2001-04-16 帰国子女の言い訳（２）　　−最初の試練−
2001-04-16 帰国子女の言い訳（１）　　−旅立ち−
2001-04-12 にゃんたちの日向ぼっこ
2001-04-09 わが人生の師
2001-03-30 なによ。
2001-03-24 あら…
2001-03-20 姦
2001-03-09 貴重な遅刻。
2001-03-05 暇人オフ会
2001-02-18 ちょっと、おネエモード。

ホンジュラスの首都テグシガルパでの生活が始まった。僕はあるキリスト教系の小学校に入学することになった。スペイン語が全く理解できないことから、学年を1年下げて、小１からやり直すことになった。後々、親のこの決断に僕は感謝した。おかげで学校では全てゼロから教わった。いまでも最初の授業で先生がアルファベットを大きな字で黒板に書き出したのを覚えている。

初日、教室に入ると、僕の周りには人だかりが出来た。クラスメイトの殆どの人にとって初めて間近に見る日本人、いな東洋人だった。みんな、暖かく迎えてくれた。しかし暫く通ううちに、まわりの様子がおかしいことに気が付いた。妙な殺気を感じる。クラスメイトは親切だった。しかし、休み時間中にすれ違う他のクラスや学年の生徒達の様子が変だった。ある日、足元に石ころが転がってきた。歩みを止めた。振り返る。誰もいない。また、歩く。また石ころ。気にせず歩く。今度は石が太ももにあたる。痛い！振り返ると上級生が二三人僕をめがけて石を投げている。なにか叫んでいる。じきに、中国人（東洋人）という理由で石を投げられている事を知った。この投石は、その後、いっきに流行した。休み時間のたびに誰かに石を投げられるようになった。ショックだった。僕がいったい彼らに何をしたと言うのか。しかも日本人の僕がなぜ中国人と言う言いがかりでこんな仕打ちを受けるのか。混乱した。悲しかった。

つづく

先頭 表紙

えむさんの日記を見て、おネエも帰国子女の事について書きたくなった。…ちょっとおネエモード、オフにするわよ…。僕は、帰国子女として日本の教育システムに復帰した一人である。いざ書く段になって、何を書こうか色々迷い、収集がつかなくなった。えむさんが、客観的な視点から書いてくださったので、僕は当事者として、帰国子女になるまでの経緯を、書いてみることにした。

冬が、終わろうとしている在る日の事だった。僕は、たら子ちゃんと同じ年頃の小学校1年生。ようやく、学校の雰囲気に慣れ、友達も出来、学校が楽しくなっていた時だった。母親に、来学期からは別の国に住むので、通っていた小学校では進級しないことを告げられた。あまりショックを受けた記憶は無い。「僕達何処に行くの？」と聞くと「ホンジュラスって言う国よ。」と教えられた。翌日、担任の先生にこの事を報告した。先生はあまりびっくりした様子は見せなかった。「そう！その国は何処にあるの？」先生は世界地図を引っ張り出して来た。一緒に「ホンジュラス」を探した。僕はまだ字を読むのが遅かった。探すといっても、先生の指先を辿るだけだった。しかし、先生も、ホンジュラスを見つけることが出来なかった。ホンジュラスは中米にある北海道ぐらいの面積の国。6年間日本を留守にすると、親に教えられた。最後の登校日、友達に6年経ったら、必ず帰って来ると約束して別れを告げた。

実を言うと生まれて間もなくから3年間、アマゾン中流域の町マナウスでの生活を既に経験していた。しかし、小学校2年生になろうとしている僕には、既にそれは遥か昔のあいまいな記憶の中の事だった。

