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口車版「雑学の泉」

 
なんで,こんなにいろいろなどーでもよいこと,知っているのでしょうかねぇ。



口車筆無精乃介、IT業界を語る  口車大王「旅のおもひで」

ふぁんレターはこちら

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-08-27 [雑感]松山千春さん、あんた好きだよ
2001-08-26 [雑談]Thank you サンキュウ さんきゅう産休 三球 三級 山九
2001-08-25 [昔話]Votka - ポーランドのウォッカ
2001-08-24 [昔話]Pivo - ポーランドのビール
2001-08-23 [昔話]Voda Mineralda − ポーランドのミネラルウォーター
2001-08-20 [昔話]ワルシャワ競馬でビギナーズラック
2001-08-19 [夏の昔話]他人の家で普通するかぁ、そおいうこと
2001-08-18 [夏の昔話]タイランドで食中毒−くそ話その5
2001-08-16 [雑感]軍国日本 − 失われた15年 その2
2001-08-16 [雑感]軍国日本 − 失われた15年 その1


2001-08-27 [雑感]松山千春さん、あんた好きだよ

 昨日の日曜日、何気なく「アッコにおまかせ」を見ていたら、松山千春のコンサートの模様を放送していた。そして、業界辛口トークも飛び出したと言って、その部分を放送していた。曰く、

「モーニング娘。?あんなの音楽聞きに行っているなんて思っちゃいけない。ありゃぁ、キャバクラ。コンサート料金なんて言っていないで、セット料金なんて言ってんじゃないの?」

 口車、思わず「うまい!座布団5枚!」と手を打ったら、画面の隅っこで和田アキ子さんも同時に、「うまい!」と手を打っていった。

おしまい

先頭 表紙

もんたーにゃさま、ほんとにうまかったねぇ。 / 口車大王 ( 2001-09-02 19:39 )
私も見ました。そんで笑いました。なんかすっきり。松山のあの頭、本人は「M・ジョーダン」を意識してて、あくまで天然でないっていいはってるらしいが…。 / もんたーにゃ ( 2001-08-29 17:09 )
さなえもんさま、ありがとさーん。 / 口車大王 ( 2001-08-29 15:45 )
夢楽堂様、ほんとうに消耗品ということの象徴のようなグループですな。やめていった女の子たち、その後ソロで活躍しているなんて全く聞かない。つい最近やめたのだれだっけ。しばらくは登場してたけれど、もう見向きもされない。 / 口車大王 ( 2001-08-29 15:44 )
はつぎくさま、すでにこゆくなってきたでしょ、自分の日記。 / 口車大王 ( 2001-08-29 15:43 )
葵様、しらぴょんさま、今の頭もかっこいいけれどね。本人、執着あるのかしら。英語の先生達曰く、母国では絶対見ないが日本でやたら見るのが、バーコードオヤジだそうな。 / 口車大王 ( 2001-08-29 15:42 )
かなたさま、走る酔人(PAO)さま、汁バミコさま、ほんとうまいよねぇ。的確だ。エイヴェックストラックスグループと言い、最近金さえもうかれば良いというのがほんと目立つ。こんなレベルの低いところで喜んでいる日本の聴衆も聴衆だけれど。 / 口車大王 ( 2001-08-29 15:40 )
まやひこさま、『素人はだし』ですか。しろうとそのもののやうな。口車の好きな日曜日の「ナッシュ・ブリッジス」の直前に小娘が出てくるのですが、思わず、チャンネルを12時直前まで変えてしまう。 / 口車大王 ( 2001-08-29 15:36 )
消耗品の歌手、歌唱力は二の次だ。 / 夢樂堂 ( 2001-08-28 05:27 )
くっちーさんの発言も「うまい!」って感じだす。 感心っす。 この間の「くっちーガイドツアー」はすっごく楽しかったです。物知りさんと歩くと退屈しないね〜。 / さなえもん ( 2001-08-28 01:48 )
おおう!うまい!新メンバーも追加らしく駆け込み寺のようだよなぁ(笑) / 汁バミコ ( 2001-08-28 01:31 )
はじめまして。かきこ参急♪濃いぃぃ京都とひまじんの世界をご伝授願いたし私ですぅ〜♪これからもよろしくして欲しいので〜す♪ / はつぎく ( 2001-08-28 00:50 )
ただでは髪が減らないです。 / しらぴょん ( 2001-08-28 00:14 )
彼の北海道の実家には、フサフサしていた頃の彼が描かれた大きな看板が2枚(!)も掲げてあるそうです。 / ( 2001-08-27 23:13 )
ははは。私は突然彼女たちのメンバーの半分ぐらい急に入れ替わってたとしてもきっと気がつかないだろうなあ。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-08-27 20:22 )
私もすっきりしました。あれ見てて。さらにモーは4人増員ですって。いつまで続けるのかしら。なんだかお互いのライバル心ムキムキで見てるとこわくなるんです。私。 / かなた ( 2001-08-27 18:47 )
モーニング小娘ですか? キャバクラのおねーさんでももう少し芸達者かと。なんと言っても『素人はだし』ですから(笑) / まやひこ ( 2001-08-27 17:26 )
空。さま、いやー、ほんとにツボを押さえていた。 / 口車大王 ( 2001-08-27 15:30 )
松山千春のト−ク、的を得ていて・・・すごくおもしろいですよね♪私も、好きです♪ / 空。 ( 2001-08-27 14:24 )

