっかけを作るための言葉って大事なんだなと、日々痛感させられます。どんなに思いやりの心があっても、言葉をかけないことには何も生まれなかったりする。勇気をもって不確かな言葉の精に一度心を託せば、あとはあまり言葉は要らないのかもしれません。 / Hidey ( 2001-11-12 17:39 )
ゆーさん、是非そう願います。ゆーさんも職業柄いろいろな大切な出会いがあったのでしょうね。来年の初夏、できればひまじんライターさんたちともお会いしたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-12 17:26 )
makiさん、その当時は確かに口にすることはご法度だったのでしょうね。戦争の深い傷ですね。ときどき、今この時代に生きていることに感謝することがあります。ちなみにヤンミンが最も好きな料理は日本料理で、一度こちらの日本料理屋で一緒に食べたこともあります。ぜひ今度は東京で、本物の日本の味を知ってもらいたいと思っています。 / Hidey ( 2001-11-12 17:25 )
たまたまさん、それは将来を誓うしかないでしょー!これでキムチ一生分は堅いですね。ところで17日、どんな店にしましょうか?参考までに希望を聞かせてください。ちなみにreiさんはメキシカンは苦手とのこと。 / Hidey ( 2001-11-12 17:21 )
たらママさん、悲しいけどそれは事実ですね。いつも何かを覚悟していないといけませんよね。だから言葉にも重みが生まれるのでしょう。サザンはそんなに歌いません。というか、あまり最近の日本の歌は知らないのです。 / Hidey ( 2001-11-12 17:17 )
パンドラさん、そうですよね。本文にはそれほど書かなかったけど、とても温かい交流が多かったのです。言葉が違うのが不思議なくらいに。 / Hidey ( 2001-11-12 17:15 )
みかりんさん、温かい言葉をありがとうございます。心が繋がっていれば、地理的な隔たりなんて小さなものですよね。ネット社会の数少ない恩恵がそれなのかもしれません。 / Hidey ( 2001-11-12 17:14 )
Ecruさん、ありがとう。それほど大変な手術ではないらしいので、あまり心配はしてませんが、本当に必ず再会を果たしたいと思います。彼女は一度西日本を訪れたことがあり、日本文化や日本食に心酔したそうです。今度は僕がいろいろ案内したいと願っています。 / Hidey ( 2001-11-12 17:12 )
Rさん、おっしゃる通りですね。なんか、僕の個人的な出来事を普遍化していただいたようで、嬉しいです。「未来の友人の輪」、広げていきたいものです。 / Hidey ( 2001-11-12 17:09 )
PAOさん、僕も考えてみたら子供の頃からそれを志向していたようです。だから今となっては当たり前のように異なる環境の人と交わるのですが、ふと気付くと、とても大事なことだな、と感じます。 / Hidey ( 2001-11-12 17:01 )
しまおさんが言うように何か通じ合うものって言葉や国籍とか関係ないですよね。言葉が通じても合わない人がいて、言葉がほとんど通じないのになぜか会う人っています。不思議ですね。 / フィー子 ( 2001-11-12 17:01 )
りさ子さん、ありがとう。でもかなり狭い世界の興味になってしまうからね。買ってくれる人がいるかどうか。今はそれより皆さんとの心の交流が嬉しいです。でも、ほんとにありがとう。嬉しい言葉でした。 / Hidey ( 2001-11-12 16:59 )
しまおさん、ほんとに、そういうことを考えてて、妻にも話していたのです。きっとどこかにいるんだねと。ほんとに言葉なんて二の次ですよね。時々僕も忘れてしまうのだけど。拙い言葉を操りながらパキスタンの子供達と交流した子供の頃を忘れてはいけないな、と思います。 / Hidey ( 2001-11-12 16:57 )
