こどもの頃、『秘密の花園』をよく読んだ。
主人公と同じくらい孤独な環境で育ったからだろうか(就学以前、わたしは祖父母の家で他人の手で育てられた)。
それとも、同じくらい自尊心が高かったせいだろうか(小学校の教師には「君の自尊心には吐き気がする」と言われた)。
Anna Gavaldaの『PETITES PRATIQUES GERMANOPRATINES』の主人公も、自分の自尊心を憎むひとり。
サン=ジェルマンの女の子はね、なんてすごく強気。それは彼女をとても魅力的に見せるけれど、同時に苦しめてもいる。
『Le fabuleux destin d'Amerie Poulin』の主人公、アメリもちょっと似ている。
自分の世界が強固すぎて、自意識を守るのに必死。
想像の世界は、アメリに優しすぎるのか、彼女は現実の世界には中々出てこられない。
ふたりに、そしてわたしにも共通しているのは、自分以外のことは良く見えている(と、思っている)ところ?
馬鹿ではないけれど、実地経験に乏しい、頭でっかちで理屈っぽい。
そんなところ?
始末に負えない自尊心については、クレーム・ブリュレを食べながら考えよう。
できれば、妄想型分析癖もどうにかしたい。 |