2001-08-26 [雑談]Thank you サンキュウ さんきゅう産休 三球 三級 山九


 何気なく、アクセスしたら、、、

先頭 表紙

ちはるんさま、すまんですのぉ。今そんな暇もないから全然ねらっていたわけではないのですが、ふと見たらでした。いやー、ちはるんさまも業界の方でしたか。さっそくブックマークしてしまいましたよ。分家の方もよろしく、業界内幕ネタ満載です。 / 口車大王 ( 2001-08-27 15:29 )
砂州子さま、まんせー! / 一部の人にしかわかるまいの口車大王 ( 2001-08-27 15:27 )
何気に狙っていたんですよね、393939。380000代の時から・・・。 / ちはるん@うらやましい〜 ( 2001-08-27 14:50 )
それはいえてま砂!まんせー!    ご多忙と存じますので、ご回答いただくのはゆっくりで結構で御座います。それよりなにより、おこたえをいただいたようなもんでしたでござるよ。(笑) / 真賀砂州子 ( 2001-08-27 12:33 )
まやひこさま、本当にそうなってほしい。まじに。。。 / 口車大王 ( 2001-08-27 12:05 )
魔が差す子さま、ただいま回答準備中です。本当は、口開きの「ハワイ航路」ととりの「天城越え」がせっとでございます。 / 口車大王 ( 2001-08-27 12:05 )
ポチが鳴くので裏庭を掘ったら、お宝がザクザクザク。ちょっと苦しいか(笑) / まやひこ ( 2001-08-27 01:45 )
くっちーさま、土曜日はお世話になりありがとうございました。ハワイ航路を聞かないとカラオケに行った気がしない今日この頃でございます。またよろしくおねがいいたしま砂。 / 真賀砂州子 ( 2001-08-27 00:35 )
プリティ雨郷さま、左様でござりまするなぁ。 / 口車大王 ( 2001-08-26 22:12 )
ぷよんさま、いいでしょ。 / 口車大王 ( 2001-08-26 22:11 )
PAOさま、ふっと見たらこの数字だった。 / 口車大王 ( 2001-08-26 22:11 )
仙ちゃん、びっくりしただよぉ。ねらっていたわけでもないのに。 / 口車大王 ( 2001-08-26 22:10 )
よっちんさま、今度たーっぷりお酒ご馳走してあげるざんす。ふぉっふぉっふぉ。 / いやな奴口車大王 ( 2001-08-26 22:10 )
ひまじん君も口車様のおいでを待ちわびていらっしゃったのですね・・・♪ / プリティ雨郷 ( 2001-08-26 18:47 )
昨日はお疲れさまでした。それにしても・・・いーですねぇ・・・ぞろ目。やっぱ中途半端な数よりは、こういうのがいいですね。見た目的に。 / ぷよん ( 2001-08-26 18:30 )
いやーー気持のいい数字ですねえ。私だったらあまりカウンターを見る癖がないので気づかなかったでしょう。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-08-26 08:49 )
仙きゅ〜♪ 仙きゅ〜♪ 仙きゅ〜♪(笑) めでたい〜めでたい〜♪ ゲットだぜ〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2001-08-26 02:50 )
今日はお疲れさまでした〜。 またお会いした時はよろしくおねがいしますね。 / よっちん ( 2001-08-26 02:45 )

2001-08-25 [昔話]Votka - ポーランドのウォッカ

 以前、「口車、酔いつぶれる − 外国語上達の最短コース」でも書きましたが、今回はウォッカ自体に焦点を当ててみたいと思います。

 さて、ウォッカというとロシアというイメージがありますが、実はポーランドは良質なウォッカの産地です。ポーランド人に言わせると、ウォッカを最初に作ったのはポーランドなのであります。現在はウクライナとなってしまった辺りが、ウォッカの一番最初に作られた場所なのだそうです。

 それくらいポーランド人の生活とウォッカは切っても切れない関係ですが、年がら年中飲んでいるわけでもありません。パーティーとか、何か特別なことがあったときに飲みます。口車が潰されたときも、「打ち上げ」だったわけです。

 飲み方は、シングルグラスにウォッカをなみなみと入れ、目の高さに持っていき、「ナズ、ドロービエ」の声とともに一気にのどに流し込みます。そして、ただちにチェイサーとして水などを飲む。かつては蒸留技術が良くなく、匂いがきつかったのでとても味わって飲むような酒でなく、のどに流し込んでいました。それが、この一気飲みの理由なんですね。

 口車がいちばんぶっ飛んだのは、なんと紅茶をチェイサーとしたときですか。そして、続いてビスケットを食べる。これは驚きました。

 ウォッカは焼酎などと同じで、穀物を原料にした蒸留酒です。ですから、じゃがいもを原料にしたりライ麦が原料になっていたりする。それぞれに味わいがあります。日本でもっとも有名なポーランドウォッカはズブロッカでしょうか。ポーランドバイソンのラベルに、バイソンが好んで食べる草が1本入っていて、色がなんとなく緑がかっている。これ、輸出品はおいしいのですが、当時、ポーランド国内で飲むとあまりおいしくなかった。その上、他のウォッカに比べると高かった。したがって、ポーランド国内では人気がありませんでした。

 あと、ポーランドウォッカで日本で有名なのは、「スピリタス」でしょうか。これもウォッカの一種なのですが、そのアルコール度数が半端ではない。通常は、43度から45度なのですが、こいつは96度ある。おそらく世界一でしょう。口車、一度ご招待にあずかったお宅で、そこの飼い犬にかまれてしまったのですが、慌てて家の人が持ってきたのが、左手にスピリタスの瓶、右手に脱脂綿でした。脱脂綿にスピリタスをひたして塗られたのですが、まあ、すうすうすること。こいつを飲んじまうわけですな。

