4月つづき
名古屋のC社が内定を出す。今月末までに返答するとの約束で回答は保留中。
ソフト会社2社をまわる。一つ目は、横浜にある外資のE社。仕事内容は技術的なコンサルティング。小さな会議室に通され社長を含む3人と面接。席につくとお茶の変わりにミネラルウォーター「エヴィアン」が出てきた。初めに自己紹介をするように求められる。大学以来今まで勉強した事や研究内容、大学やシンクタンクでのバイトについて話した。少し話が専門に走り過ぎたかと内心反省するが、反応は良好なようだ。暫く、質問に答えたり、こっちから質問したりといったやり取りが続いて面接終了。実はこの会社、現在採用を行っていない。将来増員の際、声をかけてもらうために行って来た。後日、「採用枠が開いた際、改めて選考したい」と言う趣旨のメールが来たので、一応の成果はあったのかな?
二つ目、品川のA社。一つ目のE社と違って、まだビジネスモデルが確立されていない未知数の多い会社。しかし、国家プロジェクトにも関わっていて、まだ日の目を見ていないが、かなり有望な技術をもっている。面接は、社長と人事課の人と二人。バリバリの開発職で内容的には面白そう。しかし、寝るひまも無いくらいに忙しいらしい。ここに来たら、明らかに博士論文を書くひまが無くなる。現に、社長さん曰く「学位を取るのが先だろう」と。仕事と論文執筆の両方を同時にやろうとしている自分にとってはかなりのマイナス要因。1次面接は通過したものの、2次面接はこちらから辞退。
私の経歴書を見た転職コンサルタントから3件のスカウトが入る。2件はソフト業界の求人。いずれも外資。残る1件は漠然と「転職」を考えませんかと言うもの。私の場合、厳密には「転職」ではないので、なんとなく滑稽。2件の求人の案件のうち1件は話を聞いてもいいかもと思える内容。もう一方はあまり興味が沸かない。
さて、ここで非常に基本的な疑問にぶつかる。それは本当に今就職するべきなのかと言うこと。そもそも、今回の就職活動は、博士課程3年終了の時点で就職するのが年齢的にもタイミング的にも私の目指す業界に行くにはベストとの教授のアドバイスがあったから。しかし、ふたを開けてみると、ずっとめがけてきた、この業界への道は閉ざされていた。少なくとも今の段階では。
いっそのこと、博士号取得を最優先にして、学位を携えた後就職活動をした方がよいのではないかと。ソフト業界だったらそれでも遅くないような気がする。就職先の候補も今より増えるのではないかと思う。今、就職活動をしていて、精神的に最も辛いのは学位がなく、研究も思いの他困難をきたしたため、思うような成果が出ていない点。自分に自身が持てない。しかし、経済的な現実を考えると、やはり就職を急いだ方が良いような気もするし。
自分は今、四面楚歌と言う状況ではない。選り好みをしなければ、手は差し伸べられる。自分は妥協するべきなのか、どの程度妥協するべきなのか。それとも志を貫くべく、リスクを背負い、待つのか。色々考える今日この頃。 |