先週、トロントへ学会に行ってきた。色々な収穫があった。
1. あるイギリスの研究室とツテが出来た。私のプレゼンを聞きに来ていた人の中にこの大学の学者がいて、興味をもってもらい、例の研究室の電話番号とURLを教えてくれた。ここでは、おネエのやっている研究テーマとかなり近い事をやっているらしい。かなり大掛かりの学際プロジェクトがこの大学で立ち上がっているのを知っていたのでおネエも気になっていた。是非コンタクトしてみたい。
2. やはり同じ分野でアメリカのカリフォルニアで進行している大掛かりなプロジェクトの講演を聞いた。非常に興味深かったのは、このグループは、おネエが現在取っているアプローチを「無理」として鼻から選択から除外している点。しかし、おネエが考えているアイデアを彼らは考慮していないので、この先その点の成り行きが面白そう。
3. 古巣(おネエが修士の時居た研究室)に行った。研究室のチームワークが素晴らしい。構成員の良い共生関係が出来上がっている。ここ数年の成果にも目を見張った。後数年以内に苦節うん十年の試みが成功するかもしれない。あと、おネエと同じ分野の研究もかなり上手く行っていて羨ましかった。
4. レベルの高い研究を目にして、尻に火がつく思い。嗚呼私やばいわ…。
5. 学生論文として高い評価を頂いた。日頃他者からのフィードバックがあまり無いので、これは大きな勇気付けになった。
6. 何人もの馴染みの顔に会えた。再会は嬉しい。結婚して子供が出来ているのもいた。
7. 学者も日本人同士で固まる。昔この固まる現象がどうして起こるのか不思議だったけど、その原理が少し分かった。別に英語が苦手とかそう言うことでは無く、それ以上に社交のシステムが違うのだと思った。人と人との出会いに集団や組織が関与するからなのだなと。つまり、私は今回自分の所属する研究室のメンバーとして、教授の取り持つ社交(つまり夕食や飲み会等の懇親イベント)に参加するゆるい義務が生じる。私は教授を通して他の研究グループメンバーと知り合いになったりして、グループ同士の付き合いに参加したりする。こうして日本人同士の交流が芋づる式に連なり個人の行動が減る。方や、北米などは社交は個人同士の営みが基本なのでパーティーで個人次第でどんどん伝手が広がる。しかし、私は日本人同士のイベントで予定が埋まるので一人で勝手に動く社交の仕方はやりづらくなる。
そんなわけで、色々興味深い一週間強だった。 |