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復活! マイケルの「小さなことからコツコツ党宣言」

先ずは自分と周囲の人が幸せになるにはどうすればいいかを考えてみる。

基本的にFacebookに書いたものからエントリーを厳選し、実名やらを編集したり、ひまじんの文字数制限を満たす様に削ったりしてます。Facebookの方に興味がある場合は、コメントなどでお知らせください。でも、後で思いついた小ネタをひまじんの方だけに仕込むこともありますよ。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-12-14 7 Days to go! 持ち物調達〜映像関係
2003-12-12 8 Days to go!
2003-12-03 18 Days to go!
2003-11-28 棟方志功と旭川
2003-11-26 11/22 「欲望という名の電車」@青山円形劇場
2003-11-22 この3連休最大のイベント? みるべし、南極の皆既日食
2003-11-20 30 Days to go * 地図追加しました
2003-11-20 「スタミナ苑」&「不肖・宮嶋報道写真展」
2003-11-19 ペンギン王国の復活
2003-11-14 なぜ長崎水族館がペンギン王国になったのか


2003-12-14 7 Days to go! 持ち物調達〜映像関係

結局、新しい一眼レフもビデオカメラも買わないことにした。

予め住宅財形やらなんやらをボーナスから控除されることにしてあるのだけど、それでも少しは余裕があるだろうと思ってたら、思いのほか手取額が少ない。

そういえばこの夏のボーナスから社会保険料が引かれるようになったんだ。あと何だかんだ言って、山陰だ、旭川だ、長崎だと出歩いたおかげで生活が圧迫されてきてたし(汗)、気が付いたらもうボーナスが残っていない。

今日、防寒着上下や腕時計を購入したから、あとは貯金を切り崩さねばなるまい...

さて、今持っているカメラは父親が使いこなせなくて投げ出したミノルタα-7700iだけど、実は僕も満足に使いこなせていない。きれいな写真を撮るための基礎をきちんと勉強しなきゃと思いつつ、ここ何年もずーっとやっていない。今回もぶっつけ本番か...

このカメラの不満は大きくて重たいこと。だからこの機会にコンパクトな一眼レフが欲しかったのだ。今回はフラッシュを持って行かないことに決めたので(白夜だから)、その分ちょっと楽か。

船内の様子やスナップショット撮影用にはデジカメを使うことにした。

ところでフィルムは何本くらい持ってゆくのがいいんだろうか? 一応スライド用のフィルム36枚撮りを20本を買って、家にストックしていたネガフィルム24+3枚撮り8本と持ってゆくことにした。それでもこれが本当に充分な量なんだか確信が持てない。現地で買い足すのは難しい(船の中でも売ってるけど高いらしい)ので、もう少し持っていこうか。余ったら他の参加者に売りつけよう(本当か?)。

レンズは標準と、望遠、広角レンズを各1つ持ってゆく。防水用のカバーも購入済み。今はレンズを保護するタイプのフィルタしか装着していないので、偏光フィルタを買わなきゃなぁ。

カメラ用電池の予備、デジカメ用充電池と充電器、ノートPCとそれにデジカメを接続するためのケーブルを持ってゆく。そうそうビデオカメラもね。イルカ泳ぎやトボガン滑り(腹ばいになって滑る様子)はきっちりおさえたいし!

船内では、ナチュラリスト等によるセミナーが催されるらしいので、それを録音するために、購入したもののいまいち活躍していない(汗)ClieのVoice Recorder機能を使う。でもこれはやっぱりビデオで撮った方がいいのかも(爆)追加でテープ買うかねぇ...

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八百八氏 > スキーに行かないからそういう常識が欠けているの...一応ビデオカメラにはガムテでホカロン貼り付けることにしてます。 / マイケル ( 2003-12-16 09:56 )
須木成さん、結局フィルム更に買い足してしまいました。枚数にすると1323枚! 現像もその後の写真の整理も大変そうです。 / マイケル ( 2003-12-16 09:54 )
スキー場でも液晶は凍るよ. / 八百八六助 ( 2003-12-16 00:13 )
デジカメは寒いとこだとすぐ電池が切れてしまいますから、フィルムで正解だと思います。昨年、氷点下の森のイベントに仕事で行って、2枚撮ったら電池切れの表示で滝汗でした(笑) デジタルは寒さにからっきし弱いです(爆)! / 須木成 ( 2003-12-15 23:36 )
真冬だとあり得るのかなぁ? とりあえず今回のツアーの注意事項とかにはありませんでした。真冬の北海道よりは暖かいらしいし... / マイケル ( 2003-12-15 10:52 )
フィルムって凍らないんだろうか? 液晶は凍るよね. / 八百八六助 ( 2003-12-14 09:32 )

2003-12-12 8 Days to go!

脇道にそれる悪い癖がある。

持ち物リストとスケジュール表を作っているのだが、ついついそれらのアップデートに熱心になってしまい、肝心の荷物の調達が進んでいない。表を作った時点で安心してしまうのと、「あと一週間ある」という油断が大敵なのだ。

最初の目的地は New York だが、JFK空港からホテルまでどうやっていくかで悩む。12/17からAirTrainというのが開通して、空港のターミナルからJamaicaという駅までそれで行けば、そこからLIRR(鉄道)でMidtownのPenn Stationまで1時間かからず行けるらしい。バスなら渋滞に巻き込まれたら2時間くらいかかるときもあるからこれは便利だ。でも乗換えが煩わしいのでは...

...なんてことは今悩む必要は無い。時間を取るか、楽さを取るかは着いた時の疲れ具合と相談すればいいのだ。

そんなことより、旅行保険に入らねば。一応クルーズには船医が乗り込むが、万が一病気になったり、手術が必要になったりするような場合はヘリコプターで迎えに来てもらわねばならないのだ。先日、韓国の観測隊員が遭難し、不幸にもそのうち1人がお亡くなりになったのだが、彼らの「世宗(セジョン)基地」があるキングジョージ島は南極半島沖にあり、今回のクルーズのコースにも近いのだ。

さて、どこの保険会社がお徳なのだろうかネットの海を探索だ...

