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口車版「雑学の泉」

 
なんで,こんなにいろいろなどーでもよいこと,知っているのでしょうかねぇ。



口車筆無精乃介、IT業界を語る  口車大王「旅のおもひで」

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目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-03-30 [雑学]意外な東京シリーズ − その5 東京の温泉
2001-03-26 [雑学]意外な東京シリーズ − その4 東京と横浜の違い
2001-03-25 [雑学]意外な東京シリーズ − その3 なぜ江戸っ子は三代目なのか、田舎者にやさしい東京人、好評につき江戸っ子りんごちゃんその2
2001-03-24 [雑学]意外な東京シリーズ − その2 東京の山の手と下町、そして江戸っ子りんごちゃん
2001-03-23 [雑学]意外な東京シリーズ − その1 東京の言葉、そしてまつげパーマとダイエット
2001-03-20 [人物]高柳健次郎 − 幻の世界初のテレビ放送
2001-03-19 [人物]高柳健次郎さんを知っていますか?
2001-03-18 [近況]マイケル様お土産
2001-03-18 [近況]口車オフ会に行く
2001-03-04 [人物]緒方貞子さん−世界に誇れる日本人


2001-03-30 [雑学]意外な東京シリーズ − その5 東京の温泉

 今回は、東京の温泉について。昔銀座にあった「東京温泉」の話ではありません。ちなみに、あれは天然温泉ではありませんでした。

 実は、東京は以外と温泉が多いのです。それも、城南地区、特に大田区に集中しています。東京の温泉のお湯の特徴は、お湯が真っ黒なことです。以前、掲示板にぼくさまのリクエストで掲載しましたが、大田区内の温泉を再録しておきます。


六郷温泉
京浜急行六郷土手駅徒歩2分。本当にまっくろいお湯です。

鵜の木天然温泉
東京急行多摩川線鵜の木駅下車徒歩3分、まっくろいお湯です。法務局の隣のブロックです。

平和島クアハウス
京浜急行平和島駅から徒歩12分、大森駅等からバスあり。平和島競艇場の隣。ここはでかいです。まっくろいお湯です。かつては、船橋ヘルスセンターと覇権を争っていました。残念ながら船橋ヘルスセンターは、現在「ららぽーと」になりさがっております。

元祖池上温泉
東急池上線池上駅徒歩10分、まっくろいお湯です。都立大森高校隣。名前に気合いが入っています。

久松温泉 東急池上線池上駅徒歩3分。
池上本門寺周辺も温泉があるわけです。池上駅から至近距離。

えびす温泉
東急蒲田駅、京急蒲田駅徒歩6分。まっくろいお湯です。

ゆーシティー蒲田
東急蒲田駅、京急蒲田駅徒歩10分。えびす温泉もそうですが、蒲田駅周辺にこんなに温泉があるとは思いませんでした。

NU・LAND天然温泉さがみゆ
京浜急行雑色駅徒歩5分。同じくくろい湯。今回のシリーズに登場した雑色ですね。ここの温泉は東京下町の雰囲気たっぷりでしょう。六郷温泉もそうですが。

蒲田温泉 京急蒲田駅徒歩10分。
名前がそのものずばりですね。

朝日温泉 京浜急行羽田空港線糀谷駅徒歩3分。
羽田空港に最も近い温泉です。

北野屋温泉水スタンド
京浜急行空港線大鳥居駅徒歩12分。産業道路大師橋たもとです。ここでは入浴できませんが、こういうのもあります。温泉のテイクアウト。

つづく

先頭 表紙

おとじろうさま、東京の温泉リストにしっかり載っていますね。 / 口車大王 ( 2001-04-03 15:03 )
あうー、やはりその、「ひとりで独占」というところに問題があったのではないかと。そんなにお客が来なかったのだろうか。 / 口車大王 ( 2001-04-03 15:01 )
ちと、聞いてください!ねむり、家から歩いて1分の「花の湯」に行って大きな湯船を時々一人占めするのが好きだったのですが、昨日前を通ったら31日付けで閉店と・・・、私に相談も無しに・・・。 / ねむり ( 2001-04-02 18:30 )
世田谷の祖師谷温泉もよく行きました。やはり黒いお湯で、コーヒーの中に入っているようでした。 / おとじろう ( 2001-04-02 14:56 )
ここはいつも〜参考になります〜♪ 東京は遠いな〜 / 仙川 ( 2001-03-31 03:05 )
そうなんですよ、十二社温泉て名ばかりかと思ったら、「東京の温泉一覧」にしっかり載っていた。 / 口車大王 ( 2001-03-30 23:24 )
新宿、十二社にもありますよ〜!中央公園の前に。 / 黒いお湯でした さえこ ( 2001-03-30 22:29 )
やっぱり大田区が圧倒的に多いですね。 / 口車大王 ( 2001-03-30 13:11 )
最近とみに脚光を浴びている検索サイトGoogleで検索したら、ありましたよ、東京の温泉一覧が。いよかんさま、馬込温泉、申し訳ありません、見落としておりました。peach様、臭いはないです。 / 口車大王 ( 2001-03-30 13:09 )
東京に住んで居た時に、この情報を手にしていたら行っていたと想います!!真っ黒いお湯なんですか?匂いはしないの?一度入ってみたいなぁ〜。 / peach ( 2001-03-30 12:53 )
馬込温泉ってまだありますか?以前そのすぐ近所に住んでいたことがあるのですが。 / いよかん ( 2001-03-30 10:16 )
先ほどネットでみていたら、新橋の駅近くにあった温泉の名が無かった。ここのも真っ黒でした。、 / 夢楽堂 ( 2001-03-30 08:50 )

2001-03-26 [雑学]意外な東京シリーズ − その4 東京と横浜の違い

 前回、東京の印象を外から見ると、圧倒的な数の「田舎もん」が与える印象によって左右されるということを書きました。このことは、横浜と比べてみるとより明確になります。

 東京と横浜、東京駅から電車に乗るとほぼ30分の距離です。大阪と神戸より近い。しかも、間に川崎市が挟まって京浜工業地帯を形成していますから、市街地はずっとつながっています。ですから、大阪と神戸の違いに比べ、東京と横浜は差違がないようにも言われています。また、口車自身、高校と大学は横浜市に東京から通っていました。しかしながら、飲みに行くとか遊びに行くのはUターンしてたいてい東京都内であり、たまに横浜の中心に行く程度で、永らくそんなに違いはないと思っていました。

 ところが、口車、事務所を横浜に構えて6年、実際に暮してみると大きな違いが見えてくるのです。


 東京と横浜の違いは、その景観に如実に現れています。横浜の中心地は、実は横浜駅周辺ではなくて、桜木町から石川町の駅にかけての一帯ですが、特に海よりの地域の神奈川県庁を中心とした辺り、歴史的建造物がいっぱい残っています。また、元町から山手に登り、外人墓地からフェリス女学院にかけては古い洋館がたくさん残っています。残念ながら関東大震災で壊滅的な被害を受けたので、震災以前の建物はほとんど残っていませんが、少なくとも昭和初期の建物は保存されています。そもそも、神奈川県庁本館自体が歴史的建造物として保存されています。