はるぴょんさん、ほんとに情が深い人ばかりです。韓国人もそうだけど、中国人もそうかもしれない。台湾人の女性で仲のいい子もいます。先日皆でジャズを聴きに行き、今度はボサも聞きたいねということで一致しました。なんと彼女は小野リサのことも知っていました。 / Hidey ( 2001-11-12 16:55 )
akemiさん、ありがとう。もっと人として支えてあげたかったと思うのですが、これは仕方がなかったことなのかもしれません。おっしゃるとおり、再会を果たしたときは、今までの認識とはまた違う出会い、繋がりが持てればと思います。どんな風に形を変えても、繋がりあっていることは素敵なことですね。 / Hidey ( 2001-11-12 16:52 )
素敵な出会いですね。来年の初夏には、再会がはたせますように♪  / ゆー ( 2001-11-12 15:30 )
makiのおじいちゃんは韓国の血を引いてるの。だけど、それをずっと知らなかった。どこかでいろんなしがらみがあって、教えてもらえなかったんだと思います。そうさせている日本をあのときはすごくイヤになったりしたよ。戸籍上では、makiは根っからの日本人になってるけど、なんだか複雑だったりします。 / maki ( 2001-11-12 14:46 )
自分もこっちで韓国人の仲のいい友達います。カリフォルニアにいたときも韓国人の女の子とすごく仲良かった!!その子の家(ソウル)に泊まって両親とご対面したときはかなりびっくりしたが、、、、 / たまたま ( 2001-11-12 11:32 )
会うは別れの始まりです。カラオケでサザンをよく歌われるのですか。 / たらママ ( 2001-11-12 08:33 )
きっと、会えるよ・・・・必ず。ヤンミンさんが早く元気になられますように。 / パンドラ ( 2001-11-11 19:29 )
元気な彼女に再会する日が、きっと来ますよ☆ソウルメイト。。巡り逢うべきして巡り逢ったひとですね。。いつまでもいいお友達でいましょうね。。 / みかりん ( 2001-11-11 14:32 )
一緒に時間を過ごせてよかったですね。いとしのエリ−きっと心は伝わったと思います。彼女が一日も早く元気になって、また会えますように。 / Ecru ( 2001-11-11 09:12 )
わたしにも韓国人の大切な友人がいます。日本人が失いつつある情の深さを感じます(感情的すぎるところもあるけれど)。 世界中の誰もが「未来の友人」になる可能性があると思えば、争いや憎しみから自由に慣れるのでしょうね。 / R ( 2001-11-11 08:06 )
国籍や性別や年齢の差を越えた友情。そんな人間関係を大事にして行きたいと思う。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-11 04:01 )
泣ける話だなぁ...なんかこの話(日記)全部、本にして出版してもいいぐらいだと思う。内容濃いです。いい友情だ... / りさ子 ( 2001-11-11 01:20 )
hideyさまの「まだ日本にいたとき・・・」っていう言葉、素敵だなあ、と思います。私は英語がぜんぜん話せないのですが、イギリスに仲のよい友達がいます。国とか言葉が違うってことは関係ないんだなーと、その友人とであったときに思いました。 / しまお ( 2001-11-11 01:13 )
韓国の人達は1度親しくなると、とても情が厚い人が多いですね。私もこちらに来る前、「未来の友人」に渡せるように、いくつかプレゼントを持ってきました。それを渡せるほどに仲良くなった友人(Taiwanese)が9月に帰国してしまった時は本当に淋しかったです。年末日本で会う予定です。 / はるぴょん ( 2001-11-11 00:32 )
友だち…とっても大事だよね。あんまり好きじゃないけど(笑)金八先生のいうように、人という字は、人と人とが支えあうという意味でこういう形をしているんだ、ってあたしも思う。いつかまた会えるよ。ソウルの街で…。 / akemi ( 2001-11-11 00:30 )