 ところで、口車が滞在していたホテルの反対側には、ドルショップがありました。ドルショップは本来外国人用で、地元の人間は買い物できないはずなのですが、毎日のようにポーランド人が長い列を作っている。で、何を買っているかというと、ドルでウォッカを買っているのです。闇でドルを手に入れてドルショップで買ったほうが、町のスーパーなんかで買うよりウォッカがちょっと安いんですな。

 ほんとに、みんな苦労していたわけです。

先頭 表紙

まやひこさま、風邪薬のシロップの味ですか。ま、独特の香りと味ではありますが。 / 口車大王 ( 2001-08-26 02:37 )
ズブロッカって、風邪薬のシロップの味がしませんか?まやひこの奥さんのお気に入りです。 / まやひこ ( 2001-08-25 23:15 )
あ、ポーランド語では「ヴォトカ」と読みます。 / 口車大王 ( 2001-08-25 22:52 )
分かっていても、ついつい「ヴォットカ?」ってローマ字読みしてしまう…。分かってるのに…(涙)。 / clouds ( 2001-08-25 22:05 )

2001-08-24 [昔話]Pivo - ポーランドのビール

 続けて、日本の常識が通用しなかった飲み物の話をば。

 ポーランドについて最初の夜、これから半年以上滞在するホテルのレストランで、初めてポーランド製のビールを口にしました。頼んで出てきた瓶は小瓶、ただし小瓶と言っても日本の小瓶よりずんぐりしている。

 「なんだよ、何本も飲むのかよ。」

というのが第一印象でした。

 グラスに注いでみるとえらく色が濃く、焦げ茶色に近い色をしています。で、一口口に含んでみると、、、うわ、にがっ、日本のビールになれた舌には、強烈な一撃でした。正直言ってまずい。

 そしてさらに、小瓶と思って飲んでいると、やたら酔っぱらうんですな。初日は疲れているからかなと思ったのですが、3日後くらいにらべるの表示に気がついてびっくり。なんと、アルコール度数が14度もあるではありませんか。ちなみに日本のビールは通常は4.5度から5.5度、サッポロの一番強いやつで8度です。いかに強いビールかわかるというものです。

 で、やはり顧客満足度って何?という国であるポーランドですから、選択肢はありません。銘柄は2、3種類あったようですが、皆似たようなお味。でも、これしかないから飲むのですよ。ローマ法王のところでもちょこっと触れましたが、ないとなると無性に飲みたくなるわけ。しかも、最初はまずっと思っていたのが、1か月経ち2か月経ち3か月も経つと、ミネラルウォーターと一緒で、おいしいと思うようになるわけですな。

 ただし、おいしいと思うようになっても困ったのは冷やしすぎ。ビールは街中で入手するのは品がなくてほとんど困難で、もっぱら宿泊していたホテルのレストランとか、街中のレストランで飲んでいました。で、宿泊していたホテルの冷やしたビールが、なんというか、冷やしすぎ。冷凍庫の中にでも突っ込んでいるのかと言いたいくらい。冷やし過ぎだと、このビール独特の味わいがふっとんでしまうのですな、いっちょ前に。そこで、何をしたかというと、冷えたのと冷やしていないのと2本もらい、混ぜ合わせて飲んだのでした。

 しょっぱいミネラルウォーターと一緒で、今やこの手の「まずい」ビールはもうないそうです。あの度の強いアクの強い味になれてしまい、病みつきになったのですが、望むべくもありません。あうー。

 ということで、ポーランド最新ビール事情はこちらで。

先頭 表紙

カルキチ殿、そうそう冷やし過ぎは良くない。「よなよなエール」は知らんです。 / 口車大王 ( 2001-08-25 21:09 )
冷やしすぎはよくないですな。エビスとか味のあるビールは香りが死んでしまいます。最近は「よなよなエール」がお気に入りです。 / カルキチ ( 2001-08-25 00:43 )
まやひこさま、最初は飲み付けないからまずく感じたのだけれど、この14度が病みつきになりました。でも、共産主義政権の象徴と見られたのでしょうか、今やライトなビールが主流のようです。 / 口車大王 ( 2001-08-24 23:58 )
えむさま、欧州では基本的にビールをあまりぎんぎんに冷やしません。さすがに常温というのはあまりお目にかかりませんけれどね。でも、かつてはロンドンでもパリでも、夏にコーラを冷やさず、常温で売っていた。ドイツなんかはちゃんと冷やしているみたいで、ドイツ人は「あいつら人間ぢゃない!」みたいなことをゆーとりました。 / 口車大王 ( 2001-08-24 23:56 )
そんなに不味そうに聞こえませんけど>14度のビール まやひこは下手物好きだからな〜 / まやひこ ( 2001-08-24 18:04 )
すみません・・「美味しいものがおいしい」じゃなくって「美味しいものが多い」です(汗) / えむ ( 2001-08-24 16:08 )
欧州のビールって常温で飲んだ方が美味しいものがおいしいのでしょうか?ドイツとかは確か常温で飲むんですよね?14度のビールって飲んでみたいわ。 / えむ ( 2001-08-24 16:07 )

2001-08-23 [昔話]Voda Mineralda − ポーランドのミネラルウォーター

 それが今は手に入らないとなると、その時はたいしたものではないと思っていても、無性になつかしさが込み上げてくるものでございます。

 ポーランドにいた時、Voda Mineraldaすなわちポーランド語でミネラルウォーターを買うと、質の悪い青みがかったガラス瓶、今の日本ではこんなものほとんどお目にかかりませんが、これに炭酸水が入っています。しかも、ただの炭酸水ではありません。なんとこれが、しょっぱいんですな。すなわち、ミネラルの中に塩化ナトリウムが入っている。これには驚きました。