 方や東京ですが、歴史的建造物を片っ端から壊していきました。関東大震災と東京大空襲というふたつの災害をかろうじて乗り越えた貴重な建物を、どんどん壊していったのです。あの東京駅さえも壊してしまえというほどでした。ようやくそういう流れが変わってきましたが、それでもどんどん壊していきます。東京の場合、よそから来たコンプレックスのかたまりの田舎者が、こういう所業を重ねたわけです。東京都庁と神奈川県庁を比べてみれば、東京と横浜の為政者の感性の違いが、如実に出ています。

 もうひとつ言えることは、バブルの頃東京では地上げが横行し、美しい街並みを破壊していきました。ところが横浜では露骨な地上げの痕跡というのは見られません。東京というところは、もともと土地を所有して住むという発想の希薄なところで、住居は間借りか借地に家を建ててというものが大半であり、そこを地上げ屋にねらわれてしまいました。元々の東京人より田舎もんの方が多いですから、こういうことが起きてしまったわけです。一方横浜はそのようなこともなく、また、不動産の市場価値も東京より低かったことが幸いし、地上げの傷跡はほとんど残りませんでした。

 「三代にして江戸っ子」と言われるのに対し、「3日住んだら浜っ子」と言われています。神奈川宿のはずれの一寒村だったのが、外国人居留地として一気に市街化したのが横浜です。同じ「山の手」人種でも、東京は立身出世をめざした田舎者が集まり、横浜は新しいことに抵抗のない人達が全国から集まってきました。つきつめて言えば、東京は過去をひきずっているのに対し、横浜は前しか見ていないということも言えるでしょう。前を向いているから逆に「古いもの = 時代遅れ」とは思わない。こうした違いがきっちり景観として残され、東京よりはるかに開放的な浜っ子が形成されるのです。

つづく

先頭 表紙

新幹線で京都駅着いて、東寺の五重の塔が見えると「ああ、京都に着いた」と旅情に浸れたし、外国人にも受けが良かった。それが、どっかの普通の地方都市の風景に成り下がってしまった。 / 口車大王 ( 2001-04-03 15:05 )
口車様、確かに景観壊したのですが、実は駅ビルの青空階段下から「が〜」と見あげる感じも好きなんですわ・・・。 / ねむり ( 2001-04-02 18:33 )
京都駅ビルは建設中が一番かっこよかったです。いっぱいクレーンがあって、すてきでした。今はどうええもええわって感じです。前の京都駅がなつかしいです。(建設には携わりましたが....) / 鐵子 ( 2001-04-02 16:56 )
おとじろうさま、でも京都駅ビルは最低です。景観を完璧にぶち壊した。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:33 )
さいか140様、東京と横浜がこんなに違うとは思わなかった。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:32 )
さえこさま、古い建物を大事にして景観をぶっ壊さないようにしているから、異国情緒を楽しめるのです。例えば、横浜銀行旧本店ビルの入口部分が、保存されて復元を待っています。それから、旧横浜正金銀行(現東京三菱銀行)の本店ビルがそのまま神奈川県立博物館になっていますし、開港記念館、神奈川県庁、横浜税関、日本郵船、さくら銀行なんていう建物が、横浜の景観に決定的な印象を与えています。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:32 )
ハラジロウ君、まだどんどん増えていますか。口車も、千葉に11年いたからねぇ。そう言えば、白井待ちが白井市になったざんすね。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:27 )
夢楽堂様、特に人形町界隈はひどいですね。あと、新宿富久町。四谷界隈もひどいです。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:26 )
akemi様、基本的に日本の田舎は閉鎖的なのですよ。特に、漁師町は閉鎖的ですね。でも、これは当然ですね。漁場はよそ者が入り込んできて簡単に荒らし回ることができますから。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:25 )
な〜るほどー。京都も新しいものが実は好きで、斬新なビルが建っていたりします。だけど、古い建物も大切にしている。 / 横浜大好き@おとじろう ( 2001-03-27 20:27 )
土地柄ってやっぱり大きいのね〜〜。 / さいか140 ( 2001-03-27 01:10 )
横浜好き好き〜! 昔ながらの異国情緒があるところがいいな。 / さえこ ( 2001-03-27 00:28 )
うちの周り数年前までは「田舎まるだし、でもそれが好き」って感じだったのに、最近国道沿いにいろんなお店がガンガン建てられてく。便利になるが道が混む。 / ハラジロウ ( 2001-03-26 22:30 )
日本橋はバブルの足跡が如実です。地上げをしたのはいいけど、結局、建てられないままの土地がある。人の営みがあって街、腹の立つこと。 / 夢楽堂 ( 2001-03-26 20:52 )
その横浜の先の海っぺりもなかなか開放的?…だったり、逆に相当保守的?…だったりしてます。んと、のんきに暮らしてると思いきや、よそ者(ヤな言葉だ!)には壁を作る傾向が見られます。 / akemi ( 2001-03-26 19:16 )

2001-03-25 [雑学]意外な東京シリーズ − その3 なぜ江戸っ子は三代目なのか、田舎者にやさしい東京人、好評につき江戸っ子りんごちゃんその2


 さて、東京の言葉と山の手、下町について考察してきましたが、今日は、なぜ「三代暮して江戸っ子」と言われるのかについて考えてみたいと思います。

 まあ、こんなこと言われているから、東京は敷居が高いように思われ、田舎もんはバカにされるのかと思われてしまうのですが、それは違います。例えば、名人八代目桂文楽師匠、根っからの江戸っ子のように皆さん思うでしょうが、実は彼は青森生まれです。

 東京の言葉の成り立ちで書いたように、東京という町は江戸の昔から400年間、日本全国から人が集まって成り立っている町です。徳川幕府ができる以前からの東京出身者なんて、いったいどれくらいいるのでしょうか。想像するに人口の1割いるかいないかでしょう。ですから、そういう地方から来た人達は、皆自分の生まれ故郷の文化をしょっている。ある部分、自分の生まれ故郷を向いてしまっているわけです。

 口車自身二代目なわけですが、口車が小さいときは祖母がいた。祖母は名古屋、正確には長久手の出身であり、口車家は渥美半島のさきっちょの出身で、祖母に連れられて、何度かその田舎に行っているわけです。ところが、その次の代、りんごちゃんがその三代目になるわけですが、もう祖母、りんごちゃんにとって曽祖母はいませんから、直接出身地の田舎で生まれ育った世代とは接触がありません。すなわち、東京で生まれて三代目にしてやっと、東京を故郷と感じ取るわけです。