...危ない、危ない。あやうくネットの海で遭難しかけるところだった。ついつい南極ツアーに参加した人の体験談を読みふけるうちにエライ時間が経過してしまった。その代わり、持ち物リストが更に充実したのだが。

ところで、12月になると来年の休日計画を会社に提出しなければならないのだが、これも曲者だ。

来年のカレンダーを見ながら、フレックスホリデー15日分(お盆休み代わり+有給休暇の計画的取得)を設定するのだが、ついつい来年の旅行の計画モードになってしまう。

「5月連休の谷間を埋めれば11連休になるぞ」

とか言っている分にはまだ良いのだが、

「モロッコ単体で行くか、チュニジアもセットにすべきか」とか、なってくるとそろそろヤバイ。

来年の12/18にマイアミ時代の同僚(現地人)が結婚式を挙げるという報告が入ってきたのだが、

「せっかくマイアミまで行くんだから、どこかに足を伸ばそう。ガラパゴスかイースター島か、エンジェルの滝か...」

なんていうことで悩みだす。確かラン・チリ航空ではお得な周遊パスがあって...って、それは南極から戻ってきてから大いに悩め。

この土日は出発前の最後の週末。なんとか遅れをリカバーしないと!

先頭 表紙

ricaさん、今日の買出しで随分落ち着きました。あとは体調管理とテンションの維持だ! / マイケル ( 2003-12-13 22:43 )
fukuさん、どういたしまして。こちらこそお目にかかれる日を楽しみにしています。 / マイケル ( 2003-12-13 22:42 )
ふ、普通の旅行とはちょっと違って考えなければならないことが色々ありそうですね。万全の準備でがんばって下さい!旅行のご報告、今からホント楽しみです〜。 / rica ( 2003-12-13 02:16 )
もうすぐですね。メールありがとうございました。返信がPCの調子がすぐれず・・。遅くなっておりすいません・・。まずはお礼まで。 / fuku ( 2003-12-12 23:30 )

2003-12-03 18 Days to go!

あれから10日以上経ったというのに、全然準備がはかどっていない。強いていえば長靴を買ったくらいか...

なんで長靴が必要なのかというと、南極に上陸する際に、港のようなものがないので、クルーズ船からはゾディアックというゴムボードに乗ってゆかねばならないからなのである。陸地が近づくと、膝下くらいまで海水に浸かりながら上陸するのだそうだ。

こういうアウトドアグッズはやっぱりアメリカの方が物が良いに違いないと思った僕は、先日の西海岸出張時の空き時間に、スポーツ用品店に行ってみた。

おぉ! 丁度いい具合に処分品の長靴がワゴンセールだ!

僕は日本でも靴探しに困るほどの小足の持ち主だけど、この時は幸いジャスト・フィットのものが見つかった。

(以下のやり取りは勿論英語なのだが、自分の思考回路の中では日本語になっていたのでそのまんま実況すると...)

僕「すんませーん、これのもう片方の足の下さい!」
店員「すみません、そのサイズは1つ(one)しかないので...」
僕「ええわかってます。ですから、もう片方...」
店員「すみません、ここにあるだけなので...」
僕「……」

なるほど、英語で靴を数える時は「a pair of ...」であったが、ただ純粋に"one" という時は本当に片方だけなのであった。

それにしても長靴片方だけでどうするつもりだ。そういう時は捨てておけ。

てな訳で、長靴は近所のディスカウントショップで購入したのだった。めでたしめでたし。

===

そのアメリカ出張中に今回の旅行準備用に購入したもの2つ。

一つ目は「Shackleton」というDVD。

1914年に南極大陸横断に挑んだイギリスの探検家アーネスト・シャクルトンとその一行28名を乗せた船・エンデュアランス号が、南氷洋で氷山群に閉じ込められから、1年9ヶ月をかけて全員が生還するまでの実話に基づいた映画。主演はケネス・ブラナーでこの夏、NHKでも放映されたが、生憎録画を忘れたもの。

3時間もので、特典映像込みで3枚のディスクに分かれて収録されている。アメリカで買った(日本未発売)ので、当然英語字幕。なぜか始まった直後に爆睡してしまうので(笑)いっそ帰ってきてから観ることにしようかと...

余談だけどこの探検に際し、シャクルトンが隊員の募集をかけた広告が実にカッコいいのでここに引用する。

求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。
絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る。

もう一つは「Lonely Planet」という旅行ガイドブックの「Antarctica」。南極のガイドブックなんて流石に他に無いかも? 今回買ったのは第2版。実は僕は第1版も持っている...

先頭 表紙

なるほど。とっとと準備を終わらせればDVD鑑賞も出来るんですけどねぇ〜 / マイケル ( 2003-12-15 10:53 )
シャックルトン見ましたよ。最後は南ジョージア島の捕鯨漁師の家にたどり着いて生還するのですが、いやぁ、すんごい。 / ごぶさたの口車大王 ( 2003-12-14 13:21 )
さにゃえもん、小足も小足。ボーリングの時には23.5くらいが丁度いい。サイズが無くてほしい靴を諦めたこと多数。 ところでペンギンにパスを出す時は、めちゃくちゃやさしくしないと死んでしまいそう。やつらのヘディングはきっと命がけ。 / マイケル ( 2003-12-12 12:32 )
ムッシュ、ありがとうございます。 / マイケル ( 2003-12-12 12:30 )
こういう大人の洒落(?)がサラッと言える人って素敵だよね。 おお!あなたも小足仲間なのね! きゃ〜親近感〜〜!! ペンギン君にフットサル勧誘の件、頼んだわよ!  / さにゃえもん ( 2003-12-11 23:17 )
御気をつけて・・・! / ムッシュ ( 2003-12-09 17:22 )
大陸横断ですから、今でも十分過酷です。しかも90年前ですから、肉体的にも精神的にも、それこそ軍隊式に鍛え上げられた人で更にその道のスペシャリストでないとだめだったようで。もちろん男なら誰だって良い訳ではないです。 / マイケル ( 2003-12-08 14:49 )
かっこいいですね。男のロマンを感じます。でもやっぱ女性はだめなのね・・・。過酷すぎるのかなぁ。 / ウサ子 ( 2003-12-08 14:23 )
何年か前にシャクルトンブームがあったみたいですよ。卓越したリーダーシップの持ち主ってことで、その冒険について書かれた本が何冊か出ています。読みましたが、ただただスケールがでか過ぎてピンとこない自分の想像力が悲しいですが。それにしても今の時代にこの求人広告はないでしょうね。 / マイケル ( 2003-12-05 03:56 )
Lonely Planetは、南極まであるんですか!感心...さすが。シャクルトンの募集広告、かっこいいですねぇ。研究者の募集広告もこんなトーンでつくってみたら楽しいのに。(応募するの、私だけかも知れないけど。笑) / Kyuco ( 2003-12-04 19:20 )
そうですね、北国育ちで寒さには強いつもりでしたが、冬に海水に浸かったことはないので盲点でした。買物リストに加えておきます! / マイケル ( 2003-12-04 10:31 )
海水に浸かりながら上陸って、すごく寒いのでは・・・靴にはるタイプのホッカイロも必要ですね! / カエル ( 2003-12-04 10:04 )
天候が崩れたら上陸できないわけで、極端な寒さ対策は要らないらしいんです。どうやら日本のスキー場よりは暖かいらしいんですよ。だから気合入れまくるとかえって暑いらしいです。 / マイケル ( 2003-12-04 00:50 )
すごいな〜、なんかこう「ああ、本当に行くんだな」って感じがしました!信じていなかったわけじゃないですよ(笑)、でもこう「ハワイに行きます」とか普通の旅行地と違って準備とかを聞いていても「うわ、本当に行くんだ!!」っていう感じで・・・(意味わかります?自分でもよくわからないな)。防寒具とかはお金出してでも本当に暖かいものにした方がいいと思いますよ〜っ!ここボストンでさえもちょっとでもなめて安い服とか買ったら本気で死ぬ!って思うことありますから・・・。 / rica ( 2003-12-04 00:38 )