2001-11-11 秋の別れ 1

「私たち、ソウルメイトになれそうね」とヤンミンは言った。立て続けに飲んだビールで、アルコールに強い彼女も少し頬に赤味が差していた。僕は3杯目のジャックダニエルをゆっくりと口に運んでいた。まだボストン・レッドソックスも充分にリーグ優勝を狙える位置にいた、8月14日のことだ。

僕たちは、野茂対イチローの二度目の対戦で沸いた、レッドソックス=マリナーズ戦を観戦したあと、行きつけのバーで軽く飲むことになり、差し向かいでハイスツールに腰掛けた。7月初旬からの思いがけなく厳しいサマースクールが終わり、僕たちは束の間の夏休みを愉しんでいた。

ヤンミンは韓国人の32歳のクラスメートだ。韓国の先進ビジネスウーマンの魁で、ブリティッシュ・カウンシルの仕事などをした後、さらなるステップアップを志向してこの学校に入学した。おかっぱの髪に茶色を挿し、眼がぱっちりして均整の取れた、まだ少女のような顔立ちをしていた。

サマースクールに通った日本人は12人。韓国人は女性ばかりで3人だった。僕とヤンミンは、それぞれの国の学生の中で一番年齢が高い者同士だった。日本人と韓国人の学生は非常に仲がよかったのだが、そのつなぎ目が我々といってもよかった。彼女は色々あって恋人はしばらく要らないと宣言していたし、僕は11月に妻が渡米することになっていたので、お互い余計な気を廻さずに、二人で飲みに行ったりすることができた。

奔放に見えて繊細で情の厚い人間性から、誰からも好かれる女性だった。しかし、その日彼女は珍しく弱音を吐いた。もともと自分は人前で自己主張をするのが死ぬほど嫌いな人間なのだ。サマースクールの温かいクラスメートの前ですら、我先に挙手をして人より優れた発言でポイントを稼ぐことは苦痛だ。学期が始まってアメリカ人が加わり、成績のためにもより積極的に発言しなくてはならないことを考えると怖くてたまらない、と彼女は言った。

「競争だと思わなければいいんだよ。異なる視点の交換の場だと思えばいいんだ。君には君にしか言えないことがあるはずだ」と僕は言ったが、それほど慰めにはならなかったようだ。彼女は時々見せる諦めたような微笑をつくり、テーブルの上に組み合わされた自分の指先を見つめていた。

そのヤンミンが、先月の中旬に休学手続きを取って帰国した。甲状腺の病気だということで、手術を要するのだが、この環境でひとり病院に行き手術を受けるのは辛い。回復にも時間もかかるので今年の復帰は諦めるとの話を他の韓国人から聞いた。でも来年新入生として戻ってくるんだよね、と聞くと、それは分からないと友人は言った。いろいろ考えていることがあるみたいだから、と。いつ帰国するのか尋ねると、「今週末の日曜日」と友人は答えた。

(つづく)

先頭 表紙

2001-11-07 東京モーターショーの思い出 3

東京モーターショー通は、最終日、最後の時間を見逃さない。2週間以上にわたりそれぞれ緻密に計算された演技を続けてきた舞台の上の主役達は、このラストステージでだけ、アドリブたっぷりの奔放なショーを見せてくれるのだ。特殊効果を多用した演出もあり、クライアントや代理店の我々にとっても驚きのステージになる。ヤマハのステージも、これまでとはうって変わった、のびのび楽しさいっぱいのステージになった。37歳の逞しい主演男性ナレーターが、最後の最後に言葉を詰まらせた。忘れたか、と誰もが一瞬思ったが、そうではなかった。涙をかみ殺していたのだ。

恒例の、女の子が勢ぞろいしてのお客様のお見送りがあり、ひとしきり終わるとまだ客がちらほらいるが、乾杯が始まる。クライアント、スタッフ、関係者、合計50人くらいで円を作り、40過ぎのクライアントの代表者が挨拶をする。半年以上毎日のように、二人であれこれ討議したりハードな交渉をしたり、しかし信頼を築きあった、本当に信じられる人だった。

彼もマイクを持ったまま泣いてしまう。もう女の子たちはたまらなくなって号泣状態になる。僕も仕事を通じて初めて涙を流した。そのあと飲んだ150ml缶のビールのうまさは一生忘れない。

意図したメッセージをどれだけ受け取ってもらえたか、僕には正直分からない。平均滞留時間や、年々増えるカメラ小僧やデジカメオヤジなどの状況を考えると、思ったほどの効果はあがらなかったのかもしれない。はたしてより状況に即して科学した、もっと即物的で刹那的なデモンストレーションが求められているのかもしれない。しかし創る側の身勝手かもしれないが、それでは少し寂しい気がする。

企業はもちろん商品を売るためにプロモーションをするのだが、決してそれだけではない。誰でも仕事をしている人なら分かるはずだ。自分の仕事を、仕事だけのためにする人間などこの世にはいない。特に、決して商品化することがないかもしれない参考出品車両がたくさん並ぶモーターショーでは、企業のエゴを超えた、技術者の、商品企画担当者の、混じりけのない夢を垣間見ることができる。多くの場合はその夢をうまく編みきれない企業自身、そして広告代理店、イベント会社の能力不足により、結局偽善的な華やかさばかりが目立ってしまう。その意味では自ら戒めなければいけないとも思っている。