 人の移動の少なかった江戸時代に、江戸に全国各地から人が集まってきていた。そうすると、江戸固有の文化的なものにどっぷりつかり、江戸を生まれ故郷と思うようになるには、三代かかったということから生まれた言い回しと考えられます。ですから、決して地方出身者との間に壁を作るものではないし、見下すためのものでもありません。

 本来、東京人は地方出身者に対して寛容なのです。もちろん例外はありますけれど、田舎者と言ってバカにしたり、だまそうとしたり、冷たくしたりするのは、まず「江戸っ子」ではありません。そういう連中自身が田舎者です。東京人の田舎の人へのやさしさがどのようなものか、具体的な事例は「西銀座物語」を読んでみてください。この中に登場する秋田のお百姓のおじいさんの話、泣けます。

 残念ながら、東京はその人口の17%しか東京生まれの人がいません。したがって、外から見たときの東京の印象というのは、その他の田舎もんによって決まってしまうことが多くなっています。

つづく

先頭 表紙

わらわ様、江戸っ子三代目というイメージとは遠いニックネームだ。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:23 )
みなみさま、北関東に住んでいるのに「みなみ」とわ。おっと失礼。最近渋谷はビットバレーとか言ってIT関連新興企業が集積していますが、恐らく地元のつきあいということをやらないでしょうね。うまくいっているときは良いのですが、何かトラブルが起きたときにとたんに困るんですが、そういうことがわかっていない。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:22 )
みゆみゆさま、外国に暮してみると、本当に日本が良く見えてきます。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:19 )
マイケル様、そういう素直な気持ちで言っていただけるのは良いのですが、コンプレックスの裏返しで「東京なんて人の住むところじゃないところしか行くところがないなんてねぇ。」とやるのがいるのですよ。東京コンプレックスの大阪の芸人が「東京弁」てやってこばかにしたような態度取るのといっしょ。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:18 )
名前入力失敗。。。お許しを…… / みなみ ( 2001-03-26 23:14 )
「勝手なことをほざく田舎者が東京を住みにくくしている」…….私は渋谷で働いています.お祭りの時、テントを出して寄り集まっているはっぴ姿のおっちゃん達の隣を、横目で眺めながら通り過ぎて行くサラリーマンの一人であります.駅前を行き交う人々と車の群れに祭の風情なんて当然無し.都会は余所者によって踏みにじられているのだと思います. / みなみ@北関東ga ( 2001-03-26 23:13 )
わらわも三代目。 / わらわ ( 2001-03-26 19:35 )
例えば築地市場で働いている人達、江戸っ子ほとんどいません。他人に左右されない、己をぴしっと持っていれば、「江戸っ子」は受け入れてくれるのですよ。 / 口車大王 ( 2001-03-26 19:01 )
噛みつかない犬さま、特に川越えとか秩父に行くと、自分たちの文化をものすごく大事にしていることをひしひしと感じます。それから、浦和レッズのサポーターがこてこてなのも、埼玉県民としての自負心の現れではないでしょうか。 / 口車大王 ( 2001-03-26 18:57 )
1x代続く根っからの田舎者出身のねむりは、「江戸っ子」という響きに異常に魅かれます。私の落語の師は2代目の東京人ですが3代ではなくて本人結構悔しいようです。私にとっては同じなんですが・・・。 / ねむり猫 ( 2001-03-26 18:19 )
埼玉県民ですが、埼玉ミニ東京化絶対反対。「こんなに東京に近いのに田舎」っていう個性がなくなる。埼玉県民の持ちネタなんですから、これ。 / 噛みつかない犬 ( 2001-03-26 03:26 )
自分の住んでいるところ、大切にしたいものです。ついつい、自分のところにないものがある地には、羨ましさとか、憧れ混じりのねたみとか持ってしまいがちだけど・・・。それぞれの土地の文化を味わいに、どこかに旅に出たい。 / みゆみゆ ( 2001-03-25 22:36 )
海外在住の日本人て、両極端ですね。 / 口車大王 ( 2001-03-25 22:30 )
海外に出れば「どこ出身でも同じ日本人でしょー」と思うのですが、出身地で差をつけようとする人達が未だにいると言うので、びっくりします。私の周りには幸いそんな事はないけれど…。 / りり ( 2001-03-25 22:08 )
地方出身者の反論(笑) 「帰る田舎が無くてかわいそう」なのは何も「東京だから」なのではありません。 生まれてからずっと同じ町に住んでいる人は逆に「東京(もしくは都会)」と「故郷(もしくは田舎)」という二つの価値観を持っている人のことを羨ましがることが多々あります。 「東京しか(もしくは故郷しか)知らないこと」がかわいそうなんです。そのおばさんにとっては。 / マイケル ( 2001-03-25 21:20 )
そうそう、口車大王さま。昔、旅人さんをしていたころ、やっぱ、「東京は住むところではない」と胸をはる都会者もどきがいた。ほなら、何故住むのだ。東京で育ったものにとっては、底が故郷だ。 / 夢楽堂 ( 2001-03-25 20:09 )
そうですよ。江戸っ子は究極の田舎もの。口車さんにならって夢楽堂んとこの『甘辛』に百恵を載せました。 / 夢楽堂 ( 2001-03-25 20:05 )
あ〜、この出版社は!(謎)探して読んでみます。うちも開店して15年が経ちました。泣かせる話も、ちょっとあります。大王さまにいつか読んでもらおう。…って、これから書くのね…(^^;; / akemi ( 2001-03-25 19:17 )
おとじろうさま、そうなんです。江戸の文化自体、日本全国の文化をかき集めたようなものですから、決して排他的ではないんですよね。 / 口車大王 ( 2001-03-25 19:04 )
をを、そうだ。akemiさま、この西銀座物語と八丁堀物語、ぜひ読んでみて下され。接客業の人の必読書です。 / 口車大王 ( 2001-03-25 19:01 )
地方から東京に転校しても、1年くらいで皆出身地のことは忘れてくれますが、東京から地方に行くと、何年たっても「東京のおとじろうさん」と言われ、よそ者扱いされます。元々の出身地は東京ではないのに。東京では、「お国はどこ?」から会話が始まることもありますね。決して排他的なところではなく、それぞれのお国を大切にしていると思います。 / おとじろう ( 2001-03-25 19:01 )
ちなみにりんごちゃん、ただいまバイリンガルです。大阪弁とのね。 / 口車大王 ( 2001-03-25 18:58 )
さえこさま、そうそう、そういうのも多い。そういうのに限って、周囲を気にして人の足をひっぱりたがる。 / 口車大王 ( 2001-03-25 18:57 )
akemiさま、わかる? / 口車大王 ( 2001-03-25 18:56 )
田舎から東京にきて「自分は田舎者だから」って言う人は苦手です。じゃあ何で東京にいるの?ってかんじ。みんな地方から来てるんだから、そんなことを気にしてたらもったいない気がするんです。 / さえこ ( 2001-03-25 18:52 )
あ、大きくなってる。画像が…(笑)大王、可愛くてしょうがないんでしょう?りんごちゃんが。。 / akemi ( 2001-03-25 18:49 )
それから、「東京生まれだと、帰る田舎なくてかわいそうねぇ。」とか、したり顔で言うおばさん。これも腹立つ。だれだって、自分の生まれ故郷バカにされたら、腹立つでしょ。 / 口車大王 ( 2001-03-25 18:48 )
口車、非常に腹立つのは、「東京は生活の糧を売るところであって、住むところではない。」とか、勝手なことをほざく田舎者です。おまえらが住みにくくしてんだろがと、言いたい!! / 口車大王 ( 2001-03-25 18:46 )
ご好評につき、りんごちゃん再登場です。 / 口車大王 ( 2001-03-25 18:33 )