 最初のうち、ぬるいまま飲むとこれが飲めたものではない。そこで、冷やして飲む。まあ、何とかなりますが、うまいとは思えない。なんたって、ポーランドは岩塩の産地で、クラコフには、巨大な岩塩鉱山の掘削後の洞窟を博物館したところもあります(あそこはすごかった)。

 しかし、ミネラルウォーターの選択肢はこれしかありません。すなわち、このしょっぱいミネラルウォーターを飲むしかない。それで、だんだん飲みつけてきてですね、疲れてのどが渇いたときに、仕事の合間にぐっと飲む。そうすると、このしょっぱい味がなんとも言えなくなってくるのです。そうすると不思議なもので、これがおいしいと思って飲むようになるのですね。


 ところがですね、最近のポーランド在住の人に聞いたら、「えっ、しょっぱいミネラルウォーターですか?見たことないですねぇ。」ときた。あたー、ということは、あの何とも言えないしょっぱいミネラルウオーターは飲めないんだ。がくっ。

 当時、顧客満足度なんていったいなんのこと?という、共産主義国家で生産されていたミネラルウォーターを、国民は致し方なく飲んでいたのでした。ところが、市場経済に移行して外国製の良質のミネラルウォーターを飲めるようになったら、あっという間にだれもそんなしょっぱいミネラルウォーターを買わなくなってしまった。そんなところでしょうか。


 失って、初めてわかる大事かな

先頭 表紙

えむさま、ぬるいのはすごかったね。ところが、冷やすとなかなかでした。 / 口車大王 ( 2001-08-24 13:22 )
うう、確かにぬるいそれを飲むと気持ち悪くなりそう。でも飲みつづけると不思議とおいしく感じるものなのですね。 / えむ ( 2001-08-24 09:53 )
ぷりてぃさま、それがね、なれるんですよ。 / 口車大王 ( 2001-08-24 09:19 )
まやひこさま、そうなんです、疲れているときなんか最高。 / 口車大王 ( 2001-08-24 09:17 )
おぉ〜。それはちょっと試したいけど、慣れてしまうのには抵抗がありますね〜。血圧上がりそう。。。 / プリティ雨郷 ( 2001-08-24 00:36 )
それって、汗かいた後や、疲れてる時には美味しそうですね。そうでない時は、ちょっと……(^^; / まやひこ ( 2001-08-23 23:55 )

2001-08-20 [昔話]ワルシャワ競馬でビギナーズラック

 ぢつに、久しぶりのポーランド紀行ですな。

 ポーランドに来て2か月、7月初旬の週末の金曜日に突然、「よし!日曜日はワルシャワに競馬しに行くぞ。」という話になりました。えっ、ポーランドに競馬があるんですか?だって、共産主義ですよ。などと思ったのですが、あるのですよ、これが。

 口車、日本でも競馬場に行ったことがありません。なんと、これが競馬初体験です。なんか、緊張してしまうなぁ。

 朝の8時過ぎに日本人御一行4人はプォーツクの町を出発、10時頃にワルシャワ競馬場に到着します。まあ、なんといっても当時はポーランド統一労働者党が牛耳っていた時代ですから、あまり期待はできません。でも、東京競馬場あたりにくらべたらはるかにしょぼいのですが、一応競馬場です。そして、何より驚いたのは、なんと、競馬新聞を売っているではありませんか。書いてある内容も、日本語がポーランド語になっただけで、ほぼいっしょのようです。

 さて、競馬場は日本に比べるとはるかに人が少ない。また、馬の方もせいぜい8頭立てで少ない。きっと日本では地方競馬のような雰囲気なのでしょう。しかし、馬場は手入れが行き届いて、パドックも綺麗です。

 我々一行が馬券を買い始めたのは5レース目くらいからでしょうか。ま、当然と言えば当然ですが、取れません。初めてのところで競馬新聞見たってよくわからんし、で、勢いパドックでおんまちゃんをじっくり見ることになる。しかしまあ、このパドックでおんまちゃんを見るという時間、ゆったりしていて良いですねぇ。

 さて、午後になり、10レース目辺りでしょうか、いわゆる「本日のメインレース」という奴ですか。パドックも心なしか人が多い。口車、2階のベランダからパドックを眺めていました。すると、パドックの中で他の馬に比べやけに色つやが良く、なんか暴れまくっている黒い馬が一頭がいる。うーむ、この馬から流してみますか。では、連勝複式のもう一頭はどの馬にするか。そうすると、この黒い馬ほどではないけれど、なんとなーく他の馬に比べたら毛並みの色つやが良いかなという馬を決め、何を思ったか、この組み合わせだけ1000ズウォチの「特券」というのでしょうか、一番高い馬券を買ったのでした。ま、闇レートで10ドル、当時のレートで2000円ほどだったのですが。なんというか、突然ひらめいてしまいました。

 馬券を買いに走って5分もすると馬がゲートイン。競争は8頭立てです。ゲートが開いてレース開始。良くわからないのですが、なんか異様に盛り上がっている。そして、第3コーナーから第4コーナー回って番号が目に入ってくると、なんとなんと、口車の買った馬券の馬が1位と2位でやってくるではないですか。それも、3位以下を引き離して。

 わお!それっ、そのままいけ!いけいけいけいけ!いけっ!やったー。取っちゃいました。

 それにしても、今までのレースに比べて、異様に盛り上がっている。で、倍率を見たらびっくり。なんと35倍付いているではありませんか。単勝なんて、数百倍付いていたな。こういうときに限って、一番高い券買っていたとは!しかも、我々日本人4人中、口車を含めて二人が取っていたのでした。当てた人、全部でたった8人だったな。しかしねぇ、ポーランド統一労働者党、要するに共産党、えらくテラ銭ぼったくってませんかねぇ。ま、いっか。