もしまだこれから東京モーターショーに行かれる方がいるのなら、ちょっとそんなことも考えて見ていただけると、いつもと違った楽しみがあるかもしれない。

先頭 表紙

PAOさん、はじめまして。偶然ですね。昨日PAOさんの日記をはじめて読んだところです。「ゴシック地区の人櫓」についてつっこみたかったのですが、もうつっこみができなくなっていたのです。あの人櫓を見て、「おっぱいとお月様」という秀逸のスペイン映画を思い出しました。よかったら是非ご覧ください。これからもよろしくお願いします。 / Hidey ( 2001-11-11 00:18 )
はじめまして。夢を持って仕事をする。こんな世の中だからこそ大切な姿勢だと思います。Hidey様の日記少しさかのぼって拝見しましたが、仕事に対するプロフェッショナルな取り組み方、多いに共感し、また見習わせていただきたいと思います。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-11-10 17:06 )
はるぴょんさん、こうして後から振り返ってメイキングを書く分にはいいけど、現場では裏方の努力なんて見せるものではないですもんね。結局は伝わらなければどんなに苦労しようが自己満足しようが関係ない。その意味では反省も大いにあります。でもたしかに、与えられる側だけでなく、与える側、作る側に立つという経験は大切ですね。 / Hidey ( 2001-11-10 04:34 )
ナライフさん、ご法度を破ってクライアントの実名を出してしまいました。まあ悪い話じゃないし、2年前の話しだし、もったいぶるのも嫌なのでいいかな、と思って。ナライフさんの場合は現役だからそんなわけにはいきませんね。昨日は後藤トモくん(もちろん知ってるよね)を含め、10人くらいの日本人学生で飲んできました。ナライフさんのご担当のクライアントはその規模だけでも羨ましいくらいです。昔雑誌作業では関わったことがあるんだけど。 / Hidey ( 2001-11-10 04:29 )
Hirokoさん、なるほどね。いいきっかけになったのならよかったです。確かに危険な香りは美しい。僕も、仕事で関わってなかったとしてもヤマハを選ぶタイプだと思います。 / Hidey ( 2001-11-10 04:26 )
ゆーさん、いつ行っても込んでるので体力が要りますけどね。興ざめかもしれませんが、僕は正直仕事で絡んでなければ行かないな。車を運転するのは大好きだけど、車自体にそれほど心酔することはない人なのです。でも、一回入ってみる価値はあると思います。そのときはヤマハをよろしく。 / Hidey ( 2001-11-10 04:23 )
れいじくん、ありがとう。最近全然ゆっくり話してないね。是非近々一緒に飲みたいんだけど。 / Hidey ( 2001-11-10 04:21 )
ちえちゃん、あれは今までで一番大きい仕事でした。最後、形が定まってきたときは嬉しくてほとんど自己陶酔状態。でも、自己満足では決していけないんだよね。客がどう感じるか、ちゃんと想像力を持たないといけないから、ときにはミーハーさも必要なのです。 / Hidey ( 2001-11-10 04:20 )
どんなことでも、「作っているほう」の方からお話を聞くのは大変興味深いですね。私は大学時代オーケストラをやっていましたが、その理由も「音楽を作るほうの側」になりたかったからです。 / はるぴょん ( 2001-11-10 01:49 )
とても考えさせられるお話でした。私が今担当しているクライアントの人は自身の夢の実現に専心する方で熱いハートを持った素晴らしい方なのですが、熱くなりすぎるところがあり、会社対会社のビジネスとしては問題が多いことが頻繁にあります。ま、頑張ります!! / ナライフ ( 2001-11-09 16:05 )
SR400は昔の彼の愛車でした。 あの黒のボディとキラリと光るシルバーの色が目に焼き付いてて離れません。危険な香りのするものほど美しい♪あー、実はこの日記3部はその彼とそのバイクを思い出しながら読んでしまいました。今となっては美しい思い出です♪ / Hiroko@ありがとう ( 2001-11-08 23:19 )
モーターショーって展示してあるだけなのかと思っていました。こんなに楽しいところだったんだ!幕張、こんなに近くに住んでて、もったいないことしたな・・・。 / ゆー ( 2001-11-08 21:24 )
Hideyさん、面白いです。むちゃくちゃ面白いです。 / れいじ ( 2001-11-08 13:31 )