先頭 表紙

ぶち：あのぅ…もう少しずれてくれないかしら。こっちは日が当たらないのよ。

とら：うるさいわね！あたしは今気持ちいいのよっ！

先頭 表紙

私の通う校舎の前を縄張りとするとらにゃん先生♀（仮名、写真左）とぶちにゃんさん♀（仮名、写真右）です。2匹とも野良にゃんです。

最初私がこの校舎に通い始めた頃は、とらにゃん先生しか居ませんでした。ある時、ぶちにゃんさんが現れました。ぶちにゃんは、当然とらにゃん先生の強い拒絶に会いましたが三日三晩とらにゃん先生を説得して、ついには戦わずして、縄張りの共有と弟子入りに成功したのでした。そう言うわけで、ぶちにゃんさんは、とらにゃん先生には頭が上がりませんが、こうして仲良くしているわけです。もっとも、周囲の猫ラバーズの間では、この2匹は身内同士であると言うのが定説となっています。

とらにゃん先生は、とても顔の広いにゃんです。人間に怯える事無く、誰にでも、分け隔てなく愛嬌をふりまきます。多くの（人間の）ファンを持ち、貢物が絶えません。誰にでもと書きましたが、無差別ではありません。一応知った顔であるか無いかは注意しているようです。初めて私のじょかのを紹介した時は、「あんた誰？」と彼女にはそっけない態度を取りました。いまでは、「あら、また来たのね♪」に変わりましたが…。とにかく、とらにゃん先生の世渡りの上手さは一品です。寒い冬の日などには、猫ずきで暇な学生の膝の上で丸くなっています。私自身も、冬の間はとらにゃん先生には良く抱っこを要求されました。なかなかのグルメで、このまえは、校内を散歩する近所の方からムール貝をご馳走になっていました。彼女は人間と仲良くすることによって、必要なものの殆ど全てを獲得しているのです。

とらにゃん先生はまた、戦うにゃんでもあります。この美味しい縄張りを死守するために、日々戦いに勝たなくてはならないのです。彼女には生傷が絶えません。つい最近はほっぺたに切り傷を負っていました。

一方、ぶちにゃんさんは別の生きる戦略を持っています。彼女は、基本的に人間を信用していません。彼女を撫でたことのある人は殆ど居ないはずです。でも彼女は、人間に良く通じたとらにゃん先生の門下に入ることで、人間の施す恩恵を享受することが出来るのです。それだけではありません。他人の縄張りに居候している身分上、自ら戦う必要がありません。ぶちにゃんさんが怪我をしていることはめったにないのです。ただし、とらにゃん先生を差し置いて行動することはありません。あくまで、とらにゃん先生が先、ぶちにゃんさんが後。という厳格な上下関係が成り立っています。

私は彼女達に人生をおそわっています。

先頭 表紙

我が家にやってきた天子（悪魔）。一応♀。

先頭 表紙

どうでもいいけど…このまえ、きりの良い番号をゲットしたわ…ちょっとずるして。

先頭 表紙

今朝、学校に行く途中、電車の中で中学生ぐらいの少女が３人、向かい側に座っていた。今日は休日。友達同士、どこかに遊びに行くのだろう。まだあどけなさの残る笑顔で、こんな会話をしてはしゃいでいた。

A:ねぇねぇB、彼氏できたんでしょ？
B:うん。
C:○君？いつから？バレンタインの時？
B:それより、ちょっと前…。
A:え、で何処までいったの？
B:……
A:キスは？
B:それは、とっく。けっこういってるかも。
C:うそー！何処まで行ったの、最後までいったのー？
B:それはまだー。でもやばいんだよー。こないだなんかさー、かなりのとこまでいっちゃったんだもん。
C;うそー！いま何回目？
B:ここで抑えないと、次絶対やばいよー。最後までいっちゃうよ。
A,C：え、いいじゃん、いいじゃん、最後までいっちゃいなよー！！
B:え〜、絶対やだー。
A:なんで、いいじゃん！
B：だって、まだ２年生だしー。
：
：
：