 ということで、口車、以来競馬をやったことがありません。

先頭 表紙

まやひこさま、そうです、その極意に徹しています。 / 口車大王 ( 2001-08-22 16:42 )
筋肉スグル子さま、さすがに共産圏で競馬やっていたのには驚いた。今だったら、共産圏といっても中国みたいに「なんでもあり」だから驚かないけれど。 / 口車大王 ( 2001-08-22 16:42 )
ギャンブルで負けない極意は、1にやらない 2が勝ち逃げですから理にかなってると思いますよ(笑) / まやひこ ( 2001-08-21 18:20 )
どこの国でも競馬ってあるんですね。馬の走る姿はきれいだものな〜・・・ / 筋肉スグル子 ( 2001-08-21 18:03 )
akemiさま、口車、ワイドレンジです。あ、それから繰り返しますが、まだいたしていたわけではありません。 / 口車大王 ( 2001-08-21 14:14 )
プリ雨さま、なんというか、この時だけは「お、この馬だ。」というのがあったのですよ。あとは、さっぱりわからず。ほんとにびっくりした。 / 口車大王 ( 2001-08-21 14:13 )
真賀砂州子さま、そう、通算では勝ちっぱなし。 / 口車大王 ( 2001-08-21 14:04 )
大王さま〜、ひさしぶりに来て、下から数本まとめて読んでいます。これからの日本に思い巡らせていたら、いきなり人様の家の中の駐車場で、カーせくすしてた大たわけの話が…「膣ケイレン起こして、救急車でも呼ぶハメになったら笑えたのに」とか、再び思いつつ「大王さま御自身が壊死状態と勘違いされてはお気の毒」などともつぶやき、、、一体ここの日記って…? / akemi ( 2001-08-21 00:40 )
ビギナーズラックってホントにあるんですね〜! でもプリ雨だったら絶対おぼれるから、そんなラックがなくて良かったかもかも。。。 / プリティ雨郷 ( 2001-08-20 23:55 )
勝ち逃げがよろしい。 / 真賀砂州子 ( 2001-08-20 23:53 )

2001-08-19 [夏の昔話]他人の家で普通するかぁ、そおいうこと

 「筋肉スグル子ワールド」へようこそ。あれは、まだ口車が学生だったころの、ある8月の夜の「事件」です。

 あれは夜の9時過ぎ、夕食を終えて口車は台所でテレビを見てくつろいでいた。

 と、そこへ、口車母が突然、「あなた、友達来ている?」と、なんともとんちんかんな質問を発しながら勝手口にあがってくる。

く:「はっ?だって、さっきからここにいて誰か来るともなんとも言ってないじゃない。」

母:「だって、見たことない車が駐車場に止まっているだもん。」

く:「何それ。勝手に止めているんだよ。」

 ちなみに、口車家の構造は、1階部分が駐車場でその上に居住部分がある。母のこの言葉で口車と母は階下へ降りていった。そこには、暗やみの中にスカイラインGT、いわゆる「箱スカ」が止まっている。

く:「どこのだれよ、勝手に止めて。」

母:「だから、スポーツカーが止まっているから友達でも来たのかと思ったのよ。」

く:「まったくぅ、ふざけているよな。」

と、言いつつ、口車、駐車場の灯を点けた。

母:「…………………………」
く:「…………………………」

 口車母と口車は駐車場が明るくなった瞬間、口をあんぐりあけてそのまま固まってしまった。二人の目に飛び込んできたものは。。。



 「箱スカ」の運転席の窓は、開いていた。そして、背もたれが倒された助手席には太ももがあらわになった女が、本で顔を隠してそのまま固まっている。やはり背もたれを倒した運転席の男はむっきり起き上がった。

男:「どうも、すいません。」

母:「…………………………」
く:「…………………………」

男:「本当にどうも、すいません。」

母:「…………………………」
く:「…………………………」

 口車母と口車は、男が謝っている間も口をぽかんとあけたまま、男を見下ろして固まっていた。そして男はおもむろにエンジンをかけ、バックして駐車場から出ていった。女はそのまま固まっていた。車は、相模ナンバーだった。