今年はTVでしかみていないけれど面白い車が沢山あって楽しそうでした。Hideyさんのように考える側の人たちは苦労してるんですね。私の姉もナレーターだったのでモーターショーは何度か仕事していたので昔はもっと見に行ってました。 / Chie ( 2001-11-08 08:35 )
Ecruさん、こんな早い時間から!?ヤマハのHPに過去のモーターショーの記録もあるのですが、権利関係の問題で、もうほとんど映像も何も見られない状態だと思います。ことし後輩が引き継いだブースはどうなったのかな? / Hidey ( 2001-11-08 06:59 )
Hirokoさん、ありがとうございます。確かにこの仕事はやめられないですね。僕も日本にいたらもう一度やってたと思います。SR400。渋いですね。バイク乗られてたのですか? / Hidey ( 2001-11-08 06:56 )
ごめんなさい。わからなくて、3回読んだのではなくて、とても素晴らしかったので、思わず読み返したということです。進めかたとかお考えとかとても勉強になります。そのブースも拝見したかったです。 / Ecru ( 2001-11-08 06:56 )
akemiさん、実は僕も二輪は免許持ってません。バイクのことはよく知りません。でもその世界観にはほれましたね。どんな立場になっても夢を失わずにいるのは、きっと努力が必要なんでしょうね。 / Hidey ( 2001-11-08 06:55 )
Risaさん、そうだったんですか。仕事されてたんですね。うちの妻はプロのナレーターで、この間までラジオでもやってました。来週最後のイベントを済ませてからこちらに来てくれます。最終日、そのあとの打ち上げがまた凄いんですよね。 / Hidey ( 2001-11-08 06:53 )
パンドラさん、またまた分かりにくい日記で済みませんでした。夢だけでも伝わってくれると嬉しいです。おいしいビール、いいな。 / Hidey ( 2001-11-08 06:52 )
たらママさん、そうなんです。遠くて、交通も便が悪くて、しかも込んでるんです。それで日本最大の動員なんだから、車が好きな人って多いんですね。 / Hidey ( 2001-11-08 06:51 )
Ecruさん、3回読んでも分からない文章で、本当に申し訳ありません。結局言葉じゃないんですよね。音と映像と、人間の動きで、そしてもちろんマシンで伝えたのです。 / Hidey ( 2001-11-08 06:49 )
感動して胸が苦しくなってしまいました(笑) 大勢の仲間達とひとつの目的を達成する。大変だけど、その分感動も大きいんだろうなぁ。 知り合いのギョウカイ関係者さんも多分それが楽しくて、どんなに仕事が大変でもやめられないんだろうなー、、、って思いました。 今回の日記読んで思わずSR400を思い出しちゃいました♪ / Hiroko ( 2001-11-08 00:15 )
私は単車に乗らないので、ほんとのところはわからない人間です。だけど…。。。『混じりけのない夢』は、とってもよくわかります。力を注ぎ込み、成し遂げた達成感が、さわやかに伝わりました。とっても素敵です。 / akemi ( 2001-11-08 00:11 )
今年も行ってきました。晴海から幕張に会場が移って最初の年、学生でしたがアルバイトでナレーターとして参加したこともあり、特別な思い入れがあります(笑)。最終日の「蛍の光」と「涙」、久しぶりに思い出しました。 / Risa ( 2001-11-07 23:36 )
おいしいビールを飲みたくなって、1本あけました。夢をかなえるためのシゴト・・・・なんだかおぼろげに、何かが見えるような気がします。 / パンドラ ( 2001-11-07 23:24 )
一度行ってみたいな、と思っています。でも不便なところだから・・・・。 / たらママ ( 2001-11-07 23:11 )
3回程読み返してしまいました。人機官能、よく分からなかったけど、3つのカテゴリーに分かれたところでなんだか一気に伝わってくる感じがしました。何を一番に伝えようとするのか、それを実現するためにどうみせていくのか…難しいです。とても、勉強になりました。 / Ecru ( 2001-11-07 22:19 )

2001-11-07 東京モーターショーの思い出 2

コンセプトがまだ充分に固まっていない頃から女の子のオーディションを始めなくてはならない。3月中旬にはオーディションを実施。300人を超えるモデル、ナレーター、コンパニオンが、20人ほどの座を争った。

