2001-04-06 【帰任準備】 アメリカ南部横断ドライブなんてのも面白いかも？ - 画像追加
2001-04-05 【帰任準備】 帰りのフライトをおさえました
2001-04-04 【お買物】 Espresso Machine
2001-04-04 【帰任準備】 二人の新生活に必要なもの
2001-04-04 【飯】 ミッドナイトサンドイッチ
2001-04-02 【帰任準備】 二人暮らし準備中…
2001-03-30 【非観戦記】 Ericsson Open - Tennis Tournament
2001-03-29 【名曲アルバム】 カナリア諸島にて / 大滝詠一
2001-03-28 【名曲アルバム】 サルサに国境はない / Orquesta de la Luz
2001-03-28 【名曲アルバム】 アパートの鍵 / ピチカート・ファイヴ

いきなり昨日書いた事に矛盾するのだが、それだけこの馬鹿げたアイデアにワクワクしているという事をご理解していただきたい。

昼飯の時に現地人に言われた「車どうするの、日本に持ってくの？」が発端。

もちろん僕のありふれたホンダシビック（しかも左ハンドル）なんて日本に持って行く価値はない。多分、日本に帰ったら車は運転しないだろうし...

でも「西海岸まで車を持って行く（運転する）」というアイデアは気に入った。

マイアミからロスまでのフライトは5/24だったけど、休みそのものは5/22から貰える。フライトをキャンセルして実質5/21の夜に出発すればいいということだ。

今のところ5/25にサンディエゴに寄る事だけは決まっている。マイアミからサンディエゴまでは約2,700マイル（１マイル＝約1.6km）として、時速60マイルで運転すると、45時間。やって出来ない事はなさそう...（←ホントなのかっ！）

こんなアホで壮大な計画は多分これから先、実行に移すチャンスは無いのではないか？　という気がしてきた。

僕のシビックを最終目的地のロスで買い取ってくれる人がいるのならば話しは別だが、こちらで売り払って、後はレンタカーを借りる事になるでしょう。

でももし実行に移すのなら、きっと脇目も振らずに運転...なんて出来るはずも無く、街道沿いの観光地を完全制覇したくなるに違いない...

それにしても、このアイデアシミュレートする価値はありそう...引越しの準備そっちのけで（ついでに仕事も...）こんなことばかり考えている僕...

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6/1付けでの帰任ということなのだが、その日には本社に出社して人事からのガイダンスを受けることになっている。ということは当たり前だが、少なくとも前日までには帰国しなければならない。

おまけに時差ぼけで大寝坊なんてことになるとマズイのでやはり調整の為に一日早く帰ろう...ということで帰国日は5/30に決定。つまりアメリカ本土を5/29に出る。

帰国の為の休暇は土日を含む10日前から発生、つまり5/22から始まる。（こうやって考えてみると、本当に残りあとわずかなんだな...）

会社の規定では、帰国時のフライトはビジネスクラスの片道チケットの代金を会社が負担する。もし途中にどこかに寄りたい時には、規定の最短距離運賃との差額を本人が負担することになっている。

つまり発想を逆転させれば、差額さえ払えばどこかに寄り道してもいいのだ。（ただビジネスクラスなので結構痛い出費になるかも？）

噂には聞いたことがあるが周りのアメリカ帰りの人が誰一人やっていないパターンとして、帰りにハワイに寄ってバカンスするってのがあったが、もともとリゾート体質ではないし、一人で行って楽しいわけでもないし。

オマケに帰任してから家が決まって荷物を運び込むまでの期間に必要な最低限の生活必需品はスーツケースの中に無理矢理押し込んで自分で持ち歩かなければならないからそうそうお気楽にバカンスとも行かないような気が。

そんな訳で、だからいくら差額は自己負担と言えども、例えばマイアミから飛行機乗り継いでデビルスタワー（映画「未知との遭遇」で円盤が舞い降りるところ）やマウントラシュモア（大統領の顔が刻まれた岩）に寄るというのは、かなり無謀な計画なのだ。ちょっと一時期真剣に考えたけどこれ却下！