2001-03-24 [雑学]意外な東京シリーズ − その2 東京の山の手と下町、そして江戸っ子りんごちゃん


 しかしまあ、たった5時間で新着30位から消えていなくなるとは。。。

 さて、「東京の言葉」で東京の地域による言葉の違いというのを解説しましたが、概ね、現在の標準語につながる武士階級の共通語は山の手、町人言葉は下町で使われました。さて、それではこの「山の手」と「下町」は東京のどこのことを指すのでしょうか。

 日本の他の都市で、下町という言葉はしばしば使いますが、山の手という言い方をするところはほとんど聞きません。「山の手」という言い方は、東京の地形と密接に関係しています。

 東京在住の人ならご存知でしょうが、東京は坂の多い街です。これは、武蔵野台地からつながる、洪積世というちょっと古い時代にできた台地が終わり、それより後の時代である沖積世に形成された低地帯がつながるあたりに、東京の街は形成されているからです。この洪積世の台地を「山の手」、沖積世の低地を「下町」と東京では呼びました。そして、江戸城、すなわち皇居は、ちょうどこの山の手と下町の境目のあたりにあります。

 江戸時代、輸送手段の中心は水運でした。すなわち、川や海に近いほうが商工業には適していました。したがって、必然的に町人町は「下町」「に形成されていきます。一方、江戸時代の地図を見ると沖積世の低地にも武家屋敷は見られますが、基本的に洪積世の高台、すなわち「山の手」に形成されていきました。この武家屋敷が、山の手お屋敷町につながっていきます。

 しかし、このような東京の山の手と下町の違いは、関東大震災と東京大空襲を経験することにより、ぐちゃぐちゃになります。

 まず、関東大震災により東京の下町は壊滅しましたが、そのかなりの被災者が、東京の西、山手線の外側の地域に帯状に移住しました。また、合わせて田園調布などのさらに西方の地域は地震の被害が少なかったので、この新興住宅地へも人が移り住むようになりました。実は、昭和7年(1932年)の周辺町村合併による大東京誕生まで、山手線の西側のこの地域は東京市ではありませんでした(青山あたりもそう)。関東大震災によって東京市西側の台地に東京市内の住人が移り住むようになり、それに合わせるように東京市になったのでした。これにより、いわゆる東京の「山の手」と「下町」の区分けは崩れます。大井町、戸越銀座、武蔵小山、池尻、幡ヶ谷といったあたりは、洪積世台地の「山の手」でありながら、「下町」となったわけです。

 そして、東京大空襲でさらに下町の元々の住人は激減してしまいます。さらに、戦後の高度経済成長が加わり、東京は地方からの人で肥大し、第二、第三山の手などという言葉が誕生し、元々農村地帯であったところが、宅地開発されていきます。

つづく

先頭 表紙

改めて、りんごちゃんに突っ込みいただいた皆さま、ありがとざんした。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:14 )
Ecru様、ここは他にもいっぱいいらっしゃいますね、この4月にぴっかぴかの1年生になるお子様のご父兄。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:13 )
ねむり猫様、そのおばさま達、ほんものですぜ。ところで「野暮」の語源ですが、現在の国立市の甲州街道沿いに谷保天満宮というのがあり、これが語源です。南武線の駅に谷保駅がありますね。「野暮」とか「野暮天」とか言いますが、特に後者の言い方だとなるほどと思うでしょ。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:12 )
りんごちゃん、可愛いですね。たら子ちゃんと同じってことは、うちの娘とも一緒です。りんごちゃん、よろしくね。 / Ecru ( 2001-03-26 22:07 )
ところで、昨日何処かのTVでちらっと、「江戸の粋」について下町の人と所謂山の手に人に質問をしていました。山の手のお上品そうなおばさま達が「山の手に[粋]というものはなく、私たちは野暮なんですよ、うふふ」とのたまわっていたのが印象的です。 / ねむり猫 ( 2001-03-26 18:12 )
たらこちゃんと、同い年でちゅ。 / 口車大王 ( 2001-03-25 19:02 )
な〜るほど。。。。りんごちゃん、かわいい。いくちゅですか? / おとじろう ( 2001-03-25 18:52 )
yuzu様、横浜に行ってみるとわかりますが、横浜の「山手」もやはり地形的なものから来ています。まあ、「お屋敷町」とは高台にあるものなのですけれどね。 / 口車大王 ( 2001-03-25 10:39 )
「ほ〜〜っ」って、ずっと唸りっぱなしの僕。今まで漠然としか知らなかったです。>区分け / Mac ( 2001-03-25 02:49 )
横浜の山手は全く別物なのですね。りんごちゃんって本名ですか?めっちゃかわいいー。本当に、小さな写真なのに表情豊かですねー。 / yuzu ( 2001-03-25 02:30 )
山の手、っていうとuptownの総称かと思ってました。勉強になりますです。あ、りんごちゃんだ〜!こんどの画像はちっちゃいのね・・! / あやや ( 2001-03-25 01:06 )
くぁわいいですね〜 プリチィ〜ガール♪ / 仙川 ( 2001-03-24 23:52 )
いやぁ、勉強になります。 / こと側 ( 2001-03-24 19:37 )
おお!噂の姪っ子りんごちゃんだ。 / ハラジロウ ( 2001-03-24 16:10 )
りんごちゃん、かわいいな〜。元気いっぱい!ってかんじですね。 / さえこ ( 2001-03-24 12:01 )
okkaさま、ありがとうございます。だれも教えたわけではないのですが、カメラ写りだけは良いのですよ。 / 口車大王 ( 2001-03-24 11:57 )
あけみさま、りんごちゃんわ姪ザマス。 / 口車大王 ( 2001-03-24 11:56 )
りんごちゃん、こんな小さな写真でも表情がよく出ていますね。愛らしい。 / okka ( 2001-03-24 11:50 )
大王さまのお嬢ちゃん?可愛いね♪下町、山の手って…そうだったんですか。。でも、なんで大王さまって、こんなにもの知りなの?こども電話相談室の「むちゃく」先生みたいだ。(笑)>古〜〜。 / akemi ( 2001-03-24 11:32 )
下町というと人情のある街と勝手に解釈されているようですね。 / 夢楽堂 ( 2001-03-24 07:34 )
さりげなく、りんごちゃん登場です。 / 口車大王 ( 2001-03-24 07:09 )