2003-11-28 棟方志功と旭川

先日、渋谷 Bunkamura にて、「生誕100年記念展 棟方志功 〜わだばゴッホになる〜」の展示を見てきた。本当は展示の感想の方を先に書くべきなんだけど、そこから派生した話の方が先に完成しちゃったので、そっちを先にアップする。

===

僕の実家のある、北海道旭川市の文化会館。その緞帳が棟方志功の作品だったのを思い出した。赤と黒を基調に、師独特のふくよかな女性が横たわっていたような気がする。

僕が通っていた高校はこのホールのすぐ近くにあって、合唱コンクールと予餞会(卒業生を送る会)で使用していたのだが、特に後者は生徒会が主催の行事ということもあって、生徒が結構好き勝手なことやっていた。当時放送部員だった僕は、ステージの床に組み込まれた上下移動式マイクの操作権を握っていたので、校長がくだらんギャグを言おうものなら(生徒会行事だと普段とは違ってかなりリラックスモードなのだ)ボタン操作一つでマイクを勝手に引っ込めたりもした。

しかしネット内で「旭川」「棟方志功」をキーワードに検索をかけたのに、この緞帳の事は出て来なかった。

その替わり、といっては何だが「優佳良(ユーカラ)織」に関する記載が数多く出てきた。

それらの記事を読むまで「優佳良織」のことは余り知らなかったのだけれど、旭川生まれの染織工芸家・木内綾さんが始めた、北海道の自然と風土をテーマにした織物で、何百もの色に染めた羊毛を糸に紡いで手織りし、国内外で高い評価を得ているのだそうだ。

そもそも「ユーカラ」というのはアイヌの人々が伝承している叙事詩のことだ。アイヌ文化をリスペクトする木内さんは自分の作品に「ユーカラ」の名をつけるために、アイヌ文化伝承者である川村カ子トさんの許可を得たという。

ところが、事情を知らない人は、当然ではあるがアイヌの織物と勘違いするのだ。木内さんはそれはそれで光栄なこと、と当初は思っていたようだが、やはり後世まで誤解を招いたままでは良くないと思うようになる。

そこで棟方志功の登場なのだ!

彼は旭川を訪れた時、木内さんと会って「これはカタカナの織物ではないですよ」といい、彼女の目の前でサイン帳に『優佳良之韻々』と書いたらしい。「織物の優しさ、美しさ、良さがまろやかに響き伝わってくるという意味です」と。

それが1975年ころの話らしい。ひょっとしたらこの時、志功は緞帳の製作の為に来ていたんだろうか?

それにしても言葉の響きが「ユーカラ」である以上、誤解する人は後を絶たないと思う。僕だって「アイヌの伝統工芸にむりやりな漢字を当てはめた」と思っていたし。

全然関係ないが、優佳良織工芸館はそのロケーション(旭川から国道12号線で札幌方面に向かうと街外れの高台にある)といい、大きなヨーロッパ風の建物といい、てっきりラブホのようである。あれは何とかならなかったのか。

次に帰郷した時には「ペンギンパレード」「優佳良織工芸館」、そして「川村カ子ト アイヌ記念館」(実は父の家のすぐ近く)は行かねばなるまい...

先頭 表紙

先日の展示では「華狩頌」って作品が一番気に入りました。ところでこの緞帳をもう一度見るためにはどうすればいいのか...何かの出し物を見に行っても、初めから上がっている場合もありますしねぇ。 / マイケル ( 2003-12-03 12:48 )
夢樂堂は棟方志功の大ファンで、各地に出かけて作品を見てきました。この緞帳、必ず見たいですね。 / 夢樂堂@御祝いメッセージありがとう ( 2003-12-03 10:28 )
マイケル色の濃い旅...なんならうちの実家にでもご案内しましょうか(笑)。 / マイケル ( 2003-12-03 08:40 )
毎度のコトながら興味深い記事をありがとうございます。アイヌ文化のことは恥ずかしながらまったく知らないに等しいです。「知りたいことリスト」の中にはしっかり入っていますが。それにしても...私が旭川にいくときには、やけにマイケル色の濃厚な旅になりそう。笑 / Kyuco ( 2003-12-03 06:45 )
毎度のコトながら興味深い記事をありがとうございます。アイヌ文化のことは恥ずかしながらまったく知らないに等しいです。「知りたいことリスト」の中にはしっかり入っていますが。それにしても...私が旭川にいくときには、やけにマイケル色の濃厚な旅になりそう。笑 / Kyuco ( 2003-12-03 06:44 )

2003-11-26 11/22 「欲望という名の電車」@青山円形劇場

青山劇場の「つかこうへいダブルス2003〜幕末純情伝」(筧利夫、広末涼子)の券を求める長蛇の列を横目に、こちらはすんなり当日券確保。

===

作:テネシー・ウィリアムズ 演出:鈴木勝秀

出演:
篠井英介(ブランチ・テュボア)古田新太(スタンリー・コワルスキー)、
久世星佳(ステラ・コワルスキー)、田中哲司(ハロルド・ミッチェル)ほか

妹のステラを尋ねてニューオーリンズにやってくるブランチ。姉妹は大邸宅を持つ資産家の娘だったが、ブランチによるとステラが家を出た後に色々あって、屋敷は失ってしまったのだという。

妊娠中のステラは夫・スタンリーと貧しいながらも幸せな家庭を築いているが、夫はブランチが転がり込んでから、彼女と顔を合わせるたびに暴言を吐いたり乱暴を働くようになる。元々野蛮で無礼で教養もない粗野な男だけど、二人でいる分には何も問題は無かったのだ。

僕もブランチの境遇には同情こそしても、同居は勘弁願いたい。現実を見ずに、空想の世界に溺れ、身を持ち崩している割に名家のプライドは捨てない。容姿の衰えを極端なまでに恐れ、明るい場所には出ない。「わたし、綺麗?」が口癖。スタンリーでなくても癇に障る。

スタンリーのポーカー仲間のミッチはブランチのことを気に入る。彼女をレディーとして扱う彼と、今度こそ幸せになるのではないかと思っていたブランチだが、ニューオーリンズに来るまでの彼女の素行を調べたスタンリーの告げ口に、ミッチも彼女を罵倒して離れていった...