そして、マイアミから成田までのフライトの経由地点になっているところで面白そうなところに数日滞在する作戦に変更...シカゴ？ ダラス？ シアトル？ デトロイト？ ヒューストン？ ニューヨーク？ アトランタ？ トロント？ などなど色々迷った結果、僕はロサンゼルスを選んだ。

実はチケットはもう発券済みでして、24日にロスへ移動（料金の関係でここはエコノミー）、そこで数日過ごした後、29日にJALの便でそこを発つことにした。

発券した後で気付いて後悔したのは、もしロスからの便をAAにしていればマイレージでファーストクラスにアップデートできたのに...ということ（会社の中にあるトラベル部門のプッシュでJALにしたのだけれど）。最低料金との差額がいくらだったのかは今となっては知る由も無いが、ファーストクラスなんてそんなに乗れるチャンスもないだろうから、ここぞと言う時に利用しない手は無かった。実際今まで一度も無かったし。

AAの場合、日本-北米片道を正規料金のビジネスからファーストにアップグレードするのに必要なマイルは15,000のハズ。僕のAAのマイルの残高は83,000なのでこれは余裕でクリア。ところがJALの場合、片道ですらビジネス→ファーストのアップグレードには40,000マイル必要なのだ（こちらは残高30,000マイル、足りない...）。せっせと貯めていたAAのマイルでは提携先であってもJALのアップグレードは出来ない...ま、この敷居の高さが僕がJALを嫌う大きな理由なんですけどね。

帰りは大人しくフツウのビジネスクラスで帰ります。ふぅ〜

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お買物シリーズ第一弾、Espresso Machine。

"Bed Bath & Beyond"にて$49.99。Espresso用のカップ４セットで$9.99。Coffeeは近所のスーパーの特売でEspresso用の豆が10oz (283g)で$1.99を２パック。

本当にシンプルな、一番安いタイプのマシンです。日本で買うといくらくらいだろ？　中にはスターバックスコーヒーでも使われている、というカプチーノも自動で作れるマシンが$199だったけど、商売やるわけじゃあるまいし、これにしました。

左側についているパイプ状？のところで蒸気でミルクを泡立てる事も出来ます。最近は毎朝これでエスプレッソ入れて飲んでます。

豆、なんだったら箱でまとめ買いしようかな？

近日中にキューバ風コーヒーの入れ方も職場の人に教えてもらう予定...

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↑ もうええちゅうねん…

さて、今僕が住んでいるアパートはもともと家具付きだった。やはり基本的にはリゾート地で、なおかつ短期滞在が基本ということもあってこの付近の物件には（特にコンドミニアムタイプには）家具付きというケースが多い。

更に僕は日本から殆ど家具らしきものを持ってこなかった。（っていうかもともと持っていなかった）電化製品だって、こちらで使えないであろう、という推測の元でオーディオとPC関係以外は殆ど持ってこなかったのである。

今現在日本での生活をシュミレーションして何が必要か、不必要かを見極めているところである。

例えば

マイアミのアパートに備え付けだったテレビ、洗濯機、冷蔵庫に関しては妹が今使っているものをそのまま使うことに決定。（但し元はといえば前の２つは僕が譲ったものだ）

ビデオ → こちらで購入したビデオはチューナーがアメリカ向けなので置いて行く。更に妹のビデオは故障中（お陰で「花まるマーケット」を妹２号に発注したといういきさつあり）とのことで、これは帰国後購入予定。

などなど…

しかし最近になって気になっているのは日本で買うと結構いい値段するんだけど、アメリカで買うとお買い得？ という類のモノである。今迄無いなら無いで何とかなっていたものに関わらず、ここにきて僕の中で長いこと冬眠していた物欲魔人がむくむくと眼を覚ましたのである。

ご近所レポートそっちのけで ”買う予定、もしくは既に買ってしまったもの” を次回から数回に分けてご報告しようと思う。

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それにしても毎回書くことに統一性の無い日記だ...

