2002-01-16 雲
2002-01-15 ご無沙汰しています
2002-01-15 皆様へ
2001-10-11 楽屋裏
2001-10-06 シドニーで手に入るいちごチョコのお菓子たち
2001-10-05 イチゴの季節
2001-10-04 ストロベリー・ドーナツ
2001-10-02 「あなたの指先で」
2001-09-25 通り雨
2001-09-24 「テロ報復措置の名目による戦争に反対する全面広告を アメリカ主要紙に出そう」という運動があります

雲って見れば見るほど不思議。瞬間瞬間に移り変わって二度と同じ姿を見せないのに、どの姿も物凄く美しい。何時間でも見ていられる。雲だけを何十年も撮り続けているアマチュア写真家がいるそうだけれど、そうしたくなる気持ちはよくわかる。

炭素と水素の粒になってあの中に溶けこんでしまえたら、どんなにいいだろう。雲の中には、会うことのできない人や遠くに離れていった自分がいるような気がする。

シドニーに向かう機中より。明け方。

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ご無沙汰しています。美奈子です。「さようなら」を申し上げたのですからもう出てくるべきではないのですが、久しぶりにこちらを覗いてみたところ、いくつかつっこみを頂いているのに気づきました。迷いましたが、あと数回だけ更新させてください。

かずなみ様。「批判的な意見にはあなたは返事を出さないのでしょうか？」というお言葉をいただいておりますが、昨年来、繰り返し私宛てに送られてきた長文のメールの内容は、「批判的な意見」と表現するには相当程度の妥当性を欠いていたように感じざるをえなかったとここで申し上げますこと、どうかお許しくださいませ。

メールでは、私がある方に対して「無責任な対応をした」と厳しく断罪されていましたが、9月12日の日記が非難された後、私としては考えられうるかぎりの謝罪を表明いたしました。私が9月以降にあの方につっこみ返しをしなかったのは、9月14日の日記であの方が次のように書いていらしたからです。

＞ 私が持っている考えと、根底から違うので、もう、仕方がありません。
＞ はっきりいうと、話し合っても無駄です。
:
＞ でも、後ほどメールは差し上げます。
＞ 申し訳ありませんが、すこし、ほっておいてください。

このようにおっしゃられたら、黙って引き下がるしかないと思いました。

10月に入り、ひまじんをやめることにしました。あの方が9月に新着日記として次々とアップされた一連の言葉に加え、9月13日の日記上で10月7日に追加されたつっこみ返しを目にした時、「もう駄目だ」と思いました。「もう駄目。美奈子は死ぬしかない」と。

10月11日。目立ちたくなかったので、新着日記には出ないよう過去日記を修正する形でお別れのメッセージを書き、管理人さんにも美奈子日記の削除依頼を出しました。

するとその直後に、匿名の方から罵りに満ちたメールが届いたのです。ホットメールのアドレスから送られてきたので、本当はどなたであるかはわかりません。きわめて激しく威圧感に満ちた内容だったので恐ろしく感じ、管理人さんと相談したうえで、相手を刺激しないよう、日記削除のタイミングを遅らせることにしました。

その後に続いて送られてきたメールで、この方は「なみ」と名乗っておられました。つまり、かずなみ様、あなた様なのでしょうね。最近はメールも送られてこなくなりましたので、お怒りも少しずつとけてきたのでは、と思っておりましたが・・・。

かずなみ様。あなた様が問題とされる日記において、私は最初から「現地発の写真」であることは明記しておりました（タイトルにも含めました）。現実の受け止め方は人それぞれでしょうし、私の日記についてどのような感想をお持ちになろうと、それはかずなみ様の自由です。けれども、この場にてこれ以上のご説明は、かえってある方を傷つける結果になるかもしれません。（私がなぜ9月12日という早い時点で現地発の情報を求めて手に入れていたのか、どなたのメンツもつぶしたくなかったので今まで何も申し上げずにおりましたが、その点を少しでもご想像いただけますでしょうか。）それでも、どうしてもとおっしゃるのであれば、さらに説明いたします。

そうせずにすむのであれば、それが一番かと存じますが。

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暖かい励ましのメールやつっこみをくださった皆様。どうもありがとうございました。こういった状況で身動きがとれず、メールを開けるのも億劫になっておりました。今でもひまじんにくるだけで緊張して動悸が止まらず、冷や汗が流れます。