危なっかしいー。楽しいのは分かるけど、火遊びは怪我と迷惑の無いようにして欲しいわね。

先頭 表紙

トロントで修士課程の学生をしていたころ、こんな出来事に遭遇した。

あれはある日の午後だった。僕はバスでダウンタウンの大学に向かっていた。とある停留所でバスにかなり年が行ったおばあさんが乗り込んできた。いや乗り込んできたと言うより、運び込まれたと言った方が正しい。バスのステップを自力で登るほど彼女は若くなかった。しかもかなり重そうな手提げ袋を抱えていた。バスの運転手は彼女とその荷物を車内に担ぎこみ、席に座らせると、バスを再び走らせた。

停留所を２つほど過ぎた頃、例のおばあさんがもぞもぞと動き出した。運転手は気を利かせて次の停留所で他の乗客が降りた後、彼女の下車を手伝った。足の自由の利かない御老人の乗下車はいつもながらに時間がかかる。しかしやっとの思いでこの老婦人と荷物を降ろしたところで、彼女は降りたかったのはこの停留所では無いと言出だした。運転手は一瞬天を仰ぎ、「なぜ、それをもっと早く言わない。」と一言、文句らしい言葉を吐いたが、また何も言わずに、彼女と荷物をバスに乗せて、次の停留所に向かった。さて問題のおばあさん、停留所に着くと、今度は行き過ぎたと言い出した。運転手はまた席を立ち、婆さんの近くまでよって事情を聞いて居る。このやり取りは僕には聞こえなかったが、しばらくして二人の結論が出た。つまり反対側車線の一つ前の停留所がちょうどよい位置だったのだ。すでに、このおばあさんはバスの乗客全員の注目を集めるところとなっていた。すこしずつ、バスの中の空気が張り詰めるのを感じた。

さて、事態は厄介だ。トロントの公共交通機関は、乗車時にTransfer　Ticketなるものをもらえば一時間以内ならいくらでも乗り継ぎが自由なシステムになっている。但し同じ路線を逆行する乗り換えは出来ない。どうしたものか…。運転手は、再びばあさんとその荷物をバスから降ろした。そしてあろうことか、バスを置いて、この老婦人と一緒に横断歩道を渡り始めた！それだけではない。彼女と一緒に反対車線でバスを待つつもりらしい。そうこうしているうちに、後続のバスが我々の横をぬいていった…５分、１０分と時間が経ち、車内は静まり返っていた。その間ぽつりぽつりと乗り込む乗客が、なぜバスが止まったままなのか、けげんそうな顔をして他の乗客に事情を聞く。１５分ほどして、ようやく反対側にバスが来た。例の運転手は、反対車線の運転手に事情を説明している。ばあさんを彼に引き渡した。反対車線のバスが動き出す。我が方の運転手は道を渡ろうと信号が赤になるのをじれったそうに待っている。

そのとき、乗客の一人、５０歳ぐらいのおばさんがポツリと言った“Kind man… He deserves a big applause, doesn’t he?（親切ねぇ…大きな拍手で迎えましょうよ。）”と。目が醒める思いだった。自分の都合だけで苛立った心に、いっせいにスポットライトを浴びたようでもあった。バス内がどよめいた。緊張が溶ける音だった。信号が赤になった。運転手が小走りに道を渡る。バスに飛び乗った。次の瞬間、バス内から万乗の拍手が沸き起こった。とても素敵な光景だった。自分が少し恥ずかしかった。

拍手の中で、運転手は“Stop it. You are embarrassing me!（よせよ、てれるぜ!）”と苦笑いを浮かべて先を急いだ。

先頭 表紙

３月３日３時、赤坂のスタバでオフ会に参加しましたー。いわゆる暇人のオフ会は今回が初めて。現地到着は１０分おくれ。もう、すでにぷよんさん、おりとさん、マッキ−さん、撫子さんが番をはっていました…（汗）。りさ子さんやたきさんとすごした忘年会のときより集団の年齢層がかなり若い！もしかして僕は場違いだったか知らん。でも色々な年齢層と接触できる事は興味深い。しばらくして、さえこさん登場。こののち、３時間、おりとさんの音楽業界裏話、撫子さんの謎の人脈、暇人人脈、コスメティックスなど色々な話に花を咲かせたのでした。