 車が完全にいなくなるまで、二人は駐車場に立ったままだった。そして、二人の会話は続く。

く:「あの二人、きっと終わったね。」
母:「そうね。」
く:「あと5分、見に来るのが遅かったらどうなっていただろうか。」
母:「そうね。」

おしまい

先頭 表紙

ねこふんじゃった♪さま、あとにも先にも勝手に車を止めたというのは、この1台だけですな。まあ、間口が広いので、止めやすそうな雰囲気が漂っているといえば漂っているのですが。 / 口車大王 ( 2001-08-20 17:32 )
さなえもんさま、まだそこまで知恵が回らなかった。当時は純情だったから。 / 口車大王 ( 2001-08-20 17:31 )
あら、まーーー!世の中びっくりな人多いいですね〜。 / ねこふんじゃった♪ ( 2001-08-20 13:02 )
人の家の駐車場で・・・休憩代を支払うべきだわ!! / さなえもん ( 2001-08-20 02:01 )
ひとつ忘れてた。八百八六助さま、今だったら湘南ナンバーの地域かもしれない。 / 口車大王 ( 2001-08-19 23:06 )
そーさま、とうぜんです!(きっぱり) / 口車大王 ( 2001-08-19 22:56 )
多分 始めまして。あはは 何だか気の毒ですが自業自得な感じも・・(笑 / そー ( 2001-08-19 22:29 )
それから筋肉スグル子さま、まだいたしていなかったっす。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:29 )
まやひこさま、見たくて見たわけではないのね。勝手に我が家の駐車場に入ってきたのね。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:29 )
カルキチさま、ち、違うだよ。歳が合わないだよ。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:28 )
プリティ雨郷さま、そうとしか考えられないねぇ。住宅街の真ん中だから、目の前を人も通るのですよ。そういう趣味なのかなぁ。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:27 )
ま、ほとぼりがさめたら、消しておきましょ。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:03 )
スグル子さま、まだ生まれていなかったころの話だから、だいじょぶ。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:01 )
うーん、申し訳ないんですけど、そのカーセックスしてた人が私だと誤解して読む人がいると思われるんで、私の名前は消してほしーんですけど〜・・・(涙)  / 筋肉スグル子 ( 2001-08-19 16:13 )
フンッ! あれは見る物じゃない。やるモンだァァァァ!!! / まやひこ ( 2001-08-19 13:49 )
で、その固まった女がスグル子さんなんで砂? / カルキチ ( 2001-08-19 12:19 )
なんか、すごい度胸のあるカップルですね〜。。。ある種の感動を覚えました。 / プリティ雨郷 ( 2001-08-19 10:54 )
さすが.相模ナンバー / 八百八六助 ( 2001-08-19 10:14 )
あと10分後に行ってみたかったかな。 / 口車大王 ( 2001-08-19 09:07 )
口車、「ネタ」は無尽蔵です。 / 口車大王 ( 2001-08-19 09:04 )

2001-08-18 [夏の昔話]タイランドで食中毒−くそ話その5

 またまたタイにいたときの話です。

 忙中暇有。口車、久しぶりにゆったりとした日曜日の休息を楽しんでいた。

 ここはバンコックから南東へ200キロ、ラヨン県の、田舎町というか街道沿いの集落である。口車が暮す、ホテルというかほとんどぼろいアパートメントなんであるが、街道沿いにある。この街道は国道3号線、スクンヴィット通りという名前のまんま、バンコック市内のど真ん中につながっており、その通りには日本大使館もある。しかし、この辺りは簡易舗装、たまに人を満載した路線バスや自家用車が通りすぎるだけである。

 ホテルの反対側にはアメリカンレストランがある。この辺りは、近所にタイ海軍の飛行場があり、ベトナム戦争の時はここからB52が離陸していったという。そのせいか、戦後もそのままこの辺りに定住したアメリカ人が多く、その一人がレストランを経営している。

 お昼に、同僚と一緒にレストランに行き、昼食と相成った。口車、メニューの中に「ポーランドソーセージ」なるものを発見。数年前にポーランドにいた口車は、思わずそれをオーダーする。

 その日の午後は、家族帯同者が暮すパタヤのプール付きのアパートメントへ行って、1年先輩の同僚の家で夕食をご馳走になることになっていた。そして一晩泊めてもらって、月曜日はパタヤから出勤の予定。

 午後からパタヤに出向き、夕食をご馳走になり、夜半くつろいでいるあたりからなんか調子がおかしくなってきた。なんか猛烈に胃から腸にかけてが痛みだし、吐き気を催す。しばらくしてから、お約束の強烈な便意を催し、たまらずトイレに駆け込む。心配した先輩から薬を貰うが、それも吐いてしまう。他のだれもなんともないのに、一体どうしたのだ。昼食も一緒に食べた同僚もそこにいたがなんともない。

 まいった。

 その晩、皆が就寝してからも吐き気と便意が襲う。ほぼ15分おきに上か下かどちらかがどどーんと襲ってくる。最初は寝床とトイレを往復していたが、たまらない。しまいにはトイレに閉じこもり、便器を抱え込んでへたりこんでいた。それにしても、吐くものがなくなり、便意があっても出すものがなくなるというのはこうもつらいものか。胃はぞうきんをぎゅっとしぼるように締め上り、腸は縮こまる。

 つ、つらい。

 うつらうつらしているうちにようやく夜が明け、出勤の時間となる。皆が朝食をとる脇で、口車、ぐったりしている。外は30度はあるというのに悪寒が走り、寒くて堪らない。先輩の、少林寺拳法の胴衣を借りて着込んでいく。車はトヨタハイラックスのピックアップ。前の座席に座らず、荷台のベンチに横になっていく。

 いったん現場事務所に寄って全員を降ろし、口車はそのまま診療所まで連れていってもらう。点滴を打ち、結局二晩診療所にお泊まりした。

 それにしても、いったい何に当たったのだろう。その日は必ず誰かと一緒に食事をしているが、だれもなんともない。ベッドの中で口車、考える。

 あ、あれだ。あれは口車しか食べていない。そう、ポーランドソーセージだ。あんなメニュー、ほとんどだれも頼まんもんね。オーナーのアメリカ人、ポーランド系だったのかなぁ。