===

本作は1992年に一度、鈴木勝秀氏の演出にて企画されながら、作者の遺族の申し出にて上演許可が下りなかったことがあったらしい。理由は「男優(篠井英介)の演じるブランチは認められない」とのこと。

その後、製作側の必死の努力と交渉が実り、2001年には念願の篠井ブランチでの上演が適ったという。

テレビで見る時には曲者な篠井さんだけど、芝居小屋で見るとこれほど輝いている人も他にない。性の違いなんか簡単に飛び越えてみせる。女形一筋の芸歴は伊達ではないし、劇場の魔法だ。

淑女の仮面を纏った娼婦、しかも狂人一歩手前のブランチを彼以上に演じきれる人が他にいるだろうか? 杉村春子(永遠に未見...)亡き今、思いつくのは浅丘ルリ子か大竹しのぶか。

...と思ったらこのお二人、実際にブランチ役をやっていた(驚)。しかも蜷川演出で。

浅丘版は88年に設定を日本の大正時代に移した「欲望という名の市電」、大竹版は昨年のこと。ちなみにその時のキャストは、

大竹しのぶ(ブランチ)、堤真一(スタンリー)、寺島しのぶ(ステラ)、六平直政(ミッチ)

という強力布陣! 男優陣はこっちの方が良さそう。

古田さん、演技は悪くは無いが太りすぎ。映画版はマーロン・ブランドだっただけに...

ただ映画でも一番好きだった、家出したステラの名前を泣きながら叫ぶシーンには思わず胸が詰まった。余談だけど、この場面はアメリカで映画を見ると、本編の前に流れてくる「AFI(米国映画協会)100年の歴史」とかいう、名場面ダイジェスト映画にも採用されている。みんなこのシーン、好きみたい。

田中さんも「いい人」感は合格だが、体型を気にしてジムに通うようには見えないのが残念。(体型で配役するわけじゃないけど。)

大体映画版は当時表現に規制があり、ある重要な設定が削除されているのだ。だからできれば芝居を先に見たほうがいいかも...

ステラ役の久世さんは、役柄のせいもあるけど非常にバランスが取れたいい演技だった。

PS フランス語の狂言まわしはいらない...

先頭 表紙

更に深まる謎...(笑) 戯曲はこれから読むところなんだけど、多分アノ言葉だよな。僕もあまりにもストレートすぎてビックリしたもの。 / マイケル ( 2003-12-03 08:44 )
アノ言葉とはアノ言葉のことです…(さらに謎?)戯曲にももちろん使ってなかったですよね。確か。だからよけい驚いた。 / かねちゃん ( 2003-12-02 23:09 )
久世さん=男らしい...ですか。僕は彼女のステラを見て、抱きしめたいほど健気な人と思ったんですが(笑) / マイケル ( 2003-12-02 11:20 )
のんちゃん(久世)はパンドラさんがおっしゃってる通り、元立派なトップスターです。天海祐希の後です。アイドル派の天海が芝居がまずいぶんかなーりカバーしてたり、男くささを背負ったり芝居では間違いなく実力派です。退団後も地味時にらしい仕事をされていて満足☆しかし忙しくなければこのキャスト本当にそそられました(^^; / ウサ子@ありがとうございました ( 2003-12-01 22:39 )
あ、蜷川版も見たんですね。流石...ところでアノ言葉ってのはアノ言葉のことですよね...(これじゃ何のことだか判らんか) ブランチの元旦那のこと、ですよね? / マイケル ( 2003-12-01 00:17 )
あ、ご覧になったのですねー。演出は去年の蜷川版よりこっちの方が好きです。しのぶさんのブランチは「無垢の痛々しさ」を、篠井さんのブランチには「プライドの孤城」をより強く感じました。それにしてもアノ言葉をズバリと使うとは・・・ / かねちゃん ( 2003-11-28 22:54 )
「設定」の件は有名な話ですよ。きっとDVDとかで見ると特典で詳しい説明があるはず。 もし僕が10代の頃にこの作品を見ていたら「ブランチって嫌なヤツ」で終わっていたかもしれません。昔見た作品を改めてみてみるのもたまにはいいかもしれません。 / マイケル ( 2003-11-27 07:04 )
久世さん、宝塚出身でしたか! 言われてみれば芸名が宝塚っぽい... / マイケル ( 2003-11-27 06:59 )
Kyucoさん、そういえば「恋に落ちたシェークスピア」って映画では役者は全員男でしたねぇ。このお芝居日本では6〜7月にやってたんですよね、気にはなっていたけど見忘れました。 / マイケル ( 2003-11-27 06:57 )
ところで、映画のほうは十代の頃に観た覚えがありますが、内容をよく覚えていません。。。ブランドとリーの印象ばかりで。「削除された重要な設定」、気になりますね。今観たら、また全然違う感想になるのかも。  あ、浅丘ルリ子さんと大竹しのぶさん、いいですねー!私も同感です。 / パンドラ ( 2003-11-26 21:18 )
ウーン! よかったんですねえ。 篠井さんの舞台、見ごたえありそう。 久世さんは、宝塚時代の舞台を観ていますが、男くさい演技派でしたよ。で、ちょっと軽妙な味もあって。なつかしいなあ。ちゃんと、オンナしてはるんだなあ、よかった(ファンの方に怒られそう...ゴメンナサイ!) / パンドラ ( 2003-11-26 21:14 )
秋にロンドンで野村萬斎主演の「ハムレット」を観ました。シェイクスピアの時代と同じようにすべて男優で、ということでしたが、ガートルートの篠井英介と、オフィーリアの中村芝のぶ、この二人の演技には文字通り魂消ました。女性よりも女性らしくて... / Kyuco ( 2003-11-26 18:35 )

