今日、下北沢に行って来た。
お気に入りのパン屋さんでカレーパンとみそぱんを買った。
そして、帰りの電車の中でみつけた一枚の広告!
それを見たら一気に気持ちがタイムスリップしてしまった。
懐かしいあのひと。元気かな・・・?
その広告を出している会社の社長とは昔同じ職場で働いていた。
ペアを組んで仕事をしていた。
彼はいずれ父親の会社を継がなければいけないという宿命を背負いながらも一所懸命その仕事に立ち向かっていた。とても有能な人だった。紳士だった。幼い頃から「社長になるんだよ」と言い聞かされて育つと、あんなに謙虚で、それでいてリーダーシップがとれるような素敵な人になるのかなと思いながらいつも彼の背中を見ていた。
お父様が体調を崩されて、思いのほか早い時期に彼は会社を退社することになってしまった。それから1年。私もわけあって会社を辞めることになった。最後の日。彼から両手で抱えきれないほどのカサブランカの花束が届いた。彼が辞める時冗談で「私の時は真っ白なユリの花をくださいね。」と言ったのを覚えていてくれたのだ。会社を替わっても昔の仲間を大切に思ってくれるその優しさが嬉しかった。その花束は一月ばかり私を楽しませてくれた。励ましてくれた。
数年前、彼が社長になったことを新聞で知った。
あのひとが立派になったほどに私は成長しているんだろうか。
また、会って笑い会える日が来るんだろうか。
今はもう音信不通になってしまったけれど、この機会に久しぶりに年賀状を出してみようかな。あの広告のセンスを褒めたら喜んでくれるのだろうか?
※写真は本文と全然関係ない「ロコモコ丼」 |