書こうかどうしようかかなり悩んだけど、書くことで自分の中でも整理がつくと
思ったので、書くことにした。
11月30日、私の最後の出勤の日となった。
先月の12日、社員全員がひとりひとりミーティング(面接)を受けた。
もともとこの頃になると行われる毎年の行事、だと誰もが思っていたし
私もいつもの調子で明るくブースに入っていった。
思いがけない、行き詰まるような雰囲気。。。
「今月末まで」、と言い渡された。
正直言って、驚いたし、ショックだった。
どうして、私が??
この不況だから、、、、仕方がないとは思うけど。。。
その日の夜わかった話だけど、結局今回で15名がリストラの対象となった。
9月の1名に始まり、10月の8名、そして今回。
約50名いた派遣社員がたった2ケ月足らずで半分になったのだ。
今回、対象にされたのは、社内で中堅と言われる派遣の人達。
まだまだ給料の安い、新人さん達は今回、生き残った。
そして、最重要ポストについている人達も。
私達ははじめ、たった5人のセクションで身体を粉にして働いた。
それこそ23時は当たり前、25時まで働くこともあった。
全員で力をあわせて働いた。
人によっては残業をするのは能力の無い人のやることだ!と思う人もいるかも
しれない。
でも、実際、一生懸命に仕事を片付けていっても、終わらなかったのだ。
食事もろくに食べられない日が何ヶ月も続いた。
2年目に突入する頃、私達は翌年の目標とする数字を提出した。
あまりに高すぎるといっては2回も却下された数字だった。
でも、結局その年はその数字を毎月1.3〜1.5倍という達成率を出して
上司を驚かせ、感心させた。
そして、うなぎのぼりの数字と共に、どんどんスタッフを増やしていった。
たった2年ちょっとで私のいるセクションのスタッフは約3倍にもなった。
私達にはここを大きくしてきたという、誇りがある。
テロが起った時、私達も徹夜で会社で待機したし、家族の人達が心配して来られた時も、なんとか現地と連絡をとって安否を確かめたりもした。
いろいろ苦労もしたけど、楽しい時期の方が多かった。
私は丁度、会社が華の時期にここで働けたことに喜びを感じている。
私達は、自分の仕事には自信がある。
私はこの会社に派遣社員として働いていた。
でもここのちょっと他と違う所は、派遣社員の下に社員が働いていること。
(同じ会社でも、他の支店では有り得ないことで、他の支店は9月末に派遣社員全てを
切っていた)
私達は自分のセクション全員の清算や、手配内容のチェックもし、
そして社員の研修もしてきた。
思えば、こういうポジションは社員がすべきだったのだ。
私たちのいたポストには社員がくることになる。
収まるべきところに、収まるべき人達が納まるのだ。
これでよかったんだと思う。
昨日、私達の挨拶の後、いつもは気丈な課長が初めて全員の前で悔し涙を流した。
思い掛けない彼の涙は私達全員の涙を誘った。
昨日の出勤が、私にとって、最後の出勤となった。
でも、これが終わりではないと思っている。
終わりは、新しいことへの始まりでもあるから。
昨日まで随分と責任のある仕事をこなしてきた。
しばらくは趣味の時間を過ごすのもいいかもしれない。
今、無理に妥協して仕事に就くよりも、今しかできないことができたら、と思う。
これから新しい何かが始まる。。。 |