 今考えてみると、O-157だったのかもしれない。あぶねー。

 ちなみに口車、タイで生牡蛎等、なま物では一度もあたっていない。

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真賀砂州子さま、あんなところでだれもそんなもん注文しませんからなぁ。あ、保存期間に関係ないか、冷凍してあるから。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:25 )
八百八六助さま、口車の場合は10時間後でしたね。水はすぐ来るけれど、食べ物の場合はかなり時間差があります。しかし、一切れ当り1日というのがなかなか。 / 口車大王 ( 2001-08-19 20:23 )
ポーランドソーセージとの相性が悪かったのかしら...いや、ポーランドとくっちーさまの相性は悪くないはず。なので、アメリカ人の人がつくったポーランドソーセージとの相性が悪いってことで砂。 / 真賀砂州子 ( 2001-08-19 15:57 )
レバ刺しで集団食中毒になったことあり.1切れあたり1日,みんな休んでたのがご愛敬.でも丸1日以上間があってから発症したなぁ.ちょうど川崎市でO-157がはやってた頃です. / 八百八六助 ( 2001-08-19 10:13 )
仙ちゃん、9月はきついくなってしまったかもしれない。。。 / 口車大王 ( 2001-08-19 10:05 )
ガス欠コインさま、ジャマイカと聞いただけ、危ない香りが。。。 / 口車大王 ( 2001-08-19 10:04 )
大王様の〜お祝いの言葉は〜ありがき幸せ〜♪ またオフであいましょうね〜♪ / 仙川 ( 2001-08-19 07:51 )
走る酔人(PAO)さま、タイの生牡蛎も日本の岩牡蛎のようで実が厚くておいしい。やめられまへん。毒消しのあるタイの方が、安全かもしれない。 / 口車大王 ( 2001-08-19 06:51 )
よっちんさま、15分おきに上か下かどちらかから来ていたので、本当にきつかった。これで体力消耗するんですね。 / 口車大王 ( 2001-08-19 06:50 )
タイで生牡蛎が出てくると、必ず一緒に稲穂みたいな緑色の草が出てきます。これが毒消しで、一緒に食べると牡蛎の甘味も増します。それから、海老の生も食べましたが、これもタイ式のたれをつけて食べる。要するに現地の食べ方にしたがって食べれば、当たらないのです。 / 口車大王 ( 2001-08-19 06:48 )
カルキチさま、まやひこさま、そう思うでしょ。ところが、口車がいた間、生もの食べて食中毒になった人、だれもいません。むしろ加熱調理した料理で食中毒起こしています。一番ひどかったのは、工事の棟上げ式に当たる式典で、調理した烏貝の料理でお坊さんを筆頭に式に参加した偉いさんを中心に、50人以上が食中毒を起こした事件かな。このときは、口車出遅れてその料理を食べられず、助かりました。と、思ったら、その後にソーセージで食中毒になったわけ。 / 口車大王 ( 2001-08-19 06:46 )
それは大変でしたね。ちなみにうちの兄貴は6年ほど前のジャマイカへの新婚旅行の際、着いた早々乗ったタクシーの運ちゃんにまがい物のビールをご馳走になり、新婚旅行の間中、ホテルのベッドで寝ていました。 / ガス欠コイン ( 2001-08-19 05:05 )
ぷりてぃさま、高熱を発したこと、ほとんど脱水症状だったこと、原因が豚肉にあったことなどから、どう考えてO-157なんですよね。最近気がついたけれど。ま、おかげで免疫ができて、その数年後3人でインドネシア旅行した時、一人だけ食あたり起こさなかった。 / 口車大王 ( 2001-08-19 01:03 )
ぷりてぃさま、生理痛、すんごくよくわかった。 / 口車大王 ( 2001-08-19 01:00 )
私は日本で生牡蠣二回あたってます。それでもうまい生牡蠣やめられない。 / 走る酔人(PAO) ( 2001-08-18 20:33 )
タイで、生ものを食いますか……。う〜ん、命知らずですね(笑) / まやひこ ( 2001-08-18 16:25 )
はじめまして〜。 すごい大変そうでしたね・・・。 25日のオフ会では、よろしくおねがいします♪ / よっちん ( 2001-08-18 14:59 )
タイで生牡蛎食うあなたに驚きです。ボクも胃腸はかなり丈夫な方ですけどさすがにそれは怖い。でも行きたい国です。 / カルキチ ( 2001-08-18 12:52 )
命が助かっただけ神に感謝って感じですね。<O157だとしたら。ちなみに胃ではなく腹部が雑巾を絞るように締めあがったような感覚が、生理痛です。←想像できますかぁ? / プリティ雨郷@タイで生ものは食べませんでした。 ( 2001-08-18 12:11 )

2001-08-16 [雑感]軍国日本 − 失われた15年 その2

 1929年(昭和4年)の大恐慌後、日本はどうなっていったか。

 その2年後の1931年(昭和6年)、「満州事変」が勃発する。景気回復のために、というよりは、口車、関東軍という満州駐留の日本陸軍の軍人の一部と財界人の一部と国粋主義者が結託して、私利私欲のために中国に戦争をふっかけたものであると思っている。「満州事変」は関東軍の独断専行、すなわち暴走であることがいろいろな歴史書ではっきり書かれているが、それを日本国政府は阻止することをできなかったし、処分も行わなかった。「やってしまったことは、しようがない。」という、どこかで聞いたようなせりふが聞こえてくるのである。

 「満州事変」は、満州、現在の中国東北部を日本の植民地とする、明確な意図があった。どのような言葉を取り繕っても、「満州開拓団」を組織し、日本人を入植者として満州に送り込んだ事実を消すことはできない。

 そして、「満州事変」は私利私欲のためのものと、なぜ言い切れるか。それは、ソ連軍が満州に攻め込んできたとき、「満州開拓団」の日本人入植者を見捨てて真っ先に逃げ出したのは、入植者を守るべき関東軍だったのである。日本人入植者達はどのような悲劇に見舞われたか。「満州開拓団」の団長として入植した口車の母方の親戚も、一家全滅している。そして、中国残留孤児である。

 意外なことに、満州とは好対照に朝鮮半島や台湾はゆったりと安定していた。もちろん、ひどいことをしている日本人もいるが、総じて社会システムが確立していた朝鮮半島と台湾は、目立った軋轢は少なかったのである。その証拠に、朝鮮半島や台湾では、日本の敗戦と同時に日本人に危害が加えられたという事例は、ほとんど聞かない。満州の悲惨さとは大きな違いである。