写真は今日のお昼ご飯。会社の入っている建物の中にあるカフェテリアにて購入したキューバ風サンドイッチ、その名も「Media Noche」（英語に直すとMidnight）。

中にはチーズと、ポーク、ハム、そして味付けはおなじみマスタードとマヨネーズ。この黄色いパン自体に玉子が盛りこんであって（っていう表現であってますかね？）ちょっと菓子パン風のあま〜く懐かしい味がします。

パンを温めるときに鉄板で圧縮するのがキューバ風、だからパンはペッタンコになってます。これで$2.95。

ところで何でコレが「Media Noche」と呼ばれるかは、周りの人に聞いても誰もわかっていません...別にキューバ人が好んで真夜中にこのサンドイッチを食べるわけではなさそうですけど。

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先日帰任手続きの為の書類が届いた。その中で自分が勘違いしていたことがあった。

家探しである。

帰任者（に限らず転勤者）は家賃の2/3相当の家賃補助が支給されるが、その最高限度額を８万２千円までだと思っていた。しかしこれは既婚者の場合であった。独身の場合は最大でも５万円だという…

実は今迄内緒にしていたが、日本に帰ったら一緒に暮らそうと思っていた女性がいる。いや、本当は彼女がマイアミに来るはずで、先日彼女がマイアミに遊びに来た時に二人で住む為にいくつか部屋の下見もしたのだった、僕の帰任が決まったことで予定が狂ってしまったのだ…

しかし、それにしてもこの３万２千円の差は大きいではないか。

人事からもメールが来た。「１年以内にご結婚の予定はありませんか？」

結婚の予定はない、その女性とは一緒に住むことはできても結婚は出来ないのだ。なぜなら…




実の妹だからなのだ！ （わははははぁぁぁぁ）

えぇ、度々日記にも登場している妹１号、看護婦を辞めてしばらくプーになります。本当は語学留学の為にマイアミに来る予定だったのですが、先日マイアミの語学学校も見て回った結果「イマイチ」ということになり、しばらく保留なのです。６月いっぱいは病院の寮に住めますが、その後は僕の家に転がり込みます。悪いが予定がちょっと狂ってしまった。多少家賃納めてくれ…（とはいっても本人はこの日記の存在を知らないのだが…）

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ここ数ヶ月のマイアミは深刻な雨不足。

エバーグレーズ国立公園では湿地帯が干上がり、うちのアパートの噴水も（さりげなく自慢）停まっていた。

でも今日に限ってなぜ...

マイアミでは毎年この時期に割と大きなプロテニストーナメントが行われている。

昨年からEricsson Openと名前を変えたがその前はLipton Championshipと言ってました。ちなみに昨年はマイアミNo.1日本食レストラン「祭」で刺し身を食べている杉山愛にも遭遇しました。

最後だからと、夜７時から始まるセッションの前売りチケットを買っていた。この日は男子準々決勝 １試合と女子準決勝 １試合と言うなかなかオイシイ選択。

まずは男子準々決勝。皆さんご存知、現在世界ランク１位のAndre Agassiに無名のクロアチア人Ivan Ljubicic（本来出るはずだったRichard Krajicekが怪我のために、急遽本選出場が決まった人。あれよあれよと言う間に格上の相手を倒しての準々決勝進出したラッキーボーイ）が挑む。

選手が登場してビックリ。ヘアースタイルが同じ（笑 - 両方坊主頭）。デカイ方がLjubicic、小さい方がAgassiと理解する。

試合は第１セット第２ゲームをLjubicicがブレイク、３-１でリードした状態で第５ゲームに入ったところでパラパラと軽い雨。待つこと小一時間、一時期雨が止みかけて、コートの整備もほぼ終了、と言う時に今度は雷を交えたスコール！ まるで昨日までの雨不足が嘘みたい...

結局そのまま試合は翌日昼に順延。あ〜あ、チケット払い戻ししなければ...