女の子を起用するでも、意味のない起用は決してしたくなかった。カメラ小僧たちの遥か向こうを超然と見据えて、ハードなマシンに身を絡め、官能的に走りのエキサイトメントを訴えて欲しかった。コスチュームも、モーターショーにありがちの清潔さやきらびやかさが目立つ色使いでなく、タイトで黒一色のレザータッチのジャケットとミニ、胸元に赤く冴えるフォークロアのチョーカーをあしらった。

なにより大きく変わったのが、女の子達を率いる形で、骨太だが爽やかさの残る男性ナレーターを主役にしたことだった。オーディションで選ばれたのは、少年の瞳を残しながらも大人のセクシーな肉体を纏った、男性の役者だった。彼自身ライダーだったので、我々の伝えたいことはすべて把握してくれた。

女の子達の演出は妥協を許さなかった。オーディション後初めてのミーティングでは、お約束の商品説明は交えつつも、その大半を「人機官能」コンセプトの解説に裂いた。従来の、客に媚びるような、意味性のない微笑みはすべて削り落とした。はじめは戸惑っていた女の子達も、すぐにメッセージを理解してくれた。

つまらない振り付けは一切しなかった。観客の感情の波に任せながら、官能的なウォーキング、ポージングだけで印象を残す。シンプルな演出は演ずる側にとっては最も難しい。幸い救世主が存在した。モデルの中にひとり、ファッションショー経験が長く、いつも陰のある眼差しをしていながら、演ずるときは最も挑発的になれる女の子がいた。彼女の身のこなしは芸術といってよかった。2週間以上にわたり、一日10回以上にもわたるショーをこなしたが、彼女のポーズや表情の決めは、何度となく見ている僕をも酔わせた。

映像は僕がこれまで手がけたものの中でも最も完成度の高い作品になった。民族音楽風の、渋めだが心に刺さる圧倒的な曲調にあわせて、三つの世界観が微妙に色合いを変えながら展開する。もちろんバイクのシーンも多いのだが、それ以上に人の眼や表情を追った映像を多用した。鼓動する眼、陶酔する横顔、そして新しいものとの出会いに輝く幼な子の表情。

こうした音と映像を、円形に囲い込んだブースの三方から波のように観客に注ぐ。その三方にはもちろん「人機官能」の三要素を象徴する三つのステージがあり、ステージング、音、映像がインタラクションしながらひとつのテーマに向かって融合し、収束していく。

楽しくない。緊迫感に充ちたステージだった。テーマ映像から15分ほど続くデモンストレーションは、カメラ小僧をがっかりさせたかもしれない。しかし、本当にバイクが好きな人には評価が高かった。辛口で知られるヤマハの商品企画の人も、感動したと言ってくれた。僕自身、自分の仕事に酔うことなどなかったのだが、このステージングだけは何度も鳥肌が立った。

環境を語るコーナーも与件としてつくらなくてはならなかった。しかし、環境展示につきものの、偽善的なメッセージだけはご免だった。ヤマハがやるなら、環境だって「人機官能」だ。「乗り物の楽しさを、忘れない。」という、前述のコピーライターのT氏の秀逸なコピーをタイトルにしたコーナーを作った。電動自転車にしたって、楽しい乗り物だから人が乗る。普及するから環境も改善する。現実性を伴わないお題目なら、展示などやめたほうが資源も無駄にならず、環境のためだ。

(つづく)

先頭 表紙

makiさん、僕ら代理店からはあまりドロドロした部分は見えないのですが、本当にあれは凄いらしいですね。でも、このときのスタッフは全然そんなことなかったみたい。本文にも書いたモデルの子がさっぱりした親分格で、全然いじいじした関係にはならなかったようです。 / Hidey ( 2001-11-10 04:36 )
コンパニオンの仕事はホント大変ですよね。一度だけしたことがあります。。。若かりし頃(笑)でも、すごいんですよねぇ、上下関係&女性関係。女は怖いってどれだけ思い知らされたことか。。。それを身にしみて感じたのでどうしてもコンパニオンさんたちを見て、ただ単にきれいだなぁとか思えないんですよ、、ハハ(^▽^;)ゞ / maki ( 2001-11-09 11:32 )

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