2003-11-22 この3連休最大のイベント? みるべし、南極の皆既日食

一昨日、南極行きの記事を書いてアップした後に、Yahoo! News にてこんな記事を見つけた。

南極から皆既日食を初中継 11月24日、ネット通じ

日本時間の11/24早朝。南極大陸で皆既日食が見られる。どうやらこれは人類が南極で見る最初の皆既日食ということらしい。この様子はハイビジョンカメラを持ち込んで取材を続けているNHKでももちろん中継されるが、上記リンク記事内にもあった「ライブ!ユニバース」にも期待したい。

「ライブ!ユニバース」のことは今回初めて知ったのだが、日食などの天体ショーをインターネット中継することに情熱をかけた人たちからなる非営利団体らしい。つまり、他に仕事を持ったアマチュア天体観測家たちがボランティアでやっているのだ。

当日は南極にカメラ2台を設置し、太陽のアップの映像と南極全体の引きの映像を同時に撮影するらしい。その映像はその場で圧縮してインマルサットB経由で日本に送られ、日本ではそれを再エンコードして、現地の実況や日本側スタッフとの掛け合いといった音声データを重ねるのだそうだ。

以上、ZDNet News内のコラムを参考にさせていただきました。

===

確かに僕がツアーを申し込んだ会社のパンフレットには、今回の生中継のために現地に飛んだ方が参加されたのとまさに同じ、「究極の南極----砕氷船キャプテン・クレブニコフ号で行くはるかなる南極&ロス海 〜 南極で見る皆既日食」というものがあった。

だけど南アを11/4に出発、オーストラリアに12/3に戻るという日程。一番安いトリプルルームでも$18,995という値段設定は、これはもう何というか、検討以前のものだった。

でもこういう記事を読むと正直凄く悔しい。なんで僕がスタッフじゃないんだろうって(笑)。そりゃ、天体ファンでもないし、この団体の過去のプロジェクトに関わっていたこともないから当たり前なんだけど。

最初にポシャった南極旅行計画の時には、その資金繰りのために、当時うちの部で開発されていた製品を南極に持ち込むことを課長に提案した。

「うちの製品がいかに過酷な環境の下でも正しく動作し、しかも素晴らしいパフォーマンスを発揮することをこの私が証明してきます! だからスポンサーになって!」(バカ)

しかし、ここだけの話、年末年始の頃の南極より、真冬の北海道の方が寒さは厳しいのだ。低温化での動作保証なら「さっぽろ雪祭り」の方がいいし、その程度なら社内にある人工的に高低温環境を作り出せる部屋で事足りのだ。

ホントはそれだけでなくて、南極でその機械を使うことによって得られる副産物(僕がどこの会社でどんなビジネスに関わっているかを既にご存知の方もいるとは思いますが、一応この日記上では伏せておきたいのでこういう遠回しの表現になっています)の価値も主張したんですが、課長には曖昧な微笑でかわされてしまいました(笑)。ま、結局この時はツアーそのものがキャンセルになったんですけどね。

ボランティアで衛星を使って日食生中継と比べると随分とセコイ話で恐縮ですが...

さて、中継まであと2日。当日天気が良くなることを祈りましょう。

先頭 表紙

そうですよねぇ、現場にいても減光フィルタ忘れて欠けて行く過程が分からない、とかそういうことは起きそうですね。でも、一度は現場で経験したいものです。つまらなかったらそれはそれで「テレビで見る方がずっと良いよ〜」とか偉そうに言えるし! / マイケル ( 2003-11-28 12:13 )
美しかったですねぇ♪ うちの母親もビデオで保存してました。現場で見てたら震えちゃうかもしれないけど、テレビみたいに大きくは見れないから、なるへそね、ぐらいでおわっちやうか、どっちかだったでしょうね(笑) / 須木成 ( 2003-11-28 00:38 )
↓Danaさんへのツッコミ返しです。 / マイケル ( 2003-11-25 06:55 )
NHK良かったですよね。こういう番組にドカンッと予算を投入できるのは流石です。これなら受信料払ってもいいかと...(実は居留守使ってずっと払ってない...) ただ一日くらい「てるてる家族」休んでもいいのではないか、とも思いましたが。 / マイケル ( 2003-11-25 06:55 )
ricaさん、トップページ、何も出ませんでしたよね? 僕は6時半頃からずっと見てましたが、しばらく起きなかったので、併設されているBBSみたら、Media Playerへのリンクが書いてあったので、とりあえずそこをクリックしました。ただ、回線が細いのか、細切れの映像になりましたが...NHKではバッチリ見えたのでそちらで堪能しました。 / マイケル ( 2003-11-25 06:50 )
テレビで見ました。ダイヤモンドリングがとても素敵でした。白い大地に黒い太陽って、ちょっと他にはないですよね。(当たり前か)よかったです。ありがとう。 / Dana ( 2003-11-25 00:57 )
でも!あとで映像を別途みたいと思います。どちらにしろ曇りで見えなかったとのこと、まだ良かったかな?なんて(笑)。次回を楽しみにしています!情報ありがとうございました〜♪♪ / rica ( 2003-11-24 11:28 )
マイケルさん〜。日食5分前に慌ててお買い物から帰ってきて頑張ったのですが、接続できずでした(涙)。アクセス数が多すぎたのかな??事前に過去ビデオとかは見れることのチェックとかしてあったのでシステム上は問題なかったと思うので・・・。寂しく「あ〜っあと10秒で始まる!あと1秒!うわ、始まった!(画面は何もでず)・・・お、終わった・・・」と非常にむなしい時間をすごしました(笑)。 / rica ( 2003-11-24 11:28 )
残念! 曇り空で「ライブ!ユニバース」では皆既日食は見れませんでした。NHKはスゴイね!雲の上にジェット飛ばしてました。 / マイケル ( 2003-11-24 08:46 )
ははは、意味不明なツッコミ! でもムッ裸じゃなくて? / マイケル ( 2003-11-24 08:43 )
裸じゃなく マッ裸だから! / ムッシュ ( 2003-11-23 11:45 )
ricaさん、ボストンの時間だと夕食後の団欒とピッタシでは? 僕の場合は早起きという超えなければならない大きな障壁があります(笑)。 / マイケル ( 2003-11-23 07:27 )
さっそくリンクされているサイト(+記事)見ました!すごい、こんな団体があったなんて!絶対に(忘れなければ(笑))、皆既日食のリングを見ます!夫と今から見る気満々です。スポンサーのお話は・・・マイケルさんのところがスポンサーにつけばかなり大きな話になるでしょうけど、大きくなる分大変そうですね(笑)。すでに他社さん(競合!)が入ってらっしゃるようですし・・・自費でがんばってください(笑)。 / rica ( 2003-11-23 06:46 )