おそらく皆様は「大げさな」とお感じになることでしょう。つまらない、些細なトラブルかもしれません。ですが、今回の件は私にとっては、ネット上とはいえ憶測と誤謬に基づく非難を延々と浴び続けたり、脅迫まがいのメールを受け続けるのは、精神的に厳しいことであると思い知る機会となりました。

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皆さまへ

いつも読んでくださってありがとうございます。今まで低空飛行で続いてきた美奈子の日記ですが、そろそろ潮時のようす。これで終わりにしたいと思います。

この１年間、こちらで美奈子としてタップリ遊ばせていただきました。ミナ嶋とかみなっちとか、あだ名までいただいたりして。楽しかったな。

応援してくださった皆さん、静かに読んで下さっていた皆さんに、心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

またいつか、どこかでお会いしましょう。

さようなら。



美奈子
From Sydney with Love

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いちごの話題がけっこうヒットしているので、ついでにもうひとつ。

シドニーのアジア系スーパーで並んでいる、いちごチョコのお菓子たち。タイ製の「コロン」と、中国製の「コアラのマーチ」。どちらも１ドル前後とお値打ちです。でもお味の方は・・・う〜ん。

やっぱり日本製のチョコはすばらしい。グリコ、森永、明治、ロッテなどなど、お菓子メーカーにお勤めのみなさま、胸を張ってください・・・！　日本のコンビニで２００円そこそこ払えば当たり前のように食べられるお菓子、あれらはホントに高品質で美味しいです！

あっ、ロッテは韓国の企業ですか？　ゴメンナサイ！　

オージーへの日本みやげとして、私にとっての第一候補はスーパーで買えるチョコレート菓子なのです。

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シドニーはいよいよ春たけなわの予感。来週から再来週、１０月中旬の週末あたりがお花見ドライブにぴったりではないかしら。

お店には、透明なプラスチックのケースにつまったイチゴがたくさん並んで、甘い匂いを放っています。ケースのかたちは立方体に近くて、１０センチ×１０センチ×５〜７センチ。２段、３段にぎっしりつまっているから、買ってきたら早く開放してあげないと傷んでしまうの。

年中お店で見かけるイチゴ。春のものは熟していて甘いのだけれど、他の季節に出まわっているものは、意外と酸味が強いのです。見た目は真っ赤だったりするのに、口にするとちょっと裏切られた気分。大粒のものはまんなかがスカスカしていて、ますます興ざめ。

今日のブレックファースト。桃のハチミツとミルクをかけて。

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いちごチョコ大好き。日本のいちごチョコって、すっごくクオリティ高いと思う。いい匂いがするし、舌触りもなめらかで。

ときどき、がまんできなくなってこんなドーナツを買ってしまう。買う前からわかっているのに。こちらのストロベリー・ドーナツにかかっているピンク色は、ちゃんとしたいちごチョコじゃないってこと。ふつうのアイシングをピンクに染めてあるの。ただ甘いだけの、お砂糖のうすいかたまり。

わかっているけど、きれいなピンクに惹かれてつい。「ここのお店のは、もしかしてもしかしたら、奇跡的にちゃんとしたいちごチョコを使っているかも・・・？」

ショーケースからぱっと見だけではわからない、生地の部分にもアタリハズレがある。ふわふわのパン生地みたいなのだったらアタリ。油っぽいオールドファッションだったらハズレ。日本のミスタードーナツのみたいにサックリしたオールドファッションなら、ミルクたっぷりのコーヒーとよく合うんだけどな。

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薔薇になりたい
あなたの白い指先で
薄青なヒヤシンスの残り香まとう
その冷たい指先で

手折られたい
水きりされたい
鋭い棘につらぬかれたい
一瞬でいい

その新らしい水は
どこから汲んでいらしたのですか
いつかの夢
いつかの冬
しずくしたたる森の深雪
雨に濡れて風に揺れる
やちまたの緑

その指先で
白く冷たい指先で
抱えきれないほど命をいだき
数えきれないほど命を手折り
移り気な花のさざめきを　一瞬で
あえかな色に封じこめてきた
濃密なくちなしの残り香まとう
その冷たい指先で

