昼下がりの代々木公園を三人で歩く。
芝にシートを敷いておやつを食べている彼女の隣に寝転び、空を眺める。
その横では家族写真を撮る準備をしているカレ。
なんて穏やかな週末。
お昼のファミレスでもランチバイキングのパンとプチトマトをほおばり、ウーロン茶を飲んで済ませられる彼女。
ちょっと寄ったケーキ屋で順番を待つ私の側で騒ぎもせずに佇むその姿。
最後に行った洋服屋でも、選んでいる私をよそに、くれよんやブロックで遊んでくれて。挙句、試着室にも進んで入って、迷う私につきあい何度も着替えてくれる。
大人だって疲れた半日掛りのお出かけのあと眠りもせずにいられるそのスタミナ。
いつの間にこんなに大きくなったんだろう。
そんなことを改めて思えるのは側にカレがいてくれたから。
カレの目が見守っていてくれたから。
彼女には兄弟がいない。親戚さえも。
ひとりぼっちにならない為にも、好きなヒトに好きだと思ってもらえるだけの教養と魅力を備えて欲しい。そして他人の気持ちを汲み取れるような思いやりのある女性にもなって欲しい。
そう思って、最近は叱ったり、喧嘩をすることが多くなった。
「可愛い」。それだけで済まされるのならどんなにラクだろう。
でも、私は親なんだ。そして彼女はこれからを生きていくヒトなんだ。
今日は私より先に彼女を戒めてくれる。そう信頼できるカレが側にいてくれた。
私と同じだけの愛情と責任感を持って。
それだけで。
心にゆとりがうまれる。
としみじみ思ってしまうほど、今週は朝起きてから眠るまで私がたったひとりの保護者だったことも確か。
※画像は今日のお持ち帰りのケーキ♪ |