昨夜、布団に入るなりムスメが言い出した。
「今日、リュウ君(仮名)におくび絞められたのよ。」
少し、驚いた。
今までもリュウ君にはいろいろやられてる。
「『自転車貸して』って言ったらダメって突き飛ばされて泣いちゃったの。」とか。
他にも「ソウ君が喧嘩してたから『喧嘩はやめて』って言ったら叩かれたの。」とか。←喧嘩のとばっちり。
「ユウ君は上から乗ってくるのよ。」と押し倒された形を再現してくれたり。←大人だったらかなりえっちな体勢。
まあ、みんな、あるだろうなと思っていたことで。本人には「それは大変だったわね。」「痛かったね。」と相槌を打ちつつ適当に聞き流してきた。
そういういろんな経験を積み重ねて、お互い、人間関係をスムーズに行えるコツを覚えていくんだろうなと鷹揚に構えてきた。
でも、首を絞めるという行為はそれらとは違う気がしたので「そういうときはちゃんと『やめて!』って言うのよ。嫌なことをされたら先生にも「止めさせてください。」って言いなさい。」と珍しく諭した。
親の見ていないところで起きる出来事は、本人の危機感と先生に頼るしかないから。
珍しく、不安な気持ちのまま寝付いた。
明け方、ムスメが寝ぼけて叫んだ。
「こわいよ、ユウ君!」
夢の中でもユウ君にやっつけられたそうだ。
朝、雨の中ムスメを幼稚園に送った帰り、遅れて来たユウ君親子と会った。
「あ!I(あい)ちゃんのママ!」
満面の笑顔でユウ君に挨拶をされた。
私のこと、覚えてくれてるんだ。
前からそうかなと思っていたけれど。その笑顔で確信した。
ユウ君はI(あい)がスキ。
でも、どうやったら仲良くなれるかがわからないから、つい手を出してしまう。きっとそんなとこだろうなと。
意地悪にもいろいろあるよね。
ユウ君の笑顔で少しだけ、心があったかくなった私でした。
※こんなに小さくても女の子はアクセサリーが好き? |