以下おネエモードで各参加者の印象を一筆。

さえこさん：この日の幹事。暇人卒業生（撫あんどサヴァさん（残念ながら当日不参加））にお花を贈ったり、みんなにクッキーを買ってきたりと、こまやかな気遣いが心憎いわね。メークもばっちり決まってたし…プリクラに写った母子のツーショットが可愛かったわよ。おネエキャラに磨きをかけるには貴方を手本にしたいわね。

ぷよんさん：おネエにとっては、今回一番情報のなかった方。イメージ的には「姉御」って感じ。頼りに出来そう。語り口から、文章が上手い人なんだわって伝わって来たわ。話の筋道がすっきりしている。最後に地下鉄のプラットフォームで何気ない会話をして、さよならしたけど。その後のまったりした余韻が良かったわね。

おりとさん：音楽街道まっしぐらね。プロって言うのは素晴らしいわね。若いのに濃い人生を送っているわ。考えがはっきりしているのでハイペースな人生になりそうね。Hi achieverの特性を多く備えていると思う。理想と現実の狭間にゆれるタイプね、きっと。それを乗り越えたら凄い事になるわね。この日一番の話題の中心人物だったわね。

マッキ−さん：文章のイメージとぴったし！男だったら「好青年」と言う単語が頭に浮かぶ。これって女の子にもつかえるのかしら。その誠実な人柄が会話にもにじみ出ていたわよ。これからいいことがいろいろありそうね♪彼ぴー居ないんだってね。さがさなきゃだめよ〜ん♪

撫子さん：貴方はやっぱりトラブルの匂いがするわね。青のアイメイクが可愛かったわよ♪でも年齢より上に見えるわ。話題が豊富で、波長的におりとさんと似ていたわね。多大なAttentionを必要とする貴方を彼女に持つ彼氏を尊敬したい念に駆られたわよフフフ♪

おネエモードは以上。

３月４日６時、前日のオフ会の最後に２次会の予定がこの時間に設定された。４日４時ごろに野暮用が発生して行けなくなる。５時半ごろから数回連絡を試みるも、電話が通じず、不参加の旨をお伝えできませんでした。２次会参加のみなさん、ごめんなさい。

先頭 表紙

昨晩は、じょかのとお買い物で新宿のセフォラに進出。ルージュ用の筆が欲しいと彼女。おネエはすかさず、パルファムをチェック。気になっていたGuerlainのチェリー・ブロッサムをテスト。2001年期間限定発売で日本以外ではなかなか手に入らないという情報があったから。やんごとなき香り…すっきりしたファーストノート。ホントにチェリーって感じ。植物的な清潔感のある切れのある香り。湯上りの女に似合うわ。和服にもいいかも。しばらく妄想にしたる。好きなJean Paul Gaultier もついでにくんくん。サンプル紙にかけようとして失敗。左手にもろにかかる。相変わらずの濃密なフローラル。イッセ―の「Feu」にライトバージョンが出ていた。香りは普通のFeuと全く同じ。つまりeau de ｔoiletteって事かしら？Feuって売れてるの？まだ彼女以外に誰かがつけてるの嗅いだこと無いわ。彼女がマニキュアが見たいと言うので、ネイルコーナーへ…色の豊富さに驚く。二人であーでもないこーでもないと物色。暫く時が流れる。彼女の左手の爪は五つの色合いの違うマニキュアに染まる。ぬらぬらとした光沢がいいわね。色や光沢の微妙な差異を見比べるのは楽しい♪食事をとるために店を後にする。また来たいわね、セフォラ。

帰りの電車の中で我に帰る。Gaultierの甘い香り。男lamanchaから、女の香り…恥ずかしい、かなり恥ずかしい…でもいいにおい…。思わず、左手をくんくん。

先頭 表紙