2001-03-23 [雑学]意外な東京シリーズ − その1 東京の言葉、そしてまつげパーマとダイエット

 さて突然ですが、「意外な東京シリーズ」を始めてみることとしました。どんどんポーランドから離れていくけれど、まっ、いいか。で、第1回は、えむさまへの突っ込みをきっかけに、東京の言葉について考察してみたいと思います。

 今、いわゆる「東京弁」と言うと、標準語に近いものが思い浮かべられるでしょう。しかし、これは東京本来の土着の言葉ではありません。では、東京本来の方言とは何か。。。

 ふたつあります。

 ひとつは、百姓言葉。「〜だべ。〜だんべ。」というやつ。ちょっと古いCMですが、グロンサンのCMで「父ちゃん、がんばんべぇ。」というのがありましたが、あそこに登場するお百姓さん夫婦は東京都檜原村のお百姓さん。なんと、銀座線が開通する頃の昭和初期まで、青山辺りでもこういう百姓言葉が使われていました。

 もうひとつは、漁師言葉。これは「べらんめぇ」の江戸下町言葉の基本となったものです。横浜のハマ言葉も元々は漁師言葉です。現在、この漁師言葉を知ろうと思ったら、俳優の阿藤海さんのしゃべり方が近いでしょう。彼は小田原出身ですが、正に、相模湾から東京湾、房総半島に至る漁師が使っている言葉そのものです。

 さて、いわゆる標準語または「東京弁」ですが、ルーツは江戸時代、武家の間で使われた「共通語」に遡ります。江戸時代、各地の武家は、参勤交代、また人質として正室を江戸に住まわせなければならなかったのですが、当然、言葉は各地全く違います。そこで共通語が生まれる必然性がありました。これが、現在の「標準語」であり「東京弁」に至ります。

 一方、「ベラんめぇ」とか「ひ」と「し」が区別がつかないとか言われている下町言葉ですが、これも、江戸湾漁師言葉をたたき台に、日本全国各地から集められた、木曽のきこり、大阪の漁師(現在の佃島の住人です)、商人の間でできあがった「共通語」です。江戸の「木遣り」のルーツは、この木曽のきこりにあります。

 また、一口に下町言葉と言っても、地域によって微妙な違いがあります。下町言葉すべてがひ」と「し」が区別がつかないということはありませんし、商人と職人で使う言葉も異なります。また、使用者と使用人でも異なります。

 元々東京土着の言葉に「ひ」と「し」が区別がつかないということはありませんでした。では、どこからきたものか。どうも、福島県の中通りの方言が下敷きになったようです。ですから、「ひ」と「し」が区別がつかないしゃべり方をするのは、東北に近い、浅草、千住方面、それからなぜか平井周辺にかたまって多く見られます。これは職人町にも重なります。

 日本橋、銀座界隈は商人が多く、職人言葉と下町言葉と言ってもかなり異なります。また、深川、月島&佃島、神田といったあたりも、微妙に言葉が違います。

 ただし、関東大震災、東京大空襲によって、居住地域はぐちゃぐちゃになってしまいました。また、最近は東京在住の人で親子三代東京生まれというのは、全人口の17%とと言われています。ですから、ここに書いたようなことは、よほど気をつけていないと、なかなかわからないでしょう。

つづく

先頭 表紙

ねむり猫様、んま。 / 口車大王 ( 2001-03-28 21:09 )
私の義理の兄は3代続いた・・・と、うそぶいた東京出身ですが、実は西多摩地区ですから、彼の両親の言葉の語尾は「んだべぇ〜」で私の格好の物まねの対象になっています。義兄には「親の真似はやめろ」と注意されます。 / ねむり猫 ( 2001-03-26 18:10 )
おとじろうさま、そのご友人、「ものほん」の江戸っ子ですぜ。 / 口車大王 ( 2001-03-25 19:12 )
ハラジロウ君、これ読むと「千葉の百姓言葉ってばかにすんぢゃねぇ。」と言えるのがわかるでしょ。東京の内陸部の元々の言葉は百姓言葉なのよ。すなわち、千葉といっしょ。千葉、もうちょっと海沿いになると、「だっぺ」ってなるな。 / 口車大王 ( 2001-03-25 19:12 )
とっても興味深く読みました。「私は3代続く江戸っ子」という友人は雑色あたりに住むことに拘っていました。今謎が解けた。 / おとじろう ( 2001-03-25 18:46 )
ウチの方(千葉)では「〜だべ。〜だんべ。」 友人と話してるときなんかには、なるべく使わないようにしてるけど自然に出てくる。 / ハラジロウ ( 2001-03-24 16:09 )
そうそう、近所のスナックのママは秋田生まれ…なんですが、自分の子どもの名前を今だにちゃんと言えない。「浩子」と「繁」なんだけど「しろこ」と「ひげる」になっちゃう!なんじゃこりゃ? / akemi ( 2001-03-24 14:00 )
勉強になりますわ。小田原出身の友達に聞いてみよう! / りり ( 2001-03-24 12:42 )
東京の佃島の住人は、現在の大阪市西淀川区佃の漁師を、徳川家康が移住させてできた町です。ですから、東京の町人言葉の下敷きには、大阪の言葉も入っています。 / 口車大王 ( 2001-03-24 12:16 )
もちろん、3代以上続いてますよ〜。おうちの仕事も80年やってるところだもの。 / さえこ ( 2001-03-24 11:59 )
言葉の問題は興味深いですねぇ。そして難しいです。 / okka ( 2001-03-24 11:47 )
そうそう、3代続かないと江戸っ子とは言わないんだよね。 / akemi ( 2001-03-24 11:38 )
あ、ここに書いてあった!姪ごさんだったのか>りんごちゃん。/あたしは○○○らっこなんですが、漁師やってる同級生は、そう阿藤海ですね〜。実家の本籍地は日本橋。 / akemi ( 2001-03-24 11:37 )
ちなみに、口車も東京生まれの二代目ですから、厳密な江戸っ子ではありません。姪のりんごちゃんは江戸っ子だな。 / 口車大王 ( 2001-03-24 05:25 )
「ひ」と「し」のルーツ、なんで突き止められたかというと、以前勤めていたところで一緒に仕事していた人、福島県須賀川の出身なのですが、「ひ」と「し」の区別が全然つかなかったのです。 / 口車大王 ( 2001-03-24 05:22 )
京浜急行の駅に「雑色」という駅が京急蒲田の隣にありますが、これは江戸時代、このあたりに武家屋敷や江戸城に勤める町人の町があったからです。ですから、蒲田地区でもこの辺りは、江戸下町言葉が使われます。ただし、「ひ」と「し」の区別はついています。また、雑色は「東海道」沿いなのですが、東海道周辺はだいたい漁師言葉で、そこからもうちょっと内陸に入ると百姓言葉になります。 / 口車大王 ( 2001-03-24 05:20 )
まあ、こういう考え方、異論があるとは思うのですけれどね。 / 口車大王 ( 2001-03-24 05:11 )
いやあ、相変わらず口車様の日記は勉強になります。 / Mac ( 2001-03-24 02:59 )
知り合いは〜「ひ」で困ってました〜 / 仙川 ( 2001-03-23 23:52 )
だ、題名に気が抜けて…。べらんめぇ口調って時代劇で見る分には結構好きですわ。 / JAI ( 2001-03-23 23:21 )
口車さままで〜(爆笑) / りり ( 2001-03-23 23:13 )
兄は「ひ」と「し」が区別できなくて、よくからかわれていました。ちなみに浅草・竜泉に住んでいました。 / 夢楽堂 ( 2001-03-23 22:58 )
夢楽堂は下町言葉と浜言葉がごっちゃです。「じゃん」は多摩地方でもよく使います。これは秩父から横浜のほうにかけてシルクロードが存在したからです。 / 夢楽堂 ( 2001-03-23 22:56 )
私、江戸っ子、ほんものですよ!!だから7を「ひち」とか、朝日新聞を「あさしひんぶん」とか間違っちゃいます。関係ないか。 / さえこ ( 2001-03-23 22:41 )