2003-11-20 30 Days to go * 地図追加しました


タイトルを変更しました。ここ何年か、申し込んだらツアーがキャンセルになったり、一緒に行くはずだった友人が行けなくなったり、休みが取れなかったりと言った理由で、延期していた南極クルーズ旅行に申し込みました。

出発まであと1ヶ月。遂に憧れの白い大陸の、爪先くらいに触れることができる。

12/20に日本を出発、帰国は1/7。18連休か...完全に仕事舐めてるな。

まずはニューヨークに入って、そこからアルゼンチンはブエノスアイレスへ。12/25に南米大陸最南端のウシュアイアの町に移動、ツアーはそこから始まります。

(以下はツアー会社のパンフレットより)

1日目 出港地ウシュアイア到着後、各自ホテルへ

2日目 出港まで自由行動。午後乗船。

3〜5日目 ドレーク海峡をクルーズしてサウスシェットランド諸島巡り。4日目の午後には天気が良ければ、サウスシェットランド諸島に上陸予定。火山島デセプション島では温泉を体験。キングジョージア島やリビングストン島では、無数のペンギンやゾウアザラシを観察。南極半島に向けて更に南下。

6〜9日目 いよいよ南極半島。巨大な氷山を避けながら、アデリーペンギンの営巣するポーレット島へ。更にゼンツーペンギンの大コロニーのあるクーバービル島へ。
ポートロックロイでは、博物館の見学。侵食された氷山がさまざまな表情を見せる不思議な景観のパラダイス湾から、巨大氷河の裂け目を進む迫力のルメール海峡を通過。さらに南のピーターマン島までクルージング。

10〜11日目 ドレーク海峡を経て、帰港地ウシュアイアへ向かいます。

12日目 ウシュアイア着。

===

ウシュアイアについたら後はわき目もふらずトンボ帰り。最後のニューヨーク→成田便だけビジネスクラスにしました。

これから防寒着をはじめとした物資を調達するところ。

冬のボーナスで新しい一眼レフカメラ(銀塩かデジタルかお悩み中...)かビデオカメラ、ひょっとしたら両方買うかもしれない...(おいおい!)

既にツアーのお金で50万程度、ウシュアイアまでの飛行機代で30万くらい払っている。一年間切り詰めたお金を、住宅ローンの繰越返済よりもこの旅行の為に散財するつもり。

これから随時、準備の進捗なんかをここに書いてゆこうと思ってます。

先頭 表紙

左側が北ですねん。 / マイケル ( 2003-11-24 09:50 )
この地図,どっちが北? 裏側? / 八百八六助 ( 2003-11-24 09:47 )
ささきさん。ペンギンは一人一羽に制限されているので自分用だけで精一杯で..(嘘) / マイケル ( 2003-11-24 08:35 )
すごいすごいすごい!それでNYにちょっと寄るということだったんですね。てっきり出張か何かだと思っていました。いやー。帰り道でしたらお土産にペンギンを持ってきてもらったのに〜。 / ささき ( 2003-11-24 00:31 )
ど〜にゃさん、マゼラン海峡はウシュアイアがあるフエゴ島と南米大陸の間の細い海峡で、ドレーク海峡はフエゴ島と南極大陸の間の間の海です。ウシュアイアは風が強いみたいですね。 / マイケル ( 2003-11-23 07:20 )
ちなみにドレーク海峡って、マゼラン海峡とは違うの?エストレーチョデマガジャネス? / ど〜にゃ ( 2003-11-22 19:46 )
おおお、うらやまし〜。しかし、寒そう。ウシュアイア、風が強くて寒いらしい。パタゴニアもそうかしら? / ど〜にゃ ( 2003-11-22 19:44 )
大陸は更にお金と時間がかかりそうです。でもいつかは野生のエンペラーも見てみたい... / マイケル ( 2003-11-22 12:19 )
大陸ではなく半島でしたのね。でも羨ましいのには変わりないです〜私も行きたい〜でも休みもお金も無い〜 / 綾 ( 2003-11-22 05:48 )
ricaさん、仕事マジで舐めてます。できることならそのままアルゼンチンに居ついてペンギン研究でもしようかなぁ。(笑) / マイケル ( 2003-11-21 13:56 )
いや、入り込むスペースくらいはあるでしょう...ってストレートに答えてどうする。旅の後に書きはじめると、旅立ちのところで挫折しそうな気がするので、思い切って長めのプロローグを書くことにしました。 / マイケル ( 2003-11-21 13:44 )
ケニア、イースター島をあややんに先越されたのでリベンジです。(言葉の使い方間違ってます) / マイケル ( 2003-11-21 13:25 )
すっご〜い!!!めちゃくちゃ最高そうな旅行計画じゃないですか!しかし、会社をよくそんなに休めましたね(笑)。旅行の写真、たくさんお願いします!楽しみにお待ちしております〜。 / rica ( 2003-11-21 11:15 )
無数のペンギン!それにアザラシまで・・・カエルの入り込む余地はなさそうね。それにしてもとうとう南極ですか!日記楽しみにしてます! / カエル ( 2003-11-21 09:41 )
あーん、いいな〜。他に言葉が思い浮かばない! / あやや ( 2003-11-21 09:19 )
junkoさん、月には流石にいけないなぁ〜(笑) 南極は時間とお金があれば何とかなりますよ。アメリカからの方が近いし、ってそういう問題でもないか。 / マイケル ( 2003-11-21 08:44 )
トモコさん、スペイン旅行記が中断したままですが(汗)... / マイケル ( 2003-11-21 08:41 )
羨ましいです!南極って気分的には月と同じぐらい遠い気がします。(地名のつけ方も月っぽいような...) / junko ( 2003-11-21 08:41 )
綾さん、南極半島にはキングやエンペラーはいないみたいです。ジェンツー、アデリー、アゴヒモ(ヒゲ)には会えそうです。 / マイケル ( 2003-11-21 08:40 )
真冬さん、実は僕も真冬さんの隠れファンでした...ってカミングアウトごっこか! / マイケル ( 2003-11-21 08:38 )
Kyucoさん、ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです。でも俺に惚れたら火傷するぜ(バカ)。 / マイケル ( 2003-11-21 08:37 )
今回もまたまた素敵な旅になりそうですね!いいなぁ、連れてって欲しい・・・。お土産話が今から楽しみです。 / トモコ ( 2003-11-21 07:04 )
うわぁぁ南極。羨ましいです。キングやエンペラーにも会えるのかしら?季節が春ならヒゲもいるのかな?とにかく旅行記&写真楽しみにしています。ゾウアザラシもいいなぁ。 / 綾@ミナゾウ君も好き ( 2003-11-21 06:52 )
いいな。南極は人生最大にして最後の夢なの。。。。。 / 真冬@マイケルさまの日記の隠れファン ( 2003-11-20 19:42 )
うひゃぁ・・・マイケルさんかっこよすぎです・・・。(惚) / Kyuco ( 2003-11-20 19:34 )

