今年の12月8日は土曜日だった。
12月8日は、この街では、ノエルや7月14日に続いて重要な日。
マリア信仰の要となる日である。
丘の上のノートル・ダム寺院にはアヴェ・マリアの文字が輝き、人々は蝋燭を手に教会まで登っていく。
聖堂で敬虔なミサが行われる一方、街中では大騒ぎ。
それぞれの広場では毎年「光」をモチーフにしたショーが繰り広げられ、通りには山車が出る。
深夜、ふだんは見ることのないこどもの姿も、この日は多い。
土曜日にあたった今年は、知る限り、一番混み合っていたと思う。
夕方、バーに集まり、アペリティフを。
お互い多忙だったり、遠くで働いていたり、なかなか会えないでいた友人との再会に興奮し、それを冷えたシャンパンで癒す。
街を見物しながら、週末を両親の家で過ごす友人を見送り、わたしのアパートへ。
Rhone河岸で打ち上げられる花火を窓から眺めつつお酒と会話を愉しんだ。
喧噪は明け方まで続いていた。
日曜日。
友人に起こされ、まだ、アルコールの残る身体で朝市に出かける。
食べるものを調達したら、さっさとアパートに帰り、昨夜の残りのワインと一緒に空っぽのお腹を満たした。
酔ったままの身体にお酒を注ぐ週末。 |