チチローこと雅(みやび)のツレです。
昨日、読者の皆さんのための脚注を書いてみようと思いました、と書きましたが、考えてみれば、皆さんのため、というよりは、イチローが産まれたのでしばらく旅行に行けないことを忘れるための、一種の代償行為かもしれません。
さて、前回の外伝の最後で、お昼ごろソルトレークシティーを出発した雅(みやび)と私は、トニー・ローマで昼食を済ませたあと、夕方には、無事、ウエスト・イエローストーン(モンタナ州)に到着しました。イエローストーン国立公園は、面積の大半がワイオミング州に属しているものの、5つあるゲートシティーのうち、3つがモンタナ州にあり、中でもウエスト・イエローストーンは代表的なゲートシティーです。
モンタナ州って言っても、その南のアイダホ州にくらべ、日本での知名度は低いですね。一部では、マンスフィールド元駐日大使の出身地として知られていますが。産業は観光の他、農業、鉱業、林業で、別名、Big Sky Stateといいます。Montana Big Skyという健康サプリメントのブランドがあって、アメリカに住んでいるときは、よくプロポリスを買っていました。
さて、夕食をということになり、何となく雰囲気のあるカジュアルレストランに入った私たちは、そこで。モンタナ・リブなるメニューを発見して、早速注文しました。出てきた料理は、骨がベビーバックリブの何倍あるかっていうぐらい大きなリブでした。なんとビーフ。その肉の、なんとも柔らかいこと。こんなに迫力のあるリブは、後にも先にも見たことがありませんし、いまだに忘れることができません。いつかまた、イエローストーンを訪れる機会があれば、必ずウエスト・イエローストーンから入ることにして、もう一度食べてみたい一品です。
余談ですが、モンタナ州にすっぽり属している国立公園として、カナダ国境にグレイシャー国立公園があります。ここの珍しい点は、国境を境に、カナダサイドではウォータートンという国立公園になっている事。3年前の7月終わりに訪れた際、雪が降り出し、カナダ国境を超える時、係のお兄さんから、”Merry Christmas”といわれてびっくり。その手前では、雪の中で狼(ということにしている)の二匹連れを見かけました。コヨーテよりはどっしりした体型だったので、あれは狼に違いないと思うようにしています。カナダ側からアメリカ側に戻る途中には、若いブラウン・ベアを見かけたので、写真に収めました。
食べ物に話を戻して、モンタナ・リブの他に、トニー・ローマのではないベビーバックリブとして忘れられないのは、フィラデルフィアに住んでいる時によく買って帰った、アーミシュの人がやっているお店のベビーバックリブですが、それはまた次の機会に。 |