2003-11-20 「スタミナ苑」&「不肖・宮嶋報道写真展」

最近、週末に起きたことを月〜金にかけて振り返るパターンが出来つつある。
長崎ペンギンレポートが思いがけず長引いたが、この路線を踏襲して15〜16日を簡単に振り返ってみる。

15(土)

スペイン語のレッスン。

当初の予定だと、その後、青山円形劇場で「欲望と言う名の電車」の当日券のために並ぶ予定だったのだが、スペイン語のクラスの人のお誘いで、焼肉屋に行くことに急遽変更。

お店の名前は「スタミナ苑」。知る人ぞ知る有名店らしく、交通の便は悪いのにも関わらず(この時は川口駅から車、赤羽からも王子からも遠い)、しかも週末は長蛇の列ができるのだが(1時間45分待ち...)、噂にたがわぬ美味だった。

ここでのオーダーのコツは高いものを頼まないことらしい。中や並レベルのハラミや切り落とし肉で、既にそんじょそこらの焼肉屋のレベルは軽〜く超えている。ホルモンも美味。なんでガス(炭火じゃない)なのに、こんなに美味いのだろう?

16(日)

恵比寿の東京都写真美術館にて不肖・宮嶋報道写真展 いつでも どこでも だれとでもを見る。

宮嶋氏は日芸卒業後、フォーカスの専属カメラマンを経てフリーに。96年に東京拘置所の麻原彰晃の写真を撮ったことでも知られる(しかし、今回の展示にその写真はない)。

今までに氏がカンボジア、チェチェン、ロシア、南極、東ティモール、北朝鮮、韓国、イラクなど、世界各地(主に紛争地区)にて撮影した作品が展示されている。他にも世界中の“お姉ちゃん”写真のコーナーも結構なスペースが割かれており、なお、かなりの確率で不肖・宮嶋本人にお目にかかることができる。

自衛隊がイラクに派遣されようがされまいが、氏は必ずやイラクに行くのだろうな。しかし、ここで今ひとつミーハーになりきれないマイケルは自分の思いの丈を氏にぶつけることなく会場を後にするのだった...

それにしてもミナ嶋は今、何をしているのだろうか...

今週末のマイケル

22(土)

スペイン語のレッスンの後、新大久保のCasa Artista (大音量で音楽が流れるのでClickには要注意!)というスペイン料理のお店に行こうと思っている。DIME誌の名物連載「前頭葉刺激地帯」でも取り上げられた濃ゆ〜いお店らしいので、期待大!

23(日) or 24(祝)

今度こそ、「欲望と言う名の電車」を見に行く。あと招待券があるのでBunkamuraに「棟方志功展」を見に行くかも?

先頭 表紙

最近は仕事のストレスは貯めないようにしているよ。帰宅後の時間とか休みの日が充実しているからうまく発散できているのかも。 / マイケル ( 2003-11-20 18:53 )
大丈夫ですか?しんぱーい。。。外出が多いので、ゆっくりする時間が少ないのかな〜?なんて思いましたが、逆に出掛けてリラックスしてるのかもとも。。 マッキィは連休の1日を寝連休にするつもり。 / マッキィ@ありがとう!!! ( 2003-11-20 17:59 )

2003-11-19 ペンギン王国の復活


1995年頃に出張で福岡に行った際、週末を長崎で過ごしたことがある。その時に持参したガイドブックにも当たり前のようにペンギンが長崎水族館の目玉であると書かれていた。

実際に行ってみると確かにペンギンが凄かった。その種類にも数にも圧倒された。ただ、当時の自分の知識では温帯ペンギンと南極圏に棲息するペンギンの区別も出来なかったので、凄いと言う印象くらいしか残らなかったのだけど... 水族館そのものは、結構古い建物で、ペンギン以外にも色んな海洋生物がいた。確かアシカだったかオットセイのショーを見たような気もするのだけど、それもひょっとしたら他の水族館だったかもしれない。(ってなんなんだ、このいい加減な記憶力は!)

その後、しばらくこの水族館のことは忘れていたのだ。ある朝、惰性で点けていたテレビの情報ワイド番組で、長崎水族館が閉館するという話題を見るまでは。

そう、この水族館は一時期閉鎖されていたのだ。もちろんその間もペンギンの飼育は続けられていたのだけど。

先述の「ペンギン、日本人と出会う」によると、1997年7月、水族館の母体である長崎観光開発が、筆頭株主であるマルハの意向を受けて、翌3月に会社を解散することを発表。水族館と市内のロープウェイが事業の中心の同社の損益が黒字転換したことは一度もなかったという話だ。

事前に県や市に対して、閉館後の施設の存続について根回しはされたが、県は拒否、市も難色を示していた。

一方、この知らせを受けた「ペンギン会議」(全国のペンギン飼育者によるネットワーク)は、長崎水族館が日本を代表するペンギン飼育施設であり、高い技術水準を誇っていることを指摘し、2,000人からなる署名を添え、長崎県と県議会に水族館の存続を要請した。地元長崎でも一般市民・労働組合が中心になって20,000人の署名を集めることに成功した。

結果的に、この声が市を動かした。そして「長崎市水族館事業検討懇話会」が発足され、その中で新水族館の建設が決定され、また「過剰投資をしない」「海水浴場など、他の施設との複合、連携をはかるべき」「早急に建設する」という答申が提出された。長崎水族館が正式に閉鎖される1998年3月までには、新水族館の枠組みが出来たのだ。

そして、生まれ変わった「長崎ペンギン水族館」は2001年4月にオープンした。かつてここにいたラッコは八景島シーパラダイス(横浜)やマリンワールド海の中道(福岡)、アシカは天王寺動物園(大阪)などに旅立ち、その名が示す通り、展示のメインはペンギンで、他は長崎近郊の海洋生物の展示と、日本ではここでしか見られないというメコン河に棲む世界最大級の淡水魚プラーブックくらい、という思いっきりポイントを絞った展示なのだ。あまりにも割り切りすぎていて、ペンギンしかいないような印象を受けてしまうほどだ。

建物の外に配置された自然体験ゾーンは規模も小さく、まだまだこれから、といった感がぬぐえないけれども、来年春にはコンクリートの堤防を取り壊した自然石の堤防が完成し、そこでは磯の生物の観察ができるようになるらしい。

世界でもおそらくここだけのペンギン&地元の生態系の再現という水族館、ぜひ皆さんも一度訪ねて見て下さい。

【写真】2002年2月11日、惜しまれつつ他界した、キングペンギンの「ぎん吉」の剥製。飼育期間はなんと 39年9ケ月15日でもちろん世界最長!