2001-03-20 [人物]高柳健次郎 − 幻の世界初のテレビ放送

 高柳健次郎さんについて突っ込みを入れていただいたところ、結構皆さん知っていました。以前、日本テレビの「知っているつもり」で放送されたからでしょう。

 テレビジョンは、1925年にイギリスのベアードが機械式のシステムによって伝送に成功しました。そして1926年(大正15年)12月、浜松高等工業学校の高柳助教授が世界で初めてブラウン管による電子式受像に成功します。世界で最初にブラウン管に映し出された文字は、夢楽堂様が書かれている通り、「イ」でした。ただし、このときの送信側はニポー円盤(機械式)でした。

 これに遅れること1年、アメリカでツヴォルィキンが電子式のシステムによる伝送に成功します。おそらく、送信側の電子化はツヴォルィキン博士の方が早かったと考えられます。ただし、アメリカでは、ツヴォルィキン博士とほぼ同時期にテレビの開発を行っていたサーノフすなわちRCA社との間で特許係争となり、開発実用化のスピードが落ちます。その間日本では、1930年(昭和5年)5月、天皇陛下の静岡来訪時の実験天覧をきっかけに、急転の体制強化が実現し、同年12月には電子式撮像管の発明に成功します。さらに1935年(昭和10年)11月、電子式撮像管であるアイコノスコープとブラウン管を用いた、全電子式テレビジョンシステムを完成させます。

 そして、ここから歴史に「もしも」があったらということを考えさせられる事態に直面します。

 1937年(昭和12)8月、高柳さんはNHK技術研究所にテレビジョン部長として出向します。1940年(昭和15年)の開催が決まった東京オリンピックのテレビ中継放送を準備するためでした。このとき彼が準備したシステムは極めて完成度の高いもので、なんと、中継車も含まれていました。しかし翌年7月、日中全面戦争突入など国際情勢緊迫で、東京オリンピック開催返上が決定され、当然テレビ本放送計画も取り止めになってしまいました。もしもこのとき戦争に至らず東京オリンピックが開催されていたら、世界初のテレビ放送が行われていたのでした。

 やがて太平洋戦争勃発とともにテレビ研究禁止命令が出され、高柳さんは海軍技師として徴用されます。同時にアメリカでもテレビの研究は停滞し、本放送が開始されるのは第二時大戦後となります。

 戦後、高柳さんはNHKに戻りますが、GHQから一切の研究禁止、軍関係者の公職追放を通告されてしまいます。翌年、NHKではまともな研究ができない高柳さんは、日本ビクターに入社します。

 ここでも「もしも」の壁が立ちはだかります。この間、アメリカにテレビジョンシステムの開発はあっという間に抜き去られます。また、GHQは日本の技術を調査しており、その中に当然高柳さんの研究は含まれていましたから、RCAは高柳さんの研究を知るところとなります。RCAは高柳さんの研究を高く評価しますが、同時に、ビジネス的には彼の研究を取り込んでいき、その後、RCA へ特許料を支払わないと日本でテレビが作れないという事態になります。

 そんなことにも、高柳さんはめげませんでした。そして気がつけば、日本のテレビ放送システムは世界を席巻してしまいまいした。

 さて、高柳さんは同時に、日本の技術者に多大な影響を与えました。その先見性とともに、研究開発とはどうあるべきか、プロジェクトリーダーとはどうあるべきか、示したのです。詳しくは、こちらに記述してあります。是非ご一読を。

先頭 表紙

こと側さま、戦争に負けるということはこういうことなのですよ。 / 口車大王 ( 2001-03-24 05:23 )
アメリカきたないっす。高柳さん頑張れって応援したくなっちゃいました。 / こと側 ( 2001-03-23 19:24 )
歴史に「もしも」があったら、どんな世界になっていたんでしょうかね・・・この世の中・・・ / ぼくさま ( 2001-03-22 22:56 )
りりさま、業界では有名で、世界中で知られています。ただ、一般人には知られていない。また、日本政府も評価していまして、文化勲章、勲一等瑞宝章を授与し、従三位に列しています。従三位とは、一般人の官位としては最高位です。」 / 口車大王 ( 2001-03-22 10:42 )
ご無沙汰しております、勉強になります。 / しなちく ( 2001-03-22 00:27 )
その志の高さ、職人的な日々の努力、どれをとっても古きよき日本人の姿を思い起こさせます。どうして、こういう人が、評価されないんでしょうかね。海外でもあまり知られてないし…。 / りり ( 2001-03-21 21:31 )
日本人の中で、こういう先進的な発明に取り組んだ人を、もっと高く評価すべきでしょうね。男として、こういうプロジェクトに関われれば、幸せだと思います。 / 綾丸 ( 2001-03-21 19:57 )
何があっても、あきらめずに夢をコツコツと形にしていく、昔の日本人の姿を見ました。う〜ん、こういった日本人、今もいるのかなあ〜・・・。 / さえこ ( 2001-03-20 21:57 )
そうなんですか〜 高柳は苦労が報われたお方なのですね〜 / 仙川@う〜んためになるコ〜ナです ( 2001-03-20 18:02 )
公職追放、結構、色々な取引がされているんですね。石井部隊のご本尊は優遇されたくせに。なんと、もはやという気がします。 / 夢楽堂 ( 2001-03-20 17:49 )

2001-03-19 [人物]高柳健次郎さんを知っていますか?

