2001-10-16 創作活動(10）　窓の外
2001-10-14 一線を越える
2001-10-12 自分へのご褒美
2001-10-10 憧れのウエディングドレス
2001-10-07 温泉デートと突然のキス
2001-10-06 横浜プロジェクト〜奈良美智展〜
2001-10-04 パパのお誕生日にムッシュのお花を！
2001-10-03 創作活動(8)　気持ちのいい季節に
2001-10-01 中秋の名月
2001-09-28 悲しい知らせ

雨が降り出した。
明日もきっと雨。


ここ数日の秋晴れのせいで
オフィスでの仕事にやる気をなくして
窓の外を眺めては現実逃避ばかりしていた。

仕事を辞めたら
のんびり期間は1ヶ月と決めて
パリに行きたいな。
以前行った時にはフランス語が全く分からなくて
苦労したから少しでも勉強していかなくちゃ。
資金的には贅沢をしている場合じゃないし
今から節約しないと。

なんてね。


*　*　*　*　*　*


秋の色のテーブルアレンジ。
設定は窓から庭の見える場所。
アイビーをグルグルに巻きつけて。

作り終わった後に
来週の授業のために自分で花材を
発注することになった。
テーマを選んで
テーブルクロスを決めて
花器を指定して
予算と相談。
そしてデザイン画を描く。
全てイメージで決めなくてはいけないので
本当に頭を悩ませた。
来週の作品はどうなることやら
不安いっぱい。
だけど楽しみ。

先頭 表紙

3ヶ月に一度の秘密のデートが
1ヶ月に一度になり
いつの間にかメールは
毎日送りあうようになっていた。

いつか二人で迎える朝が来ることを
確信しながらも
それだけは絶対に避けなくちゃと
自分に言い聞かせていたのに。


リビングに飾ってあるたくさんの写真の笑顔達に
嫉妬なんかしない。
ここは私の居場所じゃないのだから。


住み慣れたあの部屋に帰ろう。


*　*　*　*　*　*


今朝の空は私の気持ちとはウラハラに
とても青く澄んでいた。
きっと一人でいたら見上げて大きく深呼吸したのに
私には少し眩しすぎて目が開けられなかったよ。

先頭 表紙

1週間をがんばった自分へ
ご褒美を贈ろう。

たくさんの海老を入れたスープと
トマトとチーズそして胡桃の入ったパン。
残念ながら作るのは私だけど。
チーズはあっさりモッツァレラ。
お塩とレモン、オリーブオイルがあれば十分ね。
スープを煮込むときに使ったワインは
もったいないから飲んじゃおう。
余ったスープは明日の朝ごはんに持ち越し。
お天気だといいな。

何かと考えることがたくさんあったから
気がつくと息苦しかった。
スッキリしたかったの。
アルコホリックじゃないけど
こうして一人で飲むのは気持ちを持ち直すのには
いいよね。

まだ、ワインが残ってる。
あと、少しだけ飲んでいい？


*　*　*　*　*　＊


帰り道、見つけたオールドローズ。
酔っ払っちゃって名前忘れたのが残念だけど
明日また見に行けばいいよね。
黄色が元気をくれるよ。

先頭 表紙

ブーケの発注を受けるという
お花の学校でのシュミレーションの授業。
先生がフローリスト役、私がお客様という設定で
シュミレーションをすることになった。
衣裳部屋の何十着もあるドレスの中からひとつを選んだ。
現実じゃないのにいつになく真剣に。
アイボリーのＡラインのウエディングドレス。
首まわりのカットもキレイで腕もすっきり見えそう。
何よりも上半身にビーズが施してあって
シンプルで上品なところが気に入った。


ドレスと会場の雰囲気に合わせて私が発注するブーケは
シャンパンカラーのスリムなキャスケードに決まった。
もちろんメインのお花はバラで。

シュミレーションの途中、先生が
「今日は新郎さまはいらしていないんですね」
と半分冗談で言った。
「仕事が忙しくて・・・ごめんなさいね」
と私。
「ブートニアの大きさも新郎さまの体の大きさに合わせてお作りしますが、
失礼ですけど大柄な方ですか？」
「いいえ、中肉中背です(笑)」
誰のことを言ってるのかは私だけが知ってるわ。

実は以前から結婚式に着たいドレスをなんとなく
イメージしていた。
実際、たくさんのドレスを見ると迷っちゃうけれど
昨日選んだものは私のイメージどおりだった。
授業が終わるとクラスのみんなが
「絶対あのドレス、似合うよ」
と言ってくれた。うふふ。
本当は実際に袖を通してみたかったけど
それは本番までオアズケね。


*　*　*　*　*　*


ドレスの写真は撮りませんでした。
いつの日か、お見せしますね。　　

先頭 表紙

ちょっと肌寒いけど
晴れた空が気持ちのいい日。
名古屋から来ていた親友はこの日がお誕生日だった。
仕事も恋も思うようにいかなくて
ちょっと落ち込み気味の彼女を励ましたかった。

題して
「日帰り温泉でふにゃふにゃになろう」
という計画。

私の前の彼とそのお友達と4人で箱根に向かった。
朝は早いけどこんな日はちゃんと起きれるんだよね。

もちろん温泉ではふにゃふにゃになるまで浸かった。
ひとつ目のお風呂はは着いてすぐに、
もうひとつは日が暮れてから入った。
お星さまを眺めながらのお風呂は最高だったよ。