先頭 表紙

最近「ペンギン会議」や「ペンギン基金」の会合があったら参加してみたいなぁ、と思っているしだいです。 / マイケル ( 2003-11-20 00:41 )
そそそ、ペンギン学会でなく、ペンギン会議の先生とご一緒でした! 目黒高校の先生で、いい人だったなぁ。。。 / 須木成 ( 2003-11-20 00:18 )

2003-11-14 なぜ長崎水族館がペンギン王国になったのか


第2次大戦前にも日本の動物園にペンギンがいたことはありましたが、戦時中に全て死に絶えてしまいました。そして戦後再び日本にペンギンを連れてきたのは、南氷洋にて貴重な食糧である鯨を捕獲していた「捕鯨船」でした。

ペンギンを連れて帰ってくるのは「日本の良い子へのおみやげ」として捕鯨会社にとっては会社のPRに、動物園・水族館には動物不足を補う切り札になりました。

捕鯨と言えば日本水産と大洋漁業という大手2社。日水が全国の主要動物園・水族館に幅広く寄贈したのに対し、マルハは下関・長崎にゆかりのある水族館があったため、主にそちらを中心に寄贈した。つまり長崎のペンギンはマルハのペンギンだったのです。

長崎に水族館ができた経緯というのが、またここならではの特殊な事情がある。被爆都市である長崎の戦後復興のために制定された「長崎国際文化都市建設法」。「長崎を恒久平和の象徴都市として再生させる」という理念の下、被爆十年を記念して市内に各種文化施設を建設する「長崎国際文化センター」が構想されたが、その中には水族館の建設も含まれていた。

長崎は全国で2番目の海岸線の長さを持ち、漁港の数は日本一という水産県。水族館の建設は自然な発想だ。しかし、いざ建設の段階になると資金が足りない。そこで推進役の一人だった大洋漁業副社長が出資し、長崎観光開発株式会社を設立し、事業を引き受けた。これが長崎水族館とマルハの太いパイプの元なのだ。

しかし、真の意味でのペンギン王国成立のきっかけは日本で始めてキングペンギンの繁殖に成功したことだ。当時のスタッフの献身的な飼育のおかげで、1965年から3年連続で2世が無事に孵化し、1977年には長崎生まれのキングペンギンが世界でも稀に見る飼育下での3世を誕生させた。

キングペンギンの繁殖に加えて、話題をさらったのが、たった一羽飼育されていた、エンペラーペンギンの「フジ」である。1992年になくなるまで飼育下で28年5ヶ月を生きたのだ。

しかし、歴史・実績のどちらをとっても申し分ない長崎水族館だったが、1997年、経営母体の長崎観光開発株式会社が大洋漁業の意向を受け翌3月に解散することになった。当時累積赤字がかさんでおり、解消される目処は立っていなかったのだ。

(続く)

それにしても長崎にとってのペンギンは広島にとってのカープみたいなもんかも知れん。(違う?)

ここに書いたことは殆ど「ペンギン、日本人と出会う」川端裕人著・文藝春秋社刊からの受け売りです。興味を持たれた方は是非ご一読ください。

【写真】イワトビペンギン

先頭 表紙

紛失しました (;△;) 傘と時計はしょっちゅう無くすので高いものが買えません。 / マイケル ( 2003-11-18 17:30 )
ペンギンといえば、まだあのミスド傘は愛用してます?? / カエル ( 2003-11-18 16:34 )
妙なツッコミ返しですが、サル山から連想しましたので... / マイケル ( 2003-11-14 18:03 )
僕には妹が二人いるのですが、死別した母も含め、みんな人の白髪抜いたり、ニキビつぶしたり、耳掃除するのが好きな連中で、僕の親父は「うちは得手公(サル)の家族か!」とよく言ってました。妹は二人とも看護婦になりました(笑) / マイケル ( 2003-11-14 18:02 )
勉強になりました。続きを楽しみにしています。写真のイワトビペンギンくんの視線、ドキっとしますね。笑 よちみさんと同様に、サル山を思い出しました。なんと言っても思い出深いのは犬山モンキーパークです。 / Kyuco ( 2003-11-14 16:49 )
川端さんの「ペンギン大好き」という世界各地のペンギンに会いに行く本を読んだのが、僕にとってのペンギン・ルネッサンス(何じゃそれ)です。 / マイケル ( 2003-11-14 07:54 )
綾さん、名古屋港のWebみました。南極圏のペンギンに特化しているんですね。ハイテクを駆使した展示で南極の気候に合わせて冬(南極の夏に当たる)は明るく、夏は暗くと室内の照明を調整しているというのも面白そうです。 / マイケル ( 2003-11-14 07:52 )
そうそう!サル山もついつい引き込まれる。親子のサルとか見て、「うちと同じ!」とか思っちゃうよね。 / マイケル ( 2003-11-14 07:47 )
さにゃえもん、今回はわざわざ長崎まで飛んだけど、調べてみると近所にも結構いろいろペンギンと会えるところがあるみたい。週末がいくらあっても足りなそうだ... / マイケル ( 2003-11-14 07:45 )
川端さんの本は未読なので今度読んでみようかなぁ。実はまだ長崎には行ったことないのです。行った中では名古屋港のペンギンが好きだったなぁ。あの人口雪がなんとも。また色々とペンギンについて書いて下さいね♪ / 綾@アデリーが一番好き ( 2003-11-14 07:10 )
サル山とかペンギン島?って飽きませんよねえ。ああ、イワちゃん、今日もかわひひ・・・。 / よちみ ( 2003-11-14 05:22 )
ペンギンは好きな動物ベスト3に入るよ〜。 動物園行くとペンギンゾーンから足が動きません! んもーズーっと見ていたい。 いいなあ。下の日記から一気に読んじゃったよ〜!! いつか絶対長崎行くぞ〜!! っお〜!!  / さにゃえもん ( 2003-11-14 02:04 )

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