 高柳健次郎さんを知っていますか? 日本が世界に誇る技術者です。この人の功績を知ると、みなさん驚くでしょう。改めて、日本は技術先進国なのだと実感します。

 ヒント:マイケル氏は知っているはずだな(と、プレッシャーをかける)。

先頭 表紙

はっ!本文に触れるの忘れました、、。えーと、、、ビクターの人?ちがったかな、、、。 / yuzu ( 2001-03-20 11:44 )
ちわ。新参者ゆずです。間違い指摘してくれてアリガトウございましたっ☆ / yuzu ( 2001-03-20 11:42 )
そうそう。テレビの人ですよね。NHKのひとだっけ? / ブギ6君 ( 2001-03-20 03:08 )
ブラウン管の人!? / りり ( 2001-03-19 23:45 )
だめで〜す 頭が知恵熱に〜な〜る〜 / 仙川 ( 2001-03-19 21:29 )
確か、日本のテレビ生みの親ですよね。画像に「イ」を映した。先見性をモットーにしていた技術者ですか? / 夢楽堂 ( 2001-03-19 20:22 )
全然知りませんが、そのうちプロジェクトXに出そうな感じな方ですね。 / JAI ( 2001-03-19 20:05 )
???わかりませんです。 / ハラジロウ ( 2001-03-19 19:56 )
ごめんなさい、知りません〜!ちょっとクヤシ〜、自分のお馬鹿さ加減が。 / さえこ ( 2001-03-19 19:31 )

2001-03-18 [近況]マイケル様お土産


 昨夜の、マイケル様お土産画像です。食べたのばればれ。なかなか美味しかったです。余計なものが入っていない、純粋な味がいたしました。

品 名 花かぼちゃ
原材料 南瓜種子、砂糖、小麦粉、バター、卵白、ホワイトチョコレート

 おー、南瓜の種を使っている。そこがかくし味の「種」ざんすね。北海道土産の定番に飽きたら、これざんす。新千歳空港で売っているのかな。

製造者 藤屋製菓株式会社
    北海道旭川市4条21丁目
    Tel 0166-31-2480

先頭 表紙

1枚から売ってますが、11枚入りが確か1,000円だったと... 私にご連絡いただければ割引しますので、ってここまで書いていいのだろうか / ドキドキ... ( 2001-03-20 14:44 )
えー、取り寄せちゃおっと♪何袋からいいのかしら・・・ / さえこ ( 2001-03-19 19:32 )
食べてみたい・・・・。ラージマハールのカレーも食べたいよう〜。 / よちみ ( 2001-03-19 19:22 )
よろしいんではないかと、美味しかったから。マイケル様がこんなこと書かなかったらわからないのだし。 / 口車大王 ( 2001-03-19 12:24 )
口車さま、これ私の母の実家で作っているお菓子です。こんなところで宣伝して戴いて宜しいのでしょうかね? / マイケル ( 2001-03-19 09:31 )
兄が北海道にいまして、色々送ってくれたりするんですが、これ知りませんでした。兄貴、自分がかぼちゃダメだからだな。あのヤロー。嘘、小包ありがとう。 / 噛みつかない犬 ( 2001-03-19 01:19 )
以前から日記を拝見しておりましたが…初ツッコミが食べ物ネタですんまそーん。これ…φ(..)メモメモしました! / なみまる@お邪魔しますm(__)m ( 2001-03-19 00:55 )
って、聞けばわかるよな。あはははははは。 / 口車大王 ( 2001-03-18 23:46 )
どどどどどどうやってわかったのですか? / 口車大王 ( 2001-03-18 23:40 )
Macさんのお店がわかりました。今度オフはどうですか? / さえこ ( 2001-03-18 22:55 )
あ!これ喰った事あります!「昔のおやつ」的味がするんだよね....。ほのぼの。 / ブギ6君 ( 2001-03-18 20:54 )

2001-03-18 [近況]口車オフ会に行く

 ということで、三次会まで行ってまいりました。新宿駅では、ぐれた。あややんとマイコーはいずこへー。。。

 世の中狭いね。それと、意外なすっちーネタで盛り上がってしまった。たらこちゃん、将来の芸風の片鱗見せたし。。。

先頭 表紙

気になる? / 口車大王 ( 2001-03-19 12:26 )
すっちーネタが気になるわ…。 / りり ( 2001-03-19 01:01 )
私もぐれたのかと思っちゃいました。なんだ、違ったの?とっても楽しかったようで、よかったですねー。 / Ecru ( 2001-03-18 22:05 )
いったい貴方様はどんな方なのか〜?想像できないですね〜 / 仙川 ( 2001-03-18 21:02 )
ねこふんじゃったさま、さすがに対角線ではねぇ。 / 口車大王 ( 2001-03-18 20:59 )
peachさまー、時間がないだよ。 / 口車大王 ( 2001-03-18 20:58 )
おとさま、気がついたらもう居なかった。。。。 / 口車大王 ( 2001-03-18 20:58 )
逃避行って、考えすぎぢゃい。 / 口車大王 ( 2001-03-18 20:56 )
くっちー様にお会いできて、ほんと嬉しかったです☆今度は子どもも連れていきまーす♪ / さえこ ( 2001-03-18 18:43 )
↓あややんの焦りが可笑しいっす(笑)。ぐれた口車様も想像すると楽しい。 / フィー子 ( 2001-03-18 15:35 )
人の評価とは、いろいろでございますね。たらママには、思いッきし「予想はずれ」と言われておりまする、はい。 / 口車大王 ( 2001-03-18 14:51 )
今まで[予想通り]の人にあったことはありませなんだが、今回の口車様は[想像通り]でした。うれし!またニッチなお話もお願いします。 / ねむり猫 ( 2001-03-18 14:49 )
それから、書き忘れましたが、マイケル様お土産ありがとうございました。とてもおいしいお菓子ざんす。 / 口車大王 ( 2001-03-18 12:55 )
あ、点がひとつ増えている。口車、そんなにいろいろしゃべりましたっけ。本人に自覚がないだけか。 / 口車大王 ( 2001-03-18 12:53 )
口車太玉様!太玉様は物知り過ぎる・・・・ / ムッシュ ( 2001-03-18 12:29 )
およ、3次会まであったんですね!次回は頑張るぞ! / あろう ( 2001-03-18 11:00 )
次回はゆっくりお話したいです。3次会!すごい! / ねこふんじゃった♪ ( 2001-03-18 10:41 )
口車大王様らしい、詳しい詳細報告を楽しみにしていますワ!!それで、、、妖しい世界も垣間見えちゃったのかしラン!? / peach ( 2001-03-18 10:39 )
えっ?危険な3次会だったんですか。それは見逃して惜しいことをしましたわ。 / たらママ ( 2001-03-18 10:02 )
僕は、あの後帰って、でんぼ君と飲んでいました。(微笑) / おりと ( 2001-03-18 05:27 )
え〜、3次会まであったのですか?行きたかった。。。 / おとじろう ( 2001-03-18 04:05 )
う、受けた?しかし、なんで10分後に同じ日記が登録されているんだぁ。 / 口車大王 ( 2001-03-18 03:53 )
これこれ!誤解をまねくような書き方を・・!読点の位置も「新宿駅では、ぐれた」ではなく「新宿駅で、はぐれた」にしないと、くっちー様がグレたみたいで文脈が違う意味になってしまうぅー。券売機の人ごみで、くっちー様もマイケル様も見つからなかったので構内呼び出しをしてもらいました。(これはウソ)マイケル様は見つかったので御挨拶をしてお別れしました。くっちー様こそ、実は女性でも待たせてて、こっそり消えたんじゃないんですかぁ〜?( ̄ー ̄)おつかれさまでした。 / あやや ( 2001-03-18 02:43 )
毎年書初めで「甘く危険なかほりの男」と書いている私、そのような疑惑を持たれているとは。これで野望にまた一歩近づいた... / マイケル ( 2001-03-18 02:37 )
くっちー様、(私の中ではもうくっちーよ。ウフフ。)お疲れ様でした。あら、どこかに逃避行したんですか?あの後。 / マッキ〜 ( 2001-03-18 01:57 )
こういう書き方すると、危ないかをりがするかな。ふっふっふ。 / 口車大王 ( 2001-03-18 01:43 )