駐車場に戻るまでにずぶ濡れになった。白いポロシャツが透けてせくしー（←あほ）。僕の車は水溜まりのど真ん中...靴脱いで裸足になり、ズボンの裾まくって、踝まで浸かりながらようやく車に辿り着く...ホントに昨日までの抜けるような青空はどこに〜

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あの焦げだした夏に酔いしれ
夢中で踊る若い輝きがなつかしい

日本ポップス史上の大いなる金字塔「A Long Vacation」が発売されてから、もはや20年。何でもスペシャルエディションまで発売されているとか…先日一時帰国した時に小滝詠一（実はTake2の東）の「冷麺で恋をして」なんてものを発見して大笑いしてしまった。よりによってインチキプレスリー風コスプレがツボにはまった。音頭モノなど冗談音楽が好きな大滝御大はこの企画に絡んでいないのだろうか？

さて、「ロンバケ」といえば僕にとってはキムタクと松たか子であるはずはなく、このアルバムである。名曲だらけのこのアルバムの中で１曲選べと言われたら「Velvet Motel」と「雨のウェンズデイ」である。（って２曲やん！）

前者はハープシコードっぽい（あってます？）キーボードのイントロのシンコペーションで既にノックアウトされ、タンゴっぽいリズムに女性ボーカルとの掛け合いパートの色っぽさと、転調のかっこよさ…おまけに松本隆の映画のワンシーンのように見たことも行ったこともないVelvet Motelの中庭のプールに雨が降っているところを想像させる歌詞が好き。

後者の気だるい感じに、ドラマチックのようでそうでない歌詞の展開、ピアノの音がいいのよね〜 これ、僕のカラオケの十八番で、ディテールまで凝って再現しようと努力しました（笑）。

ところで先日、このアルバムを聴きながら車を運転している時に、それまではあまり気に留めていなかった「カナリア諸島にて」のことが気になりました。ちょうど冒頭に引用した部分…佐野元春の「Someday」じゃないけど「若過ぎて何だかわからなかったことがリアルに感じてしまうこの頃」なんである。ただ年を取ったといわれればそれだけかもしれないが…

1948年生まれの大滝詠一、この作品発表時33歳で今の僕と同じ。「日本語でのロック」という前人未到の戦いを繰り広げたはっぴいえんど時代。日本初？の個人レーベル「ナイアガラ」にて年間5枚アルバムのリリース契約を充たす為、所属アーティストの離脱した分を埋めるべく孤軍奮闘して消耗した時期を越え、始めてアーティスト大滝詠一として自分を売り込む事を狙って、そして成功した本作…

僕もそろそろ何かの勝負をしかけるにはいい時なのかも...

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Salsa no tiene frontera, no, ni barrera
サルサに国境はない、バリアもない

日本人ミュージシャンで一番海外で有名な人は誰だろう？ 現地人数人つかまえて聞いてみました。

「上を向いて歩こう」は「Sukiyaki」として定着しましたが、誰もオリジナルを歌った坂本九ちゃんのことは知らない。オノ・ヨーコはジョン・レノンの嫁として認知度抜群だが、彼女の音楽を知る人はこれもさほど多くない。「Double Fantasy」にはジョンとヨーコの曲が交互に入っているのに。当時中学生だった僕のココロにトラウマとして残っている迷曲の数々は、まるでジョンの曲だけピックアップしてオリジナルカセットを作ったうちの妹のように人々の記憶から消されたとでも言うのだろうか？

大本命坂本龍一も大苦戦。「Y.M.O.」なんて誰も知らないし、「”The Last Emperor” の音楽でオスカーとってるんだぜ」といって、「へぇ〜」と言われるのが精一杯。ちなみに本人も映画に甘粕大佐の役で出てくるが、「観たけど覚えてない…」トホホホ… ましてや「Merry Christmas, Mr. Lawrence」だの「Nagisa Ohshima」なんて余程の映画マニアでないと知らないでしょう。

CD ショップに行って「Japan」のコーナーに行っても、カナダ人が琴で「荒城の月」弾いたようなモノしか置いてません。それでもある日、ピチカート・ファイヴが店内で流れたのを聴いた時は嬉しかったな。逆にマニア風の人に「日本人ならタカコ・ミネカワ（ = 嶺川貴子、元Ｌ←→Ｒのキーボード…以上の情報は僕も持ってませ〜ん）知ってるでしょ？」と言われた時には「名前だけ」とテレ笑いするのが精一杯でしたが。

