肌寒い朝だったけど二人でお出かけした。
電車を三本乗り継いでいざ病院へ。
東京の駅ってどうしてこんなにアップダウンが多いんだろうってちょっと前まではため息をつかされたけど、2歳になった彼女はもう、ヘイキ。急な階段も難なくこなす。
病院でも、横たわるワタシの手を握ってくれたり、一緒に超音波を覗き込んだりして心強い味方。
初めての同伴だったけど、思いがけずスムーズに事は済んだ。
すっかり気が大きくなったワタシは、お気に入りの高級イタリアンにもつきあってもらうことにした。
「ママとピザ食べに行くの?わー。楽しみ♪」
なんて言ってくれるところがまた嬉しい。
お店では持込のパンをこっそり食べさせないとまだ間は持てないけれど、そこは外食慣れしている彼女、騒いだり、椅子から下りたりしない・・・はずだったのに。途中で椅子からするり。
もうちょっとで叱るとこだったけど「おなかむずむず。」だそうで。
慌ててトイレに駆け込んだので、それも難なくこなし、食事も楽しいうちに終わった。奇跡みたいな時間。
途中、公園に寄り道したのもご愛嬌のうちだった。
帰りの電車もスムーズに・・・。
といけば最高のデートだったんだけど。
そこはやっぱり魔の2歳児。
最後の乗換駅でひとつしか開いてなかったベンチにお腹が痛くなった私が座ってしまったために争いは勃発した。
「ママ、ワタシが座るのーっ!いい加減にしなさい!」
「そっかアナタも疲れていたのよね・・・。ごめんね。どうぞ。」
「もー。やだっ!!!」
怒り始めた彼女に歯止めが効く筈もなく・・・。
電車に乗るまで怒鳴られ続けて心に余裕がなくなっていた私が逆切れ。
そうしてシアワセな時間はジ・エンド。
終わりよければ全てよしだったんだけど。
ま、こんなとこかなとも思った。
眠い彼女とお腹が痛いワタシ・・・。
人間同士だもんね。
お互い、優しくなれないときだってあるよ。
それより・・・。
なんかこれって既に女同士のお出かけみたいって・・・思っちゃった。
いつの間にこんなに大人になったのねぇって。
※お気に入りの場所。 |