2001-03-04 [人物]緒方貞子さん−世界に誇れる日本人

 だいぶ間があいてしまいましたが、緒方貞子さんについて今日は述べさせていただきます。

 さて、前回の日記への突っ込みで綾丸様が書かれていましたが、緒方貞子さんは1991年から2000年まで、第8代国連高等難民弁務官を務められました。UNHCR(United Nations High Commissioner for Refugees)国連難民高等弁務官事務所で、いったいどういう組織なのか詳しく書いてあります。また緒方貞子さん自身の講演録も載っています。

 第9代の国連高等難民弁務官には、今年1月、1982年から1994年までオランダの首相を務めたルドルフス・ルベルス(Rudolphus Lubbers)氏が就任しました。後任者の肩書きを見ても、緒方貞子さんがいかに重要なポジションにいたかよくわかります。

 20世紀最後の10年間、それはパンドラの箱が開けられてしまった10年間でもありました。東西冷戦が終結し、それまでの漬物石の重しがとられてしまったように民族間紛争が各地で勃発し、多くの難民が発生しました。そのような、大変むづかしい時期に、緒方さんは国連高等難民弁務官になったのでした。

 UNHCRの活動がきれい事では済まないこと、職員は命をも脅かされていること(チモールでは殺されています)、そのことはUNHCRのホームページと緒方さんの講演録からひしひしと伝わってきます。そんな、一筋縄では行かない国際政治の狭間で、緒方さんは着実にUNHCRの存在感をあげていきました。

 前回の日記の直前に、NHKで「緒方さんの10年」のドキュメンタリを放送していました。その中で驚いたのは、ボスニアにおいて援助物資の提供を彼女の判断で一度止めてしまっているのですね。彼女自身、政治的駆け引きに出たわけです。緒方さんは外交官を自認していますが、世界の錚々たる政治家や外交官を相手に、渡り合える日本の政治家や外交官が他にいるでしょうか。

 杉原千畝と並び、後世に名を残す外交官と同時代に生きている私たちは、大変幸せではないでしょうか。なさけない首相をかついでいる我々日本人にとって、ここは世界に向けて誇れるでしょう。

先頭 表紙

はじめまして。恥ずかしい話、名前すら知りませんでした。何でもっと取り上げないんだろ。是非、森さんの後任に。(安易な発想) / 噛みつかない犬 ( 2001-03-17 04:19 )
はじめまして。ほんとに同感です。杉原千畝さんや緒方貞子さんのような方がもっと日本は出てこなくてはならないと思います。いやほんとにすばらしい日記ですね。 / Mac ( 2001-03-15 02:41 )
初めてのつっこみいかせてもらいま〜す ううっ・・・なんて高尚な日記なんだろう。とても勉強になりますね〜 / 勉強不足の仙川 ( 2001-03-14 21:55 )
このような日本人の方がいるとは知らなかった・・なさけない政治家さんたちに見習ってほしい。 / ハラジロウ ( 2001-03-09 19:26 )
知りませんでした。ちょっと勉強してみます〜。ドキュメンタリみてみたかったです〜〜。残念! / さいか140 ( 2001-03-09 13:55 )
口車大王様、初めてつっこませていただきます!とっても勉強になりました。 / みゆみゆ ( 2001-03-08 18:44 )
あ〜〜〜、口車さまったら。。。 / カエル ( 2001-03-08 15:18 )
いや、どうも恐縮でございます。口車も、正しいサランラップの使い方教えていただいて、感謝しておりまする。 / 口車大王 ( 2001-03-08 00:36 )
口車さまの日記は、本当に毎回、為になります!私もちょっとは見習わないと。。 / カエル ( 2001-03-08 00:24 )
世界に向けての日本の顔、として誇れる方々ですね。日本人ですって笑顔でいえます。 / あややん ( 2001-03-08 00:09 )
大王様・・ちょっと日記の内容とは違うのですが・・中坊弁護士の情報ありがとうございました。いまゆっくりと味わって読んでいます。感謝の気持ちを伝えたくって・・・ここに書いてしまいました。読まれたら削除してください。 / ほたての肝 ( 2001-03-07 08:26 )
シンキローより、こういう人の方が、よっぽど日本代表にふさわしい。 / 綾丸 ( 2001-03-05 13:50 )
よく心に刻んで忘れないようにします。こういう方もいるんですから、政治家の選び方が間違っているということなのですね。 / TAKE ( 2001-03-04 22:28 )
考えたら外交官は日本そのもの、だから大きな特権を与らえている。緒方さんはきっちり責務を果たしておられる。 / 夢楽堂 ( 2001-03-04 21:06 )
YRSK。緒方貞子さん、ほんとにすごいっすよ。 / 口車大王 ( 2001-03-04 20:41 )
おひさしぶりですうう〜、口車さまーっ!! / これからゆっくり読みます さえこ ( 2001-03-04 19:28 )
ああ、固い話書いちゃった。 / 口車大王 ( 2001-03-04 19:27 )

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