 しかし、これらの地域に軍国主義の圧迫が増していったのは、事実である。例えば、1939年(昭和14年)、「創氏改名」すなわち強制的に日本人風の氏名を名乗らせることを行っている。「満州事変」に続く「支那事変」、そして「大東亜戦争」と、破滅の日へ向かってひた走る。「支那事変」(日中戦争)は中国の、「大東亜戦争」ではアメリカのいわば挑発に乗ってしまったとも言えるのだが、ではなぜその挑発に乗ってしまったのか。冷静な情況分析もなく、そこにあるのは、ただ、うぬぼれに基づく根性論だけである。「失われた10年」は何も今に限ったことではない、過去にすでにあったということが良くわかる。

 こうして過去をふり返ってみると、21世紀初頭、現在の我々日本人がいかにあぶなっかしい情況に置かれているかわかる。再び破滅へ突き進むのか、危機を乗り越えられるのか、その分岐点にいるのである。その答えを出すのは他のだれでもない、私たち自身である。

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結局、明治維新というのは薩長を中心とする下級武士と貧乏公家が権力を握ったわけですが、要するに「成り金」だったわけです。「成り金」が権力を握ったらどうなるか、それが明治維新後の日本ですね。それがまた、日清戦争に始まって第一次世界大戦まで勝ちっ放しだから、余計増幅された。徳川幕府がそのまま政権を握っていたら、朝鮮半島との関係もまるで変わっていたのではないかと思います。 / 口車大王 ( 2001-08-18 10:41 )
たしかに、明治以降の日本の進み方は、滅茶苦茶でしたね。振り返ってみているから分かりますけど。 / まやひこ ( 2001-08-18 08:20 )
日本人て、本当に相手より自分の方が偉いと思ったり強いと思うとかさにかかってめちゃくちゃやる。逆の立場に立ったらどうなるのかという発想がない。で、いざそういう立場に置かれると、本当に情けない。だったらいばるなよと思うのですが。結局「戦略」がないんですなぁ。 / 口車大王 ( 2001-08-18 00:57 )
まやひこさま、自分の国の体力も考えずにハワイを攻め、マレー半島を攻めなんて言うのは、戦端の広げ過ぎです。いずれぼろ負けするのは当たり前です。 / 口車大王 ( 2001-08-18 00:56 )
アメリカ相手に戦力を集中すべきなのに、大陸に手を出したのは、確かに愚かの極みでしょう。まあ、アメリカも汚い手を使いまくってますが、だからといって、当時の日本の行いが正当化される訳ではありませんからね。 / まやひこ ( 2001-08-17 21:54 )
プリティさま、「別にむづかしいこと考えなくても、とりあえず生活できるからいいじゃん。」というのが大変多いですね。それで、いざ自分に火の粉がふりかかるとうろたえる。自分自身をきちんと持っていれば、苦境に陥っても道は開けるものです。そこをいいかげんにして、「だれかがやってくれるだろ。」なんて思っているとどういうことになるか、歴史が物語っています。 / 口車大王 ( 2001-08-17 16:47 )
今の日本人は衣食住に満ち足りて、衣食住の根幹がどこにあるのか、ありがたみすら忘れてしまっているように思います。日本人、もっと人生と社会と、人間の哲学、精神を真摯に学ぶべきだと思います。 / プリティ雨郷 ( 2001-08-16 15:15 )

2001-08-16 [雑感]軍国日本 − 失われた15年 その1

 21世紀最初の敗戦記念日(口車、終戦記念日という言い方はきらいです。「事実」を受け入れられない日本人の国民性が良く出ている)はことさら騒がしかった。

 「口車祖父危機一髪−片岡覚太郎さんを探せ」でも書いた本を読み進んでみて、そこに登場する第一次世界大戦の日本海軍は、1945年(昭和20年)8月15日に至る日本の破滅に導いた軍部とはまるで別世界の組織である。

 喜怒哀楽があり、何でも見てやろうという進取の精神と好奇心があり、しかし、与えられた任務は激務であろうが確実にこなし、英仏をはじめとする同盟国の称賛をあびていく。

 いったいどこでおかしくなってしまったのだろうか。そこに思い至るとき、1980年代後半以降、バブル景気とその後の「失われた10年」のこの15年と、第一次世界大戦以降1945年(昭和20年)8月15日に至る時代の社会情勢との、奇妙な符合を見て取ることができる。

 第一次世界大戦時と戦後、戦争による被害を全く受けなかった日本は、戦場と化したヨーロッパに取って代わって、アメリカとともに世界の生産拠点の中心にのし上がった。すなわち、空前の好景気を迎えたわけである。しかし、当時アメリカに比べたらはるかに劣る工業生産力であり、言わば実が伴わないものであったのであるが、おそらく、浮かれた者がいっぱいいたであろう。このあたり、バブル経済の絶頂期に「アメリカ、恐れるにしかず。」と、したり顔のエコノミストがいっぱいいたことと同じである。

 しかし、1929年(昭和4年)、アメリカに端を発する世界恐慌が日本も襲う。1991年、バブルがはじけたときとその形態は違うが、一気に好景気が吹っ飛んだ情況は同じである。そして、現在と同じように、その数年後デフレが発生し、当時の公務員の給料の賃下げが行われている。

 このあたり、「失われた10年」とそっくりではないか。

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正確に言えばきき★ももですが>同じだって(笑)。ありがとうございます。おべんきょします。 / JAI ( 2001-08-19 22:57 )
今回は、かなり固い話。JAIさまのリクエストにちょっと答えてみました。 / 口車大王 ( 2001-08-16 13:41 )

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