「星の王子さまミュージアム」に寄った。
王子さまファンの私たちにはたまらなく魅力的な場所で
心待ちにしていたの。
付き合ってくれた男の子達には少し悪いかなと
思いながらも時間を忘れて見入った。
物語の意味をかみしめながら。
ミュージアムショップに入ると彼女に内緒で
3人でお誕生日の贈り物を買った。
ささやかなプレゼントだけど
涙を浮かべて喜んでくれた。
私も嬉しかったよ。


さわやかな秋の日にさわやかなダブルデート。
彼らはとても紳士的な振る舞いで
私たちを楽しませてくれた。


湖のボートの上で
いいお友達に戻ったと思っていた前の彼に
突然、キスをされたときに彼の本意を知った。
違う、気づかないふりをしていただけなのかも。
こうして誘うことがあなたを惑わせるなら
会うのをやめなくちゃいけないね。


*　*　*　*　*　*


山はだんだんと色づいてきたよ。

先頭 表紙

夏前から名古屋にいる親友に
「秋になったら絶対一緒に行こうね」
と言われて約束していた展覧会。
「ロッタちゃんとはじめてのおつかい」で
パンフレット等の挿絵を書いていたのを見て
初めて知った奈良美智というアーティスト。
子供や動物のやさしい色の作品が多い。


「触って写真を撮ってください」
という言葉に甘えて
「きゃぁ〜、かわいい！！！」
と思わず二人で駆け寄って
わんこの背中にまたがろうとしたら
警備員さんが慌ててやってきて
注意された。
触っていいんだったら乗ってもいいのかと思った・・・
二人でしょんぼりしたけれど

乗ったらいくら大きなわんこでも潰れちゃうかもしれないもんね。
ごめんね、わんこ。


子供だけれどタバコをくわえたり
眉間にしわを寄せたりしている絵があって
なんだか自分と重なってしまった。
どこかでいつまでも子供なのに
嫌な世界も知ってずるい大人になりつつあるから。
だけど今日は大好きな彼女と
周りも気にせず思いっきり楽しんだら
ちょっとだけ嫌な部分が洗われた気がしたよ。
いつものガマン、たまにはナシにしてもいいよね。

先頭 表紙

今日はパパのお誕生日。
おめでとう！

父にも母にもお誕生日にお花を贈るのが
習慣になっている。
いつもどこのお花屋から贈ろうか迷うのだけれど
今回はムッシュのお城から届けていただくことに。
画像のとおり素敵なアレンジを作っていただいたの。
私の注文はクリーム系でってことで
ご覧のとおり！


*　*　*　*　*　*

離れて暮らしていても
いつまでも子供は子供。
パパもママもいつまでも元気でいてね。
東京へ行ってから不良になった(笑)と言うけれど
娘はちゃんと暮らしているのよ。
心配しないでね。

先頭 表紙

さわやかな一日、
仕事で外出してもわざと遠回りをして
外の空気を思いっきり吸う。
ランチもカフェに忍び込んで
のんびりしちゃってね。
だけど、なんだか違うの。

半袖のモヘアのセーターを着たら
ムズムズして落ち着かない。
首もかゆいし、鼻もじゅるじゅる。
毎年のことなのに
秋になったのが嬉しくて
いつも忘れてるんだよね、毛に弱いこと。

街のディスプレイを見ながら
冬のコートをどれにしようか悩みどころ。
今年はね、ベージュにしようって決めたの。
今度は予算と相談しなくちゃ。


*　*　*　*　*　*


初めて作ったラウンドのブーケ。
下手だけど大目にみてね。

先頭 表紙

40℃の熱を出して仕事を早く切り上げたタロウに
電話をかけた。
解熱剤の効果で熱は下がったという声は
思ったより元気で安心した。
「今日は月がきれいな夜だね、満月だよ」
「えっ？こっちはすごい雨・・・」

そうだ、今日は中秋の名月だったね。
「こんなこと言ったらまた誤解されちゃうかもしれないけど、こんな日に一緒にいたいと思う」
とタロウが言った。

離れて暮らすようになってすぐの頃は
タロウが言う一言にすぐに不安になって泣いてばかりいたんだ。
遠くにいることを感じさせる言葉たち。
それから言葉を選んで話してくれるようになった。
遠慮しているわけじゃなくて、心配をかけないように。

今日は岩井俊二の「Love Letter」を見たんだって。
洋画のラブロマンスを見る気分じゃないって。
私も借りてこようかと思ったけど、こんな雨だしやめておこう。

月は大きな空にたったひとつ。
明日はきれいに見られますように。


*　*　*　*　*　*


クリーム色のバラを月のかわりにして
大好きな栗きんとんと渋いお茶でゆっくりしよう。

先頭 表紙

大学時代の友達から知らせを聞いて
新聞の記事を読んで
それが事実だと知った。


夢いっぱいで旅立った彼女。
不幸な事故で
たくさんの大切な人を残して逝ってしまった。


鈴虫の鳴き声を聞きながら長い長い列を待った。
やっと彼女の遺影が見えた。
本当に楽しそうに笑っている。


何か伝え忘れたことない？
会いたい人はいない？
あなたの心の声を聞きたい。


どうかどうか安らかに。

先頭 表紙