薔薇になりたい
その指先で
あなたの白い指先で
酷薄なヒヤシンスの残り香まとう
あなたの白い指先で
白く冷たい指先で

薔薇になりたい
 
 
 
 
*
*
*
アナイスさまへ感謝をこめて。

4月10日　薔薇
3月29日　ヒヤシンス　（写真のオリジナルはこちら）
4月 1日　雪
5月30日　雨に濡れて風に揺れて
6月30日　くちなし

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うっかりしてた。

シドニーはとっても天気が変わりやすくて、朝、雲ひとつない快晴でも午後に大雨、なんてことはしょっちゅう。だから、外出する時にはぜったい傘を忘れてはいけないのです。かばんの中にはいつも軽めの折りたたみ傘を入れているし、忘れたときのために会社にも置き傘して用心、用心。

でも今日はゆだんして、快晴だったから傘を持たずにオフィスを出てしまったの。そしたら帰り道、スーパーに寄って買い物して、出てきたとたんに　ザザーッ！

とおりあめ。

・・・最近、なにもかも終わってるわたし。とおりあめみたいに、いろんな人のあいだをザーッと通り過ぎてしまえばいいのに。なんでまだここに残っているのかな。スープのあぶくをみつめたりして。

雨やどりしたお店で、目にとまったカードを買った。楽しそう。

ちっちゃな赤い字で、おもてには


Life's
too
short


めくると、


not
to
make
it
sweet


だって。

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こちらです。

米退役海兵隊員グレッグ・ニーズ氏によるブッシュ大統領への手紙（和訳もあり）を、
アメリカの主要な新聞に全面広告として掲載しよう、とのこと。

以下、その手紙より一部抜粋して掲載します（この運動の趣旨に反しないと思われるので）。
和訳も、このサイトに掲載されているものからの引用です。


「... I urge you to use all legal means at your disposal to determine who　perpetrated this horrible crime and to bring them to trial before the　appropriate court. Let them indeed find the justice the world awaits and　needs. But I beg you, let not one more innocent life - be it American, Israeli, Palestinian or any other - be lost because of this horrible crime. Too often our bombs and weapons have taken the lives of innocent victims. I believe the military euphemism is "collateral damage" but in reality it is manslaughter if not outright murder. What right can we claim that allows us to take more innocent lives? Is that not also a form of terrorism? Should we lower ourselves to the level of those who attacked the World Trade Center or should we stand tall and take the legal and moral high ground? ...

・・・あらゆる法的手段をもちいて、この恐ろしい犯罪の犯人を確定し、しかるべき法廷で裁いていただきたい。世界が望んでいる正義を彼らにこそ与えてほしい。しかし、これだけはお願いしたいのですが、この恐るべき犯罪のためにそれがアメリカ人、イスラエル人、パレスチナ人、あるいはどの国民であれ、これ以上無実の人を犠牲にしてはいけません。我が国の爆弾と兵器が無実の犠牲者のいのちを奪ってしまうことがあまりにもよく起こります。軍事的な言い方では「副次的被害」などとされていますが、実際は、それは殺意があって犯した殺人ではないとしても、殺人なのです。私たちにさらに多くの無実のいのちを奪う権利があるのでしょうか。それはまたひとつのテロではないでしょうか。私たちは、世界貿易センターを襲った人たちのレベルまで下がるべきなのか、それとも高い見地に立って、高い法と道徳の基準を保つべきなのでしょうか。・・・

... It is absolutely critical that we see not only their willingness to use horrible, illegal means, but that we also hear their desperation which makes them view such means as the highest form of heroism including the sacrifice of their very lives. As a former Marine, I know what it means to be willing to sacrifice one's life for a cause one truly believes in. ...

・・・非常に重要なことは、彼ら（注・テロ犯人）が恐ろしい不正な手段をあえて使ったことを私たちが知ることだけではなく、自己の命を犠牲にするという最高の英雄行為に訴えるというかれらの絶望にも耳を傾けることです。元海兵隊員として、自分が真に信じることに自己の命を捧げることの意味は理解しています。・・・」



Ynotという電子メール・カード会社がこの運動の趣旨に賛同しており、ここから「グローバル・ピース・キャンペーン・eカード」を送信すると、その広告料が寄付されるそうです。送信者の負担は無料。

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