街を歩いていたら1枚の紙が目に入った。
「2時から。かまどでパンを焼こう!」
I(あい)に聞いた。
「あそぼうパン行ってみる?」
「いくいく〜♪」
というわけでI(あい)をピアノに送り届けた後、急いで家に戻り、果物と簡単なおかずをお弁当箱につめ、ペットボトルのお茶に紙コップ、レジャーシートにおしぼりがわりのお尻拭きを用意して即席ピクニックセットの出来上がり♪
連日連夜の飲み会の疲れで、いまだ布団にしがみついていたツレを起こし、2時にピアノを終えたI(あい)をピックアップ。
4人揃って近所の遊び場にGO!
残念ながら粉を混ぜたり、こねたりするところは終わってしまって、とりあえずの発酵待ちだったけど。
その間、I(あい)を追いかけて走った土の上はとてもキモチが良かった。
二人で沈丁花の香りも楽しんだ。
時間がゆっくりゆっくり流れていく。
パンの発酵が終わったところで生地を丸めて、伸ばして、巻きつけて、炭火でじっくり焦げ目がつくまで焼く。たあいのないことだけど即席のかまどをみんなで囲んでいるだけで特別な空間に身を置いている気分になれる。
三人で食べるはずがK(けい)まで手を伸ばしてきて、「煙い、煙い」と言いながらも3回もIはパンを焼きに行った。
途中、交替した私がパンを焼いている間、汚れた手を洗いに行くツレとI(あい)。見てみるとO歳児が一人ポツンとレジャーシートに取り残されている。をーい。一声かけてくれ〜と思ったけれど、何の問題もなく、焼きたてパンをご機嫌で頬張っている。普段なら絶対後追いして泣くのに。外でキモチがいいからかな。一応ママの背中も確認できてるし。
家に戻ってみると転んだI(あい)の服はもちろん、K(けい)の靴下もドロドロになっていた。洗濯は大変だけど、土と接するって心にも体にもいい気がする。
とりあえず私以外はみんなお風呂に入って、くたくたになった体を横たえた。
なんだか春らしい一日を過ごせた。
ありがとう。 |