これはマイアミだからかもしれないけど、オルケスタ・デ・ラ・ルスは「日本人なのにスペイン語でサルサを歌ってた連中」ということで皆知ってますね〜。スペイン語で「光の楽団」を意味するバンドで、90年にはビルボードのラテン・サルサ・チャート１位を10週連続キープと言う快挙を成し遂げてます。中南米をまわるツアーもやってました。

サルサ（スペイン語でソースの意、橋幸夫がやってるのはこっちの方です）はもともとキューバやプエルトリコといったカリブの音楽が、移民とともにニュー・ヨークに上陸し、かの地にて洗練されたダンスミュージックとして開花したものです。これが陽気なカリビアンの雰囲気にぴったり！ なんですね。

アルバム「Salsa No Tiene Frontera」には、お馴染みサザンの「私はピアノ」がスペイン語と日本語がチャンポンになって、おまけにパヤパヤなブラスの合いの手も楽しいサルサアレンジになって収録されてます。

マイアミにいる間にサルサ（ダンス）の簡単なステップ位は覚えて帰りたいものだ。「♪ベーシック、ベーシック」

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絵子縁さんのページのツッコミにて触れた、ピチカートへの思いをちょこっとばかし… これも忘れないうちに勢いで書いちゃえ〜

先日、一時帰国した時に新宿南口のタワーレコードで、西田佐知子のミニアルバムを試聴しました。「コーヒー・ルンバ」「初めての町で」「アカシヤの雨が止むとき」、そして「くれないホテル」の４曲入りです。筒美京平氏の作による「くれないホテル」がピチカート・ファイヴの「アパートの鍵」（カップルズ収録）の元ネタであることは有名なのですが、実際に聞くのははじめてでした…

僕にとってのピチカートは、ジャケット買いしたら大はまりして生涯ベスト１０に入れてもいいと思っている「月面軟着陸」がとっかかり。その直後に田島貴男 （オリジナル・ラヴ） が脱退し、野宮真貴を加え、そしてその数年後に高波慶太郎が脱退する。僕は高浪脱退直後に出された「Overdose」まではフォローしました。その後の小西好き勝手？路線はどーも苦手で…小西さんがあちこちのアーティストに提供している楽曲やプロデュース作には好きなものもたくさんあるのですが。

で、新作をリアルタイムで追いかけながら、過去にも溯ってみると、実は「月面軟着陸」以前に、友人にイチオシ！ と今回の「アパートの鍵」を薦められていたことを思い出しました。野宮真貴のピチカートしか知らない人がこの曲を収録している「カップルズ」を聴くと、女性ボーカルをフィーチャーしておきながら、とても同じバンドとは思えないでしょう（実際、小西康陽しかメンバーは重なっていない）。ソフト・ロックとでもいうのか、一歩間違うとイージー・リスニングになってしまうギリギリのところ。

誤解を恐れず言うなら、僕はバート・バカラックやフランシス・レイは好きですが、ポール・モーリアやリチャード・クレイダーマンは苦手です。キース・ジャレットが好きで、村松健は認めるけど、ジョージ・ウィンストンは苦手です。（自分でも違いを上手く定義できていませんが – 苦笑）

話しがそれましたが、この当時のボーカル、佐々木麻美子、高浪慶太郎ともに歌ははっきり言って下手くそ…でも、「アパートの鍵」の麻美子嬢だけは（音程不安定ながらも）一世一代の名歌唱を聞かせてくれます。

（同じく小西作詞＋高浪作曲の「皆笑った」もホノボノしてて好きだぞ〜）

それにしてもデヴュー・アルバム、「ピチカートマニア！」を聴くと、なんでこの人たちがデビューできたのか不思議に思う。（つまり僕には全然いいと思えない） そしてその次回作にどうして「カップルズ」みたいな名作を作れるのか、そのポテンシャルはどこに隠していたのか。そして次からは作品ごとにカラーが変わる”カメレオン”的なピチカートの快進撃が始まります。

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